言葉をポジティブに変換してコミュニケーションもスキルもアップ!
たとえば、同僚のミスのおかげで、なかなか作業がはかどらない場合、ついグチを言いそうになりネガティブな発言をしてしまいがち。そんな発言をしてしまうと、職場の雰囲気が悪くなり、円滑なコミュニケーションが取れなくなるだけでなく、仕事の効率も下がってしまう要因にもなりかねません。
元々、性格が明るい人はその場の雰囲気も害することなくポジティブな言葉で乗り切れると思いますが、そうではない人にとってはハードルが高いとも言えます。でも、言葉をポジティブに変換するほんの少しのコツさえつかめば難しいことでもありませんので、ぜひコツを覚えてコミュニケーションと仕事の効率アップを目指しましょう!
■言葉に無駄がなく相手に伝わりやすい話し方を心がける!
職場でのミーティングやプレゼンテーション、お客様と話をする場合、相手に何をどう伝えたいのかということを明確にするには、言葉の無駄を省いて伝わりやすい話し方をする必要があります。
資料などの説明についてももちろんですが、話の途中途中に「あのー」「そのー」「えっとー」など伝えたいことの内容とは全く必要のない言葉を、自分でも気づかないうちに発していることもあると思います。
このような無駄な言葉を使わないように意識することで、相手に伝わりやすい話し方に繋がり、スマートに説明や会話ができる人だという印象を与えることもできます。
また、話し始めから話し終わりの一文の中に同じ意味をもつ言葉が重複されていないかを、注意しながら話すことも大切です。
「まず最初に、私からはじめの挨拶をさせていただきます」といった文の中には、「まず」「最初」「はじめ」といった一番を意味する言葉が重複されています。
このように短い一文の中に同じ意味を持つ言葉が重複されていると聞く側にとっては回りくどい話し方に聞こえ、伝えたいことが伝わりにくくなってしまいます。必要のない言葉は省きスマートで相手が無理なく聞き取れる話し方を心がけて、ミーティングもプレゼンテーションも商談もスムーズにこなしましょう。
■ポジティブで肯定的な言葉のバリエーションを増やす
職場でのミーティングやプレゼンテーションで、自分が思い描いている企画がなかなか通らないとそれだけで落ち込みネガティブ思考になりがちです。
そんな時には思わず後ろ向きで自分を否定してしまうような発言をしたくなりますが、周りの同僚たちへの影響を考えるとそうもいかないのが現実ではないでしょうか。
何度同じやり取りをしてみても結果は同じだろうから、妥協点を見つけて何とか進めよう……、と周りを説得するのではなく、もっとポジティブで肯定的な言葉を見つけて自分の想いを伝えるようにすれば、周りにもプラス思考が伝染してなかなか進まなかった企画もスムーズに動き始めることもあります。
そのためにはポジティブで肯定的な言葉のバリエーションを増やし、自分も相手も仕事に意欲的に取り組めるよう言葉をポジティブに変換して、職場の雰囲気も仕事の効率もアップさせましょう。
無理な仕事を振られた際にもただ「無理です」と断るのではなく、「今の作業が完了してからしたいと思っています」「明後日までお時間をいただければできます」といったように、「~したい」「できる」といった肯定的な言葉を使うことで、相手を否定することなく自分の仕事のペースも守ることができ、円滑なコミュニケーションで仕事の連携プレーをおこなうこともできるようになります。
言葉のポジティブ変換はどれだけ肯定的で前向きな言葉のバリエーションを増やし、うまく活用することができるのにコツがあるといえます。
■まずはデメリットを伝えてから、最後にメリットを伝えるようにする
職場での仕事の割り振りの中で、どうしても割に合わない作業を担当しなければならない人が出てきますが、そのような場合も相手には、まず作業に関するデメリットを伝えてから、最後にメリットを伝えるようにすればモチベーション的にも下がることなく仕事に迎えます。
「案件的には上りが早くて修正もあまりこないけど、作業のボリュームが多くてチェックも厳しいから……。」といった伝え方をされてしまうと、「厄介な仕事ばかり押し付けられる」と作業を振られた相手はあまり良い感情を持ちません。
そうなると職場の雰囲気も悪くなりコミュニケーションにも問題が発生し始める可能性もありますので、作業についての内容を伝える際にはデメリットを伝えてからメリットを伝えるようにすれば、最終的にはメリットが印象として残ることになり仕事に対する意欲も出てくるというものです。
「この案件は作業ボリュームが多くてチェックもそれなりに入るけど、最終的には修正もほとんど来ないしクオリティの高い仕事が短期間で完了するんだ」と前向きな言い方で伝えることができれば、あなたも言葉のポジティブ変換のコツをつかんだ一人といえますね。
文/sapuri