【フリーランスのライフスタイル】wakoさんの現場で学ぶスキルアップ法
wakoさんはアクセサリー販売も手掛けるヘアメイクアップアーティスト。ヘアメイクでも、アクセサリーショップでも自分の個性を上手に生かして、「フリーランス」という働き方を軌道に乗せました。現在、wakoさんのもとには広告やイベントのヘアメイクなど、さまざまな仕事が集まってきているとのこと。果たして、どのようにして新しい仕事をつかんでいるのでしょうか?
後編では、仕事の増やし方に迫ります。
お話を伺ったのは…
フリーランスヘアメイクアップアーティストのwakoさん
場数を踏むしかない! 無料で作品撮りを手伝っていた駆け出しの頃
――――フリーランスになった当初はヘアメイクの仕事が少なかったそうですが、いつ頃から収入が増えてきましたか?
2020年の8月頃から少しずつ増えてきて、週に2~3回ほど仕事がありました。その頃、ヘアメイクとしての月収はだいたい10万円でしたね。ちなみにフリーランスになった2月頃から、軌道に乗り始めてきた8月までの間には、カメラマンさんの作品撮りを無料で手伝っていました。
――――なぜ無料で手伝いをしていたのでしょうか?
理由はいくつかあって、1つ目には発信力を強くするためです。現在、私の発信源は主にインスタグラムでアカウントにはさまざまなヘアメイクの写真が並んでいます。この作品の多くは、無料でお手伝いをしていた撮影現場で携わったモノです。駆け出しの時には『今回の作品をインスタにアップしてもいいですか?』と、お願いをして魅力的な作品を集めていました。
――――その他には、どのような理由がありましたか?
『技術を高めたい』という気持ちもありました。私は、美容学校時代にある程度ヘアメイクの方法を学んでしていましたが、現場では時に基本とは違ったやり方も求められます。そのスキルは、やはり実際の撮影でしか身に付きませんから、実践で役に立つ力を付けるためには『とにかく場を踏むしかない』と思っていました。
また、この期間のお手伝いには『業界内での横のつながりを強くする』という効果もあり、実際、最初にギャランティをいただいた仕事は現場で知り合ったカメラマンさんからの依頼でした。
ヘアメイクには、状況を読んで臨機応変に動くスキルが大切
――――ヘアメイクとして働くなかで、大変だったことはありますか?
作品のイメージが現場で共有されていない時は大変でした。その状況では、空気を読んで臨機応変に動くしかありません(笑)。この対応力は、さまざまな現場をお手伝いしていた時に身に付いていたので、実際の場でも慌てずに動くことができて、本当によかったです。
ちなみに私が出くわした現場では、モデルさんとディレクターさんの理想像が噛み合っていませんでした。モデルさんからは『wakoさんの好きなイメージでお願いします』と事前に言われていましたが、ディレクターさんには『その雰囲気は、違う』と。なかなか困りましたが、丁寧に話を聞いて何とか乗り越えましたね(笑)。
オフの日には、感性を磨くために美術館へ
――――「フリーランス」というスタイルは、どのようなことが大変ですか?
仕事の管理が大変ですね。時には『急にヘアメイクさんが来られなくなったので、今日お願いできます?』と、深夜の3時に連絡が入ったこともありました。時間を掛けて考えたい状況ですが、他のヘアメイクさんに回ってしまうので、オファーにはすぐに応えければなりません。レスポンスのスピードを早めることは、おそらくずっとつきまとう課題ですね。
――――かなり忙しそうですが、お休みはあるのでしょうか?
だいたい週に1回のペースでお休みがあります。オフの日には、センスを磨くために展示会や美術館に行ったり、アクセサリーのパーツを買いに出かけたりすることが多いですね。
――――最後に今後の目標を教えてください。
雑誌をはじめ、幅広いメディアで活躍できるヘアメイクになることです。そのためには、さらに高い技術力が必要なので、眉毛の違いやマスカラのダマなどの基礎的なことはもちろん、もっと細かなポイントを大切にして、これからも頑張っていきたいと思っています。
フリーランスのヘアメイクとして活躍するための極意
最近では企業の広告や商品PRの動画の現場でヘアメイクをしたというwakoさん。フリーランスのヘアメイクとして活躍するための極意をまとめると、下記の3つでした。
1. 駆け出しの頃は無料でもよいので、現場を経験する
2. ヘアメイク以外の収入源を持つ
3. オファーへのレスポンスを早くする
隙間時間に技術を磨いているというwakoさん。「YouTubeなどを上手に活用して勉強をしています」と笑顔で答えてくれました。フリーランスのヘアメイクに興味がある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
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