エステティシャンに必要な勉強とおすすめの本とは?エステサロン開業を目指す人に向けた本についても紹介

お客様が綺麗になるお手伝いをするエステティシャンは、美容業界の数ある仕事の中でも、人気のある職業のひとつです。手に職がつく技術職であり、よりお客様に満足していただける施術をおこなうためにも、日々勉強が欠かせません。

ここではエステティシャンのスキルアップのための勉強方法や、エステサロンを開業するために必要な勉強、開業を目指す人のための学校やセミナーについて解説します。

また、エステサロンの経営を学ぶ際におすすめの本も紹介しますので、是非参考にしてください。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

エステティシャンとして身につけたい3つのスキルとは?

まず、エステティシャンとして身につけておきたいスキルについて解説します。基本的な施術技術はもちろん、そのほかにも身につけておきたいスキルについても理解しておきましょう。

1.エステティシャンとしての技術

エステティシャンはお客様の身体を直接触って施術しますので、当然ながら技術は重要です。施術方法はスクールやサロンにより異なるため、それぞれの方針に従いながらスキルを身につけていきましょう。

また、サロンが新しい技術を取り入れたらすぐに対応できるよう、常に最新の情報収集を忘れないことも大切です。練習の方法としては、友人や家族に協力してもらうのがおすすめです。

2.美容の知識や理論

身体のしくみや肌の構造など、美容に関する知識や理論も重要です。皮膚の構造に関する理論である皮膚科学、肌を美しくするメカニズムなどを学ぶ生理学などは、お客様の美容の悩みや肌トラブルに対応するのに役立ちます。

また、サロンで取り扱う化粧品類についての知識も大切。化粧品の成分などについて正しい説明ができるよう、知識をつけておきましょう。

3.カウンセリングや接客技術

エステを受ける理由はさまざまですが、お客様が持つ悩みを改善するために来店される方も多くいます。そのときは、悩みを正確に聞き出し、的確なアドバイスができる接客技術が必要です。

カウンセリングに必要なスキルは、傾聴力や提案力、観察力などさまざま。お客様の悩みに寄り添うことが大切です。また、雑談をしてお客様にリラックスしてもらえるようなコミュニケーション力もつけておいたほうがよいでしょう。

エステティシャンの勉強にはどんな方法がある?

エステティシャンが身につけたいスキルを解説しましたが、その勉強方法についてはどのようなものがあるのでしょうか?代表的な勉強方法をご紹介します。

専門学校やスクールに通う

専門学校やスクールに通うのは、もっとも一般的な勉強方法です。専門用語や施術スキルなど、エステティシャンになるために必要な勉強を体系的に学べます。

カリキュラムの内容や、卒業生の進路などを調べ、自分に合ったスクールを見つけるのがいいでしょう。資格取得を検討している場合は、受験資格で必要となる講座を受けられる学校を選ぶのがおすすめです。

通信教育を受講する

専門学校やスクールに通うのが難しい場合は、通信教育でも勉強ができます。学費を抑えられる、自分のペースで勉強できるなどのメリットがあります。別の職種で働きながらエステティシャンを目指している方や、仲間がいなくても勉強のモチベーションを保てる方にはおすすめの勉強方法です。

独学で勉強する

スキルアップのための勉強なら、独学も可能です。理論や接客方法、経営に関するスキルなら、本などで学べることもあります。美容理論に関する専門書や、ビジネスマナー、営業トーク、起業に関する本を参考にするといいでしょう。

ただし、施術に関しての技術は独学で身につけるのは難しいため、サロンで働きながら学ぶなどの方法と併用するのがおすすめです。

スペシャリスト向けの養成スクールに通う

すでにエステティシャンとして活躍している人のレベルアップのために、一流サロンなどで活躍するスペシャリストを養成するためのスクールもあります。

語学、ホスピタリティなど、専門性やレベルの高い講義が受けられるのが魅力です。国際的な資格取得を目指せるスクールもありますので、自分に合ったスクールを調べてみるといいでしょう。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

