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ヘルスケア 2024-01-02

「養生」をもっと多くの人に届けたい! 目指すはウェルビーイングとしての豊かさを高めること【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.123 ダイエットコンサルタント Ellyさん】#2

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

今回は、ヨガインストラクターとボディメイクトレーナーからダイエットコンサルタントに転身したEllyさんにインタビュー。Ellyさんが「養生ダイエット」を考案してから始めたダイエットコンサルタントの魅力とは何なのでしょうか。ダイエットコンサルタントとしての働き方、さらにYouTubeのチャンネル登録者数50万人越えと注目を集めるSNSの運用方法について掘り下げます!

前編では、ダイエットコンサルタントに転身するまでの経緯や「養生ダイエット」の詳細を伺いました。後編では、ダイエットコンサルタントとしての活動内容や力を入れているSNS配信についてお聞きします。

お話を伺ったのは…
養生ダイエットコンサルタント Ellyさん

会社員として約13年働いたあと、ヘルスケア業界に転身。ヨガインストラクター、ボディメイクトレーナーとして活動したのち「養生ダイエット」を考案し、ダイエットコンサルタント一本に絞って活動をスタート。現在は、オンラインを軸に多くの人へ「養生」の大切さを広めるために発信し続けている。

インスタグラム:@elly_bodymake_oriental

YouTube:Ellyのボディメイクチャンネル・養生ダイエット

「養生」を伝えるため、オンラインでの活動がメインに

カウンセリングのときに気をつけていることは?「冷静に結果を見ること。カウンセリングシートとお客様のお顔を見ながら、悩んでいる症状の原因や足りていない要素を指導しています」。とEllyさん

――ダイエットコンサルタントとしての活動内容を教えてください。

ダイエットコンサルタントとしてスタートさせてから最初に取り組んだのは、「養生ダイエット」が学べる講座の動画の制作です。動画と併せて専用のテキストを付属したセットを展開し、「養生ダイエット」をしたい人にピッタリの学びツールを確立しました。

現在は、2ヶ月間で「養生ダイエット」が学べるオンライン講座を中心にサービスを展開しています。

――具体的にどのような流れで学べるのでしょう?

まずは、参加者全員に向けて「養生ダイエット」の「養生」について基礎を説明。次に個別のカウンセリングを1:1で実施。個別カウンセリングでは、その人の生活に合う「養生」の取り入れ方を一緒に考えます。例えば、調味料の選び方や普段の食生活をベースに内臓機能を上げる食事の作り方など。この講座は、既に習得している私がサポートさせていただくことで、質の良い「養生」を取り入れられるところがウリだと思っています。

――ご自身が経験しているところに説得力を感じます。

そうだと嬉しいですね。オンライン講座のほかにも、私のオリジナルブランドによる商品販売にも力を入れています。

――ブランドについてお聞かせください。

私のオリジナルブランド「氣麗(きれい)」は、習慣的に取り入れられる「養生ダイエット」のように、商品も身近で日常生活には欠かせないアイテムを紹介することをモットーにしたブランドです。

メインで販売しているのは、「気」「血」「水」それぞれのタイプに合うバランスの良いフレーバーティーや出汁。普段の「養生」にプラスしてより良い生活が送れるようにと、一つひとつ調合しています。

これらのブランド商品の宣伝やお知らせも、SNSで発信をしています。

多くの人に「養生」を知ってもらう動画を作り、ウェルビーイングの大切さを広めたい

人気順に並んでいるEllyさんチャンネルのYouTubeの動画。反対にあまり反響がなかった動画について聞いてみると…「睡眠や老眼など一部の該当者にしか当てはまらないような動画のリアクションは薄かったですね」

――現在運営しているSNSのひとつ、YouTubeのコンセプトをお聞かせください。

トレーナーだった時代から始めていて、当時はダイエットやストレッチが中心でした。

ダイエットコンサルタントにシフトしてからのコンセプトは、「養生ダイエット」の知識や「心と体の平穏を」をテーマに「東洋医学」の「養生」をベースにしたダイエット方法などを配信しています。

――ターゲット層は?

ターゲット層は、私と同年代の40代前後の方です。

20〜30代だと割と簡単に体重を落とすことができるんですが、40代になるとどうしても落ちにくいんですね。過去に悩んだ経験のある私と同じく悩んでいる方たちに向けて見ていただき、役立つコンテンツ作りを目標にしています。

――動画を作る際に気をつけていることは?

私のフィルターを通して説明すること。いろいろな人がたくさんの情報を発信していると、どうしても同じような内容を取り扱わざるを得なくなってくるんですね。そこで必要なのは差別化だと思っていて。オリジナリティを出すといった意味でも、自分で考えて自分の口で発信することにこだわりを持って情報を発信するように気をつけています

――オリジナリティを出すために取り組んでいることをお聞かせください。

話題になっているコンテンツについて一旦自分で調べて、私の持っているさまざまな西洋・東洋医学やストレッチなどの知識と照らし合わせ、総括した情報をお届けしています。例えばぽっこりお腹への悩み一つに対しても、ストレッチだけを紹介するのではなく、西洋・東洋医学の観点も織り交ぜて考えた方法を提示し、オリジナリティのある情報にするように工夫しています。

その甲斐があってか、ありがたいことに現在のチャンネル登録者数は40万人越えと多くの方に見ていただいております。

――たくさんの方々に見ていただくためのコツは何でしょうか?

「見ていて心地悪い動画にしない」ことを意識しています。

「心地悪い動画」というのは、声が聞こえなかったり、導入まで話が長かったり、うちわで盛り上がっていたり。少しでも不快だと思うと、次に見てもらえなくなるんです。それらのポイントをクリアして初めて内容作りに着手できると思っています。

私が動画作りで意識している3つのポイントは、一つの動画内で「理解、希望、実践」ができること。一つの話題に対して、まずはどういうメカニズムで起きているものなのかを理解・納得していただき、それを解決するためのアクションを提示して、明確なアクションの方法を紹介する流れになっています。一般的に方法だけを紹介した動画もありますが、それだけでは何にどう効くのか分からないままなので持続させにくいですし、良いなと思ってもやらない方が多いと思うんです。

最初からクオリティを高い位置で設定してしまうと、そのラインを常に目指さなければいけなくて苦しくなりますし、そもそも発信する動画の目的から外れてしまう恐れがあるなと。一つだけブレない軸を設定すれば、一定のクオリティを保った動画を発信することに集中できるのです。

――今後の目標をお聞かせください。

InstagramではYouTubeで紹介したアクションの具体例を投稿。基礎と実践への導入つくりが徹底されています

SNS関連については、エンタテイメントな要素に寄りすぎず、日常生活を送る中で役に立つ動画作りや投稿を目指しています

コンサルタントとしての大きな目標は、もっと多くの皆さんに「養生」を身近なものに感じてもらえることです。「養生」とは本来、自然のルールの中で生きていくこと。あくまで「養生ダイエット」は「養生」を知るうえでの入口にしか過ぎないと考えています。体と心は繋がっていて、体から取り込むことで心も健康になっていく。私はこの体と心のつながりをヘルスケアではなく、「ウェルビーイング」と呼んでいます。人それぞれの幸せを追求していく、平和に暮らすための手段となる「養生」を、今後も広めていきたいです。

ダイエットコンサルタントに転身して成功できた秘訣

1.お客様と自身の悩みに対して真摯に向き合って、解決方法を模索する

2.学んだ知識をもとに新しい手段を習得し、自身のウリにする

3.「養生ダイエット」を広く知ってもらうための導線作りに力を入れる


取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
撮影/生駒由美

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