ソーシャルスタイル別。もっと良くなる! 相手への接し方 #1

自分や周囲の人の長所や短所が見えたらいいな、と思うことはありませんか? ソーシャルスタイルを4つのタイプに分類することで、それが見えてくるようになるとしたら面白いですよね。
そうなるにはまず、相手のタイプ別の相性と心がけるべきことを考えてみましょう。相手を理解し、少し気を使うだけで仕事やプライベートの関係がより円滑になるものです。
タイプは思考開放度と感情開放度によって分類できます。思考開放度と感情開放度が高い「エクスプレッシブ」、思考開放度が高く感情開放度は低い「ドライバー」、思考開放度と感情開放度がどちらも低い「エミアブル」、思考開放度は低く感情開放度は高い「アナリティカル」の4つです。
今回は、思考開放度の高い「エクスプレッシブ」と「ドライバー」について説明していきます。

「エクスプレッシブ」と相性が良いのはどのタイプ?

相手への接し方

相性が良いのは思考開放度の高いタイプの「エクスプレッシブ」同士です。会話をすればお互い楽しく盛り上がり、愉快な関係になれるでしょう。思考解放度が同じ「ドライバー」と、感情開放度が同じ「エミアブル」とも、まあまあの相性となります。

あまり相性が良くないのは、どちらの開放度も高くなく正反対な「アナリティカル」です。何を感じているか、考えているかわかりにくいので、思考も感情も両方とも表に出す「エクスプレッシブ」はストレスを感じやすくなります。

ただし、立場などにより関係性が変わると相性も少し変わってきます。「アナリティカル」の人であっても、部下や後輩といった、「エクスプレッシブ」タイプ側が指示を出したり教える立場になる=細かいところを補いサポートしてくれる「アナリティカル」が目下に位置すると、頼れる存在となり、良いコンビとして仕事が出来るでしょう。

逆に、指示したり教える立場にある上司や先輩側が「アナリティカル」だと、その慎重さにさらにイライラしてしまうこともあります。また、後輩や部下が「ドライバー」の場合、仲良くしたいのに愛想がないので、かわいげが無い、生意気だと感じてしまうかもしれません。

自分のタイプから見る「エクスプレッシブ」に対して心掛けるポイント

相手への接し方

・「エクスプレッシブ」同士:相性次第では楽しく笑いのたえない関係になれる2人。ただし、両方とも細かい部分が抜けてしまいがちです。仕事などにおいてはサポートが得意な他のタイプの人も一緒に巻き込むとよいでしょう。

・「ドライバー」:ポジティブな言葉が好きな「エクスプレッシブ」に対し、感情を伝えることが少ない「ドライバー」。意識してほめたり、感謝を伝えてあげましょう。相手のモチベーションがアップします。

・「エミアブル」:自分がリアクションが良い聞き手になので、気に入られ甘えられることも多いです。時には振り回されてしまうことも。無理なことは「ごめんなさい」とハッキリ断ることも大切です。

・「アナリティカル」:ざっくりした話をする「エクスプレッシブ」の抜けている部分や細かい部分が気になります。ダラダラ指摘すると、即断即決な相手はイライラ…。要点を1つ、多くても3つくらいに絞り短くシンプルに伝えましょう。

「ドライバー」も、タイプが同じだと相性がいい

相手への接し方

相性が良いのは「ドライバー」同士です。ムダ無く、余計なことは考えずにサクサクと物事を進められそうです。思考解放度が同じ「エクスプレッシブ」と感情開放度が同じ「アナリティカル」も、まあまあの相性です。

あまり相性が良くないのは正反対に位置する「エミアブル」です。「ドライバー」側は、和を乱さず協調性を重んじる「エミアブル」に対し「なんで余計なことを気にするんだろう」と思い、逆に「エミアブル」は「どうして仲良くしてくれないのか」「そんなにキツイもの言いをしなくても」と感じます。

上下関係がある場合、上司・先輩の「エミアブル」とは少し相性が良く、部下・後輩の「エミアブル」とは逆に相性が悪くなります。強く意見する「ドライバー」も、自分が目下であれば主張のしかたに多少気を使いますし、「エミアブル」側も上司・先輩としてハッキリものを言おうとするのでやや歩み寄った形になります。

「エミアブル」からは「ドライバー」の論理的な部分や決断の早さが頼りにされそうです。目下の「エミアブル」と目上の「ドライバー」という組み合わせは、双方の特徴がより増幅されたコミュニケーションになりがち。上から目線でのコミュニケーションに「エミアブル」が怯えてしまいそうです。

また、「エクスプレッシブ」が目上の場合は感情全開でのコミュニケーションとなり、「ドライバー」のイライラの元になりそうです。

自分のタイプから見る「ドライバー」に対して心掛けるポイント

相手への接し方

・「ドライバー」同士:上下関係をハッキリさせたい、自分が認めた人でなければ指図されたくない2人です。場合によっては自分が譲り、相手を立てた方が上手くいく場合もあるので戦略的に動きましょう。

・「エクスプレッシブ」:無駄話が多いお調子者だと思われてしまいがち。自分は仲良くなりたくても、相手はそれを重視していません。余計なことを言わず、本題からムダなく喋りましょう。

・「エミアブル」:「なんであんなに上から目線なんだろう」「怒っている感じがして苦手……」と思っていませんか?相手の正義は何だろうと考えてみましょう。ねぎらったり褒めるのが苦手な人だとあらかじめわかっていれば気が楽になりますよ。

・「アナリティカル」:話がまわりくどく長いと思われてしまい、なかなか最後まで話を聞いてもらえないかもしれません。話の優先順位を考えて組み立て、伝達事項→説明しておくべき理由のまとめ→概要→詳細のように伝えましょう。

文/sapuri

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