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特集・コラム 2022-12-06

福祉用具専門相談員の仕事はきついの?仕事内容や資格について解説!

「福祉用具専門相談員に興味があるけど、仕事がきついって本当?」こんな悩みを抱えていませんか?福祉用具専門相談員は、福祉用具を必要としている人々の生活を支え、安心安全に暮らせるようにサポートをする専門職です。やりがいがある反面、仕事がきついともいわれています。

ここでは、福祉用具専門相談員の仕事内容や資格について、また本当にきつい仕事なのかを解説していきます。

福祉用具専門相談員とは

福祉用具専門相談員とは、福祉用具のレンタル・販売を行う事業所に勤務している専門の職員のことです。福祉用具が必要な高齢者や障害者が、安心して暮らせるようにサポートします。介護保険の指定を受けた、福祉用具をレンタル・販売する事業所に2名以上の配置が義務づけられています。

福祉用具は、車いす・特殊ベッド・褥瘡予防用具・手すり・スロープ・歩行器・移動用リフトといったものから、障害者用の食器まで多種多様です。最近は、新しい福祉用具が次々と開発されており、用具の種類も多くなっていることから、より専門的な知識が必要とされています。

福祉用具専門相談員は、介護が必要な高齢者や障害者、その家族に対して、福祉用具についての相談を受け、用具の選び方や使い方をアドバイスします。また、利用者の障害や要介護のレベル、住宅環境に合った福祉用具の選定や調整も行います。定期的に利用者宅を訪れ、用具の点検をすることも仕事の一つです。

福祉用具専門相談員の仕事はきつい?

さまざまな種類の福祉用具を取り扱い、介護が必要な人々の特性に合わせた用具についてアドバイスを行う福祉用具専門相談員。その仕事では、どんな所がきついと感じるのでしょうか?ここでは、福祉用具専門相談員が、きついと感じやすい3つのポイントを紹介します。

身体的に大変な時も

福祉用具専門相談員は、外回りの仕事が多いことが特徴です。1日のうちで、利用者の自宅へ訪問したり、居宅介護支援事業所でケアマネジャーと打ち合わせをしたりと活発に動かなければならず、体力が欠かせません。

また、福祉用具には移動用リフトや特殊ベッドなど、重量のある用具が存在します。運搬や組み立ても福祉用具専門相談員の仕事になりますので、肉体的に辛く感じることもあるかもしれません。腰痛などのリスクに常に気をつける必要があります。

さまざまな知識が必要

福祉用具は、新しい技術が導入されている分野であり、新商品も続々と展開されています。利用者に福祉用具を安全に使ってもらうためにも、製品について詳しい知識を身につける必要があります。福祉用具を使ったことによる事故やトラブルが起きないように、利用者が理解できるような分かりやすい説明をすることも求められます。

また、福祉用具の助成制度の利用方法や手続きについてアドバイスをするために、介護保険などの制度について学ぶ必要があります。

ノルマが課せられる場合も

福祉用具専門相談員は、営業ノルマが課せられる場合があります。ノルマとしては、新規の利用者と結んだ契約の件数や、居宅介護支援事業所のケアマネジャーへ営業した回数などがあります。達成しなければならないというプレッシャーも大きいため、なかにはきついと感じる人もいるかもしれません。

各事業所で取り扱う福祉用具には、さほどの差がないため、福祉用具専門相談員の営業スキルは重要な要素になります。営業スキルを高めておけば、地元の利用者やケアマネジャーから信頼を得られ、給料や賞与アップにつながるでしょう。

福祉用具サービス利用計画書の作成など事務作業も多い

福祉用具専門相談員は、肉体仕事以外にも事務作業が多いことが特徴です。限られた時間の中で、事務作業をこなさなければならず、福祉用具専門相談員の仕事がきついと思われている一端になっています。

事務作業には、福祉用具サービス利用計画書の作成や、モニタリングによる報告書の作成などがあります。福祉用具サービス利用計画書では、利用者の自立支援を促すための目標設定や、福祉用具の選定理由などを記載する必要があります。

福祉用具専門相談員の仕事内容について

具体的に、福祉用具専門相談員の仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、4つの仕事内容を紹介します。

福祉用具のレンタルを行う

福祉用具のレンタルは、利用者の自立促進や介助者の負担を軽減することが目的です。介護保険の給付対象となっている福祉用具については、定められた手続きにもとづいて対応することが必要となります。

レンタルは、利用者や居宅介護支援事業所のケアマネジャーから相談を受けるところからはじまります。利用者に適した福祉用具の選定のために、面接を通して利用者の心身機能や住環境などについて情報を把握していきます。ケアマネジャーとも情報を共有したのち、利用者の使用目的に合った福祉用具サービス計画書を作成するという流れです。

福祉用具サービス計画書を元に、利用者と家族へ利用目標や福祉用具の使用上の注意点などを説明し、同意をもらいます。レンタルのサービスが開始されてからも、使用状況を確認するための定期的なモニタリングが必要となります。

