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介護・看護・リハビリ 2021-11-15

病院で働く介護福祉士の仕事内容を紹介! 施設とはどう違うの?|病院からの需要は高い?

介護職を代表するスタッフのひとつとして、介護福祉士はさまざまな場所で活躍しています。おもに活躍する場所としては介護施設や介護保険などの事業所がありますが、実は病院でも重要な役割を担っているということはあまり知られていません。

そこで今回は病院で働く介護福祉士はどのような仕事をおこなっているのか、介護施設での仕事とはどのような点が違うのかを、具体的にご紹介します。

病院で働く介護福祉士のお仕事とは?


介護施設と病院では、入所者と入院患者の年齢だけでなく、さまざまな点が異なっているのが特徴です。

ここでは、病院で働く介護福祉士ならではの業務には、どのようなものがあるのかをご紹介します。

1. 患者さんのお世話

介護施設と病院では施設の役割が多少異なりますが、入所・入院している人のお世話をおこなうという点は共通している業務です。その内容は病院でも似たようなものですが、実際の業務内容をいくつかご紹介します。

身体介助|食事や排泄・入浴など

介護福祉士がおこなう仕事として真っ先に挙げられるのは、食事や入浴、着替え、排せつといった入院患者の生活を介助する業務などでしょう。

病院には幅広い年齢層の入院患者がいるため、そのなかには介護を必要とする人も少なくありません。そのような人には屋内外の移動をサポートし、身体介助として患者の身体状況や置かれている環境に応じた介護をおこないます。

身の回りのサポート|着替えや病室の掃除など

入院患者の身体的な介護だけではなく、病院で働く介護福祉士には入院患者の身の回りをお世話するという大切な役割も担っています。

これも介護施設と同じような仕事内容になりますが、患者の着替えを手伝ったり、自分で身体を動かせない患者の体位変換をしたりという点が共通している要素です。また、病室の掃除をおこなうこともあります。

2. 看護師の補助業務

介護の業務をおこなうという重要な役割をもつ介護福祉士ですが、医療機関に勤務する介護福祉士の場合、むしろ看護師の仕事を補助するのがおもな役割といっても過言ではありません。つづいては、介護福祉士の活躍が期待される場面をご紹介します。

患者さんの付き添い・案内

病院の施設は、介護施設と同様建物が大きいことが多いです。しかし、生活の場である介護施設と異なり、あくまで医療を提供する病院の場合、入院中に部屋や設備の隅々を知る機会は決して多くはありません。

そのため、検査などの際に施設内の移動が必要なときには、場合によって介護福祉士が施設内の案内をおこなうことになります。また、必要に応じて、患者の移動時に付き添うこともあるようです。

雑務|医療器具の洗浄・事務作業など

前述のとおり、病院で勤務する介護福祉士は、医師や看護師などの医療職を支援するという仕事がおもな役割です。

そのなかには医療器具の洗浄や事務作業をはじめとしたいわゆる雑務も含んでおり、とくに看護師が患者の看護業務に専念するためのサポートをおこなうというのは、非常に重要な仕事となります。

医療行為はおこなわない

介護福祉士は病院で勤務する場合であっても、医療行為をおこなえません。患者に対する医療行為は医師をはじめとした医療職の役割で、あくまで介護福祉士はそのサポート役に徹しなければならないからです。

医師法第17条により資格をもたない者が医療行為をすることは禁止されており、医療職のサポートであっても絶対に医療行為をおこなってはいけません。

3. 回復期|在宅復帰を目指したアドバイス

病院にも急性期医療を手がける病院と回復期の医療を中心とする病院、療養中心の病院があり、担う役割は微妙に違いがあるのが特徴です。そのうち、回復期のリハビリテーションをおこなう病院では、おもに身体状況が回復傾向にある患者が入院しています。

在宅復帰への道が見えているぶん、そのゴールを見据えたアドバイスをおこなうというのは非常に重要な仕事です。もちろん、これらに関連する業務も介護福祉士の仕事となります。

