片付けることが楽しくなる! サロンでも家でも役立つ収納テク#2

4月から新しい季節、新しいライフスタイルのスタート。

サロンも家もスッキリと整えて、気持ちよく過ごしたいものです。とくに、サロンがスッキリしていると、仕事がはかどることはもちろん、お客様が心地よくくつろげる空間にもなります。

そこで、収納のプロに、サロンでも自宅でも実践できそうなアイデアをクローズアップしてもらいました。

先生は、整理収納アドバイザーの大木聖美さん。自宅の収納の工夫はもちろん、整理収納の講座や、個人宅のお片づけサービスなどでも活躍。また、北欧インテリア、無印良品やIKEAの商品の活用術などを綴ったブログ「我が道ライフ」が人気です。

今回は、ご自宅をモデルにして、具体的にアドバイスしてくださいました。ぜひ、参考にしてくださいね!

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小さい場所から始める、整理してから収納

前回の#1「ものダイエット」によって、ものが減ったら、いよいよ引き出しや棚の中を整えてみましょう。

「整理収納の意味を知っていますか? 整理とは、今あるものが自分にとって必要か不要かを判断すること。収納とは、必要なものだけを取り出しやすく納めること。いきなり収納を始めるのではなく、整理→収納の順に進めることが大切です。私も、ものが多かったので、整理→収納の順番を知ったときは、びっくりしました」と大木さん。

では、さっそく具体的に教えていただきます。やり方は、小さい場所でも大きい場所でも、同じです。

「まずは、文房具、薬箱、化粧品などが入っている小さい引き出しから始めましょう。クローゼットや押し入れなどの大きい場所は、慣れていないうちは、途中で挫折してしまうかも。小さい場所から始めて、成功体験を積み重ねると、モチベーションアップになりますよ」

BEFORE

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文房具がごちゃごちゃ入っている引き出し。これでは、何が入っているのかわからないし、取り出しにくい。

AFTER

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整理収納の手順1〜3にしたがって、整えた引き出し。かなり、ものを処分、または『とりあえず箱』に入れました。文房具がようやく取り出しやすくなりました。

*整理収納の手順

1.引き出しの中のものを全部出す
何が入っているのか、現状を把握することが大切。まずは、引き出しを空にします。

2.「いる」、「いらない」に分ける
処分に迷うときは下記の「ものの要・不要の見極めポイント」を参考に。決断ができないときは、『とりあえず箱』に入れておきます。

3.いるものを、引き出しに戻す
いるものはグループ分けし、引き出しに戻します。このとき、ボックスなどで仕切りをして、他のグループといっしょにならないようにします。

『とりあえず箱』に入れたものは、1カ月ぐらいたったら再びチェック。「いる」と思ったものは、元の引き出しに戻すか、別の場所に移動させます。「いらない」と判断したものは、今度こそ処分します。

ものを処分するときの考え方

ものを処分するかどうか迷ったときは、以下の6つの項目をチェックしてみて、ひとつでも当てはまったら、処分を検討しましょう。

物の要・不要の見極め6ポイント

  1. 壊れている・破れている・欠けている
  2. 古い・賞味期限が切れている
  3. サイズが合っていない
  4. 使い心地が悪い・着心地が悪い
  5. 好みが合わない・好みが変わった
  6. この1年で一度も使っていない

「まだ使えるのに…と思うと、なかなか処分できないこともあります。そんなときは、リサイクルに出す、オークションやフリマで売るなど、『ものを回す』ことができないかを考えます。着なくなった洋服を処分する前に、小さく切ってお掃除に使うことも、最後まで使い切った気持ちになりますね」

サロンのものも同様に、6つのポイントを当てはめてチェックしてみると、ものの要・不要が判断しやすいですね。

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大木さん宅の2階の洗面台。モノトーンでまとめ、清潔感があってスッキリしています。
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洗面台下の棚をあけると、こんな感じ。グループ分けして、見やすく収納されています。

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引き出しや棚の中は仕切ると整理しやすい

ものを整理したら、いよいよ引き出しや棚の中に収納します。そのとき、グループに分けて、ボックスや仕切りなどで区切りましょう。

「収納グッズにもこだわっています。無印良品やIKEAのものが使いやすくて気に入っていますが、それだけでなく、100円ショップやネットショップなどもチェック。置く場所や入れるもののサイズに合っているか、見かけや雰囲気が好みのものかも考えて選んでいます。収納グッズがお気に入りのものだと、片づけが楽しくなるんです」

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タオルは、無印良品のかごに収納。でも、タオルを直に入れると、繊維がひっかかりそうだったので、IKEAのプラスチックボックスをイン。見かけよく、使い勝手もよくなりました。
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洗濯用ハンガーの収納には、無印良品のファイルボックスを活用。ファイルボックスは文房具用と決めずに、家中に使っています。

さらに、大木さんからこんなアドバイスも。

「収納は片づけて欲しい人がわかるようにすることが大切。自分だけしかわからない収納だと、いつでも自分が片づけることになるからです。我が家は、小学生に二男でも片付けられるように、わかりやすくしたら、本当に片づけられるようになりました」

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誰にでもわかるように、引き出しや棚の中に、ラベルをつけておくと便利。大木さんは、ラベル用の機械はピータッチを愛用。すぐ取り出せる場所にしまっておくと、ラベル作りが面倒でなくなります。

家では家族目線、サロンではスタッフ目線を忘れずに収納をします。スタッフがわかるようにすると、サロンはいつでもスッキリをキープできますね。
「収納が苦手な人に合わせるといいですよ。それは、その人のためでもありますが、自分がラクできるためでもあります(笑)」

取材・文/大橋史子(ペンギン企画室)
撮影/小山志麻

Profile

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大木聖美さん

整理収納アドバイザー。IT企業でSE、絵画講師を経て、出産を機に専業主婦に。その後、整理収納アドバイザーの資格を習得。現在、整理収納アドバイザー2級認定講座、個人宅の整理収納お片づけサービス、自宅セミナー(不定期)、web媒体への記事寄稿など、多方面で活躍中。収納のコンセプトは「シンプルで使いやすく快適、そして美しい収納」。夫、中学生の長男、小学生の二男の4人暮らし。ほぼ毎日更新している、ブログ「我が道ライフ」も好評。
ブログ「我が道ライフ」
http://wagamichilife.jp

Information

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『スッキリ心地よく暮らす プロ5人のおうち収納テク』(¥1,200/オーバーラップ)

https://www.amazon.co.jp/スッキリ心地よく暮らす-プロ5人のおうち収納テク

大木さんをはじめ、収納のプロ5人の自宅を訪ね、実践している収納ワザ見せていただきました。仕事、家事、子育てと忙しい方々ですが、自宅はいつもスッキリ。そのヒミツを紹介します!収納が苦手な人や初心者さんにもわかりやすい、写真で説明する構成になっています。内容は、場所別の具体的な方法、家族に協力してもらうアイデア、ものを増やさない考え方、収納グッズの選び方、クローゼットや押し入れの活用法など。きっと参考になるものがあるはずです。

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