ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
ヘルスケア 2022-10-02

心身ともに癒しを提供。セラピストの施術が「優しさの循環の始まり」に!【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.66 /Total Body Care Yuzu 新宿御苑 松野都さん】#2

「ヘルスケア業界」のさまざまな職業にフォーカスし、その道で働くプロに、お仕事の魅力や経験談を語っていただく連載企画「もっと知りたい! ヘルスケアのお仕事」。

今回お話を伺ったのは、

トータルボディケアサロン「YUZU」のオーナーセラピスト・松野都さん。

頭蓋骨矯正、タイ古式マッサージ、アロマトリートメントなど、さまざまな知識と技を組み合わせて、頭のてっぺんから足の先までトータルでケアしてもらえる「YUZU」は、女性専用の完全貸切プライベートサロン。テクニックはもちろんのこと、お客さまに寄り添った丁寧な接客が人気で、多くのお客さまが癒しを求めて訪れています。

前編では、そんな「YUZU」のオーナーセラピスト・松野さんに、セラピストになったきっかけや、独立した時の思いなどを伺いました。
後編では、一日の働き方やこの仕事のやりがい、未来のセラピストに向けたアドバイスを伺います。

一人一人のお客さまとしっかり向き合うために、
予約時間の10分前までに準備を済ませ、
イメージトレーニングしてからお出迎え

――一日のタイムスケジュールや日課を教えてください。

朝は7時ぐらいに起きます。予約が入ると、お昼ご飯や晩ご飯の時間がちゃんと取れなかったりするので、朝ご飯は毎朝しっかり食べますね。朝食後にコーヒーを飲むのが日課。その後身支度をして、8時半ごろ家を出ます。

サロンに着くのが10時ごろ。お客さまの予約は11時からなので、それまで施術台の準備をしたり、掃除をしたり。あと、この時間に必ずラジオ体操をしています。これも日課の一つですね。

お客さまがいらっしゃる10分前には、全てを終わらせて、じっと待機。この時はスマホも触りません

――それは、お客さまに集中するためですか?

そうですね。初回の方だったら、どんな会話をしようかとか、どういう風にカウンセリングしようかと考えたり、リピーターさんだったら、前回の施術を思い出して、今日はどういう風に施術しようかなとか。イメトレの時間です。

――独立当初の思いが、表れていますね! ちなみにインターバルの時間はゆったり取れていますか?

はい。コロナ前は30分でしたが、今は換気や消毒の時間もあるので余裕を見て1時間取るようにしています。

でも1時間にしてよかったです。30分だと、ちょっと早めに来られるお客さまがいるとバタバタしちゃう時もあったのですが、1時間あれば気持ちに余裕を持てるし、お迎え前の10分間のイメトレ時間もしっかり確保できますし。

そして、お店を閉めるのが夜の10時。予約が入っていない日は、早く閉めちゃうこともありますが、大体11時ぐらいに帰宅します。その後、家事を片付け、お風呂に入って、ストレッチ。寝るのは12時ぐらいでしょうか。

――毎日お忙しそうですね。ご自身のリフレッシュ方法は? お休みの日は何をされていますか?

リフレッシュ方法は、お酒を飲むこと! 日曜が定休日なので、土曜の夜は、ほぼ飲みに出かけます(笑)。あとは、リフレッシュと勉強を兼ねて、いろんなサロンの施術を受けに行っています。ここは私一人でやっているサロンなので、誰かの練習台になることはほぼありません。でも、施術を受ける側の気持ちを知ることも大事な勉強だと思うので……と言いつつ、自分が癒されたいというのが一番なのですが(笑)。

お休みの日は、出かけることが多いですね。よく行くのは日帰り温泉。山梨や群馬、長野とか、近場にもいい温泉がたくさんあるんですよ。

技術があるのは当たり前。
丁寧な接客や心地よい空間づくりで「選ばれる」サロンに

――この仕事のいいところや、やりがいを教えてください。

お客さまの緩んだ顔が見られるところでしょうか。直接感謝の言葉をいただくのももちろん嬉しいですが、いらした時と帰られる時の表情が全然違って、軽やかな表情になっていると、やりがいを感じます

