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介護・看護・リハビリ 2020-10-21

【介護レクリエーションvol.12】気持ちを盛り上げる「音楽レクリエーション」

現場で役立つレクリエーションのアイディアをご紹介する「介護レクリエーション」の企画。

今回は、心や体、頭をリラックスさせるだけでなく、利用者さんの気分を盛り上げる効果もある「音楽レクリエーション」をピックアップ。歌うことで心肺機能の向上や言語訓練にも繋がります。

イントロで曲当てクイズ

【対象者】音楽に興味を持つことができる方
【レクの目的】想起、発声
【人数】2~10人
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】音楽プレイヤー、CDなど、椅子
【制限時間】30分
【レクリエーションの内容】曲のイントロを聴いて、曲名を当てるクイズです。クイズに答えてもらったあとは、その曲をみんなで歌うのもおすすめです。

レクを始める前の準備

・スタッフは参加者がよく知っているような歌謡曲を、いくつか考えて用意しておきましょう。

遊び方

1.スタッフは曲の冒頭部分だけを流し、「何の曲でしょう?」と参加者に質問します。
2.分かった参加者は手を挙げて答えましょう。
3.正解が出たら、その曲をみんなで歌ってみましょう。

進め方のコツ

・スタッフは事前に歌詞カードを用意しておくと、みんなで歌うときに役立ちます。
・曲名だけでなく、歌手名なども分かれば答えてもらいましょう。

あんたがたどこさ体操

【対象者】童謡を受け入れてくださる方
【レクの目的】発声、リズム、手の運動
【人数】2~10人
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】ホワイトボード、椅子
【制限時間】5分
【レクリエーションの内容】懐かしい手まり歌を歌いながら、リズムに合わせて手を叩くゲームです。子どもの頃の記憶が歌とともによみがえる人も多いです。

レクを始める前の準備

・スタッフは、ホワイトボードに『あんたがたどこさ』の歌詞を書き、「さ」の部分を◯で囲っておきましょう。
・参加者には円になって座ってもらいましょう。
・事前に動作と歌の練習をしておきましょう。

遊び方

1.全員で「あんたがたどこさ」を歌いながら「さ」のタイミングで手を叩きます。
2.慣れてきたらテンポアップしていきましょう。
3.歌い終えたら、全員で深呼吸をして終了します。

進め方のコツ

・「『さ』で手を叩いてくださいね!」と、ゲームを始める前に参加者にルールをよく説明しておきましょう。
・手がうまく叩けない参加者には、歌だけ参加してもらってもよいでしょう。

音楽を聴いて昔のことを思い出したり、曲に乗せて体を動かすことで心身ともに楽しめるレクリエーションです。参加者のカラオケの定番なども積極的に取り入れながら、実践してみてください。

イラスト:SMILES FACTORY
文:小沼奈央(レ・キャトル)

教えてくれたのは…

大野 孝徳さん

合同会社A-assist代表、介護福祉士、介護予防指導士、レクリエーション・インストラクター。学生時代は子ども会集団指導者講師として岐阜県内でレクリエーション指導に従事。そこでの経験が評価され、介護業界に入職。介護職・相談員・管理職、在宅・施設両面での介護業務と、介護現場において幅広く活躍。2016年に独立し、A-assistを設立。訪問型介護予防体操教室やレクリエーションサポート活動を展開。現在も現場に入り介護福祉士として従事する傍ら、「え~(良い)アシスト」を提供するべく全国を対象に事業を展開している。

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