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ヘルスケア 2022-06-10

母娘の得意分野を活かした「唯一無二のサロン」に【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.61 アロマセラピスト・講師 常川恵子さん ボディワーカー 明子さん】#1

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

今回は、板橋と恵比寿に二店舗を展開するアロマサロン「株式会社T&Kグループ Aroma Salon Prana」にて、セラピストで講師をしている母の常川恵子さん、ボディワーカーで娘の明子さんにインタビュー。おふたりは、同時にアロマセラピーの資格を取得したことがきっかけで、この業界に飛び込んだのだそう。

セラピストを目指す人向けにスクールを開講していたり、アメリカでは主流の心理学とオイルマッサージを掛け合わせて「エサレンマッサージ」を元にした、「ボディワーク」を強みとしているサロン。そんなおふたりに業界を目指したきっかけや、サロンで人気のオリジナルメニューなどについてを前編後編通じて伺いました。

前編では、おふたりがアロマ業界を目指したきっかけやそのために学んでおくといいことについてお聞きします。

お話を伺ったのは・・・

常川恵子さん(右)

編み物の先生、占星術講師など数々の講師経験を経て、友人の誘いを受けたのち、アロマ業界へ。サロンでは、スクールも開講しており、生徒が資格取得をするまでの講師や占星術セラピストとしてオリジナルのメニューを展開し、アロマの処方や鑑定を行なっている。

明子さん(左)

もともとIT業界で働いていたがヨガに通ったことがきっかけとなり、アロマ業界へ進出。その後、心と体のつながりに興味を持ち、心理学とオイルマッサージについて学び、現在、サロンではボディワーカーとして施術を行う。

それぞれ身近な人たちがきっかけで目指しはじめたアロマ業界

瞑想経験を経て、他人の悩みに引っ張られないような軸が形成できたと語る明子さん。

 

――明子さんはボディワーク、恵子さんはセラピスト兼講師の職業を目指された経緯を教えてください。

明子さん:私はボディワーカーとして働く前にIT業界で働いていて、エクササイズ目的でヨガに通っていました。ちょうどヨガへの関心が深まっていたときに、会社で慕っていた上司が病んで体を壊してしまったんです。その上司の出来事を目の当たりにし、「心と体ってこんなに密接に繋がっているんだ」とヨガをしていた時期に実感したことがきっかけで、この業界に興味を持ち始めました。

恵子さん:私は、友達から「アロマの資格を一緒に取ってみないか?」と誘われたことが大きなきっかけですね。私自身、当時から人前に立って何かを教えるということをしていたこともあってか、試験に合格する前から「恵子さんからアロマを習いたい、教えてほしい」と複数人に熱望されていて…。気づいたら認定講師資格を取得していて、スクールを開講することになりました。

――それぞれ、身近にいる人がきっかけになったのですね。スクールは「日本アロマコーディネーター協会」の加盟校でもあるようですね!サロンでは、占星術を用いたアロマも処方されているとか…?

恵子さん:そうなんです。当スクールでは、資格試験合格率98%以上を誇る試験対策を特徴とした講座を展開していて、ご好評をいただいています。
占星術に関しては、そのとき学んでいた「心理西洋占星術」という占いがアロマと相性がよく、しっくりきたことがきっかけで取り入れることにしました。

「ボディワーク」「セラピスト」を目指すときに、必要な学び

恵子さん「何か学ぶときは、必ず人に教えることを意識しながら取り組んでいました」

 

――恵子さんは講師もされているとのことですが、どういったことを学ばれたのでしょうか?

恵子さん:アロマの世界は、インストラクターかセラピストに分かれるんです。私はアロマの資格の他に「人に資格を取るまで教えるインストラクター」を目指したので、認定講師である、JAAアロマコーディネーター講師という資格を取得しました。

――では、「ボディワーク」ではどんなことから学べばよいでしょうか?

明子さん:私は、まずエサレンマッサージ・バリニーズマッサージについて学び、その資格をとりましたね。心と体が繋がっていること(オステオパシー)を「スピリット・ボディ・マインド」と称しているのですが、それを重視したものであればなんでも勉強になると思います。そういった点では、ソマティックや野口整体などもいいと思いますよ。

――なるほど。では、サロンでオイルマッサージを中心に施術をされている明子さんは「ボディワーク」という職業にたどり着くまでに、どんなことを学びましたか?

明子さん:母と同時にアロマの資格も取得していたのですが、アロマの世界ってできることが限られていているんです。私は人の体を触ってがっつり施術するオイルマッサージがしたかったので、まずはバリへ行ってバリニーズマッサージを学んだあと、心理学にも興味が湧いたのでアメリカでエサレンマッサージというものを学びました。

――とても行動力がありますね!

明子さん:興味が湧いたものはとことん追求するタイプなんです。今も、クレニオセイクラルについて学び中です!

「治す」ではなく、痛みの原因となる部分へアプローチして修復を促すことが役目

体幹を使って圧をかけ、体から心の不調を読み取りながらマッサージしていくエサレンマッサージ

 

――ボディワークは、幅広く学びがありますね。現在の明子さんの一日のスケジュールを教えてください。

明子さん:一日に大体、一人約3時間(施術により変動あり)かけて、4人ほど施術しています。以前、オイルマッサージであれば一日7人ほど施術していましたが、現在はボディリーディングが主になってきていて、マッサージ含め一人ひとりの相談案件に親身に対応するため、4人の施術とさせていただいていますね。

 

――マッサージだけでなくアドバイスもするとなると、頭も使いそうですね。「ボディワーク」という職業はまだ日本では耳慣れないと思いますが、具体的にはどんな施術をしていますか?

明子さん:まずは体をマッサージしながら「お客様の悩みはどんなことなのか、どこに影響しているのか」などを探っていきます。そうして、痛みの原因となる理由がわかったら、その痛みを発している部分を刺激して自然に快方に向かうよう、促すようにはたらきかけるのがボディワークです。悩みの元を根本的に探って、それを「よくなるようにガイドする」ようなイメージで、「治す」わけではなく、あくまで「促す」ことを目的に施術しています。

――「治す」ではなく、治るように「促す」んですね。

明子さん:そうなんです。結局、治しているのは私たちではなく、人間が本来持つ回復能力なので、その回復に向かわせるために体に気づきを与えることが重要なんです。悩みを直接本人から聞くのではなく、その人がどんなことをすれば快方に向かうのかを体に聞くことがボディワークとしての特徴です。

また、施術などでは、こちらから「〜〜してあげたい」といった気持ちを持ってしまうと、受けている側にそれが伝わって重荷になることもあるので、そこは勘違いしないよう気をつけて施術しています。


それぞれの役割を合わせることで、サロンとして独自の強みが活かせているプラーナさん。恵子さんも明子さんも学びに対してかなり貪欲で、常に向上していこうという気持ちが仕事へも反映されているのだろうなと感じました。

後編では、職業の魅力や嬉しいこと、今後アロマ業界を目指す方へのアドバイスを伺います。

取材・文/東菜々(レ・キャトル)
撮影/喜多 二三雄

Information

Aroma Salon Prana
住所:東京都渋谷区恵比寿2丁目6−29 ACCOLTATS2階
電話:03-6886-3026
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