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ジムインストラクター
ヘルスケア 2019-07-29

ジムインストラクターになるのに資格は必要? おすすめの資格と事前に確認するべきことを紹介

スポーツジムで利用者の健康維持、促進のためにトレーニング指導を行なうのがジムインストラクターです。そんなジムインストラクターになるために必要な資格はあるのでしょうか。

この記事では、ジムインストラクターになるための資格について解説していきます。

ジムインストラクターになるうえで資格は必要になる?

ジムインストラクター
まずはじめに、ジムインストラクターになるために必須の資格はありません。

ですが、利用者の安全を確保しながら、ひとりひとりに合ったカリキュラムで指導をするためには、専門の知識やスキルがあった方がよいでしょう。

・スポーツ科学
・生理学
・解剖学
・栄養学

など学んだ方が良いとされる専門知識はたくさんあります。さらに、

・スポーツ指導者
・トレーニング指導者
・NSCA認定パーソナルトレーナー

を資格として持っておくと、ジムインストラクターとして他の人よりさらに、有利にキャリアアップを目指せるでしょう。

つまり、ジムインストラクターになるには、必須の資格はありませんが、関連する資格や知識を身につけておくことで、活躍の幅が広がりチャンスが増えます。

ジムインストラクターになるうえで持っていたほうがよい資格

ジムインストラクター
ジムインストラクターになるために、実務で役立つ資格をいくつかご紹介します。下記資格の費用については、のちほどご説明いたします。

スポーツ指導者

日本スポーツ協会認定の「スポーツ指導者」という資格があり、いくつかの種類に分けられます。

スポーツ指導基礎資格

【スポーツリーダー】
これから指導者になろうとしている方にすすめたい資格です。運動をするうえで大切な基礎知識を学ぶ資格で、通信講座コースと集合講習会コースから選んで学ぶことができます。

競技別指導者資格

【指導員】
地域の運動施設などで、小さな子どもや運動初心者を対象に運動方法を指導したいおすすめの資格です。満18歳以上(競技により満20歳)であれば誰でも受講することができます。

【コーチ】
各競技団体の国内大会で活躍するレベルの選手育成のための資格で、選手への実技指導を行なう方におすすめです。満20歳以上で当該競技団体の定める事項に該当する方は、受講することができます。

【教師】
民間商業運動施設などで、お客様のそれぞれの年齢や性別、技能レベルやニーズに合わせた指導を行なう方のための資格です。満20歳以上で当該競技団体の定める事項に該当する方が、受講することが可能です。

上記3つの指導者資格にはそれぞれ上級資格も存在しており、さらに指導を受ける人のニーズや能力に応えた指導ができることを証明してくれる資格になっています。

それぞれワンランク上の資格になるため、勉強する項目は難しくなり、取得する人の年齢も満22歳以上の方のみと定められています。

フィットネス資格

【ジュニアスポーツ指導員】
だいたい2歳の幼児から15歳くらいまでのジュニア期の発育発達に応じた運動遊び・スポーツ指導を行える専門家の資格です。満20歳以上で受講可能です。

最近では、若い世代でもジムに通う方が増えてきています。子どもは大人とは体のつくりなどが異なるため、大人と同じプログラムでは効果が期待できません。年齢に合わせたレッスンを行なう際は役立つでしょう。

【スポーツプログラマー】
青年期以降のすべての人を対象とした、体力づくりの維持や強化のための指導をする資格で、満20歳以上で受講することができます。

フィットネス理論や医学的知識などを交え、指導を受ける人ひとりひとりに最適なトレーニングメニューを提案することができるので、ジムインストラクターとして持っておいて損はないでしょう。

メディカルコンディショニング資格

【スポーツドクター】
医師免許が必要な資格で、スポーツ関係の臨床医として選手の健康管理やスポーツ障害・外傷の診断・治療・予防を行ないチームドクターとしてサポートするための資格になります。

トレーニング中の思わぬ怪我に適切に対処することができるため、ジムのなかでも頼れる存在となるでしょう。

【アスレティックトレーナー】
運動をする現場において体力作りや、コンディショニングなどを手がけるための資格となっています。

選手の健康管理やスポーツ障害・またはケガの予防・救急処置・アスレティックリハビリテーションなどを行います。満20歳以上で日本スポーツ協会加盟団体に加入している必要があります。

