なんといいね数が「100」から「2万」に…。その秘訣は「ラフなヘアアレンジ」!?【ネイリスト moeさん】#2

ネイリストとして独立し、サロン開業の準備を進めているmoeさんですが、自身が得意とするヘアアレンジを紹介したInstagramのフォロワー数はなんと6万人超え。本業のネイルではなく、ヘアアレンジに特化した理由とは?

前編では、開業予定のネイルサロンにてヘアアレンジのレッスンメニューも検討していると伺いました。後編では、ヘアアレンジを軸にInstagramを始めたきっかけやフォロワー数を定着させるためにしている秘訣やその実践方法についてお聞きしながら、ヘアアレンジメニューを取り入れたい理由を掘り下げます。

お話を伺ったのは…

ネイリスト moeさん

学生の頃からネイルにハマり、ネイリストに。9年を迎えた去年末に独立を決意し、開業準備中。本業の他、自身が得意とするヘアアレンジをInstagramで紹介し、はじめて1年余りでフォロワーは6万人にも昇る。

Instagram:@__m.hair__

ネイルの他にも、好きなことを通じてクリエイティブなことがしたかった

アカウントは、moeさんと同世代の20代後半〜30代半ばがターゲットに。一番見られている地域はなんと意外にも「香港」だそう!

――ネイルではなく、ヘアアレンジのアカウントを作ったきっかけを教えてください。

友人がInstagramを副業ツールとして使用していたことがきっかけです。その友人は、美容関係ではなく別のジャンルでしたが、既に収入が得られるほどの活躍ぶり。そんな話を耳にした私ともう一人の友人が興味本位で「やってみよう!」と、ノリで始めたんです(笑)。

――そうだったのですね。では、ネイルではなくヘアアレンジに特化した理由は?

ネイルは本業でやっているので他のことがしたくて。昔から好きで毎日やっているヘアアレンジをテーマにしようと思いました。

基本的に何かをデザインしたり、生み出したりすることが好きだったのでノリで始めたとはいえ、今ではいいきっかけになったと思います。

ちなみにmoeさんの取材時のヘアスタイルはこちら。ゆるめヘアにかっちりゴールドのアクセが映えていてとても素敵でした

――始めた時から、ご友人のように副業も視野に入れて考えていましたか?

始めた当初は考えていなかったのですが、続けていくうちに段々と。というのも、ネイリストって10年続けられればいいと言われるくらいに体力を消耗してしまう職業なんですね。その言葉通り、私自身、ジェルを触りすぎてアレルギー反応を起こすようになってしまって…。現在は手袋をして施術ができていますが、このままずっと元気でいられる保証もない状態で、ネイリスト一本というのは不安だなと感じるようになったんです

そこで、ネイルとは別に仕事の幅が広がるようにと考えながらInstagramに注力するようになりました。

ラフなヘアアレンジが予想に反して、フォロワー急増のきっかけに

集客についてmoeさんに質問。「開業した際には、サロン専用の予約アカウントを作る予定」。先にヘアアレンジアカウントがバズったことで要領を得られたことが収穫になったそう

――始められて10ヶ月ほどでフォロワーが一気に増えたようですが、そのコツはなんでしょう?

まずはYouTubeにInstagramの特徴や傾向、コツを紹介した動画があったので、見て参考にすることから始めました。

見続けるうちに、「統一感」が重要だということがわかって。早速、ヘアアレンジの投稿で着る洋服を白、黒、グレー、ベージュと決まった色で着回すように意識しました。それによって、他の投稿している人と差別化が図れて、私の投稿だとわかってもらえるようになればいいなと思ったんです。

あとは、目的に合わせたヘアスタイルを展開するように意識しています。例えば、ライブの日はこんなスタイル、お祭りの日はこのスタイル…というように。いつ・どこでするアレンジなのか、目的をはっきりさせることで見る人も欲しい情報が得られますよね。さらに、一番目の画像にはその目的がわかるようにタイトルに差し込んで見たい人に届くように配慮しています。

――そうした工夫によって、たくさんのフォロワーを獲得できたのですね。では、フォロワーが増えるようになったきっかけの投稿は?

去年の10月に投稿したたまねぎヘアが最初のきっかけになりました。いいねが129、保存745、リーチが2万。というのも、今まではいいね数が100回いかないことが多かったんです。

ですが、その後なかなか伸び悩みましたね…。

――どんな工夫をして伸び率が上がったのでしょうか?

