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ヘルスケア 2023-03-20

全店舗、駅近で高い顧客満足度を実現「iCure鍼灸接骨院」

東京と大阪に店舗展開を続けている「iCure鍼灸接骨院」。前編では、採用担当の相樂知岐さんが数多くの患者さんから信頼を集めてきた理由について伺いました。店舗を異動する最終日には、100名の患者さんが駆け付け感謝の言葉をかけられたこともあるという相樂さん。しかしそんな相樂さんも、1年目までは思うように患者さんの信頼を集めることができなかったそうです。相樂さんを変えたのは、代表の言った「患者さまが何のために来院されたのか考えているか?」という言葉だったといいます。

後編では「iCure鍼灸接骨院」の経営方針や、治療の特徴について掘り下げます。オフィス街の駅からほど近い場所にのみ出店している「iCure鍼灸接骨院」。その理由は、若い世代の接骨院受療率をあげるという会社のミッションを達成するためだといいます。また全店でGoogleレビュー4.8以上を記録しているほど、顧客満足度が高い理由もお聞きしました。

今回、お話を伺ったのは…

相樂知岐(さがらともき)さん

「iCure鍼灸接骨院」採用担当、スーパーバイザー、院長/柔道整復師

大学卒業後、「iCure鍼灸接骨院」に入社。治療家として経験を積み、院長を務める。高い技術と知識、患者さまの立場に立った施術で信頼をあつめ、2021年には社内のMVPも受賞。2022年からはこの仕事の素晴らしさをもっと広めたいと、採用担当を務めている。

若い世代にこそ接骨院通いを当たり前にしてもらうために

オフィス街の駅から近い場所に店舗を構えている「iCure鍼灸接骨院」

――駅近くのオフィス街に出店されているようですが、その理由は?

20代や30代のオフィスワーカーの方たちに接骨院に通ってもらうこと、つまり受療率をあげることを最重要課題としているからです。iCureでは、ウェルネスアンドハピネスを理念としており、それを叶えるためのビジョンとして健康寿命を5年伸ばす「健康寿命プラス5」を掲げています。健康寿命とは自分の足で立って、自立ができる期間のこと。平均すると寿命と健康寿命の間には8年から10年の差があるといわれており、つまりそのくらいの期間を寝たきりで過ごすことになるのです。

今、接骨院はコンビニより多いといわれているにも関わらず、受療率は全国民の2割程度だといわれています。まだまだ認知度が高くないのが現状です。健康寿命と聞くと、高齢者の方の話と感じられるかもしれませんが、若いうちから接骨院に通うことを身近にしてもらいたいという思いから、オフィス街を中心に出店しています

Googleレビューで全店4.8以上獲得!秘密は「QSC」

接骨院には見えないほどスタイリッシュな「iCure鍼灸接骨院」の店内。これも人気の秘密だという

――Googleレビューを全店で4.8以上獲得していると伺いました。どのようにして実現しているのでしょうか。

「iCure鍼灸接骨院」では接客の基本として3つのことを大事にしており、それを「QSC」と表しています。「Q」がクオリティで、治療の技術、知識に関するクオリティ、「S」がサービス。ホスピタリティあふれる接客でおもてなしをしています。「C」がクリンネスで院内の清潔感です。この3つをおさえている治療院は業界でもあまりなかったので、満足度につながっているのではないかと思っています

また我々は患者さまもパートナーだと考え、効果を実感していただいた方には口コミや紹介などをご協力いただいています。受療率をあげてもっと認知度を広めていきたいという目的をお伝えすると、快く応じてくださる方が多く、本当にありがたいと思っています。

――治療に関してはどのような特徴があるのでしょうか。

「iCure鍼灸接骨院」では骨格矯正をメインとしています。人間の体は筋肉に目が向きがちですが、大事なのは骨格で、この骨格がずれている人にいくら筋肉の治療をしても常に戻ってしまいます。症状の根本改善をするためには、骨格が整えることが大切です。ただ一度正しい位置に戻しても、体に染みついた習慣があるとまたすぐ元の位置に戻ってしまいます。そこで当院では脳が自分の体のまっすぐな位置を理解して、覚えるまで3カ月で姿勢を治していくことを提案しています。患者さんが通いやすいように、3カ月間、矯正を何回でもできる37,400円のフリーパスを用意しており、活用してもらっています。

治療家がキャリアビジョンを見つけられるように

多くの求職者が治療家という素晴らしい仕事に出会い、キャリアビジョンを見つけることをサポートしたいと話す相樂さん

――最後に今後の展開について教えてください。

今後も店舗展開を続けていく予定です。「iCure鍼灸接骨院」は現在、東京と大阪に24店舗を展開しているのですが、今年からは年に5店舗、3年後以降は年に7店舗ずつ出店していくことを目標にしています。

また2023年の4月からセルフケアの新事業も展開していくことになっています。治療だけでは限界がありますので、治療で良くなった患者さまにセルフケアを取り入れていただき、予防の観点からも体を整えてもらいたいと考えています。

具体的には体幹トレーニングやストレッチ、エクササイズなどの運動を、まずは私たちと一緒に覚えてもらい、自宅でもできるように習慣化してもらう。あとは管理栄養士さん監修のもと、患者さまに必要な筋力アップ、体脂肪ダウンなどができるような食事改善のプログラムまで提供していく予定です。治療、予防の2つの領域で、患者さまの健康を最大限サポートしていきたいと考えています

――相樂さん個人としては、今後目標にしていることはありますか?

採用に携わりたいという後輩も増えてきているので、将来的には採用を1つのチームにして人材教育にしっかり力を入れていきたいと考えています。離職を防ぎ、自分のキャリアビジョンを見つけられる治療家のサポートに携わっていきたいですね。


会社に貢献しながらも自分のやりたいことにも最大限に挑戦し、仕事にやりがいを感じていることが、イキイキとした表情から伝わってきた相樂さん。キャリアアップを目指す治療家の方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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