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特集・コラム 2023-10-12

実務者研修は難しい?難易度や合格するためのポイント、スクールの選び方を紹介

介護福祉士実務者研修は、介護職としての知識やスキルを証明できる重要な資格ですが、資格を取得するのは難しいのではないかと考える方も少なくないでしょう。

しかし、介護福祉士実務者研修試験の試験難易度は、実はそれほど高くないと言われています。

今回は、介護福祉士実務者研修の概要や試験難易度・合格率、難しいとされる理由や勉強のポイント、スクール選びのポイントやおすすめのスクールについて紹介します。

介護福祉士実務者研修に合格したいと考えている方は、参考にしてみてください。

実務者研修(介護福祉士実務者研修)とは?

介護福祉士実務者研修は、無資格でも受験できます。介護職員初任者研修を修了していない方でも、介護職が未経験の方でも受験可能です。

講義形式の基本研修を50時間を含めた計450時間の学習と演習・実地研修を修了し、試験に合格することで介護福祉士実務者研修の資格を取得できます。

引用元
厚生労働省:介護福祉士の資格取得方法の見直しの延期について

実務者研修の難易度・合格率はどれくらい?

介護福祉士実務者研修は誰でも受験可能ですが、どれくらいの試験難易度なのでしょうか?ここでは、試験難易度の実情について確認しましょう。

試験の難易度はそれほど高くない

介護福祉士実務者研修は、難易度があまり高くない試験です。修了試験が課せられるスクールと課せられないスクールがあり、試験が課せられるスクールでもほぼ100%の合格率となっています。

また、試験に落ちてしまっても再試の仕組みがあるので、途中で研修を離脱しなければ、基本的に合格できる試験だといえるでしょう。

資格を取得できない場合には、以下の3つのパターンが考えられます。

修了試験の勉強をまったくしなかった

スクールごとに修了試験が課されるかどうか違いはありますが、まったく研修内容を聞いておらず試験勉強をしていないと、介護福祉士実務者研修の合格は難しいです。再試の機会を設けているスクールもあるとはいえ、勉強していなければ合格できません。

求められた課題を提出しなかった

介護福祉士実務者研修では、受講者の理解度や進捗状況をチェックするために、レポートやミニテストが課されることもあります。これらの課題を提出しないと研修に合格できなかったり、試験で必要な点数をとるための復習ができなかったりします。

スクールから課される課題はきちんとこなして、スクール側が求める課題点やテストで出される学習範囲を勉強するようにしましょう。

研修を落としている

講義の出席日数が足りなかったり、重要な研修を休んだりすると、介護福祉士実務者研修を落としてしまうリスクが高いです。出席日数が足りるように心がけ、大事な研修日程についても、きちんとメモをとるなどして忘れないようにしましょう。

実務者研修が難しいとされる3つの理由

介護福祉士実務者研修の試験自体はカンタンですが、講座を修了するのは難しいと考える方もいます。ここでは、講座を修了するのが難しいとされる理由を見ていきましょう。

1.自宅での学習期間が長く、モチベーション維持が難しい

介護福祉士実務者研修は学習期間が長く、モチベーションの維持が難しい資格です。介護系の資格を保有していない方の場合は、講義を450時間以上、月日にして6カ月前後も講義を受講し続ける必要があります。

また、20科目の授業はオンラインで受講できますが、最低でも基本研修(50時間)は対面で受講しなければいけません。

自宅学習期間が長く、モチベーションを維持できるかどうかが課題です。

引用元
厚生労働省:介護福祉士の資格取得方法の見直しの延期について

2.学習内容が難しいと感じられることもある

介護福祉士実務者研修の合格者は、介護福祉士養成施設に2年以上通っている方の到達目標と同じ水準の知識・スキルレベルを有していることが想定されています。そのため、無資格者や未経験者が学習すると、内容が難しいと感じてしまうこともあるでしょう。

3.仕事との両立が難しい

介護福祉士実務者研修の講義は通信制と併用できるものも多いとはいえ、仕事をしている方にとっては、6カ月にわたる学習を継続しなければならないのは大変です。土日に授業を振り替えできるスクールや通信制の講義が多いスクールを選べば通いやすいでしょう。

実務者研修に合格するためのポイント

介護福祉士実務者研修に合格するためには、学習習慣を作り、スキマ時間を有効活用し、毎回の課題の答え合わせをして知識の定着をはかることが大切です。

合格するためのポイントをおさえて、資格取得を目指しましょう。

継続的な学習習慣を作ることが大事

介護福祉士実務者研修を修了するためには、中長期的な学習プランの計画が大切です。実務者研修では、20科目で合計450時間のカリキュラムを修了する必要があります。

長時間に及ぶ研修で学習しなければいけない範囲も広いので、講義を予習・復習して、知識を効率的に吸収していく必要があります。中長期的な学習計画を立てないと、試験や課題で合格点を出すのは難しいでしょう。