ここにいらっしゃるお客さまは、体だけじゃなく心もお疲れになっている方が多いんです。そういう方って、最初あんまりお話をされない人が多い。もちろん緊張されている部分もあると思うのですが、でも施術後、にこやかにおしゃべりしてくれるようになると、心も体も緩んでくれたんだな、と嬉しくなります。この仕事をやっててよかったなと思う瞬間ですね。

――きっと松野さんの、一人一人に寄り添う気持ちも、お客さんに伝わっているんでしょうね。

そうだと嬉しいですね。正直、世の中にこれだけたくさんのサロンがある中で、お客さまに選んでもらうためには、技術以外のところも大切だと思っています。例えばリラックスできる空間を作ったり、一人一人に合わせた接客をしたり。どれだけその人に向き合えるかっていうのを大切にしながら、これからも施術していきたいと思います。

――ちなみに、今後の目標や、何かチャレンジしたいことはありますか?

まだ、「いつかできたらいいな」と思っているレベルなのですが、「頭蓋骨矯正のスクールってやってないんですか?」というお声をいただくことが、最近増えてきました。もしかしたら対応しているスクールが少ないのかもしれないですが、いつかやってみたいですね。今は私一人で営業していて、正直、気ままというか、気楽にやっているのですが、いつかは「セラピストになりたい」っていう人を受け入れてサポートできるような環境が整えられたら、と思っています。

体の疲れと心の疲れは切っても切り離せない!
セラピストの施術で「人に優しくなれる」きっかけが作れる⁉︎

――では、サポートの第一歩ということで、未来のセラピストのために、アドバイスをお願いします!

最近、資格を取ってすぐ開業される方が増えている気がするのですが、私個人的には、一回どこかに勤めて、実際現場を経験してから開業するのでも遅くないのかなと思います。

私自身、独立前にサロンで勤めていたことが、すごくよかったなと思っています。もちろん大変だったこともありますし、「辛い!」「キツイ!」っていうこともたくさんあったのですが、そのおかげで体力と根性がついた。学んだこともいっぱいあるし、そもそも独立する夢を持ったのも、そこで働いていたおかげです。先輩たちの施術や接客を見るだけでも勉強になりますよ。

――最後のまとめとして、この業界で働く人の心得3か条を教えてください!

・一人一人のお客さまにしっかり向き合う

これは私が一番大事にしていることですね。

・向上心を持つ

この業界に限らず、どんな業界でも同じだと思いますが、常に勉強し続けることが大切です。

・優しさの循環の始まりになる

これは私の言葉ではないのですが、私が入っているセラピスト協会というところのスローガンなんです。

ストレス社会でギスギスしていたり、自分自身に余裕がないと、人に優しくできませんよね。そういう、心が疲れている人がセラピストの施術を受け、心身ともに癒され、気持ちに余裕が持てたら、誰かに優しくすることができるかもしれない

これって、そのセラピストの施術が、「優しさの循環の始まり」になるってことですよね。それって素敵だなと思うんです。その循環がもっともっと広がれば、いつかは世界が優しさであふれるようになる。いきなり大きい話になりましたが、セラピストとしてお客さまを癒すことが、その一歩になる可能性を秘めている、ということです。誇りと自信を持って、お互い頑張りましょう!

前編・後編を通して、仕事への思いを語ってくれた松野さん。もともとセラピストになったきっかけが、お母さまがマッサージの勉強をされていたことだったということで「今後一緒に働いたりは?」と聞いたところ、「実はその話もちょっと出ていて、どうなるんでしょう?」とのこと。親子揃って、今後の活躍に目が離せません!
貴重なお話をありがとうございました。

取材・文/児玉知子
撮影/喜多二三雄

information

Total Body Care Yuzu 新宿御苑
住所:東京都新宿区新宿1-9-4 中公ビル御苑グリーンハイツ804
電話:03-5341-4391

この記事が気に入ったら
いいね!してね

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事