あなたの日常は大丈夫? SNSがもたらす4つの病とは?

人と繋がり、密接なコミュニケーションを取ることで、よりよい人間関係を築くことが目的だったはずのSNS。しかしこのSNSで心身ともに辛い状況に陥ってしまう例が後を絶ちません。
便利で楽しいツールだったはずのSNSでいったいどんなことが起きているのか、SNSで陥りやすい心や身体の病気と、その原因を探ってみました。

1.携帯が手放せない! 「携帯依存症」

またの名を「携帯中毒」とも呼ばれるこの症状は、SNSやゲーム等のサービスに没頭するあまり生活に支障をきたすほどになってしまう様のこと。…とはいえ、どの程度からが依存症なのかイマイチ判別できませんよね。ここで注目すべきは「生活に支障をきたす」という表現。例をあげると、

・SNSの閲覧や投稿に熱中するあまり睡眠時間が削られ、生活習慣が崩れる

・LINEやTwitterなどのアクションで、携帯のバイブやアラートが鳴っているような幻聴を感じる

・電池切れや忘れ物などで携帯が手元にないと、いても立ってもいられないくらい、強い不安を感じたりパニックを起こしたりする。

上記のような症状が当てはまったら、あなたは立派な携帯依存症です。
  
また、最近注目視されているのが「FOMO」と呼ばれる現象。FOMOは取り残される不安・恐怖を意味する言葉で、ちょっとSNSから離れたすきに、みんなが参加するイベントの情報を見逃した、話題に乗りおくれたなど、情報から取り残される恐怖感からSNSに依存する状態です。このように、通常の電話やメール以上に早いペースで情報が更新されていくSNSは、残念ながら従来の携帯依存症をさらに加速させる要因となってしまっているのです。

2.自覚がないまま進んでいるかも? 「身体への影響」

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スマホの使いすぎは健康面にも大きなリスクをもたらします。延々とコミュニケーションがとれてしまうSNSだけに、つい同じ姿勢で携帯に見入りがちですが、こうした習慣は肩こりや頭痛、巻き肩(猫背)の原因に。また、暗闇で長時間携帯を見つめることによって視力がガクンと落ちたり、血行不良で体調が悪くなったりすることもあるようです。

また、最近注目されているのが『ドケルバン病』という腱鞘炎。とくに片手でコメントを返したり、スワイプしたりと複雑な動きが求められるSNSにおいて、親指の筋肉を酷使することで生じやすい症状だと言われています。親指を握って手首を下に折り曲げたとき、または手首を下に向けて親指を前後に動かしたときに痛みが生じるのがこの症状の特徴とのこと。痛みや炎症が長期間続くときは、手術に至ることも…。ほかのどんな職業よりも手が大事なサロンワーカーたちは、とくに長時間のスマホ使用に気をつけたいものですね。

3.ONとOFFの境目があいまいに…「ワーカホリック(仕事中毒)」

 

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『勤務が終わっても仕事しているような錯覚に陥る…』
Facebookなどの投稿型SNSを通じて会社の人と繋がっている場合、本来リラックスできるはずのSNSサイトが一転、一気に仕事モードに引き戻されてしまうことが多々あります。とくに上司や気の合わない同僚と繋がっている場合、常に監視下に置かれているような気分になり、心が休まらないということも…。また、なにげない上司のつぶやきが気になってしまったり、会社関連のシェアやアクションの強制があったりと、プライベートと仕事のSNS共有にはまだまだ根深い問題が存在します。

とはいえサロン勤務という性質上、SNSと仕事は切っても切れない関係であることも事実。実際にプライベートと仕事を適度に絡めることで、集客に成功しているサロニストもたくさんいますよね。このように使い方によっては売り上げに貢献する武器となるSNSですから、なかには個人のアカウントでも更新が義務づけられている職場もあるかもしれません。

そんな状況下ではいっそ「SNSは仕事の一環」と割り切って、○時〜○時まで、等時間を決めて接してみてはいかが。また、それでもしんどいという場合は、一度SNSから撤退し、自分なりのPR方法を提案してみるのもひとつの手です。SNSはあくまでツールであって、振り回されるためのものではありません。自分にとって使い勝手が悪いなら、ほかのツールを探せばいいだけのこと。そのくらいの余裕を持ってSNSと接することが大切です。

4.知らないうちに心を蝕む「SNS鬱」

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Facebook疲れやTwitter疲れ。これらのソーシャル疲れの果てに、鬱になってしまう人が最近増えているようです。いいねボタンやコメント数など、他者の反応に敏感になるあまり、日常生活のみならずSNS上でもストレスを溜めてしまった結果のよう。日頃から多くのお客さまに接する上、ネットでも四六時中人の目を気にしていたら、それこそ心の休まる暇がありませんよね。最近ちょっとSNSに疲れたな、と思ったら意識して誰とも繋がらない、自分だけの時間を作るように心がけてみてください。

また、充実した生活を送っている同業者や友人と自分を比べて、どんどん負のスパイラルにはまる人も…。冷静に考えれば、サロニストのほとんどはSNSに自分にとって都合の悪い記事を書きませんし、積極的にネガティブな記事も載せません。そして、そういった心理は一般人にとっても同じこと。こうなると楽しそうな話題ばかりでタイムラインが埋まるのは、しごく当たり前のことのように思えませんか? それを真に受けて、みんなは充実しているのに自分は…と落ち込むことこそ、ナンセンス。自分は自分、と割り切ってまわりの人と比較しないこと、そして辛くなったら思いきってSNSと離れること。これが鬱を防ぐ最善の方法だと言えそうです。

まとめ

意外に身近な病気である、現代人のSNS病。休憩時間に携帯が手放せないあなたも、休みの日に一日携帯を見て終わってしまうあなたも、もしかしたら予備軍かもしれませんよ。これを期にSNSとの距離感を考え直してみてはいかがでしょうか。たまには週末にプチ断食ならぬ「プチスマホ断ち」をして、感覚をリセットしてもいいかもしれません。ご自身の心身をなにより大切に、SNSという“道具”に振り回されない生活を心がけましょう。

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