オーバル型ネイルについて再確認! ラウンド型とはどこが違う?|オーバル型を作る時に気をつけたい4つのポイント
爪のデザインは種類が多く、10種類以上にもおよびます。オーバル型ネイルも爪のデザインのひとつです。オーバル型ネイルは爪の先を丸くするデザインですが、指が長く見える効果もあることから幅広い年代の方に好まれています。
同じネイルカラーを選んでも爪の形が違うだけで指先の印象が異なり、ジェルネイルやマニキュアが塗れる広さも違うので仕上がりも変わってきます。お客様に施術できるデザインの幅が広がるので、ネイリストはマスターしておきたい型のひとつです。
この記事では、数ある爪のデザインの中でも人気の高いオーバル型ネイルの特徴や、オーバル型に成形するときの注意点やポイントなどを詳しくご紹介いたします。
オーバル型ネイルについて再確認!
オーバル型は流行に関係なく一定の人気があり、ネイルサロンでもよく使う定番の形です。
ラウンド型ととても似ているので「オーバル型とラウンド型はどこが違うのか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。ここでは、オーバル型ネイルのおさらいも兼ねてオーバル型の特徴をラウンド型と比較してご紹介いたします。
オーバル型の特徴とは?
オーバルの特徴は以下のとおりです。
・その名のとおりたまご型のデザイン
オーバルとは「たまご型や長円回型」の意味なので、先端の両端が丸くカーブになった形をしています。
・女性らしいイメージになる
オーバル型の美しさは先端の丸みを帯びた曲線で、角のあるスクエアなどに比べて女性らしい印象になります。女らしさが際立つオーバル型のデザインにはワインレッドやボルドー、バーガンディなどセクシーで大人の雰囲気が漂うカラーがぴったりです。
・指と爪を長く見せることができる
爪の両側面にカーブがあり指先がおしゃれな印象になるオーバル型は、指と爪をすっきりと細く長く見せる効果があります。爪や指の長さが短めな方におすすめのデザインです。
ラウンド型とはココが違う!
オーバル型とラウンド型はとても似ていますが、それぞれの特徴を細かく見ていくとふたつの違いがあります。ここでは、さらにオーバル型について理解を深めるためにオーバル型とラウンド型と違いをご説明いたします。
・爪の先端のカーブ
オーバル型は爪の両側面、いわゆるサイドを削ります。そのため、爪先端が卵型に丸みを帯びるようになります。一方、ラウンド爪の場合、両側面はそれほど削らずサイドラインはストレートにします。爪先の両端はゆるやかなカーブを施します。オーバル型は爪の幅が先端になるほど細くなるため指と違和感がなく、指を長く見せる効果もあります。
・デザインの効果
オーバル型もラウンド型も先端の両側面を削って丸みがあるので、爪と指を長く細く見せる効果がありますが、オーバル型先端のほうが細くなっている分、より効果が高くなります。可愛らしさを強調した場合には、丸みが強いラウンド型のほうがおすすめです。
・爪の強度
オーバル型とラウンド型の強度はそれほど強くありません。このふたつの強度を比較すると、先端の両側面を削っているオーバル型のほうがさらに弱くなります。爪の強度に関する対処方法は次項でご紹介いたします。
オーバル型のネイルを作る時に気をつけたい4つのポイント
前項でご説明したようにオーバル型は人気の高いデザインですが、強度が弱いなどいくつかデメリットがあります。そのことを理解せずに施術をおこなうと、爪にヒビが入って割れるなどのトラブルが生じる可能性があるのです。
ポイントをしっかり把握して施術をおこなえばトラブルを未然に防ぐことができ、お客様により質の高いサービスを提供することができます。ここではオーバル型のネイルを作るときに気をつけるべきポイントを4つご紹介いたします。
1. お客様の希望をオーバル型のデザインで表現できるか
お客様にはそれぞれ好みがありネイルで表現したいイメージは異なります。オーバル型は女性らしいイメージに仕上がるので、華やかなデザインや個性的でインパクトのあるデザインを好まれるお客様には向きません。