スキマ時間を活用して勉強をする

介護福祉士実務者研修は長期間の学習をしなければいけないので、スキマ時間も有効活用しながら勉強するのが、実務者研修を修了するための近道です。

介護職で遅くまで残業しなければならない方でも、休憩時間や移動時間などのスキマ時間を勉強にまわすことで、実務者研修を修了できる可能性が高まるでしょう。

提出課題の答え合わせをする

スクールが実施している課題には、テストに出題される要点が詰まっています。一度受けた課題の答え合わせをして、知識を定着させるように努めることで、問題なく実務者研修を修了できる可能性が高まるでしょう。

実務者研修のスクール選びの5つのポイント

介護福祉士実務者研修を提供しているスクールによって、カリキュラムや試験の有無が異なるなどの違いがあります。そのため、自分に合ったスクール選びをすることが、実務者研修を失敗せずに修了するための鍵です。

スクール選びのポイントを確認した上で、スクール選びをしましょう。。

1.通学型か通信型かをチェックする

介護福祉士実務者研修のスクールには、通学型と通信型があります。

通学型は疑問点や不明点を講師にすぐ質問できる点がメリットですが、自宅からの距離が遠いと通学が難しい場合もあります。また、本業をしながらの受講となると、仕事場からの距離が近いことも大切です。

その一方で、通信型は通学不要で通いやすいのがメリットですが、疑問や質問を解消できるサポート体制が整っていないと、自分で調べる負担が大きくなってしまうことも。

自分に合った形式で受講できるスクールかどうかチェックすることが重要です。

2.カリキュラムや受講期間をチェックする

スクール選びをする際は、自分に合ったカリキュラムを提供しているかどうかをチェックしましょう。社会人で平日昼間の受講が厳しい方は、夜間コースや土日コースなど、スケジュールに合わせて利用しやすいスクールを探すのがおすすめです。

3.受講費用はどれくらいかかるかチェックする

スクールの受講費用は、資格の有無や種類によって異なります。無資格者で15〜18万円、介護職員初任者研修の保有者で8〜15万円の費用が目安です。スクールごとの割引キャンペーンや自治体の融資制度なども利用すれば、さらに安く受講できます。

受講費用の詳しい内容については、以下の記事で詳しく紹介しています。
介護福祉士実務者研修の受講費用の目安は?支援制度やスクールの選び方、おすすめの学校を紹介

4.学習サポートの有無をチェックする

介護福祉士実務者研修のスクール選びをする際は、本業が忙しい人向けのサポート体制が充実しているかどうかを確認しましょう。

振替授業や受講期間の延長、カリキュラムや学習内容に関する相談が可能かどうかなどを事前に調べて、本業で忙しい場合でも、修了しやすいスクールかどうかを見ておくことが重要です。

5.割引情報をチェックする

介護福祉士実務者研修のスクール選びをするなら、割引キャンペーンが実施されているスクールを選んで、お得に実務者研修を受講するのがおすすめです。

受講料と割引キャンペーンについて事前に知って、カリキュラムが充実していて、割引キャンペーンが利用できるようなスクールを選びましょう。

実務研修を受講するなら!おすすめの講座3選

介護福祉士実務者研修を修了して、介護職としてのキャリア形成につなげるなら、スクール選びが重要です。ここでは、おすすめのスクールの特徴や料金について紹介します。

ニチイ|介護福祉士実務者研修

ニチイの介護福祉士実務者研修は、通学制と通信制を併用した通いやすい講座です。受講費用は最安で税込み5万7,627円〜で、最短1カ月から受講できます。ニチイの介護系の講座はのべ100万人を超える受講実績があり、無料対策レッスンや応援フォローシステム、無料の回答システムを利用できるなど、フォロー体制も万全です。

引用元
ニチイ:介護福祉士実務者研修

三幸福祉カレッジ|介護福祉士実務者研修

三幸福祉カレッジの介護福祉士実務者研修は、通信制と通学制のハイブリッド型のカリキュラムです。受講費用は最安で税込み4万700円からで、受講期間は保有資格によって異なり、2〜6カ月で修了できるカリキュラムとなっています。

受講生満足度は92.5%で、介護福祉士実務者研修の修了生は15万人を超えているのが講座の特徴です。

引用元
三幸福祉カレッジ:介護福祉士実務者研修

資格の大原|介護福祉士講座・実務者研修

資格の大原の介護福祉士講座 実務者講座は、通信制と通学制を併用した講座です。受講費用は最安で税込み6万9,800円からで、平均学習期間は3カ月となっています。通学日数は6日間で、その他は通信制になっており、忙しい社会人でも受講しやすい講座です。

引用元
資格の大原:介護福祉士講座 実務者研修

実務者研修は難しくない!対策や学校選びのポイントを確認して合格を目指そう

この記事では、介護福祉士実務者研修の概要や難易度・合格率、難しいとされるポイントや合格するためのポイント、スクール選びのコツやおすすめのスクールを紹介しました。

介護福祉士実務者研修の修了試験の合格率は100%に近く、合格が難しい試験ではありません。ただ、無資格の方が受講する場合にはどうしても受講期間が長くなってしまいます。

モチベーションの維持や仕事との両立が難しく、まったくの初心者が勉強するにはハードルが高いことから、講座を最後まで受講するのが難しいと感じてしまうこともあるようです。

スクールの受講形態やカリキュラム、費用、学習サポートの有無がしっかりしているかどうかをチェックして、自分に合った学校選びで試験合格を目指しましょう。

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