ママの笑顔で家族も笑顔！ コロナ禍で気づいた、新しい働き方とは？【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.125／スーパーフードセラピスト・midoriさん】#1
「ヘルスケア業界」のさまざまな職業にフォーカスし、その道で働くプロに、お仕事の魅力や経験談を語っていただく連載企画「もっと知りたい！ ヘルスケアのお仕事」。
今回お話を伺ったのは、
スーパーフードセラピスト・midoriさん
小学2年生と年長の男の子のママであり、受付の派遣社員をしながらスーパーフードセラピストとしても活躍するmidoriさん。
前編では、セラピストになったきっかけや、今の働き方を選んだ理由について伺います。
コロナ禍で今までの自分を振り返り、
働き方を心機一転！
――セラピストになったきっかけを教えてください。
もともと自然のもの、オーガニックなものに興味があって、いずれ自身の生活にも取り入れたい、欲を言えば仕事として携わりたいと思っていました。
しかし当時はフルタイムで働きながらの子育てだったので、毎日生きることで精一杯。新しいことを始めるなんて、とてもじゃないですが考えられませんでした。
そんなとき、世はコロナ禍に。接客業なので仕事がまるっと2ヶ月お休みになり、主人もテレワークに。子どもたちも保育園がお休みになり、家族揃って過ごしました。それまで平日ワンオペ育児が当たり前。土日勤務も入っていたので、家族の時間が取れず、体調も崩しがちだったのですが、生活がガラリと変わったことで、体も心もいい変化があったんです。
その時、「あ、私、こうやって家族揃って過ごしたかったんだ」と気づきました。子どもの頃、母の笑顔が大好きだったのですが、これまでの私は笑顔でいる余裕もなかった。「このままではいけない、何かを変えなくちゃいけない」と思ったんです。
そこからですね。仕事を時短勤務ができる派遣社員に変え、気になっていた資格講座をどんどん受けて、新しいことにチャレンジしはじめました。
――コロナ禍がきっかけで、意識が変わったんですね。
最初は「ホリスティックヘルスコーチーング」という、食を通して体を整えるという講座を学びました。1年間コーチングを受けていると、体調もメンタルもグッとよくなり、鬱々としていた気持ちがクリアになって、子育てを楽しめるようになったんです。
さらにそこから学びを深めていく段階で出会ったのがスーパーフード。これを取り入れると、改善されたと思っていた体調もさらに良くなって、わかりやすく変化を感じたので、「これを一生続けたい」「家族にも取り入れたい」「周りの人にも広めたい」と思いました。
それから日本ローフード協会が斡旋している「スーパーフードセラピスト」という資格を学び取得した、という流れです。
――現在の働き方としては？
月に10日、派遣社員として受付の仕事をしつつ、スーパーフードセラピストとしてお客さまをカウンセリングしてアドバイス。シェアサロンを利用したり喫茶店だったり場所はいろいろですが、基本的には対面でお会いしています。あと月に数回、イベントも行っています。
納豆、ぬか漬け、味噌、しょうゆ……
日本にもたくさんのスーパーフードがある
――どのようなアドバイスを行なっているのですか？
私が提案しているのは、スーパーフードと食事を掛け合わせた、「スーパーフードファスティング」という健康美容法です。そのかたの生活習慣やお悩みを伺いつつ、ファスティングなので、「1ヶ月に1週間は毎日3食こんな食事をしてください」という風にお伝えします。
スーパーフードは栄養価が高く、いわゆるアサイーやベリー系、チアシードなど。もちろんそのもの自体を単体で摂っていただいたもいいのですが、私は手っ取り早く取り入れられるジュースを、食事と一緒に組み合わせていただくよう紹介しています。
――ジュースというのは、酵素ジュースのような？
まさにそれです。カウンセリングでは酵素の大切さもお伝えします。簡単に言うと、酵素は人の生命維持に欠かせないもの。しかし、消化に使われたり、エネルギー消費に使われたり、日々減っていってしまうので、体の外から補ってあげる必要があるんです
それをいかにたくさん取り入れるかというところで役に立つのがスーパーフード。もちろん生の野菜やフルーツにもたくさん含まれていますよ。
――手軽に真似できる、おすすめレシピがあれば教えてください！
「チョコレートスムージーレシピ」
材料（1人分）
・バナナ 1本
・ブルーベリー(冷凍ブルーベリーでも可) 8粒程度
・水 150ml
・カカオパウダー（あればローカカオ） 小さじ1
作り方
1.ブレンダーに水、小さくカットしたバナナ、ブルーベリー、カカオパウダーを入れる。
2.滑らかになるまで撹拌して完成。
できればここに栄養たっぷりの酵素ジュースを加えられるとベストですが、これだけでも酵素や栄養が摂れるので、無理のない範囲でやってみてください。
――飲むタイミングはいつがいいんですか？
やはり朝が一番いいですね。朝4時〜12時は「排泄の時間」といわれているので、この時間に酵素をしっかり摂ってあげることでお通じがよくなります。
ちなみに野菜や果物は、そのまま食べるより、すりつぶして食べた方が酵素が多く摂れるんですよ。細胞が壊れることで、酵素の量が増えるんだそうです。なのでスムージーは、効率よく酵素を摂取するのにすごくおすすめ。ぜひ試してください。
――先ほどのフルーツ以外で、日本に馴染みのある食材にもスーパーフードってあるんですか？
発酵食品もスーパーフードに含まれるので、納豆、ぬか漬け、梅干し、味噌、しょうゆ、麹、甘酒などもそうですね。あと玄米や抹茶もスーパーフードです。改めて見ると、日本にはたくさんのスーパーフードがあります。日本食が健康にいいと言われる一つの理由かもしれません。
自分の持っているノウハウを掛け合わせて
オリジナルの施術を提供
――ちなみにmidoriさんは、小顔セラピストとしても活動されてらっしゃるそうですね。
小顔セラピストは、健康や美容に関わるいろいろな講座を受け始めた時、一番最初に取った資格です。今は小顔のみの施術は行なっておらず、スーパーフードと小顔ケアを掛け合わせた施術を行っています。
というのも、スーパーフードは体の内側からとっても、外側からとっても、すごくいい効果が期待できるんです。この施術は私のオリジナルになるのですが、せっかくなら自分の持っているノウハウを掛け合わせて何かできないかということで、始めました。
――外側から取り入れる、掛け合わせるとは、どのようなことをするのですか？
小顔マッサージの時にCBDオイルを使ったり、スーパーフードの成分を使ったフェイスクリームを使ったりしています。
正直、私は健康あっての美容だと思っているので、最近はスーパーフードの活動がメインにしているのですが、やはり小顔ケアの方がキャッチーで多くの人にささりますよね。
なので、小顔に興味を持ってくださったお客さまも、小顔マッサージ×スーパーフードの施術を受けて、スーパーフードにも興味を持ってくださるかたが増えればいいなと思い、こちらの活動も続けています。
後編では、資格を仕事に繋げるポイントや、これからセラピストを目指す方へのアドバイスを伺います。
取材・文／児玉知子
撮影／喜多二三雄
