エステティシャンに向いてる人の特徴は?理由と向いてない人の特徴も解説!
お客様の美に寄り添い、サポートをするエステティシャン。美のプロフェッショナルであるエステティシャンに憧れて、目指している人も多いのではないでしょうか?
本記事では、エステティシャンに向いている人の特徴を「性格・適性」「スキル」の観点から詳しく解説します。向いていない人の特徴や、未経験からでも活躍するために必要な心構え、よくある質問にもお答えしますので、ぜひご自身の適性をチェックしてみてください。
エステティシャンを目指している人や、エステティシャンという職業に興味のある人は、ぜひ参考にしてみてください。
エステティシャンの仕事内容・1日の流れ

エステサロンを訪ねるお客様の多くは、自分が抱えるコンプレックスや肌トラブルを改善したいと思い来店していることがほとんど。そのため、エステティシャンはお客様のコンプレックスや悩みをていねいに聞き出し、適切な美容機器や手技を選びながら施術しなければなりません。
自分のコンプレックスや悩みについて言葉でうまく伝えきれないお客様もいます。そのようなときも、エステティシャンはあたたかみのある言葉や動作で向き合いながら、改善したい部分についてお客様とともに導き出していく、といったこともあります。
1日の流れは以下のようなイメージです。
・9時:出勤。サロンの清掃や予約内容の確認・準備などを進める。
・9時30分:スタッフなどと予約内容などを確認・共有する。
・10時:開店。来店されたお客様を施術室へ案内し、ヒアリングなどを進めた後、施術。
・19時〜20時:閉店作業。売上を確認・報告後、翌日の準備などを進めて退勤。
知っておきたい、エステティシャンの仕事で大変なこと

お客様を美しくする華やかなイメージの裏側で、エステティシャンの仕事には大変な面もあります。ここでは、憧れだけで入社して後悔しないよう、正直な現実と、それを乗り越えてプロとして輝くためのヒントを合わせてご紹介します。
1. 売上・販売目標(ノルマ)のプレッシャー
サロンによっては売上目標があり、プレッシャーに感じることも。しかし、本当にお客様のためを考えた提案が信頼につながり、結果はおのずとついてきます。その過程で得られる感謝と自信は、大きなやりがいになるでしょう。
2. 立ち仕事や施術姿勢による体力的な負担
長時間の立ち仕事や施術姿勢は、身体的な負担が伴います。だからこそ、日々のセルフケアもプロの仕事の一部です。自分自身のコンディションを整えることが、お客様への最高のパフォーマンスにつながります。
3. 常に最新の知識・技術を学び続ける必要性
美容業界は日進月歩のため、常に最新の知識を学び続ける姿勢が求められます。これは大変な一方、自分を専門家として成長させ続けられる刺激的な環境でもあります。できることが増え、お客様の信頼に応えられた時の喜びは格別です。
これらの大変さは、多くの先輩エステティシャンが通る道です。一つひとつがプロとしての成長につながり、その先には大きなやりがいが待っています。
エステティシャンに向いてる人の特徴

