ネイリストとして知っておきたいカラーリングについての基本

ネイリストにとっては基本中の基本ともいえるカラーリング。ネイルサロンを中心にジェルネイルが全盛となっていますが、カラーリングはネイルをおしゃれに装飾するだけでなく、爪の健康を維持するうえでも流行り廃りに関係なく重要な技術であり続けています。

手軽に行うことができるのでセルフで行うお客様が大半ですが、なかにはプロに仕上げてもらおうとネイルサロンでのカラーリングを希望するお客様も増えています。複雑なパターンをカラーリングで仕上げるには高度なテクニックが必要となるので、カラーリングを、自信をもってサービス提供するにはネイリストとしての鍛錬が欠かせません。

豊富にそろうカラーリングの種類

カラーリングはその豊富な種類と仕上がりのバリエーションが大きな魅力となっていて、手軽に仕上げることができることから女性のファッションにとって長きにわたり欠かせないものとなっています。カラーリングで基本となる塗料は、かつては「マニキュア」と世間的には呼ばれてきましたが、ネイルサロンやファッション誌などを中心にジェルネイルが広く普及したこともあって、カラーポリッシュと呼ばれるようになっています。

その素材は「アクリル系ニトロセルロース」という合成樹脂を着色して有機溶剤で溶いたもので出来ていて、乾燥すると液体が固体化し膜を張るという性質があります。塗った途端にすぐ乾燥が始まるので、複雑なパターンを作るときには素早く正確なテクニックが求められます。

デザインは非常に豊富で、透明度の高いクリアタイプを基本としてラメタイプ、マットタイプ、パールタイプなどに分かれます。カラーの種類は数えきれないくらいあり、流行の移り変わりも激しいものがあります。クラックネイルなどのように高度なテクニックがなくてもスタイリッシュなパターンを出せるポリッシュも人気となっているので、プロのネイリストでなくてもカラーリングで様々なパターンを作り出せることができるようになってきました。

したがってサロンでカラーリングをサービス提供する際には、経験と技術に裏打ちされた丁寧なネイルケア、そしてお客様の要望通りのデザインパターンを作り出せるように準備しておく必要があります。

ジェルネイルとカラーリングの根本的な違いは?

カラーリングで使用するポリッシュは塗ってすぐ固体化していくのに対して、ジェルネイルで使用するジェルはポリマー、モノマーといった合成樹脂でできており、ライトを当てることで固まります。これらの素材は紫外線を当てると固まる「光重合」という性質があり、ジェルネイルではこのジェルの性質を生かして、ライトを当てるまで時間をかけてデザインを作っていくことが可能です。

ベースジェルをしっかり作ったうえで塗っていけばジェル同士が自然になじんで広がっていくので、初心者であってもムラのない仕上がりになります。デコレーションをしたり複雑なデザインパターンを作ったりすることが容易で、また一度作ったネイルが長持ちするという点から、ネイルサロンでの施術ではジェルネイルが中心メニューとなっています。

ただしポリッシュ以上に取り扱いに注意をしなければならない化学物質を使用していますので、ジェルが皮膚につかないように気をつけて施術する必要があります。ネイル自体は長持ちしますがその間にリフトやグリーンネイルなどのトラブルが起こる可能性があることも事実。オフに際してもアセトン溶剤を使ったリムーバーやサンディング、場合によっては削りなどの手間がかかるのもジェルネイルの特徴です。

カラーリングのメリットとデメリットとは?

カラーリングはジェルネイルと比べて圧倒的に手間がかからず、時間や費用に関して低コストでサービス提供することができます。またベースコートを塗る⇒表面にカラーポリッシュを塗る⇒トップコートで仕上げるという基本工程は共通で爪への負担が少なく、ネイルケアの1つとしてサービス提供することも可能です。

デメリットはというと、乾きが早いことと長持ちがしないという点です。乾きが早いためにカラーリングで複雑なデザインパターンを作るには相当な訓練を必要とします。そのためプロのネイリストはジェルネイルで最初にデザインパターンを作る工程を練習しておいて、カラーリングで素早く作業ができるように準備する方も多いです。

またマットタイプのカラーポリッシュでムラなくふっくらとした美しい仕上がりになるように練習するのは、プロのネイリストの基本練習の1つとなっています。赤で練習してある程度のレベルとなると白のマットタイプで練習していくというのが王道です。白でうまく仕上げることができるようになるとカラーリングでフレンチネイルを作ることができるようになり、ネイリストとしてのサービスの幅がぐっと広がっていきます。

このように手軽に行える反面、乾きが早いために多くのデザインを提供するには高度な技術を要するのがカラーリングの特徴です。

いろいろなカラーリングを楽しもう

カラーリングは膨大なカラーパターンが毎年発売されていて、その豊富なカラーの種類を楽しむことができます。ラメ入りやホログラム入りのポリッシュ、塗るだけでクラック模様を作り出せるクラックポリッシュ、そしてSNSなどを中心に流行しているメタリックネイルなど、初心者であっても手軽にさまざまなデザインパターンを楽しめるようなポリッシュが手に入るようになっています

。流行り廃りの変化も早く、ファッション誌では季節ごとに多くのカラーパターンが紹介されているので、サロンとしてもお客様のご要望や流行しているデザインパターンなどを把握しておくことは一苦労です。したがってプロとして施術するカラーリングでは、流行やトレンドを押さえつつそれぞれのお客様の肌や爪に合ったカラーを提案していくことがポイントとなってきます。

またグラデーションやウォーターマーブルなど、通常のカラーリングでは施術が難しいデザインを提供できるようになるとよりお客様に手軽にカラーリングを楽しんでいただけるようになるでしょう。カラーリングでいろいろなデザインパターンを提供できるようになると、ベースをジェルで作っておき、週末やイベントに合わせてその上にゴージャスなデザインのカラーリングをするといった提案もできます。

仕事で普段派手なネイルができないというお客様は多いので、こうした方々に対してシチュエーションに合わせたネイルを楽しんでいただけます。

カラーリングを長持ちさせるコツとは?

カラーリングを長持ちさせるコツは基本にのっとったしっかりとした手順で塗っていくことが大切です。爪の表面の油分を消毒用エタノールやクレンザーなどでしっかり拭き取り、ベースコートをエッジから爪全体に塗っていきます。そして表面にカラーポリッシュを中央、左、右の順に丁寧に塗っていきましょう。

カラーを長持ちさせるには薄く数回に分けて塗り重ねていくことが基本になります。塗り過ぎないように注意して適切な分量でムラなく仕上げていきましょう。最後にトップコートを全体に塗って完成です。この基本的な工程をおろそかにしないことがカラーリングの長持ちのコツとなります。

そして爪自体が健康な状態であることも大切です。健康な爪は水分や油分が適度に含んだ状態になっているので、カラーがうまく乗りやすくなります。キューティクルケアやサンディングなどのドライケアはもちろん、お湯を使ってのハンドマッサージやハンドクリームを使ったウォーターケアなども非常に効果的です。指先部分は刺激も多く、水仕事などによってどうしても水分や油分が不足しがちになりやすい部位です。

したがってお客様の爪の状態が悪いと判断した場合は、ネイルを施術する前にハンドケアなどを提案していくことも重要です。サロンの室内の湿度管理などにも注意をはらい、なるべく爪から水分が失われないように配慮しながら施術していくことが大切です。

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