施設でのお仕事との違いとは? 病院勤務のメリットを紹介


介護福祉士は、介護施設で担う業務と病院で求められる役割に違いがあるようです。具体的な業務内容については前項で紹介しましたが、ここではどのような点が異なるのかを病院勤務ならではのメリットとあわせてご紹介します。

施設との違いとは|業務の幅が広い

介護福祉士が本来活躍する介護施設と違い、病院での役割は医療職の補助業務がおもな役割です。入院患者の介護をおこなうという点は共通しているものの、医療職のサポート内容は多岐にわたります。

とくに医療関係の業務は施設の場合看護師が一手に引き受けるため、病院に勤務する介護福祉士はサポート業務の幅が非常に広いのが特徴。病院での勤務経験はより質の高い介護業務につながり、現在の勤務先としての病院だけでなく別の事業所でキャリアアップする際も大いに役立つでしょう。

病院勤務のメリットとは?

一般的な介護の現場では経験できない仕事をおこなうのが、病院で勤務する介護福祉士最大の特徴です。つづいては、病院で働く具体的なメリットにはどのようなものがあるのかを、いくつかご紹介します。

1. 医療の知識が身につく

医療機関である病院では専門用語が飛びかい、介護施設だけで勤務していてはわからない内容も数多く含まれます。

医療職のサポートを通じ、医療分野の知識を得られるのは病院で勤務する介護福祉士の大きなメリットのひとつです。そのため、介護現場に復帰した際はその知識が活かされ、幅広い介護をおこなえるようになるでしょう。

2. 幅広い年齢層の患者さんの対応が学べる

介護福祉士は本来、介護を要する高齢者がおもなサービス対象です。それに対し、病院の入院患者は年齢も身体状況も千差万別、それぞれが必要とする対応も異なります。

患者の状態にあわせた対応が学べるという点は介護事業所にはないメリットになり、そこで身につく対人スキルはあらゆる場面で役に立つでしょう。

3. 医療との連携業務を経験できる

医療との連携業務を経験できるという点も、介護福祉士が病院で勤務する際のメリットです。介護を必要とする高齢者をケアする場合、自分だけで問題を解決できる場面はほとんどなく、さまざまな関係機関との連携が求められます。

病院で勤務することにより、とくに介護と医療の連携業務に違った角度から携われるという点は重要な経験につながるはずです。

病院からの需要はある? 給与相場はどれくらい?


ここまで病院で働く介護福祉士の仕事内容を紹介しましたが、病院からのニーズはあるのか、給与の相場はどのくらいかなど、いろいろ気になる点があるのではないでしょうか。

ここでは、介護福祉士が病院で勤務する際、不安に思うことやあらかじめ知っておきたい点をご紹介します。

介護福祉士の需要はある!

病院でも介護福祉士に対する需要は非常に高く、求人サイトでは介護に関する知見をもつ看護助手としての求人も少なくありません。

介護施設や事業所よりは求人数が少ないものの、条件に応じたさまざまな選択肢があり、自分にあった勤務先としての病院を見つけることが可能です。

正社員|給与相場はどれくらい?

正社員として病院で働く場合、給与の相場は勤務先や条件により異なるので、一概にいくらとは一概にいえません。

しかし、病院の求人情報をいくつか確認したところ、資格をもたない看護助手では20万円からといった月給の求人が多くありました。これが介護福祉士の有資格者になると、最低額が30万円弱からと、資格が有利にはたらくようです。

詳しい求人情報についてはこちら:https://relax-job.com/kaigo

病院からの需要はアリ! 資格を活かして働こう


介護福祉士というと、どうしても介護の現場ではたらく仕事という印象を受けがちです。もちろん介護のプロフェッショナルとして介護分野をリードする大事なお仕事ですが、病院に勤務することで異分野のノウハウを身につけることができ、活躍の幅はいっそう広がります。

病院側からみても介護業務の需要は高いため、興味がある方は求人情報をぜひチェックしてみてください。多くの情報をチェックすることで、より自分に合った病院を見つけられるでしょう。

引用元サイト
京都医療福祉専門学校 病院で働く介護福祉士って?
https://www.fukushi21.ac.jp/journal/6051/
東京福祉専門学校 病院で働く介護福祉士の役割
https://www.tcw.ac.jp/column/9181

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