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介護・看護・リハビリ 2020-05-02

グループホームのバイト探しにおけるポイントと注意点

グループホームは介護保険サービスのひとつであり、認知症対応型共同生活介護として、位置づけられます。求人の状況を調べてみると、介護分野のなかでは比較的好条件で介護スタッフのバイトを募集しているところが見受けられます。スタッフと入所者による共同生活介護のスタイルなので、勤怠シフトは24時間のうちから交代で組まれる点に留意ください。

一般的なグループホームでの仕事内容について

まず基礎知識として、グループホームに入所される高齢者は、要支援2以上で認知症の方が対象となります。それら認知症の高齢者に、日常生活に基づいた暮らし方が組まれ、介護スタッフは入所者とともに食事の支度、掃除、買い物、散歩などを行うことで、症状進行を抑制したり、身体の機能維持を図ります。

グループホームの仕事内容は、一般的な介護施設と比較しても、注射や点滴といった医療行為が少ないのが特長です。バイタルのチェックや医薬品の管理など、入所者の方々の健康維持に向けた仕事がメインとなります。そのためグループホームでの仕事は、アルバイトを含めて、無資格、未経験者でも受け入れられています。

求人サイトなどで状況を調べてみると、非常に好条件で、介護職員をアルバイト募集しているところが見受けられます。仕事内容は家事や介助を中心にして多岐にわたりますが、それでも介護施設であることに変わりなく、しかも就業シフトによっては経験や知識が求められます。

日勤から夜勤まで、24時間体制のグループホームの仕事

グループホームの就業シフトは日勤、夜勤を含む3~5交替での勤務が一般的です。夜間(午後6時~10時)および深夜(午後10時~午前6時)の時間帯は、入所者の人数に関わらず、宿直以外に常時一人以上を配置しなければならないという規則があります。概して介護施設や医療機関がそうであるように、夜勤は人員が不足がちです。

アルバイトでも夜勤スタッフが募集されているケースが多々ある点に留意してください。夜勤シフトは介護職員が一人になることが多く、それゆえ仕事にはプレッシャーと責務が重なります。ひとつはおむつ交換、トイレ誘導といった身体介護。施設によっては夕・朝食作りや介護記録の作成も合わせて任せられます。

さらに要介護度の高い人が集まっているグループホームの場合、突発的な医療行為が求められるケースもあります。施設によっては常勤で看護師を雇っていないところもあり、事前の見学や面接での質疑応答をきちんと行うべきです。

就業前の事前調査と勤務体系の確認を十分に行うべき

グループホームでお世話する入所者の人数は1ユニット9名となります。夜勤アルバイトを一人で担当する場合、入所高齢者の方々が夜間おとなしく寝てくれれば問題ありません。しかし入所者は認知症の方ですので、慣れている介護職員でも苦労する場合があるのです。夜間に徘徊して就寝してくれない、トイレ往復の際の転倒、過度の認知症による帰宅願望など。

未経験のアルバイト一人では対応しきれない状況もあります。経験のある介護職員でも、夜勤単身の勤務は難しいといわれています。そのためまずは日勤や早勤、遅勤で勤務してグループホームの入所者と親しくなり、コミュニケーションを深め、さらに情報や介護知識を理解して取り組むべきでしょう。

一方、交通費全額支給や日払いなど、グループホームは融通を聞かせてくれるところが多いのが特長です。アルバイトで勤務する場合、まずは求人情報サイトなどで詳しく調べて、どういう手当が支給されるか、勤務体系はどうなのかをしっかり調査したうえで、条件や給与の確認をする必要があります。

グループホームといえど介護施設での仕事に変わりありませんが、家庭的な雰囲気で入所者の方々と親密になれれば楽しくやりがいのある仕事といえます。食事や掃除などの家事を一緒に行ったり散歩やレクリエーションをしたりして入所者の方々の喜ぶ顔が見られるのも、この仕事ならではの魅力です。働く前にまず施設見学へ行くなどして、グループホームの雰囲気や入所者の方々の様子、どういったことが行われているかを実際に目で見ることをお勧めします。

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