福祉用具の営業や販売を行う

福祉用具専門相談員の仕事では、特定福祉用具の販売やその他の福祉用具の販売も行うことがあります。

特定福祉用具は、介護保険で種類が定められています。主な種類は、腰掛便座や入浴用の椅子などの入浴補助用具、簡易浴槽、排泄に関する機器などです。特定福祉用具を販売する際は、レンタルと同じく、利用者の情報を把握し、福祉用具サービス計画書を作成することが求められます。販売した後の保守点検やモニタリングも行います。

特定福祉用具以外の福祉用具を販売する際には、商品の内容や料金についての説明をします。

事務作業

福祉用具専門相談員の行う事務作業には、以下のようなものがあります。

・各種書類の作成・管理
・介護報酬や利用者負担などの請求
・福祉用具のメーカーとの発注・納品のやりとり

などです。

福祉用具サービス計画書の作成が主な事務作業になります。計画書を作成するには、利用者のニーズに合った福祉用具を丁寧に選定して、福祉用具サービス計画書に反映させることが求められます。

福祉用具に関する相談やケアマネジャーとの連携

福祉用具について、利用者本人だけではなく、家族などの介助をする人たちの相談に乗ることも必要な仕事です。親身になって話を聞くことで、利用者の新たな情報を得られ、他の福祉用具を提案することにもつながります。

また、居宅介護支援事業所のケアマネジャーと信頼関係を築くことも重要です。定期的に事業所へ顔を出したり、最新の福祉用具を提案したりすることで、新たな利用者を紹介してもらえる可能性があります。

福祉用具専門相談員になるのに必要な資格とは

福祉用具専門相談員には、どうすればなれるのでしょうか?必要な資格について解説していきます。

「福祉用具専門相談員指定講習」の修了

福祉用具専門相談員になるには、「福祉用具専門相談員指定講習」を受講し、50時間のカリキュラムを修了する必要があります。講習の終わりに、筆記による修了評価で学習の習熟度を測ります。

カリキュラムの内容は、

・福祉用具と福祉用具専門相談員の役割
・介護保険制度等に関する基礎知識
・高齢者と介護・医療に関する基礎知識
・個別の福祉用具に関する知識・技術
・福祉用具に係るサービスの仕組みと利用の支援に関する知識
・福祉用具の利用の支援に関する総合演習

以上の6科目になります。

福祉用具サービス計画や、介護保険の仕組みについても学ぶことができます。

介護福祉士などの資格があれば講習を受けなくてもなれる

以下の資格を持っていれば、講習を受けなくても福祉用具専門相談員として働けます。

・介護福祉士
・社会福祉士
・保健師
・看護師
・理学療法士
・作業療法士
・義肢装具士

などです。
福祉用具専門相談員は、福祉用具についての知識を持っている国家資格保持者であれば、なることができます。

福祉用具専門相談員のやりがい

きついと感じる部分もある福祉用具専門相談員ですが、大きなやりがいを持てる仕事でもあります。どのようなやりがいがあるのか、紹介していきます。

利用者から感謝されることも

福祉用具専門相談員は、ヘルパーやケアマネジャーに比べると、利用者に頻繁に接するわけではありません。しかし、利用者が福祉用具を利用することで、活動の場が広がり、生活がより改善される場面にめぐりあうこともあります。喜んだ利用者から直接感謝の言葉をもらえると、大きなやりがいにもつながります。

営業のノルマを達成する楽しさ

販売や営業を担当する福祉用具専門相談員の場合、事業所によりますが、ノルマが課せられているところもあります。ノルマをクリアするのは、プレッシャーになることもありますが、無事にクリアしたときの達成感はひとしおです。

営業ノルマを達成すれば、事業所によりますが、インセンティブにつながることもあります。給料がアップすれば、努力が報われた気がしますし、なにより仕事のやりがいになるでしょう。

利用者の自立のサポートができる

福祉用具専門相談員は、利用者の生活と密接に関わります。福祉用具を使うことで、利用者の自立を支援し、生活をする上での不安を取り除くことにつながっていきます。利用者の自立を長期的にサポートし、成長を見守れることが、福祉用具専門相談員のメリットです。

福祉用具の知識を活用して、利用者に合った用具を選ぶことで、利用者の暮らしがより自立したものになれば、福祉用具専門相談員にとってやりがいを感じる瞬間になるでしょう。

福祉用具専門相談員の仕事はきつい面もあるがやりがいも!

福祉用具は、暮らしに安全を与え、より良い生活につながるものです。

福祉用具専門相談員は、介護が必要な人や障害のある人にとって、欠かせない存在です。安心して生活を送れるように、利用者のニーズにあった福祉用具を選び、体と心をサポートするプロフェッショナルな仕事といえるでしょう。

福祉用具専門相談員は、営業・販売や事務作業もこなさなければならないため、きついと感じることもあるかもしれません。しかし、利用者の自立していく姿を見ることができ、感謝の言葉をもらえるやりがいのある仕事でもあります。

引用元
職業情報提供サイト(日本版O-NET):福祉用具専門相談員

第141回介護給付費分科会:福祉用具(参考資料)

厚生労働大臣が定める特定福祉用具販売に係る特定福祉用具・特定介護予防福祉用具の種目

一般社団法人 全国福祉用具専門相談員協会:福祉用具専門相談員についてのQ&A

一般社団法人 全国福祉用具専門相談員協会:福祉用具専門相談員指定講習における目的、到達目標及び内容の指針

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