ジェルネイルの種類やメリット・デメリットを解説|ジェルネイルの種類を紹介
ジェルネイルは、さまざまなデザインを楽しみつつ長持ちする人気のネイルです。しかし、どのような種類があるのかやデメリットなど詳しいことはよくわからない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、ジェルネイルの種類やメリット・デメリットを解説します。またジェルネイルのデザインなども紹介するので参考にしてみてください。
ジェルネイルとは|ソフトジェルとハードジェル

ジェルネイルは、UVやLEDライトでジェルを硬化させて施術するネイルのことです。ジェルネイルには、大きくわけて2種類あり、ソフトジェルとハードジェルがあります。
近年は、扱いやすいソフトがメジャーになってきているようです。以下でソフトジェルとハードジェルの違いについて解説します。
ソフトジェルの特徴
ソフトジェルは、ナチュラルな仕上がりになるのが大きな特徴です。ジェルをオフするときも専用リムーバーで落とせます。
ハードジェルと比べて爪への負担も少なく、地爪も傷つきにくいでしょう。ハードジェルよりも柔らかく、扱いやすいことからセルフネイルにも向いているものです。
ソフトジェルネイルを落とすには、まずジェルネイルの表面を削ります。そのあとに専用のリムーバー(アセトン)を含ませたコットンをのせてふやかしていきましょう。
ふやかす時間は10〜15分程度で、アルミホイルなどで指先を包むと、リムーバーが蒸発しにくくなります。また、ビニール手袋などをつけて温めるとよりリムーバーが浸透しやすくなります。最後に柔らかくなったジェルをプッシャーで剥がしてオフが完了です。
ソフトジェルはいくつか種類があり、それぞれ特徴が違います。以下で、代表的なソフトジェルを3つ紹介します。
カルジェル
カルジェルは、2002年に日本で初めて導入されたソフトジェルネイルで、Calbrook International(カルブルックインターナショナル)社が開発しました。海外では30年以上前から使用されており、その品質と安全性で世界的に愛されています。
カルジェルは爪への優しさが特徴で、サンディングやプライマーが不要なため、地爪への負担を最小限に抑えることができます。また、地爪に近い柔軟性を持つためフィット感が高く、地爪が弱い方や傷んでいる方にも適しているでしょう。
専用の溶液で簡単にオフできるため、地爪へのダメージも少なく、カラーバリエーションも豊富です。
化粧品に使用が認められている顔料のみを使用しており、プロのネイリストが厳選した上品な色合いが魅力です。さらに、ガス・パーマブルシステムを採用しているため、地爪の蒸散作用を妨げず、ジェルが剥がれにくくカビの心配もほとんどありません。
バイオジェル
バイオジェルは、爪の健康と美しさを追求したスキンケア発想のジェルネイルです。世界中のプロネイリストに広く認知・支持されており、地爪のような柔軟性や優れた持ち、スムーズなオフが特徴です。
バイオジェルは、有機酸やHEMA(モノマー)を配合しないこだわりの処方設計であり、地爪への負担を軽減します。このため、地爪の健康を第一に考えた施術が可能です。
また、地爪に近い柔軟性を実現しているため自然な付け心地を提供し、高い密着性によって美しい状態を長く保つことができます。さらに、スムーズなオフが可能で、地爪へのダメージを最小限に抑えます。
パラジェル
パラジェルは、サンディング不要で地爪に優しいジェルネイルとして知られています。この製品は密着性に優れており、浮きにくいのが特徴です。また、発色が良く色持ちも優れているため、多くの人々に支持されています。
サンディング不要という特性から地爪への負担を軽減し、高い密着性によって施術後も美しい状態を保つことが可能です。さらに、鮮やかな発色で指先を美しく彩ることができるほか、LED照射時間が短いため施術時間の短縮にもなります。
ハードジェルの特徴
ハードジェルは、ソフトジェルよりも硬いので、傷がつきにくく長さだしもしやすいのが特徴です。また、ネイルの表面に光沢や厚みもでます。
発色や持ちの良さもハードジェルのメリットでしょう。しかし、オフのときは削り落とす必要があるので爪への負担がかかります。