お客様に満足してもらうためには、お客様が希望しているデザインをオーバル型で十分に表現できるかお客様と確認する必要があります。主な爪のデザインとそれぞれの仕上がりのイメージは次のとおりです。
・オーバル型
可愛らしく女性らしいイメージを作れます。大人っぽい色のネイルカラーがおすすめです。
・ラウンド型
オーバル型よりもナチュラルに見えるようになり、きちんとした印象があるのでオフィスネイルにもおすすめです。
・アーモンド型
オーバル型より先端を尖らせるため、華やかでゴージャスなイメージになります。パーティーや結婚式などでよく使われるデザインです。
・スクエア型
グラデーションやフレンチのデザインが映えるので、他の人とは違うおしゃれを楽しみたい方におすすめです。
・棺桶型(バレリーナ型)
デザイン自体に個性があるので、シンプルなデザインのほうが見栄えがよくなります。
2. スクエアやラウンドに比べて強度がない
オーバル型は爪の先の両側面を削ってカーブを付けているため、スクエア型やラウンド型に比べて強度が弱まります。爪の強度が弱いとヒビが入ったり折れることがあるため、ジェルネイルやネイルアートを施すときは注意が必要です。
お客様からのリクエストがオーバル型の場合は、お客様にオーバル型の強度についてしっかりと説明をして、お客様の爪の強度を考慮しどのデザインがベストかお客様と相談して決めてください。強度を考えてあまり爪を長く伸ばさない場合は、フレンチやボーダーなどのデザインがおすすめです。
お客様が納得されて最終的にオーバル型になった場合は、できるだけネイルジェルやネイルアートを長持ちさせるために必要なことや注意点をお伝えしましょう。
長持ちさせるために生活で気をつけるべきことは主に次の4つです。
・水仕事をするときはゴム手袋を着用する。
・指はお風呂に浸からないようにする。
・ネイルオイルやネイルクリームなどを使って指のマッサージをして保湿ケアをこまめにおこなう。
・爪の強度は食生活も関係するので「タンパク質、ビタミンA、鉄分」などを積極的にとってバランスのよい食事を取る。
3. サンディングは尖らせすぎないよう慎重に
オーバル型はラウンド型よりも両サイドが削れているのが特徴ですが、削りすぎるとオーバル型ではなくアーモンド型やポイント型になってしまうので、爪の両側面を削るときは慎重におこなうことが大切です。
一度削ってしまうと修正ができないため、まずは両サイドのカーブの角度と一番長く残す場所を決め少しずつ削っていきましょう。きれいなオーバル型の先端に削るためのポイントは次のとおりです。
・爪の両側面から中央に向かって削っていく
削り始める側面は統一します。右側の側面から削る場合はすべて右側から削り始めます。
・同じカーブを描くように心掛ける
指によってカーブが異なると見た目がよくありません。
・カーブをさまざまな角度から確認
角度を変えて確認することで、カーブの出来具合をより正確に確認できます。
4. ジェルで強度を足す
ジェルを重ね塗りすることで柔らかい爪や薄い爪に厚みをもたせ強度を高めることもできます。ジェルを使って強度を足すときのポイントは次のとおりです。
・カラージェル以外のジェルを重ね塗りする
ネイルはベースジェル、カラージェル、トップジェルの順番で塗っていきますが、爪に強度を足すためにはベースジェルもしくはトップジェルを重ね塗りします。カラージェルは爪のデコボコを平らにする効果が薄く、重ね塗りするとカラーによっては発色が悪くなり見た目が悪くなるので重ね塗りには向きません。
・フチまでしっかりと均等に塗る
ジェルが均等に塗られていないと、ジェルの先端から浮いてきてしまうことがあるのでフチまで均等に塗るように心掛けてください。
オーバル型ネイルの特徴を捉えてお客様のイメージを叶えよう!
オーバル型ネイルは流行に関係なく常に人気がありますが、強度が弱く折れやすいので強度を増す必要があり、爪の先端をうまく仕上げられないとラウンド型やアーモンド型になってしまうので技術力が求められるデザインでもあります。
爪に強度を持たせるテクニックときれいなカーブを作れるスキルを養って、お客様のイメージや要望を的確に叶えられるネイリストを目指しましょう。
出典元:
FASTNAIL 爪デザインのご紹介