エステティシャンの資格を取得しよう

エステティシャンとしての国家資格はありませんが、資格を取得しておくと、開業する際にお客様からより信頼を得ることができます。代表的な資格をご紹介します。

エステティシャンのおすすめ資格については以下の記事もあわせてご覧ください。
エステティシャンになるには資格が必要? エステティシャンを目指す方法や様々な資格を紹介

一般社団法人日本エステティック協会|AJESTHE認定エステティシャン

業界内で知名度の高い資格。エステティシャンのキャリアに応じた認定資格や、サロンの衛生管理に関する資格などがあります。エステティシャンとしての基礎的な知識・技術から、指導者向けの資格まで、段階を踏んで取得できる資格です。

認定エステティシャン資格を受験するためには、日本エステティック協会の認定校にて300時間過程を終了しているか、実務で3年以上経験のどちらかにあたる人になり、取得するには日本エステティック協会の会員にならないといけません。

一般社団法人日本エステティック協会

一般社団法人日本エステティック業協会|AEA認定エステティシャン

エステティシャンの基礎的なレベルから上級者まで、3段階のレベルを設けている資格です。受験資格には認定校にてカリキュラムを終了させるか、サロンにて実務経験が必要になり、筆記と実務の試験に合格すると基礎知識と技術を証明する「AEA認定エステティシャン」が取得できます。

協会では、「AEA優良サロン制度」を設けており、経済産業省の指針を踏まえているサロンを認定しています。エステサロンを開業するにあたり、お客様からの信頼度向上のために役立つでしょう。

一般社団法人日本エステティック業協会

CIDESCO-NIPPON|ビューティー・セラピーディプロマ

「CIDESCO(シデスコ)」は、1946年にベルギーで設立された国際的なエステティック教育機関。日本支部であるCIDESCO-NIPPONが認定する「ビューティー・セラピーディプロマ」は国際的に認められている資格です。

国際認定校にて1,200時間のカリキュラムを終了して、CIDESCO国際試験に合格後、2年以内に600時間の実務経験が必要となるなど、多くの経験を経て認められる資格です。

ハイレベルなエステティシャンのみが取得できるディプロマで、高水準のサービスを提供できる証となるでしょう。

CIDESCO-NIPPON

エステの技術を学ぶのにおすすめの本

独学でエステに関する知識や技術を学びたい方、または、すでにエステティシャンとして働いている方が、スキルアップのために勉強をするには、本がおすすめです。

ここでは、エステの技術を学ぶのにおすすめの本をいくつかご紹介します。

新エステティック学

エステティシャンの資格認定をおこなっている日本エステティック協会が発行している公式のテキストブック。

認定校でも使用されているもので、新エステティック学の理論編がⅠ~Ⅲ、技術編がⅠ~Ⅱと選択科目編にわかれています。そのため、今からエステのことを学ぶ初心者の方から、すでにある程度の知識や技術があるエステティシャンのスキルアップにも活用可能です。

さらに技術は別売りのDVDで、動画を見て確認することもできます。

しっかり学べるスキンケアカウンセリング教本

日本スキンケア協会の発行するカウンセリング教本は、基礎から実践テクニックまでをまとめたスキンケアカウンセラー資格の公式テキスト。その名の通り、カウンセリングのノウハウを詳しく解説しています。

正しいカウンセリングのやり方や聴き取る・伝える技術、NGとされる会話の基本事項、顧客心理にくわえ、化粧品や肌のトラブルについてなどの知識も得ることができます。

また、カウンセリングシートのサンプルも付属しているので、エステティシャンとしてこれからカウンセリングデビューをする方にもおすすめの一冊です。

感じてわかる! 『セラピストのための解剖生理』

ボディワーカー向けのセミナー「日本一わかる!解剖生理学講座」の講師による、解剖生理学の入門書。冷えやむくみ、肩こりをはじめとする体の不調の原因や顔まわりのリンパ、自律神経の話、もみ返しの原因などがわかりやすく解説されています。

