美容師のコンテスト5選|コンテストの種類と参加するメリットを解説
美容師のコンテストには4つのタイプがあることをご存知ですか?美容師のコンテストと一口に言っても、主催者や目的によってタイプはさまざまです。
本記事ではそんな美容師のコンテストについて詳しく解説します。
【4タイプ】美容師が参加できるコンテストとは?
美容師が参加できるコンテストのタイプについて、気になる方も多いはずです。ここでは、美容師が参加できるコンテストを4タイプに分けて解説します。
美容専門学校が主催する独自のコンテスト
美容師が参加できるコンテストで最も一般的なものが、美容専門学校が主催するコンテストです。それぞれの大学や専門学校に所属する美容師志望の学生が、校内で自分たちの実力を試す絶好の機会だといえます。
美容専門学校の規模が大きい場合には、校外からも注目され、自分自身のキャリアを切り開く上でも重要なコンテストになるでしょう。
中でも、世界的に認められた「ヴィダルサスーン」のカット技術を学べる美容専門学校が開催するコンテストは大規模で、社会的に認められているコンテストだといわれています。
企業が協賛して開催されるコンテスト
ヘア用品を取り扱う企業が協賛して行うコンテストも有名です。企業が自社のヘア商品の宣伝と、美容業界を盛り上げるために開催しています。
参加費は有料で、部門別に多種多様なカット技術を競います。参加するコンテストで使用する必要があるヘア商品の特性を理解し、自分の技術と商品に対する理解力をもって、コンテストにのぞむことが大切です。
特定の団体や組合が参加するコンテスト
特定の団体や組合員だけが参加できるコンテストも一般的です。コンテスト運営にかかる費用は、団体や組合に参加しているメンバーの会費で賄われることが多いです。
美容師の団体や組合は、各地方で美容師が参加するものが多くなっています。美容師実技試験の勉強や美容技術・着付けに関する講習会があることに加え、融資制度や保険制度も備えた団体や組合も多いため、コンテスト以外にも参加するメリットが大きいといえます。
コンテストで入賞すれば、各団体や組合で美容技術を認定され、世間からの信頼獲得につながる可能性もある魅力的なコンテストです。
写真を投稿して参加するコンテスト
近年流行している、SNSを通じての集客活動を意識したフォトコンテストも人気です。最大の特徴は、写真で美しい髪型を撮影して、コンテストに送るだけでエントリーできる手軽さだといえます。また、コンテスト参加費が安価な点もポイントです。
写真で髪型をアピールすることがトレンドになりつつある今、自分の美容技術をいかに写真で美しく見せられるかを研究する場として、非常に有効なコンテストだといえます。
美容師のコンテストで人気が高いもの5選
美容師のコンテストでとくに人気が高いコンテストは何か、気になる方もいますよね。
ここでは、美容師のコンテストの中でも人気が高く、将来のキャリアにつながりやすいコンテスト5選を紹介します。
厚生労働省が後援している|全日本美容技術選手権大会
全日本美容技術選手権大会は、厚生労働省が公式サポートをしている、日本で最も大きな美容師のコンテストの一つです。
同コンテストで開催されているヘアカットの部門は、以下の通りです。
・髪型の創造性で競う「ヘアスタイル競技」
・美容技術の高さを競う「カット・ブロー部門」
・流行の髪型で競う「ストリートカット部門」
全国47都道府県で開催される予選を勝ち抜いた人たちのみが、決勝トーナメントに出られる、非常に競争率が高いコンテストです。日本でも最大の規模と参加者数を誇るコンテストなので、入賞すれば自分の美容技術を世間に証明できるでしょう。
2年に1度の頻度で開催される|世界理美容技術選手権大会
世界理美容技術選手権大会は、パリに本部を置く理容美容の国際的機関である「OMC」と協賛して2年に1度に頻度で開催される、美容師の世界コンテストです。
世界50か国が加盟する組織で、日本からは前述した全日本美容技術大会を主催している全美連・全理連が、日本代表としてコンテストに出場します。
世界中から美容技術に覚えのある代表者が美容技術を競い合うことから、「美容師のオリンピック」とも呼ばれています。