ハードジェルネイルを落とすには、まず、ニッパーで爪の長い部分を切ります。そのあとファイルでハードジェルネイルの表面を削りましょう。
地爪が見えるところまで削ったらバッファーで残りを削ってオフが完了します。最後にキューティクルオイルなどで地爪をケアしておくとよいでしょう。
ハードジェルの落とし方には技術が必要なため、不慣れな方だと地爪を傷つけてしまうリスクも。そのため、できればネイルサロンへ行って、ネイリストに落としてもらうことをおすすめします。
ジェルネイルのメリット

ここからは、ジェルネイルのメリットを解説します。デザインの豊富さや持ちのよさなどはイメージしやすいですが、それらも含めて、ほかにもどのようなメリットがあるのかチェックしてみましょう。
地爪の補強になる
ジェルを塗ると爪に厚みが出て、地爪を補強する役割を果たしてくれます。爪の長さにもよりますが、地爪のときよりもジェルの厚みによって爪が折れにくくなるでしょう。
もともと地爪が割れやすい・柔らかいなどで悩んでいる人は特に爪が補強されることにメリットを感じやすいかもしれません。現在では、爪を補強するのを目的にクリアジェルのみでジェルネイルを楽しむ人もいます。
ポリッシュなどに比べ長持ち
ジェルネイルはイメージ通り、ポリッシュと比べて長持ちするのがメリットです。ポリッシュは爪の先端からはがれやすく、持ちの長さは3日〜1週間ほどでしょう。それに対してジェルネイルは、一般的には3〜4週間持つといわれています。
比較的長い期間、一定のデザインのネイルを楽しみたい方は、ポリッシュよりもジェルネイルがおすすめです。
乾きの速さ
LEDライトを当てればジェルネイルは30秒ほどで乾くというメリットがあります。
ポリッシュの場合は、塗ったあと10〜15分ほどは乾かさなくてはなりません。乾かしている間は、ネイルの表面に触れられないので待ち時間がもどかしく感じる人も多いでしょう。
その点、ジェルネイルはLEDライトで30秒〜1分、UVライトで1回につき2~3分程度で硬化するので、スピーディーにネイルを楽しみたい人にピッタリです。
楽しめるデザインの種類が豊富
ジェルネイルでは、ライトを当てるまではデザインの変更がしやすいというメリットがあります。ジェル状なのでデザインしやすく、一度乾かせばネイルが混ざることもありません。そのため、幅広いデザインを楽しめます。
ポリッシュの場合は、色が乾くまでに時間がかかり、乾く前に色を重ねて乗せると混ざってしまうので、デザインが作りづらいでしょう。
仕上がりの透明感と美しさ
ぷっくりして光沢のある仕上がりになるのも一つのメリットです。ジェルネイルはツヤ感があり、発色もよいので、ポリッシュとはまた違った仕上がりの美しさがあります。
硬化しているのではがれにくく、美しい状態をキープしやすいのも特徴です。仕上がりに立体感を求める人はジェルネイルがおすすめです。
ジェルネイルのデメリット

ジェルネイルのデメリットについて解説します。デザインを楽しみやすかったり、爪の補強にもなったりするジェルネイルですが、デメリットはどういった点なのでしょうか。
オフするときのコストが高い
ジェルネイルはオフするときに時間的・金銭的にコストがかかるというデメリットがあります。ジェルをふやかして削る工程があるので、時短できるものではありません。
また、オフがうまくできなかった場合は、爪への負担が大きくダメージを負ってしまうことも。ジェルネイルのオフは、慣れや技術力も必要な作業なのです。
地爪への負担は避けられない
爪を削ったり、リムーバーを使用したりなどでの爪へのダメージは避けられないのがデメリットです。ジェルを取ったあとは、しばらく爪が薄くなってしまい、割れやすくなることも。
爪の状態を見ながらジェルネイルを楽しまなければならないので、ネイリストに相談するなどの工夫が必要です。
皮膚や爪の症状が表れることも
ジェルネイルの成分などでアレルギーを引き起こすこともあるでしょう。また、地爪とジェルネイルの間にカビが発生するなどのトラブルが発生してしまうことも。ライトを当てて硬化させるので、肌にジェルネイルがついているとやけどしてしまう危険性もあります。
このようなトラブルが起きる可能性があるのがデメリットです。もし、なにか爪や肌に変化を感じたときはすぐに病院に行きましょう。
無資格でもジェルネイルのネイリストになれる?

