痛みは筋肉の疲労。筋肉を休ませる身体の使い方で痛みを改善！「姿勢改善専門サロンlo’momu」
2016年に市川で開業して人気を集め、麻布十番に移転した「姿勢改善専門サロンlo’momu（ろもむ）」。前編では人気の秘密を伺いました。「痛みは筋肉の疲労であり、筋肉を休ませる姿勢を保つことで、痛みが解消する」という独自の考え方で、圧倒的な支持を集めてきたといいます。なぜそのような考え方に至ったのかも含めて、院長の三成慶典さんにお話を伺いました。
今回、お話を伺ったのは…
三成慶典（みなりよしのり）さん
「姿勢改善専門サロンlo’momu」院長／整体師
大学卒業後、営業マンとして働いていたが、30代でアキレス腱を切った経験から、整体師に転向。銀座の美容整体院で経験を積むなかで、身体の痛みは筋肉の疲労であり、筋肉を休ませることで痛みを根本から治すことができるという考え方に行き着く。その方針をベースに2016年に市川にサロンをオープンさせたところ、評判を呼び、一躍人気サロンに。2022年には麻布十番への移転を果たす。
「筋肉を休めて痛みを改善する」。独自の理論で人気に
「姿勢改善専門サロンlo’momu」のインスタ投稿より。筋トレやストレッチより効果的なのは身体の使い方を変えることだという
――独立後すぐに人気を集め、現在は麻布十番に移転されたとお聞きしました。人気の理由はどんなところにあるのでしょうか？
このサロンの特徴は、「痛みは筋肉の疲労であり、筋肉を休ませる姿勢を維持することで痛みが改善する」という考え方を中心にしていることです。姿勢を維持するための身体の使い方を教えるサロンとなっています。
一般的な整体やマッサージ店ですと身体をもみほぐす施術で血流を流し、一時的には症状が改善するのですが、身体の使い方が変わっていないのでまた同じ状況に陥り、根本的な改善ができません。また筋トレやストレッチを推奨するサロンもありますが、僕は筋肉量は姿勢改善には関係ないと思っていますし、ストレッチも一時しのぎに過ぎないと思っています。
このサロンでは身体の使い方を変え、身体を楽にする姿勢を続けることで、筋肉が休まり、症状の根本改善することが可能です。またお客さま自身が意識をすれば、身体は変わるという考え方なので、施術が中心ではありません。自分の身体が楽になる正しい姿勢を知ってもらい、それを維持するためのアドバイスを行う時間が大部分を占めます。
――痛みは筋肉の疲労…。具体的にはどういうことなのでしょうか？
たとえば肩こり。肩こりが起こる人の姿勢というのは、大体肩が内側に入ってしまっています。その姿勢をずっと続けていると肩の筋肉が疲労を起こしていき、肩こりが起こります。でも腕の位置を少し変えるだけで、その瞬間から肩がとても楽になったと感じるはず。その状態を維持することができれば、痛みが改善するというわけです。
身体が楽になる使い方を、3回1クールで覚えてもらう
2022年10月に麻布十番に移転した「姿勢改善専門サロンlo’momu」
――具体的にはどのような流れで施術を行うのでしょうか？
まずは姿勢を見ます。肩こりを訴えている方だったら、肩が痛いのはなぜなのか、鏡を一緒に見ながら説明するんです。そして楽になる身体の使い方、姿勢を知ってもらいます。要するに身体が辛い状態と楽な状態をまずは知ってもらうんです。でもそのように楽になる身体の使い方を教えても、慣れていないので、すぐに元に戻ってしまいます。
そこでその状態を維持できるようにするために、施術を行います。今まで使っていた筋肉を休ませ、これまで使っていなかった筋肉を使えるようにする、この2つの考え方をベースにした施術です。そのあとにもう一度姿勢のチェックを行い、身体の軽さや姿勢の良さ、動きやすさを実感してもらいます。その際に普段の生活のなかでできるような、身体が楽になる方法についてもお伝えします。
――では1回来てもらえれば、症状が改善するということなのでしょうか？
実際には楽な姿勢がわかってもそれを維持していくのが難しいので、基本的には3回通ってもらい、その方法をお伝えしています。1回目には痛みを改善するための基本の姿勢、2回目にはその姿勢を維持したままの立ち方、歩き方、座り方など日常での細かい動き、3回目には体幹を使うための呼吸法をお伝えしています。4回目以降に進む方も多く、身体の別の場所の改善を始める方や、これまで教えたことの復習を続ける方も。もちろん、3回で通うことを辞めてしまっても問題ありません。
自分自身が患者だったから気が付いた、身体の本質
過去の身体の不調を通し、身体の仕組みについて徹底的に考えたという三成さん
――痛みは筋肉の疲労であるという理論は初めてお聞きしましたが、どなたかから教わったのですか？
僕は独立をする前に一度だけ、銀座にある美容整体のサロンで働いたことがあるのですが、施術を通して自分で気が付いたんです。そこは姿勢を改善することで美しく見えるということを提唱しているサロンで、姿勢を維持するための施術を中心としていました。
僕はその１つ１つの施術にどんな意味があるのか、どんな効果があるのかを知りたい思いが強く、自分でさらにかみ砕いて考えるようになりました。その結果、自分の身体が楽になるように姿勢を維持することが大事で、それができれば痛みも改善できると気が付いたんです。
――なぜ施術にどんな意味があるのかを知りたいという思いが強かったのでしょうか？
その当時、僕の身体がボロボロだったので、とにかく自分の身体を治したかったし、なぜ自分の身体は痛みが出てしまうのかということを徹底的に考えていたからだと思います。中高生のときに陸上をやっていたのですがフォームが悪くて腰に負担をかけていたようで、2か所の疲労骨折をして走れなくなった経験があり、その後の人生もずっと慢性的な腰痛に悩んでいました。ほかにも趣味でサッカーを続けていたのですが30歳のとき右足、32歳のときに左足のアキレス腱を切る経験もしたんです。
そのような経験から病院、整体などにはかかったことがありましたが、どれも自分の身体を一時的には治してはくれても、根本的に改善してくれることはありませんでした。でも銀座のサロンの施術を自分でもできるように改良していった結果、本当に痛みを改善することができたんです。
――そのような経験をされたんですね。
はい。ちなみにこのアキレス腱を切った経験が、整体師を目指すきっかけにもなりました。それまでは営業マンとして働いていましたが、組織で働くのが性に合わず、自分で起業をしたいと思っていたんです。そのころにアキレス腱の手術やリハビリを通して、自分の手で人の身体を変える仕事ってとてもいいなと思うようになって。そこから整体師を目指するようになり、今にいたります。
後編では「姿勢改善専門サロンlo’momu」で取り入れている、会員制について伺います。会員制という仕組みは間口を狭めてしまいそうな気がしますが、会員になった人が痛みのない身体に変わりたいと本気で取り組んでくれるようになる上、本気のお客さまに本気で対応ができ、サロン経営においてはメリットが多いと三成さんは言い切ります。後編もお楽しみに！
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