【スポーツ栄養士】
競技者の栄養・食事に関する自己管理能力を高めるための栄養教育や、栄養サポートを行なう方のための資格です。満22歳以上でスポーツ栄養指導の経験があることが必要になります。

2020年の東京オリンピック開催にともない、競技者が増えている今、スポーツ栄養士はさまざまな場面で活躍するでしょう。

マネジメント資格

【クラブマネジャー】
地域の運動施設などにおいて、健全なマネジメントを行なうための資格です。満20歳以上で公認アシスタントマネジャー資格を取得していることが条件です。

【アシスタントマネジャー】
地域の運動施設などにおいて、クラブの運営に携わっている人の補佐や諸活動をサポートするための資格で、満18歳以上で受講が可能です。

トレーニング指導者

一般人からトップアスリートまで、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムの作成と指導ができる専門家であることを証明する資格です。

JATI認定資格は、以下の3種類があります。

・トレーニング指導者
・上級トレーニング指導者
・特別上級トレーニング指導者

資格取得までの流れ

1.JATIに入会し、個人正会員になる必要があります。

2.養成講習会の受講(一般科目、専門科目で合計4日間の講義)後、自己学習課題(ワークノート)を提出することで受験資格が付与されます。

3.一般科目、専門科目の2科目を受験して、両科目とも合格した方のみに認定資格が授与されます。この資格の有効期限は5年になるので、その後は更新が必要です。

NSCA認定パーソナルトレーナー

トレーニングの知識に加え、医学的・運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要で、すぐれた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。

国際的にもっとも信頼性の高い、パーソナルトレーナーの認定資格とも言われています。

資格認定の受験条件

・満18歳以上のNSCAジャパン会員であること
・高等学校卒業者または、高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者であること

資格を取得するうえで確認しておくほうが良いこと

ジムインストラクター
ここまで持っておくと有利になる資格を紹介してきましたが、ただ資格を取ればいいというわけではありません。

資格をとる前には、本当に必要な資格はなにか、費用はどのくらいかかるのかなど確認事項をチェックしましょう。

資格取得に必要になる費用

持っていると良いとされる資格の入会費や受講料などについて紹介していきます。

スポーツ指導者

入会費などはなく、以下の3つをみてわかるとおり、比較的安い値段で受講することができます。

【指導員】
・共通科目:19,800円(税込)
・専門科目:14,000円(税抜)

【コーチ】
・共通科目:20,000円(税抜)
・専門科目:10,000円(税抜)

【教師】
・56,000円(税別)

トレーニング指導者

JATIが認定する資格で、年会費が10,000円(税込)が必要になります。

また、受講する際にも以下の費用が必要です。
・一般科目:54,000円(税込)
・専門科目:59,400円(税込)

NSCA-CPT

全米エクササイズ&コンディショニング協会のCPT(Certified Parsonal Trainer)が認定する資格で、会員入会費(正会員)として12,960円が必要になります。

試験費用は45,200円です。

合計すると58,160円になります。

学校・講座の評判

運動系の専門学校には「スポーツインストラクター科」など、実技や座学で専門知識を学ぶことができる学科を設けている学校もあります。そのほかにもパーソナルトレーナー科や、スポーツトレーナー科が設けられている学校も多く存在しています。

そういった専門の学校で専門知識やスキルを養う勉強をすることが、スポーツインストラクターになるために確実な近道といえるでしょう。

資格取得前になにが必要なのかをしっかりと確認してください

ジムインストラクターになるためには、科学的根拠に基づいた指導をするための知識やスキルを身につけなければなりません。

インストラクターのなかには各種トレーニングや、エアロビクスや水泳、ヨガなどさまざまなジャンルのものがあり、持っていると有利な資格も違ってきます。

まずは、資格を取得する前に、自分が目指すジムインストラクターがどのようなジャンルのものか、どのような資格を持っていると有利になるのか、ということをしっかりと確認することが大切です。

正しい知識を得て、インストラクターとして生徒を指導する喜びを感じましょう。

出典元:
JATI-日本トレーニング指導者協会-(https://jati.jp/
NSCA Japan (https://www.nsca-japan.or.jp/11_quali/personal.html
NSPA(http://nspa-asia.com/
NESTA(https://www.nesta-gfj.com/pft/
公益財団法人日本スポーツ協会(https://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid63.html

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