ジェルネイルを扱うネイリストになるには、必ずしも資格が必要というわけではありません。無資格でも、ネイリストとして働き始めることが可能です。ここからは、なぜ無資格でもネイリストになれるのか、その理由を見ていきましょう。
無資格でも違法ではないから
ネイリストという職業は、美容師とは異なり、法律で資格が義務付けられていません。そのため、無資格でもネイリストと名乗ったり、施術をおこなったりしても違法にはなりません。
ただし、美容室で美容師免許を持たないネイリストがネイルの施術をおこなう場合は、違法となる可能性があります。美容師法では、美容室でお客様の体に触れてサービスを提供できるのは美容師免許を持った美容師だけ、とされているためです。
そのため、美容師免許を持たずにネイリストの就職活動をする場合は、就職先が美容室ではないことを確認しましょう。
教育制度が充実しているサロンが多いから
多くのネイルサロンでは、充実した教育制度があります。なかにはスクールを運営したり併設したりしているサロンもあり、無資格や未経験の人でもしっかりとした教育を受けてからサロンデビューできる環境が整えられています。
このように、研修で技術や知識を身につけてから実際の施術に携わることができるため、無資格・未経験でも安心して就職できるでしょう。
サロンによっては、座学での理論学習から始まり、モデルハンドを使用した実践練習、そして実際のお客様への施術まで、段階的に学べるプログラムを用意しているところもあるようです。
さらに、衛生管理や接客マナーなど、ネイリストとして必要な幅広いスキルの研修をおこなっているところも。そのため、技術面だけでなく、プロフェッショナルとしての意識も高めることができるでしょう。
給与に差があることもある
無資格でもネイリストとして働くことは可能ですが、有資格者と比較すると、待遇に差が出ることがあります。たとえば、デビューまでの期間が長くなったり、給与面で差がついたりするなどです。
そのため、キャリアアップや待遇改善を目指す場合は、資格の取得をおすすめします。資格を取得することで技術や知識の高さをアピールでき、よりよい待遇を得られる可能性が高まるからです。
ジェルネイルの資格にはなにがあるの?