エステティシャンは、美容の知識や技術でお客様の「美」をサポートする接客業です。そのため、求められる適性は多岐にわたります。
ここでは、エステティシャンに向いている人の特徴を具体的にご紹介します。ご自身にいくつ当てはまるか、チェックしながら読み進めてみてください。
美容が好きで、探求心がある人
自分自身をキレイにすることや、美容に関する情報を集めるのが好きな人は、エステティシャンに向いていると言えます。エステティシャンは美の専門家として、お客様から信頼される存在でなければなりません。自分自身の身だしなみや肌の状態に気を配れる美意識の高さは、お客様に安心感を与える上で非常に重要です。
お客様をキレイにする仕事柄、まずは自分自身も常にキレイでいることを意識しておく姿勢がある人は、向いているといえるでしょう。
美容知識を学ぶ意欲がある人
サロンを訪ねるお客様は、エステティシャンを美容のプロと認識しています。そのため、肌理論や身体の仕組み、化粧品の成分といった専門知識を常に学び続ける意欲が不可欠です。
施術前のカウンセリングや施術中のお客様との会話では、お客様の悩みを聞いたり、効果的なセルフケアなどについて話したりすることも少なくありません。
入社前にすべての知識を完璧に覚えている必要はありませんが、新しい美容法や理論、化粧品について積極的に学ぼうとする姿勢が、お客様からの信頼につながります。
話を聞くことが得意な人(傾聴力が高い人)
どんなときも人の話を聞くことに得意意識がある人や、人から話を聞き出したり広げたりすることが得意な人はエステティシャンに向いています。
エステを受けるお客様は、体に対してなんらかの悩みを抱え、改善・解消したいと思っている人がほとんどです。 適切な施術をするためには、お客様からていねいに話を聞き出し、悩みに対してどのようにアプローチするべきかを考えなければなりません。
そのため、話を聞くことが得意な人も、エステティシャンに向いているといえるでしょう。
前向きに考えられる人
お客様の悩みに共感を示しつつ、ポジティブな言葉で励ましたり背中を押してあげたりするなど、なにごとも前向きに考えられる人も向いています。
エステサロンに来店するお客様は、自分なりの悩みを持って来店しています。お客様の悩みに真摯に寄り添うことは大切ですが、一緒に落ち込んでしまうだけではプロフェッショナルとは言えません。
お客様の悩みに理解を示す一方で、エステティシャンとして身につけた知識を活かし、「一緒に頑張りましょう」「もっとキレイになれますよ」と前向きな気持ちにさせられる人は、お客様の満足度を高めることができるでしょう。
人のために頑張れる人
人のために一生懸命になることができ、お客様が喜ぶ顔をみて一緒に喜べるような人もエステティシャンに向いています。
エステティシャンは美容機器や手技などを駆使しながら、お客様をより美しくすることが仕事です。お客様一人ひとりの目標達成のために何ができるかを考え、ときには効果的なメニューやホームケア商品を提案することも大切な役割です。
「このお客様にもっと喜んでほしい」という気持ちが、技術や知識の向上につながり、エステティシャンとして長期にわたって活躍する原動力となるでしょう。
こまかな作業が得意な人
お客様の求める理想のためには、場合によってこまかな作業がともなうこともあります。そのようなときでもていねいに取り組める人は、エステティシャンに向いているでしょう。
たとえばフェイシャルエステの場合だと、お客様の顔に直接触れて施術する必要があります。こまかな作業を得意とする人であれば、お客様も安心して施術を受けることができるでしょう。
向上心がある人
美容業界のトレンドや技術は日々進化しています。お客様のお悩みにあわせた最適なサービスを提供するためには、新しい情報・技術を常に学び続ける向上心が欠かせません。
そのため、常になにかを学ぼうとする高い志を持った人は、エステティシャンに向いているでしょう。
体力・精神力のある人
長時間立ったままお客様の身体をケアしたり、前かがみになったりするエステティシャンの仕事は体力が必要です。また、たとえプライベートで辛いことがあったとしても、お客様の前で常に笑顔を保つための精神力も必要になります。
ですから、体力に自信があり、常に冷静に物事を見極めることができて、いつでも笑顔で対応できる人は、エステティシャンに向いているといえます。
なお、エステティシャンのやりがいや大変に思うことについてまとめた記事も公開中です。エステティシャンの仕事に興味のある人や、仕事の詳細について知りたい人は、ぜひこちらも読んでみてください。
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エステティシャンのやりがいと魅力とは? 向いている人や給料も紹介
エステティシャンに求められるスキルとは?