やっぱりリールの影響が大きいと感じます。リールを投稿し続けて5投稿目くらいで、再生回数が143万回と急激に伸びました。

こちらが「ラフなヘアアレンジ」で伸びたリール投稿。「簡単なご近所スタイルだったので、これだけ反応があるのはびっくりでした」とmoeさん

ただ、この伸びた投稿内容が本当にラフなヘアスタイルだったので最初はとても不思議に感じました。私自身、撮影した日は脱毛にいくだけだったので、ヘアオイルも使用しない簡単なヘアセットにしてしまっていて。まさかそんなリールが伸びるとは予想外でしたね。

ネイルサロンでヘアアレンジレッスンのメニューを取り入れたいワケ

moeさん「友人からのアドバイスも取り入れながら投稿をしています」。徹底的にフォロワー目線を忘れない投稿の秘訣をお話しくださいました

――凝っているヘアスタイルよりも、ラフなヘアスタイルの方が需要が多いのでしょうか。

そうみたいです。自分が一番可愛いと思うヘアスタイルを載せても思わしい反応が得られないのに、なぜかあまり手を加えないヘアスタイルの方が反響を受けやすい。本当は平日のなんでもない日にもアレンジを楽しんでもらいたいと思って投稿しているんですが、よく考えると、仕事前にそんなに時間って取れないよな…って(笑)。

そこで、今後は手数を少しでも減らしたヘアスタイルを増やしていこうと考えています。再生回数もその方が多くて、よりたくさんの人から見てもらえますし。

――よりフォロワーに寄り添ったスタイルを展開していくのですね。柔軟に対応しているようですが、大変だと感じたことはありますか?

そこまで大変ということでもないですが…投稿したヘアスタイルについてDMで質問が度々来るんですね。その中でも、「髪の長さが同じじゃないと再現できないですか?」というお問合せが多くて。答えとしては、そんなことはないんです。例えば、最も反響の大きかったたまねぎヘアも一個分結ぶ箇所を減らすだけで、短いヘアスタイルでも再現はできる。そのことを伝えたいなと思うようになりました。

――どのような策を講じたのですか?

Instagramのストーリー機能でアンケートを取りました。「もし、ヘアアレンジのレッスンがあったら参加してみたいですか?」といった質問を投げかけて。そうしたら思ったよりも参加を希望する人たちが多く見受けられたんです。

ちょうど独立を考えていた期間だったので、「じゃあ、開業したらヘアアレンジのメニューも取り入れてみよう」と。前述した通りですが、開業後はヘアアレンジのレッスンも組み込もうと思案中です。

――なるほど、ネイルとヘアアレンジとの2本の柱で開業を目指しているのですね。

そうですね。実際に、ヘアアクセサリーを製作している会社からオファーをもらってヘアクリップを製作中なんです。ヘアアレンジをしていることもあり、普段からお店で見るアクセサリーについて「物足りないな」とか「ここのデザインが惜しいな」と思うことが結構あったのでとてもいい経験になりました。

今後もアクセサリーに留まらず、ものづくりをしたいと思っています。例えば、ヘアオイルとワックスが一緒になったスタイリング剤とか。今作っているアクセサリーが実績になれば、そうした依頼もまたいただけるかなと少し期待を込めて取り組んでいます…(笑)。

――夢に向かって、充実している様子が伝わってきます!ご自身が楽しんで取り組むことが大事なようですね。

お客様とかフォロワーの方々に楽しいとか役に立つ情報を発信することは大事ですが、そのためには何よりも自分自身が辛くなく、楽しく続けられることが大事だと思うので、心がけていきたいと思っています。

moeさんがInstagramで心がけている三か条

1.日常で簡単にできるアレンジを中心に紹介する

なるべく日常的にヘアアレンジを楽しんでもらいたいので、手数を減らして負担が軽減できるアレンジを意識しています。結んだあとにひと手間加える程度に。

2.バズっても同じ内容の投稿は絶対NG!

手抜きな印象を与えたくないんです。みてくださっている方々も新しいアレンジを知りたいはず。

3.投稿日程を決めておく

無理なくタスクがこなせるように、投稿する時間などは決めることにしました。私は、フォロワーが多くみている時間を軸にして木曜日と日曜日の週2回。20時を目処に投稿やリールを投稿しています。


今いる業界の中で、違う職種につなげたり挑戦できることをmoeさんから教わりました。SNSの発信方法もぜひ参考にしてみてくださいね。

取材・文/東菜々(レ・キャトル)
撮影/喜多 二三雄

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住所:神奈川県横浜市緑区十日市場町812-1コヤトビルディング1F
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