ジェルネイル施術に関連する国家資格はありませんが、業界団体や協会が主催するさまざまな資格や検定があります。こういった資格は、ネイリストとしての技術力や知識を客観的に評価し、プロフェッショナルとしての信頼性を高めるのに役立ちます。
ここからは、代表的なジェルネイル関連の資格を見ていきましょう。
JNAジェルネイル技能検定試験
JNAジェルネイル技能検定試験は、NPO法人日本ネイリスト協会が実施する資格試験です。この試験は、ジェルネイルを安全に施術するために必要な知識と技術の習得度を評価します。
試験は初級・中級・上級の3つのレベルに分かれており、各級で求められる技能が異なります。初級では、ネイルケアの基本とジェルネイルの基礎的な知識・技術が問われます。中級は、サロンワークに必要な専門知識と技術、上級はジェルネイルのスペシャリストとしての総合的な知識と技術です。
試験は実技と筆記の2部構成で行われ、2025年の試験日程は6月と12月に予定されています。最新の試験では、モデル同伴またはJNEC認定モデルハンドを使用しての受験が可能となりました。
引用元
NPO法人 日本ネイリスト協会|JNAジェルネイル技能検定試験
I-NAIL-Aジェルネイル 技能検定試験
I-NAIL-Aジェルネイル技能検定試験は、一般社団法人国際ネイリスト技能検定協会が主催する資格試験です。この試験も、ジェルネイルの技術と知識を評価することを目的としています。
この検定は複数のレベルに分かれており、受験者の技能レベルに応じて挑戦することができます。ただし、飛び級などはできず、もっとも初級の3級から順番に、ステップアップ方式で取得しなければいけません。
実技試験で問われるのは、ジェルネイルの塗布技術やアート技術です。一方、筆記試験では理論的な知識が問われます。なお、筆記試験があるのは、3級のみです。
引用元
【I-NAIL-A】 NPO法人インターナショナルネイルアソシエーション|ジェルネイル 技能検定試験
ジェルネイルデザインの種類を紹介

さまざまなデザインを楽しむことができるジェルネイル。どんなデザインの種類があるのかについて紹介します。好みやシチュエーションに合わせて楽しめるでしょう。
ワンカラ―
ワンカラーとは、単色のネイルのことを指します。デザインをつくる必要がないので、ネイルサロンに施術を受けに行った際も価格を比較的抑えて楽しめるでしょう。カラーによって、POPなイメージから、品のあるイメージまで作りだせます。
仕事でネイルの決まりがあるなど、派手なネイルができない場合でも、ワンカラーで色を控え目にするなどの工夫をしながら楽しめるでしょう。
グラデーション
グラデーションのデザインは、同じ色味で濃淡を楽しむデザインです。最近は多彩な色で、グラデーションを楽しむ人もいます。
透明感や華やかさを演出するのが得意なデザインです。爪全体に色を乗せるのが苦手な人にもおすすめのデザインとなります。ストーンとの相性もよいでしょう。
フレンチネイル
爪の先だけ白いカラーにする定番のネイルデザインです。最近は、白だけでなく爪の先だけ違うカラーにするものもフレンチネイルと呼ばれています。
爪の先が白のデザインは、かわいらしさや上品さを演出でき、職場などでも楽しみやすいです。爪の先にカラーやラメを塗る場合は、カジュアルさや華やかさを演出しやすいでしょう。
マーブルネイル
マーブルネイルとは、2〜3色の色を程よく混ぜてニュアンス感のあるマーブル状にするデザインです。大理石調などのネイルが楽しめるでしょう。
凝ったデザインに見えるので、おしゃれ感を出したいときにおすすめです。色の組み合わせ方次第で、さまざまなイメージを演出できます。
ジェルネイルの資格を取得してネイリストを目指そう!
.jpg)
ジェルネイルは、その手軽さと美しい仕上がりから、多くの人に愛されています。地爪への負担が比較的少なく、デザインの自由度が高いことから、幅広い年齢層に支持されています。
また、UVライトやLEDライトで硬化させるため、乾かす時間が不要で、日常生活での耐久性にも優れているのが特徴です。近年では、セルフネイルを楽しむ方も増えていますが、プロのネイリストによる施術は、より高い技術の安全性・デザイン性が期待できるでしょう。
ネイリストとして活躍を目指すなら、ジェルネイルに関する資格取得をおすすめします。資格を取得することで、確かな技術と知識を身につけていることの証明となり、お客様からの信頼を得やすくなるからです。
また、サロンによっては、資格取得者に対して給与面での優遇や、より高度な施術を任されるなどのキャリアアップの機会が与えられることもあります。
未経験からネイリストを目指す方も、まずは資格取得に向けて学習を始めることで、自信を持ってサロンワークに臨むことができるでしょう。
美容業界に特化した求人サイト「リジョブ」では、ネイリストの求人を多数掲載しております。未経験歓迎・研修制度あり・ジェルネイル施術に特化など、細かな検索も可能です。リジョブを利用して、ネイリストとしての第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。