25歳で理想のパーソナルジムを厚木市にオープン!【ReViA 廣瀬拓海さん】#1
地方でヘルスケア事業に携わっている方に、集客や売り上げアップのための取り組みについてインタビューする本企画。今回は、神奈川県厚木市でパーソナルジムを経営する「ReViA」の代表・廣瀬拓海さんにお話をお聞きしました。
前編では、24歳という若さで開業した経緯、厚木市を選んだ理由や開業準備で大変だったことなどをお聞きします。
お話をうかがったのは…
「ReViA」代表・廣瀬拓海さん
大学生時代からジムスタッフとしてアルバイトをスタート後、パーソナルトレーニングジムに入社。2021年2月、24歳で厚木市に「ReViA」をオープン。2022年5月、規模を拡大してリニューアル。
Instagram:@revia_gym
大学2年、自分の理想のジムを持つことを決意
――まずは廣瀬さんが、フィットネスの世界に入られた理由を教えてください。
学生のころは野球をしていたので、怪我や故障のリハビリとして筋トレに触れる機会がよくありました。また小さいころから筋肉が発達しやすい体質だったこともあり、筋トレ自体すごく好きだったんです。そういった経緯もあり、フィットネスにはずっと興味を持っていましたし、筋トレも個人的に続けていたんです。ただ趣味と仕事は別にしたほうがいいと親に言われていたので、フィットネスを仕事にすることは考えていませんでした。
でも大学生のときに、ジムのトレーナーさんからアルバイトに誘われたんです。それがきっかけで、トレーナーという道もあるんだと気づき、大学2年生のころから自分のジムを持ちたいと思うようになりました。
――実際に大学卒業後2年弱で開業されました。自分で開業しようと思ったのはなぜですか?
性格的な問題なのか、ジムでアルバイトを始める前に経験した仕事は全部長続きしませんでした。その経験から、自分はあまり人から指示されるのが得意ではないと気づいたんです。だから仕事も自分の思い描いた通りに、自分の力でやりたいなと考えるようになりました。
そのころから思い描いていたのが、現在のようなフィットネスジム形式のパーソナルジムを作りたいというもの。でも最初はやはり資金も必要だったので、マシン1台の小さなパーソナルジムからスタートしました。
そこから1年後、今年5月にリニューアルオープンをして、やっと理想に一歩近づいたなという感じです。マシンを集めるのも大変でしたけど、リースではなく融資を借り入れて購入しました。今後もずっとこのジムを続けていくという覚悟を持って、本格的にスタートしたんです。
思い描いていた広さと豊富なマシンが揃うジムを本格オープン
――なぜ厚木市で開業されたんですか?
大学時代にアルバイトしていたジムは本厚木にありましたし、卒業後に入社したパーソナルジムの勤務先も厚木でした。だから厚木には縁を感じていたんです。
また独立前からついてもらっていたお客様がいたことも大きかったですね。リスクを少なく開業できるというのも正直なところありました。
――開業は2021年2月とコロナ禍でしたが、何か影響はありましたか?
コロナ禍だったからこそ、地方のパーソナルの需要が上がっていたというのはあります。厚木は大企業もありますしベッドタウンでもあるので、日中働いている方と主婦層のバランスがいいんですが、コロナ禍になり、地元でパーソナルジムを探される方が増えた印象はありました。
実際にオープンしても、会社に行かず自宅でのデスクワークが増えたことで運動したいけど、人が多く集まるジムに行くのは不安だからパーソナルを選んだという方は多かったですね。
――小さなパーソナルジムからリニューアルして、広さもマシンの台数も変わりましたが、経営面での変化はありましたか?
小さいジムのときはお客様が入れても1時間ひとりだったので、1日最大13枠しかできませんでした。でも今は広さもあるしスタッフも増やせたので、倍の枠が取れるようになりました。またマンツーマンだけでなく、一対複数のセミパーソナルができるようになったのも大きいですね。
でもやっぱり変わらないのは、パーソナルでひとりひとりサポートするということ。地方だからこそ人と人とのつながりが大きいので、一番の集客ツールは紹介なんです。だからパーソナルトレーニングは、ひとりひとりを大切にした深いコミュニケーションが重要。そこは変わらない部分です。
経営開始当初はイメージ通りにはいかないことも
――開業してみて大変だったことは何ですか?
いろいろ大変でしたが、とくに大変だったのは経理面、経営面の業務です。本業のトレーナーの仕事とは重ならない部分なので、そのあたりは最初に仕組みを作るのが大変でした。
あとは、最初はどうしても不安でしたね。一応、開業を志した大学生時代から経営のことも少し学んだり、経営者のSNSをフォローしてイメージはしていたんです。
でも実際やってみると、自分では最悪の想定をしていたつもりでも、良いイメージでしか想定できていなかったんだと感じましたし、数字面では上手くいっているのに毎月なんとなく不安感がありましたね。
厚木市で開業するときに重視したこと3か条
25歳という若さで地方開業した廣瀬さん。開業するときに重視したことを3つ教えていただきました。
1.地域に合った価格設定
2.ターゲットに合わせたイメージ作り
3.ひとりひとりを大切にしたコミュニケーション
パーソナルジムだからこそのコミュニケーションを大切にしている廣瀬さん。それは地方でのジム経営には欠かせないポイントでもあります。次回後編では、廣瀬さんが重視している3か条を深堀りします。
取材・文/山本二季
撮影/奥村亮介(スタジオバンバン)