エステティシャンとしてお客様から深く信頼され、長く活躍し続けるためには、性格的な向き不向きだけでなく、専門的なスキルを磨き続けることが不可欠です。ここでは、プロとして特に重要とされる「知識」「カウンセリング力」「技術力」の3つのスキルを深掘りしてご紹介します。
1. 専門知識
お客様の肌や身体の状態を的確に見極め、最適なケアを提案するための全ての基礎となるのが専門知識です。感覚や経験だけでなく、科学的根拠に基づいた知識があることで、お客様への提案に説得力と安心感が生まれ、深い信頼関係を築くことができます。
・皮膚科学の知識
肌の構造、ターンオーバーの仕組み、シミやシワ、ニキビといった肌トラブルが発生するメカニズムなど、皮膚に関する深い理解が求められます。例えば、ターンオーバー周期を理解していれば、「なぜこのくらいの期間と頻度で通う必要があるのか」をお客様に納得感を持って説明できます。
・身体の知識(解剖生理学)
筋肉や骨格の仕組み、リンパや血液の流れ、ホルモンバランスの働きといった、身体の内部に関する知識です。特にリンパ節の位置や流れを熟知していることで、むくみや疲労に対するデトックス効果の高い、的確なトリートメントが可能になります。
・化粧品学の知識
化粧品に含まれる成分がそれぞれどのような効果を持ち、どのように肌に作用するのかを理解する知識です。これにより、お客様の肌質や悩みに合わせて「なぜこの化粧品が有効なのか」を論理的に説明でき、ホームケアのアドバイスにも厚みが出ます。
さらに、栄養学やアロマテラピー、東洋医学といった+αの知識を身につけることで、身体の内側からのアプローチやリラクゼーション効果を組み合わせ、お肌のケアだけでなくお客様の心と身体全体をトータルでサポートするような、深みのある提案が可能になり、他にはない価値を提供できるエステティシャンへと成長できます。
2. カウンセリング力
お客様の悩みや理想を正確に引き出し、安心して施術を任せてもらうためには、高いカウンセリング力が不可欠です。これは単なる会話力ではなく、お客様の本音を引き出す「傾聴力」と、最適な解決策を示す「提案力」から成り立っています。
・傾聴力
お客様が言葉にする表面的な悩みだけでなく、その裏にある言葉にならない想いや願望まで汲み取ることがゴールです。適切な相槌やうなずきはもちろん、「いつから気になりますか?」といった具体的な質問と、「理想のお肌はどんな状態ですか?」といったイメージを広げる質問を巧みに使い分け、お客様が心を開いて何でも話せる信頼関係を築く力が求められます。
・提案力
傾聴によって引き出したお客様の悩みと理想に対し、専門知識に基づいて解決策を提示する力です。重要なのは、一方的にメニューを押し付けるのではなく、「お客様の状態には〇〇という理由で、こちらの施術が最適です。」と分かりやすく説明すること。
お客様のライフスタイルや予算も考慮した上で、無理なく続けられるプランを複数提示し、お客様自身に納得して選んでいただくパートナーとしての姿勢が、結果としてサロンやあなた自身のファンを増やすことにつながります。
3. 技術力
カウンセリングでお客様と共有した理想を、実際に形にするのが技術力です。お客様は、目に見える「結果」を求めて来店されます。その期待に応え、さらに期待を超える「感動」を提供してこそ、プロフェッショナルと言えるでしょう。
・ハンドテクニック
マニュアル通りに手を動かすだけでなく、お客様一人ひとりのその日の体調や肌のコンディション、筋肉の凝り具合を指先で繊細に感じ取り、圧の強弱やリズム、スピードを微調整する対応力が求められます。
効果を追求するだけでなく、触れる手の温かさや滑らかなタッチングで、お客様の心まで解きほぐす「癒やしの技術」も、お客様の満足度を左右する非常に重要な要素です。
・美容機器の知識と操作技術
最新の美容機器の効果を最大限に引き出すためには、その作用理論を深く理解し、正確に扱うスキルが不可欠です。同時に、お客様の安全を何よりも最優先に考え、トリートメントが行えない条件の確認や、機器の衛生管理を徹底する強い責任感も、プロとして必須のスキルと言えます。
これらの3つのスキルはそれぞれ独立しているのではなく、相互に深く関連し合っています。知識に裏付けられた質の高いカウンセリングと、それを確実に形にする技術力があってこそ、お客様に心から満足していただける一流のエステティシャンになれるのです。
エステティシャンに向いていない人の特徴

