UVランプをマスターしてネイリストのレベルを上げよう

ネイルジェルを硬化させるのに欠かせないのがライトですが、ネイリストのなかにはライトについてあまり詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。ネイルには直接関係なくても、間接的に使用するジェル用ライトについて知っておくと、いざお客様に何か質問されたときにも戸惑わずに済むことでしょう。

そこで今回は、UVランプにスポットを当てて、ネイルとの関係やUVランプを使用することのメリット・デメリットについて解説していきます。

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UVランプってどんなときに使うの?

ネイリストが使用するUVランプの役割は、自然に乾燥して硬化することのないクリアジェルやカラージェルなどの、ジェルを固めることにあります。強度があり立体的なネイルを作る方法としては、主にスカルプチュアとジェルネイルなどがありますが、アクリル系の素材を使用するスカルプチュアでは、化学反応を利用してミクスチャーを固めるため、反応が起きれば時間とともに自然と硬化していきます。

一方、ジェルネイルでは、ジェルを固めるための硬化材として、ライトが必要になります。ジェルの種類によってはUVライトでなければ固まらないものもありますが、最近ではLEDライトで硬化させるものもあります。また、ジェルによってはUVライトでもLEDライトでも硬化するものもあり、ジェルの種類と使用するランプはよく確認することが大切です。使用するランプの種類を間違えるとジェルが硬化しないので注意しましょう。

UVランプの特徴は、価格が比較的安価に抑えることができるメリットがある一方、硬化速度が遅い(一般的に2〜3分)というデメリットがあることです。反対にLEDランプ代は高くつきますが、硬化が早い(一般的に20〜30秒)というメリットを持っています。お客様にUVライトかLEDライトかを決めてもらうときは上記の説明をすると、相手が判断しやすくなるでしょう。最近ではLEDライトも価格が安くなってきているので、特にこだわりのないお客様にはLEDランプを勧めると喜ばれるかもしれません。

知っておきたい!UVランプの便利さと注意点

UVランプとネイルの関係の歴史は長く、LEDランプが普及する以前からジェルネイルのために利用されてきました。UVライト自体LEDライトよりも安価に購入できるので、ネイルサロンとしても経費を抑えることができるため便利なツールといえます。

UVランプでは主に紫外線のA波を利用してジェルネイルを固めており、A波は地上に降り注ぐ紫外線とほぼ同じなので、人体に大きな悪影響を与えるということはありません。UVランプは気軽にジェルネイルを楽しみたいときに低価格で行えるという魅力がありますが、デメリットもまたいくつかあるので、メリットとデメリットの両方を事前に知っておきましょう。

UVランプのデメリットとしてまず挙げられるのは、ランプの寿命がLEDランプよりも早いということです。ライトによって硬化するジェルは、ランプのパワーが落ちてくるとなかなか硬化が促進されないため、ストレスを感じてしまうかもしれません。ランプの値段が安くてもその分買い換える頻度が上がるので、場合によってはLEDランプを購入するよりも高くつく可能性があります。

また、UVランプはLEDランプに比べて消費電力が大きく、電気代がかかるという点も頭に入れておきましょう。個人でジェルネイルを楽しむ場合はUVランプの方がお得といえますが、しょっちゅうランプを使用してジェルを硬化させる必要があるネイルサロンなら、LEDランプの方がコストパフォーマンスは高いかもしれません。

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紫外線は爪に大敵…UVランプは?

爪が弱い人は、基本的に紫外線を爪にあてることは避けた方が無難です。紫外線が肌にあたると日焼けして肌が黒くなりますが、爪は日焼けして黒ずむことはないものの、紫外線による刺激や乾燥で爪がもろくなったり育ちにくくなったりする可能性は十分考えられます。

では、紫外線A波を発生するUVランプは、爪に悪影響はないのでしょうか。結論からいうと、UVランプがあたった部分に全く影響がないわけではないと考えられます。少なくとも指先は、多少日焼けする可能性があります。爪も皮膚同様に、紫外線に弱い場合は影響を受ける可能性は否定できません。

ただし、過剰に心配するのも良くないので、もしもお客様からUVライトの影響について質問された場合は、多少影響はあるもののライトをあてる時間は2〜3分であることを説明し、どうしても気になる場合は手袋を着用することをすすめてみましょう。

また、日焼けをとても気にかけるお客様には、UVライトではなくLEDライトを利用した施術をすすめてみるのも良い方法です。400nm以上の波長の可視光線LEDライトでは、日焼けのリスクを抑えることが可能です。LEDライトにもたくさんの種類があり、なかにはUV-LEDライトというものもあります。400nm未満のUV-LEDライトでは、UVライト同様に紫外線A波が発生するので、購入する際は波長を気にかけながら選んでください。

UVランプの使い分け、どうしたらいい?

ライトをいくらあててもジェルが硬化しない、そのような失敗はネイリストとしては避けたいものです。どのジェルネイルでもUVランプをあてれば硬化するというわけではなく、UVライトに対応したジェルでないと、いくらライトを当てても硬化することはありません。現在市販されているジェルの多くは、UVランプで硬化します。

しかし、近年はLEDライトの普及に従って、LEDランプで固まるジェルネイルも増えてきました。LEDライト用のジェルネイルにはUVランプを使用しても効果はないので、ジェルを使用する前にはよく確認しておくことが大切です。

ジェルをライトで硬化させるときは、そのジェルに適したライトの種類を選ぶとともに、ワット数も気にかけましょう。ネイルでよく使われるUVランプのワット数は、9W、12W、24W、36Wなどです。ワット数が大きくなればなるほどパワーも上がるため、硬化速度が早くなる特徴があります。例えば、36Wのランプで2〜3分で硬化するなら、9Wのランプでは5分程度かかることがあります。

また、どうしてもUVランプを使用したくないというお客様がいた場合は、自然光に反応して硬化するジェルもあるので、そちらを利用するのもひとつの選択肢かもしれません。ランプを使用したネイルと比べると艶の面では劣るかもしれませんが、低刺激でネイルが楽しめます。

お客様の満足度を上げるために

お客様が持つUVランプに対する不安を解消するためには、ネイリストがUVライトに対する知識を持ち、質問されたり相談されたりしたときはきちんと答えられるようにすることが大切です。お客様はネイリストに対して美しいネイルの施術を求めているだけではなく、心配することなく任せられるかどうかの安心感も求めています。

一昔前はLEDライトが一般的ではなかったため、UVライトに対する不安の声はあまり聞こえませんでしたが、最近はUVランプよりもLEDランプの方が安心だという風潮が強まってきており、LEDライトで施術をして欲しいというお客様は増えてきました。しかし、まだUVライト用のジェルネイルのカラーバリエーションの方が豊富だったり、安価にジェルネイルが楽しめたりするという魅力がUVライトには残っているため、すべてのお客様にLED用のジェルをすすめるのは正しい選択とはいえないことでしょう。

まずはお客様がどのようなネイルを望んでいるかに耳を傾け、どの種類のジェルを提案できるかをよく考えることが大切です。UVランプが必要なジェルが適切だと思ったときは、UVランプのメリットとデメリットの両方を説明し、お客様に納得してもらってから施術を始めましょう。

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