サンディングについておさらい! なんのためにするの? サンディングの方法を再確認しよう

指先のおしゃれ、女性のたしなみとして、ジェルネイルは一般的に普及しています。最近では自宅でジェルネイルができる器具やセットが人気で、自分で好みのデザインを作り上げる方も少なくありません。自分で施術をする方は、ネットでプロのワザや、初心者でもできる方法を調べていることでしょう。ここではジェルネイルの専門用語「サンディング」についてご説明します。ジェルネイルにとって、サンディングは一番基礎となる大切な下処理です。

サンディングについておさらい!

最初に「サンディング」について、ご説明しましょう。ジェルネイルをする際に、爪の表面を整える「プレパレーション(下処理)」の1つを「サンディング」といいます。「スポンジバッファ(爪磨き)」や「ネイルファイル(爪やすり)」を使用して、爪の表面に細かい溝を作る作業です。サンディングをすると、硬化したジェルネイルが剥がれにくくなります。サンディングの仕方によって、ジェルネイルの持ち具合が決まるといっても過言ではありません。

サンディングはどの程度すればいいの?

サンディングは、ジェルネイルを定着させるために行なう下処理です。過剰にすると爪を痛めてしまい、逆に不十分だとジェルネイルがすぐに剥がれてしまいます。バッファやファイルを使用して爪の表面を削るには、力を入れすぎず丁寧に優しくしてください。爪の表面が白っぽくなれば十分です。サンディングをする際、「爪の生え際」や「側面」も丁寧に行ないましょう。とくに生え際がきちんとサンディングされていないと、そこからジェルネイルが剥がれやすくなってしまいます。

サンディングをしすぎて表面を過剰に削ってしまうと、爪を痛める恐れがありますので気をつけましょう。爪が薄くなるとジェル硬化の熱でヤケドをしてしまったり、ジェルをオフしたときに爪が痛んだりする可能性があります。表面の削りすぎを防ぐには、さまざまな方法があります。一番おすすめなのは、目の細かいファイルを使用することです。ファイルやバッファは消耗品となりますので、上手く削れなくなってきたら新しいものに取り替えましょう。使い古したファイルやバッファを使用すると、爪を痛める原因になります。

サンディングの方法を再確認しよう

サンディングネイルは正しい方法で施術をすれば、きれいなジェルネイルをつくることができます。ここでは、サンディングに必要な道具やサンディングの方法についてご説明します。

サンディングに必要なネイル用品は?

サンディングに必要なネイル用品は、「ファイル」「バッファ」「ジェルクリーナー」「スポンジワイプ」「ダストブラシ」です。これらの道具は最低限必要なものになります。きちんとした道具をそろえて、正しい使い方をすれば美しいジェルネイルに仕上げることができるでしょう。サンディングは、ジェルによってグリッド(粗さ)が指定されています。グリッドに合ったファイルかバッファを使用するようにしてください。スポンジバッファは初心者でも使いやすいので、不慣れな方にもおすすめします。

①バッファでネイルの表面をけずる

サンディング(爪の表面を削る)は爪を痛めてしまうだけなのではないかと思われがちですが、ジェルネイルをするにあたり、必要不可欠な下処理です。爪の表面を削って出来た小さな凸凹にジェルネイルがしっかり入り定着することで、ジェルネイルが剥がれにくくなります。この下処理をおこたると、ジェルネイルがリフト(浮き上がる)する原因になります。

ジェルネイルの一番のお悩み、リフトを防ぐためにもサンディングは欠かせない工程のひとつです。それでは、サンディングの方法を説明しましょう。ファイルまたはスポンジバッファを親指か人差し指でつまみ、軽く上下に動かしていきます。力を入れて削ると爪が薄くなってしまうので、軽く上下にこする(削る)のがポイントです。

爪の表面だけでなく、側面、爪の根本もしっかりサンディングしましょう。爪の根本のサンディングが充分でないと、そこからリフトしてしまう恐れがあります。爪全体が白っぽくなったら、それで充分です。くれぐれも、サンディングのやり過ぎには注意しましょう。

②ブラシなどでダストを取り除く

サンディングで出たダスト(粉)をそのまま残しておくと、ジェルネイルが剥がれやすくなります。そのため、ブラシなどで十分にダストを取り除いてください。表面だけではなく、爪の裏側にもダストは溜まりやすいので、爪の裏側もきちんと処理しましょう。

ダストを取り除くためには、専用のブラシを使用してください。爪についた水分や油分もリフトの原因になります。サンディングのあとは水洗いをしてダストを取り除くのではなく、専用ブラシできれいにダストを取り除くことが大切です。

③ジェルクリーナーで拭き取る

ダストをきれいに取り除いたら、次はジェルクリーナーで爪をきれいに拭き取ります。スポンジワイプやジェルクリーナーを染みこませたコットンで、爪の表面、側面、根本までしっかり拭き取ってください。スポンジワイプやジェルクリーナーはエタノールでも代用が可能です。前述したように、油分や水分が爪に付着しているとジェルネイルのリフトの原因になります。拭き取りを行なうと、爪の余分な油分や水分を取り除き、ジェルネイルの密着度を高める効果があります。

ノンサンディングジェルは爪に優しい?

近頃は、サンディングという処理をしなくていい「ノンサンディングジェル」が人気です。自分の爪を削るのは怖い、サンディングが不安という方は、ノンサンディングジェルのほうが爪にダメージを与えないからいいだろうと思われるかもしれません。しかし一概にノンサンディングジェルがいいとも言えません。爪に「酸」はよくない、ということをご存じでしょうか。

爪のたんぱく質(ケラチン)は、最も「弱酸性」が安定している状態です。しかし酸性度の高いジェルは、爪を酸化させ傷める原因になります。Ph(ペーハー)とは水溶性の性質を表す単位(0〜14段階)で、「ph7」が真ん中の中性(水)で、数値が小さいほど酸性度が高まり、数値が大きいとアルカリ性度が高まります。これを踏まえ、サンディングを必要とするジェルネイルとノンサンディングジェルを比較して見ましょう。

メーカーにもよりますが、サンディングを必要とするジェルネイルの数値は5〜6の弱酸性ですが、ノンサンディングジェルの数値は2〜4と酸性度が高いものが多くなります。ノンサンディングで爪に定着させるには、酸性度の強いジェルを使用することになります。酸性度が高いジェルを長期にわたって使用すると爪痩せになったり、爪を産生する「爪母基」を傷めたり、デコボコした爪になってしまいます。

このようにノンサンディングジェルが必ずしも爪に優しく、爪を痛めないというわけではありません。酸性度の強いものは独特の酸っぱい匂いがするので、ジェルの匂いでサンディングかノンサンディングかを確かめることをおすすめします。

サンディングをマスターして素敵なネイルに仕上げよう!

ジェルネイルを塗る前に行なうサンディングは、きれいに長くジェルネイルを保つために必要な下処理です。ジェルネイルがすぐにとれてしまう場合、その原因のほとんどはサンディングなどの下準備をしっかりと行なわなかったことにあります。サンディングをきちんとすることで、ジェルネイルの吸着力が高まり浮きにくくなり、長持ちします。

ジェルネイルの下準備として、サンディングはとても重要な工程といえるでしょう。サンディングによって、きれいな状態のジェルネイルが続くため、ジェルネイルの直しやネイルチェンジの頻度が少なくすみます。サンディングをきちんとマスターして、素敵なネイルに仕上げましょう。

出典元:
Nail Mania

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