特にボディエステをおこなうエステティシャンにおすすめしたい一冊で、体の見方、不調の読みとり方、触り方の理解が深まるでしょう。

エステサロンを経営するのに必要な知識とは

エステサロンを開業するには、施術以外にもサロンを運営するにあたって経営について勉強しなければならないことがあります。

これらのサロン開業の知識を独学で身につけるのは大変です。そのためには、エステサロンを開業するにあたっての経営の知識を教えてくれるスクールやセミナーを利用するのがおすすめ。

効率的にサロン経営について勉強することができます。スクールは少人数制を用いているところが多く、レベルに応じて教えてくれてわからないことがあっても質問しやすいというメリットがあります。

ここでは開業するために必要な勉強について解説します。

法律についての知識

サロン経営には、技術以外にもどのようなお客様を対象にしたサロンにするかなどのマーケット戦略や、クレーム対応・経理・薬事法・特定商取引法などの法律も勉強する必要があります。

たとえばエステサロンで1カ月・5万円以上の契約がある場合は「特定商取引法」の「特定継続的役務提供」に該当し、規制の対象になります。サロンのオーナーになればこのような法律も知っておかなければいけません。

エステサロンで提供されることも多いメニューのなかでも、まつエクやまつ毛パーマの施術には美容師免許が必要。マッサージとして提供するメニューも、あはき法で定められた治療を目的としたマッサージとは明確に区別しなければなりません。

知らなかったでは済まされないことなので、サロン経営に関係する法律の知識は、しっかりと身につけておく必要があります。

経理についての知識

サロンに限らず、店舗の経営では、売上と経費のバランスをうまくとって収益を増やすことが大切です。家賃や光熱費、人件費の適正な比率なども知っておかなければなりません。さらに、確定申告や節税についても知っておく必要があるでしょう。

エステサロン開業のセミナーでは、開業資金を調達する方法や集客についてのノウハウなど実用的なことを学ぶことができます。マンツーマンで専門家に質問できる時間を設けてくれるところもあるため、開業に際して不安な方はサポートにも注目して探してみてください。

開業を目指す人におすすめの学校やスクール・セミナーを紹介!

サロン開業にあたって経理や法律などを勉強する必要があることは先ほど述べましたが、ここでは具体的におすすめの学校やスクール・セミナーをご紹介します。

ユーカントリー|起業・開業サポート

エステサロンを経営するために大切な、集客や来店されたお客様をリピートしていただくためのノウハウ・物販の売り上げアップなどサロン経営に大切なことを学べます。

たくさんのお客様に愛されるためには、お客様との関係性を上手く築いていかなければなりません。「ユーカントリー」では、起業に関する各種サポートを実施。セミナーや個別コンサルティングなどを依頼することができ、成功させるノウハウやアドバイスを受けられます。

ユーカントリー 起業・開業サポート

レナード|サロン経営限界突破塾シリーズ

「レナード」が行なっているサロン経営セミナー「サロン経営限界突破塾シリーズ」は過去に20,000人以上のサロン開業を目指す人が参加して96%の人が満足と答えた人気のセミナーです(2023年8月時点)。

成功サロンを多く輩出してきた経営成功のノウハウを伝授。リピート率100%を実現するカウンセリング術やホットペッパーを活用した集客術など、サロン経営に重要な事項についてさまざまな角度からポイントを学べます。

レナード サロン経営限界突破塾シリーズ

フォレストエステティックスクール|トータルコース(サロン開業支援コース)

フォレストエステティックスクールのトータルコースでは、はじめにエステティシャンとして必要なフェイシャルやボディエステの実務からスタートします。1クラス2~6人のセミプライベートレッスンでひとりひとりの成長のペースに合わせて授業を進行していくため、確実に技術を身につけることができます。

さらに、サロン開業について学ぶ「開業サポート」を無料で受けることができます。経営の基礎知識や資金調達方法、集客方法など開業にあたって重要な項目を学べます。エステティシャンとしての技術取得からサロン開業まですべてサポートしてくれますので、安心して通えるスクールです。

