介護職員初任者研修はどこがいい?コースの種類と5つの選び方を解説
介護職がキャリアアップのために最初に取得することが多い、介護職員初任者研修。しかし、講座を選ぶ際の基準についてわからないという方もいるのではないでしょうか?
本記事では、介護職員初任者研修のカリキュラムやコースの種類、講座を選ぶ際の5つの基準について詳しく紹介します。
介護職員初任者研修を受講しようと検討している方で、講座選びの基準について知りたいと考えている方は、参考にしてみてください。
介護職員初任者研修を学ぶならどこがいい?カリキュラムの違い
介護初任者研修のカリキュラムは厚生労働省の細則によって履修科目・時間が規定されており、講座やスクールごとに大きな違いはありません。
研修の履修科目・時間は下記のように決められています。
以上の履修科目・時間を満たしているスクールが基本なので、講座ごとのカリキュラム違いは少なく、立地や自分の履修スタイルに合わせてスクールを選ぶのがおすすめです。
通信制でも必ず通学が必要になる
介護職員初任者研修の講座の中には、通信制を採用しているものもあります。ただし、厚生労働省が定める規定によって40.5時間までしか通信講座に対応できず、少なくとも89.5時間以上は、スクールに通学しなければならない点は覚えておきましょう。
介護職員初任者研修に合格するためのコースの種類
介護職員初任者研修を履修して合格するためには、どのようなタイプのコースがあり、どのコースが自分に適しているのかを理解しておく必要があります。
この章では、介護職員初任者研修のコースごとの特徴を確認しましょう。
1.土日や夜間、週1コース(4カ月)
介護職員初任者研修のコースには、土日や夜間などに履修できるコースや、週1で授業を履修して約4カ月で修了できるコースがあります。
本業で忙しく、仕事終わりの夜の時間帯にしかコースを履修をするのが難しい方や、会社が休みの土日に履修したい方におすすめのコースです。
仕事をしながらでも無理なく介護職員初任者研修コースを修了したいと考えている方は、自由度の高い土日・夜間コース、週1コースも検討してみましょう。
2.週2コース(2カ月)
介護職員初任者研修のコースには、1週間のうちの2日間履修できるコースがあります。平日でも履修できる学生や主婦の方など、「時間は作れるけど、あくまでもスケジュールの合間に学習して研修を修了したい」という方におすすめのコースです。
このコースは約2カ月の履修で、自宅学習時間を40分程度と想定した場合に修了できるスケジュール感と考えておくといいでしょう。
3.短期コース(1カ月)
介護職員初任者研修をできるだけ早く修了するなら、週4の学習スケジュールで通信や通学をし、1カ月間でコースを修了できる短期集中コースがおすすめ。
スクールに通わない時間には就職活動が可能で、スクールが窓口となって就職活動をサポートしてくれる場所もあります。時間的な余裕があれば、短期集中コースを履修して、一気に就職・転職を目指してみるのもいいでしょう。
介護職員初任者研修を学ぶならどこがいい?スクールを選ぶ際の5つの基準
コースやスクール選びをする際は、通いやすさやサポート体制、給付金が適用されるかどうかといった点を基準として選ぶのがおすすめです。
この章では、選ぶ際の基準について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.通いやすいかどうか
介護職員初任者研修のコースを履修するスクールを選ぶ際には、自宅や職場から通いやすい立地にあるかどうか、自分に合ったスケジュール感のコースがあるかどうか、自分が通いやすい雰囲気のスクールかどうかを基準に選ぶのがおすすめです。
スクールには最短でも1カ月以上通うことになるので、通いやすいスクールでないと継続的に通うのが難しく、研修を修了できない可能性もあるでしょう。
スクール選びをする際は、自分が通いやすいかどうかを基準に検討してみましょう。
2.フォロー・サポート体制はどうか
介護職員初任者研修のコースを履修できるスクール選びをするためには、学習支援や就職・転職サポートが充実しているかを見ることも大切です。
とくにはじめて介護職として就職することを目指している方は、ゼロの状態からの学習となるので、スクールからのサポートがあるかないかが履修を継続し、就職・転職を成功させられるかどうかを決める大切な要素になります。
まずは説明会などに参加し、スクールのフォロー・サポート体制を確認しましょう。
3.価格・期間はどうか
スクール選びをする際の重要な要素となるのが、コースにかかる授業料と受講期間です。介護職員初任者研修にかかる一般的な費用は、5〜15万円だといわれています。
それに加えて、再試や教材費にかかる費用なども計算し、コスパがよくしっかりと研修を修了できるカリキュラムのコースを選ぶのがおすすめです。
受講期間は学習スケジュールによって変わるので、自分の履修スタイルに合ったコースを選んで、後悔のないコースを履修しましょう。
4.受講者満足度や実績はどうか
スクール選びをする際に重要視したいのが、介護職員初任者研修の合格率や就職・転職成功率、受講生の授業満足度など、実績や評判がどれくらいあるかです。
実績や評判が多いということは、それだけコースを教えてきたノウハウや就職・転職するためのコツなどを多く知っていると考えられます。
スクールの公式ホームページや口コミサイト、SNSなどで、実績や評判についてチェックして、実績や好評な口コミが充実しているスクールを選ぶのが安心です。
5.教育給付金が適用されるかどうか
転職を考えている方は、授業料を安くおさえるために教育給付金(教育訓練給付制度)が適用される、厚生労働省に指定されたコースを受講するのもおすすめです。
介護職員初任者研修は「特定一般教育訓練」というカテゴリの教育訓練にあたり、雇用保険に加入している求職者が厚生労働省が指定したコースを履修すると、授業料の40%(上限20万円)の給付金を受けられます。
教育給付金の対象となるコースをうまく活用して、授業料をおさえながら研修を修了して、介護職としての転職を目指しましょう。
自分に合ったスクール・コース選びをして介護職員初任者研修の合格を目指そう!
介護職員初任者研修は、130時間にもおよぶ学習カリキュラムが定められており、「通信制」とあっても、半分以上の時間は通学する必要があるため、どこの講座を受けるのかが重要です。
コースやスクールによって研修の時間帯や頻度、サポート体制・フォロー体制、授業料、教育給付金の有無は異なります。自分に合ったコースやスクールを選んで、介護職員初任者研修の合格、介護職員としての就職・転職を目指していきましょう。
引用元
厚生労働省:介護員養成研修の取扱細則について
厚生労働省:教育訓練給付制度
厚生労働省:教育訓練給付制度のご案内