では、反対にエステティシャンに向いていない人とは、どのような人でしょうか?もし当てはまる項目があっても、今後の意識や努力次第で克服できることも多いので、自己分析の参考にしてみてください。
美容に興味がない人
美をサポートするエステティシャンが美に興味がないのでは、お客様にサービスを提供しても、説得力が感じられません。まったく美容に興味がない人は、エステティシャンには向いていないでしょう。
ただ、「お客様をキレイにしたい」という想いから美容の勉強をしていくことで、自分自身を美しく磨くこともできます。
エステティシャンになり、お客様のために美容の勉強をしていくうちに、自分自身も美意識が高くなる可能性もあります。
人と話すのが苦手な人
接客業であるエステティシャンの仕事は、人と話すことを避けてはとおれません。人と話すことが苦手な人は、エステティシャンには向いていないといえるでしょう。
ただし、こちらも現場での経験を積むことにより、接客のマナーや態度、会話術などを学ぶことができます。
向上心が低く努力することが苦手な人
美容業界は技術や商品・エステ機器などの進歩や流行の移り変わりが比較的早いため、常に新しい知識を学んでいかなければなりません。 向上心のない人や努力をすることが苦手という人は向いていないでしょう。
ただ、どの職業についていても努力や向上心は求められますので、苦手という人は克服できるように努力してみましょう。
体力・精神力がない人
エステティシャンの仕事は、無理な姿勢が続くこともあるなど、体力が必要です。また、長時間の立ちっぱなしの施術も足や腰が痛くなるなど、体への負担がかかります。そのうえ、疲れた表情などはみせずに笑顔でお客様に対応するなどの、精神的な面できついときもあります。
そのため、体力や精神力に自信のない人は向いていないといえます。エステティシャンを目指すならば、普段から体力をつけておくことをおすすめします。
共感能力に自信がない人
共感能力がない人がエステティシャンだと、お客様は「自分の悩みを解決できるのかな?」と不安になる恐れがあります。
エステティシャンの仕事には、お客様の悩みを聞き出し、一定の共感を示しつつも前向きな気持ちにさせながらキレイを一緒に追求する姿勢が不可欠です。
お客様の理想や目標を一緒にサポートしようと思えない人がエステティシャンだと、お客様は悩みを話す気持ちになれません。 共感能力に自信がない人は、他人の心に寄り添う姿勢や、他人の悩みを自分ごととして考える工夫を取り入れるとよいでしょう。
「手が小さい」「手荒れ」は不利になる?

「手が小さい」「手荒れしやすい」といった身体的な特徴を気にする方もいますが、結論から言うと、これらが決定的な不向きの要因になることは少ないです。
・手の大きさや形
手が大きければお客様を包み込むような施術ができ、小さければ小鼻の周りなど細やかな施術がしやすいというように、それぞれに利点があります。大切なのは、自分の手の特徴を活かした技術を習得することです。
・手のケア
エステティシャンの手はお客様の肌に直接触れる大切な「道具」です。そのため、日頃からハンドクリームで保湿する、ささくれや爪の長さに気を配るなどのケアは欠かせません。手荒れしやすい方も、こまめなケアで十分にカバーできます。
・手先の器用さ
細かな作業が求められる場面もありますが、ほとんどの技術は練習によって上達します。不器用だと感じていても、熱意を持って練習を重ねることで乗り越えられるでしょう。
エステティシャンにとって必要な勉強やおすすめの本については以下の記事でまとめています。興味のある人はこちらもぜひご覧ください。
エステティシャンに必要な勉強とおすすめの本とは?エステサロン開業を目指す人に向けた本についても紹介
エステティシャンの求人を探すならリジョブを使ってみよう!

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エステティシャンはお客様の悩み・希望に寄り添うことが大切!

エステティシャンは、お客様の悩みや希望に寄り添う姿勢が不可欠な業種です。そのため、人のために頑張れることや、前向きな気持ちを持てることなどがエステティシャンには欠かせないといえます。
今回の記事内で紹介した、向いてる人の特徴に複数該当する人は、この機会にエステティシャンを目指してみてはいかがでしょうか。
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エステティシャンに関するよくある質問Q&A
Q1. 資格がないとエステティシャンになれませんか?
A1. 必須の国家資格はないため、未経験からでも挑戦できます。多くのサロンに研修制度があり、働きながら学べます。より専門性を高めたい場合やお客様の信頼を得るために、「AEA認定エステティシャン」などの民間資格の取得も有効です。
Q2. 将来はどんなキャリアがありますか?
A2. サロン内で店長やマネージャーへ昇進する道や、自分のサロンを持つ独立開業、後輩を指導するトレーナー、美容メーカーのインストラクターへの転職など、キャリアパスは多岐にわたります。
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エステ業界は今後どうなる?気になる市場動向や将来性は?エステティシャンの仕事内容やキャリアパスも紹介
Q3. エステティシャンは何歳まで働けますか?年齢制限はありますか?
A3. エステティシャンに年齢制限はなく、何歳からでも目指せますし、長く活躍できます。実際、20代から50代以上の幅広い年代の方が現場で働いています。社会人経験で培ったコミュニケーション能力や落ち着いた雰囲気は、お客様に安心感を与える大きな強みになります。

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