フォレストエステティックスクール|トータルコース(サロン開業支援コース)

CoCoRo|個人サロン専門スクール「きれい塾」

CoCoRoは自宅やマンションの一室で個人サロン経営を希望される方向けの起業スクールです。短期間でサロン開業に必要なスキルをマスターすることができます。開校以来2,000以上のサロンの開業に携わっており、成功するためのノウハウが蓄積されているのも大きな特徴です。

CoCoRoはエステ機器や化粧品の販売からサロン運営・エステスクール経営などをしている会社なので、サロン開業から開業後も万全なサポート体制が整っています。

CoCoRo 個人サロン専門スクール「きれい塾」

経営を学ぶのにおすすめの本

サロン経営を続けていくためには、経営や集客のノウハウを絶えず勉強していく必要があるでしょう。サロン業務の合間をぬって知識を増やすのにおすすめなのが、本を読むこと。

そこで、経営を学ぶのにおすすめの本を3冊ご紹介しますので、参考にしてください。

「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい!

著者は、飲食店や美容院などの顧客管理システムのソフトウェアを企画・販売しているなかで、独自に身につけた店舗経営ノウハウを製品に組み込んだところ、売上拡大する店舗が続出するという経験をしています。

売れる仕組みを構築するプログラムを4ステップで解説する、新規のお客様を固定客にするノウハウを詰め込んだ一冊。新規集客の方法から、お客様がリピートをしない理由や顧客情報の活用方法まで学ぶことができます。

売上をあげるための最重要課題である「集客」と「固定客化」に必要な手法が、事例やデータに基づいてわかりやすく解説されているので、サロンを開業するなら一度は読んでおきたい本です。

サロンはスタッフ育成で99%決まる

著者は、新卒で入社した経営コンサルタント企業でさまざまな経験を積んだのち、エステティック業界のコンサルタント部門を立ち上げ、実績を残しています。

オーガニックコスメ&エステサロンを開業したものの、赤字が続きスタッフが離れたことからオーナー自ら現場に立ち、エステティックグランプリで優勝を果たすまでの軌跡がわかる一冊。

自身の体験をもとに人材育成の重要性を具現化し、スタッフ育成プログラムと顧客倍増プログラムの内容をあますところなく解説されています。

スタッフを雇っている、これから雇う予定のある方は必見の内容です。

1人サロン経営で月額100万円を実現する7つの秘策

20年の美容師歴をもつ著者は、18歳から美容業界に身をおき、23歳で新規店の立ち上げ店長に抜擢。28歳で独立開業を果たし、サロンワークを行なうかたわら、個人サロン売上UPアドバイザーとしても活躍しています。

主宰する「繁盛サロン養成スクール」では繁盛サロンが続々と輩出されており、なかには年商1,000万円を超える方もでてきているそうです。

タイトルのとおり、1人サロンで月額100万円を達成するためのノウハウが詰め込まれている本著の内容は、ターゲット設定の重要性やコンセプトを決めるためのリサーチの方法、売れるメニューの作り方や集客について、リピート率アップの秘策など、1人サロンで売上をあげるための指南書となっています。

技術と知識を身につけて魅力的なエステティシャンやサロンを目指そう!

お客様を美しくするエステティシャンは、日々技術力の向上が求められます。サロンや講習などで実践的に学ぶことももちろん重要ですが、隙間時間を利用して、本から学べることもたくさんあります。

また、手に職を持つエステティシャンなら、エステサロンの開業を目標としている方も多いでしょう。サロンの開業には、さまざまな勉強や準備が必要です。ほかには、マーケティング戦略や薬事法、特定商取引法をはじめとした、経営に関するさまざまなことを勉強する必要があります。

経営方法については独学で勉強するのもよいですが、最近ではサロン開業を目指す方に向けたセミナーやスクールがたくさんあります。

それぞれ自分の目的にあった内容の本を選び、スキルアップのために積極的に学んでいきましょう。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くのエステ求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