業界から評価が高い点が特徴|全国学生技術コンテスト
全国学生技術コンテストは、全国理容美容学校連盟が主催する美容師のコンテストです。
日本全国にある美容師の大学や専門学校が参加するコンテストで、入賞者の美容技術の高さから業界内外から注目度が高まっています。
コンテストのカット競技に関しては、ほとんどがウィッグ使用で、モデル使用のコンテストよりも公平に髪型のカット技術を評価しやすい点がポイントです。
また、コンテストの審査員は参加学校の教師陣なので、普段の授業で学んだ内容を活かして自分の技術を発揮しやすいコンテストだといえるでしょう。
インスタ時代の表現を競う!|AIVILインスタフォトコン
AIVILインスタフォトコンは、2000年代に流行した巻き髪ブームの時に発足したフォトコンテストを発端とした、美容師のコンテストです。
フィルムカメラやデジタルカメラ・スマホ撮影など、髪型を撮影する機材やメディアの変化によって、同コンテストの内容も変化してきました。
第14回大会からはインスタフォトコンとなり、第17回となる2022年のテーマは「フリーダム」です。長いコロナ禍を経て、自由な行動がままならない中、自分なりの髪型で自由を表現するのがテーマとなっています。
ヘアデザインの可能性を追求する|TOKYO HAIRDRESSING AWARDS
TOKYO HAIRDRESSING AWARDSは、美容業界の活性化とクリエイティブな才能の発掘を目的に開催されている美容師のコンテストです。
若いクリエイティブな才能の発掘を目指す同コンテストでは、写真だけでなくショートムービーで髪型のクリエイティビティを競う部門があります。
美容技術にプラスして、「自分が求めるヘアスタイルの理想系を追求していきたい」という方におすすめのコンテストです。
美容師がコンテストに参加する3つの意味とは?
美容師でコンテストに参加するかどうか迷っている方も多いでしょう。
ここでは、美容師のコンテストに参加する3つの意味を紹介します。
コンテストで入賞すると実績としてPRできる
美容師のコンテストに出場して結果を残すと、それだけで就職や自分のキャリアの幅が広がる可能性が高いです。全国規模のコンテストで結果を残せば、自分の存在が美容業界に伝わり、あなたが希望するサロンへの就職もしやすくなるでしょう。
自分自身のスキルアップにつながる
美容師は、カット技術やトークスキルがとくに重要な仕事です。そのため、実践の場としてコンテストに出場することで、将来の仕事に向けたスキルアップに役立ちます。
仮にコンテストで結果を残せなくても、コンテストに出て努力をした経験を経ることで、「自分はコンテストでも頑張った」という自信にもつながるでしょう。
コンテストを通じて人脈が広がる可能性も
美容師のコンテストは、美容専門学校や業界の人と知り合う交流の場でもあります。コンテストに出場して親睦を深めることで、あなたの人脈が広がる点が魅力です。
サロンに就職する際や独立して自分の店を持とうという際に、コンテストで知り合った人たちとの人脈が役に立つ可能性もあるでしょう。
美容師のコンテストに積極的に参加して、将来のキャリアにつなげていこう!
美容師のコンテストには、特定の団体が主催する国内向けの大会もあれば、国際的に美容技術を競い合う大会など幅広い種類があります。
国内外で開催されている人気の高い美容師のコンテストは以下の5つです。
・全日本美容技術選手権大会
・世界理美容技術選手権大会
・全国学生技術コンテスト
・AIVILインスタフォトコン
・TOKYO HAIRDRESSING AWARDS
美容師のコンテストに参加することで、入賞するための努力が経験やスキルとなって、あなたの将来に役立つ可能性もあります。また、コンテストで入賞すれば、希望の就職先で働くことにつながる可能性も。
美容師としてのキャリアを切り開くためにも、積極的に美容師のコンテストに応募して、自分の技術を磨いていきましょう!
引用元サイト:
組合員のメリット | 新潟県美容業生活衛生同業組合
世界理美容技術選手権大会(世界大会)|美容教育/育成事業|全日本美容業生活衛生同業組合連合会(美容連合会
Tokyo Hairdressing Awards 2021