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介護・看護・リハビリ 2020-04-10

グループホームの特徴と入居している年齢層について

高齢の両親がいれば、老人ホームへ入居させることを考える機会は少なくありません。老人ホームには、有料老人ホームや介護老人保健施設、グループホームなど様々な種類があります。その中でもグループホームは基本的に認知症の症状がある高齢者が入居しています。今回は認知症の親を持つ人のために、グループホームの特徴と入居している人の年齢層についてお伝えします。

グループホーム入居者の年齢層はどれくらいなのか

グループホームに入居している入居者の年齢は、70代~90代が多くなりがちです。その理由は2点あります。1点はグループホームは入居を年齢で制限しているのではなく、認知症の症状を抱える入居者を対象としていること、もう1点は認知症患者の多くは70歳以上の方だということが挙げられます。

では一体グループホームとは、どのような環境なのでしょうか。
グループホームは、有料老人ホームや介護老人保健施設に比べると、比較的小規模の施設である場合が少なくありません。入居者数が50名未満~数十名程度で運営しているところもあります。そしてグループホームは24時間365日運営しているところがほとんどです。

デイサービスのように、日中だけ施設に通い、夜は自宅に戻ってくる場合だと、認知症の対応を家族がしなければならないですよね。しかし、グループホームであれば夜間もずっと施設で過ごすことになるので、家族の対応が必要なくなります。つまりグループホームであれば安心して認知症となった親を入居させることができるのです。

グループホームは認知症について理解している職員が多い

グループホームと他の老人福祉施設との違いは、職員への教育にあります。もちろん十分な教育体制を構築できていないグループホームもありますが、ほとんどの施設では介護職員が入社すれば数日~数週間の研修が実施されます。グループホーム以外の、有料老人ホームや介護老人保健施設などであれば、その施設の特徴や、基本的な業務内容、そして最新の法制度などを学びます。

しかし、グループホームはそれだけではありません。先述の通り、グループホームの入居者は基本的に認知症の症状を持っています。したがって、最初の研修で新人の介護職員が認知症について詳しく学ぶ機会がつくられています。またはそういった研修を実施していなかったとしても、グループホームで働くことは、認知症の入居者と向き合う機会が多いです。そのため認知症について学んでから就職する人が多いのです。

上記の意味で、グループホームで働いている介護職員は、他の老人福祉施設で働いている介護職員よりも、認知症の症状に特化している可能性があるのです。しかし、職員の質はグループホームによってバラバラなのが実情です。そのため、自分の身内を入居させる場合は、慎重に施設を見極めて選択しなければなりません。

グループホームで働く介護職員の年齢層について

グループホームで働く介護職員の年齢層は幅広い場合が多く、20代から50代、場合によっては60代で働いている人がいます。対応する入居者は基本的に60代以上であり、たいていの職員にとって入居者は年上の方になるのです。

そして介護職員に求められるスキルは介護に関する実務のスキルは当然ですが、間違いなくコミュニケーションスキルも求められます。なぜなら認知症の症状がある入居者に対応していくためには、根気強く話を聞く力と、言葉がけによって行動を促していくことが必要だからです。このコミュニケーションスキルは、どうしても若い世代だと身に付いていない場合があります。

ですのでグループホームによっては、介護職員の平均年齢が40歳以上であることは珍しいことではありません。人生経験が豊富な介護職員を揃えることによって、慎重な対応を必要とする、認知症の症状がある入居者に対応できるのです。

ここまでグループホームの特徴と入居している年齢層についてお伝えしましたが、いかがでしたか。グループホームの入居者の年齢層は施設により異なりますが、大切なのは年齢層よりも施設ごとの特色です。グループホームのケアの方法や考え方、そして設備は施設によって異なります。同じような入居費用だからといって、同じような設備が揃っているわけでもなければ、職員のレベルも違います。したがって、もし両親など身内の入居を検討する場合は、下調べと事前見学が何よりも大切なのです。

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