機能訓練によって自分の力で生活できる感動を提供する『GENKINEXT』
自立支援を目的とした介護施設を全国に171施設も展開する『介護NEXT』。そのなかでも『GENKINEXT』は全国150施設を展開し、目的に合わせた機能訓練を実施することで、ご利用者さまの日常生活の改善を目指しています。
前編では施設の特徴や、その仕事内容について、神奈川エリアサブマネージャーの竪山輝晃さんにお話を伺いました。
機能訓練プログラムで「できる」体験を積み上げ、自立を支援
グループエクササイズで、個人の力も引き出していく
―こちらの施設の特徴を教えていただけますか。
『GENKINEXT』は自立支援特化型の施設で、日常生活のなかで自分ができることを増やして、自立した生活が送れるようになることを目指しています。ご利用者さまに合わせたプログラムを組み、運動機能の維持や改善のための機能訓練を実施しています。
―経営理念を教えてください。
グループ全体としては「世の中の方々の、心と体を健康にする為の事業を推進し続けることによって、社会貢献し続けること」というのが、経営理念になっています。私たちのグループは現会長が整骨院から開業し、現在では福祉や美容業界まで展開していますが、その根底には常にこの理念があります。私たちの施設でいえば、ご利用者さまにサービスを提供することで、高齢者の方が健康に暮らせるようになるということは、介護保険料の抑止にも、社会貢献にもつながると考えています。そして会社として大切にしているのが「感動を提供する」という言葉です。ご利用者さまが感動するような体験を提供するために、日々勉強し、成長するよう努力しています。
―施設の特徴として、自分で動きたいという思いを持つご利用者さまが多いのでしょうか?
確かに他の施設と比べると、そのような思いで通われている方の割合は多いかもしれませんが、一方で、ご家族に「これ以上、動けなくなったらだめだよ」と言われ、最初は仕方がなくお越しになられていたという方もいらっしゃるんです。でも集団の力というのは強いもので、そういった方も、グループで誰かが動いている姿を見て、自分もがんばろうと奮起してくださることが多いです。他のご利用者さまから「ほら、がんばって」とか「歩く姿がきれいになってるよ」と声を掛けられてやる気になる方もいますね。ご利用者さま同士の交流で、前向きに変わってくる方が多く、それが私たちの施設の魅力の一つでもあるかもしれません。
事故がない一日を過ごせるように
事故や体調の変化につながるサインを見逃さない
―この施設の1日の流れを教えていただけますか。
出社して、準備をしたあとに、車でご利用者さまをお迎えにいきます。最初に、血圧や体重を測るバイタルチェックなど、その日の体調の確認を行います。私たちの施設は、歩行訓練や機能訓練に力を入れているので、レクリエーションはなく、プログラムを中心に過ごしていただきます。ほかには、低周波の機械を使い血流をよくして硬くなった筋肉をほぐしたり、足岩盤浴を使って足を温めたりと、体のケアも行います。利用時間は午前と午後に分かれていますので、午前の部の方をお送りしたあと、午後も同様の流れで動くことになります。
―現在こちらで働いている方は、介護系の資格をお持ちの方が多いのでしょうか。
私たちの施設のなかには、介護福祉士、看護師、私のような柔整師などの資格を持ったスタッフがいますが、介護職員としては資格がなくても働くことは可能で、まったくの未経験から始めた人もいます。そういった方でも安心して働けるような研修制度もありますし、慣れるまでは先輩職員について、1つひとつ習得していただきます。
―未経験の方が働くにあたって、研修や先輩職員から具体的にはどのようなことを学ぶのでしょうか?
介護施設はご利用者さまの体調の急変や転倒のリスクが高いため、まずは事故がないように過ごしてもらうことを学んでいただきます。また、体調の変化の気づき方、転ばないための支え方、安心感を持っていただける言葉の掛け方を身に付けることもとても重要です。私たちの施設には軽度の認知症の方もいらっしゃるので、どのように話せばきちんと伝わるのか、介護業界ならではの話し方も身に付けていただきます。
高齢者の方への思いを大切にしている人と働きたい
未経験者でも福祉のプロフェッショナルになれる
―採用の際に、重視しているのはどんなことでしょうか?
私は、採用には携わっていないのですが、採用担当者から聞いたところによると、高齢者の方と接する仕事なので、高齢者の方を思いやる心があり、しっかりした介護業界を志望する理由があるかどうかを見ているということです。そして人と人とが触れ合う仕事なので、人柄、誠実さややる気などはやはり重視させていただいています。一緒に働く仲間としては「こんなことをしてみたい」というような前向きな姿勢がある方と働けたらうれしいですね。
僕自身も、どうしたら高齢者の方がもっと生き生きと暮らせるかということを考えており、昨日も同僚と「義務教育みたいに義務体操っていうのがあったら、みんなもっと健康になるし、医療費や介護保険料を圧迫しなくなるんじゃない?」という話で盛り上がりました(笑)。こんなことをしてみたいとか、挑戦する気持ちがある方とお互いを高めながら働いていけるといいと思います。
―福祉業界というと、待遇面があまりよくないという印象をお持ちの方も多いと思います。福利厚生の面ではどうでしょうか?
有給も取れますし、産休・育休の取得実績もありますから、一般企業と比べてもそこまで遜色ない、福利厚生があると思います。一般企業から転職してきた職員に聞いても、そんなに変わらないという話でしたし、僕自身も不満を感じたことはありませんので、その点は心配いらないと思います。
スタッフが安心して働ける環境が用意されている『GENKINEXT』。後編では、竪山さんのキャリアを通して、福祉業界で働くことのやりがいについて伺います。