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特集・コラム 2021-12-03

看護助手になるには資格が必要? 取得するメリットとは|おすすめ資格を紹介

看護助手は医師や看護師長、看護職員の指導のもとで業務をおこなうのが、おもな仕事です。なかには、実際に医療現場で看護助手として働きたいと考えている人もいるのではないでしょうか。そんな看護助手として働くには、資格は必要なのかなど気になることも多いでしょう。

そこで今回は、看護助手になるには資格が必要なのかはもちろん、資格を取得するメリットやおすすめの資格についてくわしく解説していきます。

看護助手として働くには資格が必要なの?


看護助手は心身の状態が安定していたり、コミュニケーションがとれたりする患者などを対象に、入浴介助や食事介助などの直接ケアを含む身の回りの世話をおこないます。環境整備やベッドメーキング、機器の点検や消毒、補充などの周辺業務を担うなど、さまざまな場面で活躍する職業で、看護師のサポート役として、医療現場に欠かせない存在です。

そんな看護助手として働くには、資格は必要なのでしょうか。ここでは、看護助手になる際に資格が必要かどうかをくわしく解説します。

看護助手は資格なしでも働ける!

看護師は国家資格を取得する必要がありますが、看護助手として働く際にはとくに資格は必要ありません。そのため、働きたいと思った場合に、自分に合った就職先があればすぐに働きはじめることができます。

また、資格を取得するための費用や時間が必要ないため、資格を持っていない主婦や学生でも応募しやすいのが特徴。そのため、別の仕事を退職して看護助手の仕事をやってみたいというときにもチャレンジしやすいというメリットがあります。

看護助手の需要は高い? 未経験でも働けるの?

高齢社会の今、医療や介護のニーズの高まりや看護師不足などを背景として、現場での即戦力となる看護助手のニーズは年々高まっています。看護助手が比較的状態の安定した人のケアを実施し、物品管理など周辺業務を担うことで、看護師はリスクの高い患者のケアや処置に専念することができるからです。これにより、チーム全体として業務の効率も上がっていくでしょう。

リジョブで、2021年9月13日時点の東京都を対象にした看護助手の求人をみると、看護助手を募集している病院やクリニックが多く見受けられます。さらに未経験でもOKという職場もあるため、まったく経験がない場合でも看護助手の仕事にチャレンジしやすいのが特徴です。

未経験の場合には、就職後に職場のスタッフからの指導を受けることができるほか、院内研修を充実させているところもあります。そのため、看護助手として働くうえでの基本姿勢や患者への理解、基本的な技術について習得できる場があるため、安心して働くことができるでしょう。

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持っていた方がいい? 看護師助手に関する資格を取得のメリットとは


看護助手は、資格がなくても働くことができる仕事です。しかし、前もって資格を取得しておくことでさまざまなメリットが生まれるでしょう。

ここでは、看護助手として働くうえで、資格を取得しておくメリットをくわしく解説します。

1. 知識や技術を身につけることができる

看護助手として働くと、さまざまな場面で知識や技術の必要性が出てきます。たとえば、患者に対して入浴介助や食事介助などの直接ケアを実施する際などにおこなう感染対策の意義やコミュニケーションスキル、安全な移送の方法など、その内容は多岐にわたるのが特徴です。

あらかじめ資格を取得しておくと、必要な知識や技術を学ぶことができ、職場での業務に役立てられるというメリットがあります。

2. スタッフの信頼が高まる

看護助手として働く際に、資格を取得したことによって知識や技術が身についていると、仕事の効率がアップするため、スムーズに動くことができます。

また、事前に看護に関する知識や技術が身についていることで、周囲のスタッフも仕事を頼みやすく、頼まれた仕事を確実にこなしていくことで、信頼アップにもつながるでしょう。

3. 就職や転職で有利になる

看護助手として働く際に資格があると、基本的な知識や技術が身についているとみなされます。職場としては即戦力になる人材を求めているため、資格がない人よりも資格がある人を採用したいと考えるものです。

資格があるということは自分の強みになり、就職や転職の際に有利に働くというメリットがあります。

4. 仕事への自信につながる

看護助手として働く際に、自分が提供するケアについて不安があると、患者にも不安な思いが伝わってしまう可能性があります。

資格を取得しておくと、ケアや技術の意味を理解でき、自信をもって仕事をおこなうことができるようになるでしょう。また、さまざまな経験を積むことで、それが自信となり、納得感をもって仕事に取り組むことができるはずです。

看護助手のおすすめ資格&講座を紹介!


無資格で看護助手として働くことも可能ですが、努力して資格を取得しておくと、さまざまな場面で役立つでしょう。ここでは、看護助手として働く際におすすめの資格や講座について解説していきます。

ユーキャン|看護助手講座

さまざまな資格の通信講座を開設しているユーキャンは、看護助手講座も開設しています。看護助手の役割や技術まで、幅ひろい内容を3つのテキストで学べるのが魅力です。看護助手として働く際に知っておきたい内容を、3カ月で学ぶことができ、最後の添削課題で基準点をクリアすることができれば、講座修了となります。

申請手続きをすると、全国医療福祉協会講座から「看護助手実務認定資格証」をもらうことが可能。遠方に住んでいて試験を受けることがむずしいという人や家事や仕事、子育てで多忙な人、空いた時間を有効活用して学習に取り組みたい人などにおすすめの講座です。

医療福祉情報実務能力協会|メディカルケアワーカー(看護助手)

この資格は、医療福祉情報実務能力協会が認定する民間資格です。資格は2級と1級にわかれており、2級を取得する場合には、協会が規定する実務経験が1年以上であることが受験の条件となっています。

実務経験証明書の提出が求められるため、受験前に準備しておきましょう。また、実務経験がない未経験でも受験ができ、その際は協会が指定する教育機関で講座を受講して終了することで受験資格を獲得することが可能。1級では、病院環境衛生学や医科薬科学といった知識の習得が求められ、2級では心理学や実技など、現場で役立つ知識や技術に関する理解が問われます。

全国医療福祉教育協会|看護助手実務能力認定試験

こちらは、全国医療福祉教育協会が認定する民間資格です。試験の内容としては、看護助手の業務についての役割や理解、患者への理解、業務をおこなううえでの基本スキルなどが問われます。

受験資格に特別な条件はなく、未経験でも受験することができ、実務経験がない人やまず資格取得にチャレンジしてみたいという人にもおすすめです。

看護助手の資格取得はメリットあり!


看護助手は看護師のサポート役として、患者に近い存在として医療現場で必要とされる職業のひとつです。看護師とは異なり、働く際に特別な資格を保有している必要はないため、働きたいと思ったときにすぐに働くことができます。

また資格は必要ないものの、資格を取得しておくと、採用に有利になる場合や周りからの信頼につながる場合もあるでしょう。今後看護助手として働きたいと考えている方で、資格取得をしたい方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

引用元サイト
厚生労働省 職業情報提供サイト 看護助手
日本看護協会 看護チームにおける看護師・准看護師及び看護補助者の業務のあり方に関するガイドライン及び活用ガイド
ユーキャン 看護助手講座
医療福祉情報実務能力協会 メディカルケアワーカー(看護助手)
全国医療福祉教育協会 看護助手実務能力認定試験

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