新人アシスタントでも覚えておきたい美容室の『原価率』

美容室を経営していく上で、重要なことのひとつに「原価率を抑えること」とがあります。原価率を考えて働いているスタッフは多いとはいえません。
約8割の美容師は原価率という言葉すら知らないともいわれています。しかし将来独立を考えている意識の高い美容師なら、新人アシスタントであったも、ぜひ知っていてほしいのが、美容室の原価率についてです。ここでは経営へのはじめの一歩として、原価率について学んでみましょう。

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原価率とは何か?

ランプ

そもそも原価率とは何なのでしょうか。それは販売する価格の中の、原材料費の割合のことで、「仕入れ価格÷販売価格×100」という式で出すことができます。
例えば、30円で仕入れた品物を、100円で売ったのなら、「30÷100×100」という式となり、原価率は30%ということになります。
一般的な店舗では、原価率を30%に抑えることが理想といわれていますが、美容室は違います。なぜなら、美容室というのは、施術をする際に使うシャンプーやヘアスタイリング剤などを売ることがメインではなく、美容師の技術を売っているからです。シャンプーやヘアスタイリング剤より、美容師の技術向上にお金をかけ、お客様に満足していただくことが大切なのです。
したがって美容院では、その技術力の源であるスタッフの人件費が高く設定されているわけです。一般的な店舗の人件費は30%以内ですが、美容師の場合は、それ以上ともいわれています。光熱費や土地代も考えると、美容室の原価率を10%以下に抑えることが、経営をうまくいかせるコツといえるのです。

業務委託という形態

静物

ひと昔前に、カリスマ美容師ブームなるものがあり、都心の激戦区にあるような美容院では、芸能人やモデルなど著名人を担当するようなカリスマ美容師が在籍していました。
そして、シャンプーやカラーリングなどはアシスタントにまかせ、実際に1人1人のお客様にカットなどで接するのは15分程度ということがありました。人気のあるカリスマ美容師はお客様の数をこなしていくことで、売り上げにつながっていったのです。しかし、最近ではお客様をよく理解し、親身になって相談に乗ってくれるような美容師が求められるようになってきました。人気のあるカリスマ美容師に、流れ作業のように担当してもらうのではなく、ひとりの信頼できる美容師に、最初から最後まで担当してもらうことが望まれています。
このことから、美容師がひとりのお客様の接客のすべてを担当し、それ以外の業務はしないという、「業務委託」という形態をとるところも多くなってきました。
業務委託により、美容師は純粋にお客様をキレイにすることを追求すればよいという傾向が出てきました。お客様にとっても美容師にとってもいい面があるのですが、美容室の経営を考える必要がなくなったともいえます。

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まとめ

バラ

技術を磨くことに専念し、美容院の原価率を知ることもなく、経営については意識しない美容師も増えてきました。
しかし将来独立の可能性がないともいえません。今は経営する気持ちがなくとも、自分のサロンを持ちたいと思い描くかもしれないのです。そのためにも新人アシスタントであっても原価率を知り、経営者としてシミュレーションをしてほしいと思います。技術を磨くとともに、美容院の経営を視野に入れると、オーナーの考えや店長の動きの意味など、今まで見えなかったものが見えてくるかもしれません。
そうすることで美容師としての自分が、よりしっかりと確立できるようになるのです。
これを機会に美容室の原価率から勉強をスタートさせてみましょう。

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