家事も育児も「やっているつもり」が、実際は……。もっとやらなくちゃ!【SUNVALLEY 店長 忠本功さん】#1

人気ヘアサロンの店長として、ヘア&メイクアップアーティストとしての激務をこなす忠本さんも、家に帰ると4歳と1歳のお子さんのパパ。オンとオフをどのように切り替えているのか、お話を伺いました。

交際から2年目に結婚、半年後に1人目の妊娠

—–パートナーと知り合ったきっかけを教えてください。

前に勤めていたヘアサロンは、忘年会でスタッフが「出し物」をする決まりがあったんです。それも単に歌を歌うとか簡単な物ではなく、半月くらいかけてしっかり練習してお披露目する…という。

僕たちはダンスを披露することになっていて、そのときにダンスを教えてくれたのが妻なんです。2年くらい連続してダンスを教わりました。その当時、彼女が勤めていたレストランに、サロンのスタッフみんなで食事をしに行くこともありました。

一緒にいて楽しかったし、もっと一緒にいたい…と思ったのが付き合い始めたきっかけですね。

—–結婚を決めたのはどんな理由ですか?

付き合い始めたとき、僕が「1年後も付き合っていたら結婚してもいいよね」と言ったのを、妻が覚えていて「どうするの?」と問い詰められました(笑)

僕自身、妻以外の人と結婚するイメージがわかなかったので、踏み切りました。ちょうど30歳のときですね。

—–半年後に妊娠なさいましたが、お子さんは早く欲しかったんですか?

僕も妻も子どもが好きなので、早く欲しかったですね。

結婚を決めたとき妻は30歳でしたから、出産のことを考えると「なるべく早く」と思いましたね。僕は姉が2人いる3人きょうだい。妻も姉がいる2人姉妹でしたから、子どものためにもきょうだいをつくりたかったし。

僕も休日には子育てには積極的に関わりたい! と、妻が妊娠する前から話をしていたんですよ。

—–美容師の仕事は拘束時間が長いので、普段から家事と育児に関わるのは大変ですよね。

仕事のある日はほとんど関われないので、妻から「子どもができたら実家の近くに住みたい」と言われていました。

それで妻の実家の近くに引っ越したんですよ。

その当時はサロンが銀座にあって、住まいもそばにあったのですが、引っ越してからは電車で30分、家から表参道のサロンまで50分かかるようになりました。結婚して唯一の不満点は、この移動時間の長さですね(笑)

子どもが生まれ、父親としての実感が!

—–パートナーの妊娠が分かったとき、どんな気持ちでしたか?

単純に嬉しかったですね。実際に生まれてくるまで、正直そこまで実感はありませんでした。

生まれてきてからの方が気持ち的にしっかりとした父親にならないと! と思いました。2人目の妊娠が分かったときは、その時点から2人の父親になる気持ちの準備ができていましたね。

—–出産のときはどんな感動がありましたか?

1人目の時も2人目の時も出産に立ち会ったんですが、あんなにも痛みで苦しむ妻を見たのは初めてのことだったので、ただただ「頑張れ!」と思って応援していました。

産まれたときは本当に今までにない感動をしました。

—–お子さんの誕生とほぼ同時期に忠本さんも手術をしたとか?

そうなんです。妊娠がわかって1~2ヶ月したころ、僕の心臓に問題が見つかって手術をしなくてはならなくなったんです。サロンを休むタイミングや病院のスケジュールなどを調整したら、出産から半年後に僕の手術をすることになりました。

手術当日は僕の両親と妻が付き添ってくれましたが、それ以降、退院するときも妻は来てくれませんでしたね(笑)

家から病院までが遠かったし、初めての子どもで大変な時期でしたから仕方がないですけど。その当時の写真を妻と一緒に見ると、お互いに「あのときは大変だったね」って、思い出しています。

家事と育児はほぼ妻のワンオペ

—–お子さんが産まれる前と後で、家事の分担は変わりましたか?

変わってないですね。自分の担当は、ゴミ出し、休日の風呂掃除、エアコン掃除ですね。

自分では「家事をやってる」という気持ちでいたんですけど、よくよく考えてみると多くないですね。もっとやらないといけませんね(笑)

—–パートナーはお仕事をなさっているんですか?

フルタイムではありませんが、レストランで働いています。

本人が働くことがストレス発散になっていると言っていますし、自分で自由に使えるお金が欲しいとも言っているので。子どもと家庭だけではなく、社会とつながっていることも大切ですよね。

—–その間、お子さんは?

保育園に預けています。妻の両親がサポートしてくれるので心強いですよね。このことを考えると、妻の実家の近くに引っ越してよかった、と思います。

父親になるまでの子育てのポイント3カ条

1. パートナーの実家の近くに引っ越してサポートを確保

2. パートナーのやりたいことを見守ること

3. 子育てに参加したいという意志を伝えること

育児に参加したいけれど、なかなか時間が取れない…というジレンマを感じている男性は多いと思います。ただ頭で考えるだけでなく、きちんと自分の気持ちをパートナーと共有しているのが忠本さん。お互いに話し合って、考えや気持ちを率直に伝えることは大切なこと。お互いの気持ちがわかり合っているからこそ、パートナーの「仕事をしたい」という想いを尊重できるのだと感じました。

また、「自分では家事をやっていると思っていても、実はそんなにやっていなかった!」と自省していらっしゃった様子が微笑ましかったです。

後半はおふたりのお子さんとの休日の過ごし方や、ご夫婦のあり方などのお話を伺います。

▽後編はこちら▽
家事も育児も「やっているつもり」が、実際は……。もっとやらなくちゃ!【SUNVALLEY店長 忠本功さん】#2>>

Salon Data

SUN VALLEY

住所:東京都港区南青山5-2-12 Gビル B1F
TEL:03-6427-3807
定休日:火曜、第2・4月曜(祝日の場合は営業)
忠本さんのInstagram:@sunvalley_isao

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