アイリストの専門用語事典あ行
アイリストとして働くならば、しっかりと身に付けておきたい業界用語。今回はアイリスト専門用語の「あ」行をお送りします。
アイライナー
アイライナー(eyeliner)は目の周りに施されるメイクに使用する道具のひとつです。まつげの生え際や、その付近にアイライナーを用いてラインを描くことにより、目を大きくはっきりと印象づけることができます。 アイライナーの種類の中で、一般的に広く使用されているのはペンシルタイプ、リキッドタイプ、ジェルタイプの3つです。ペンシルタイプは鉛筆のような形状で、初心者にも使いやすいアイライナーです。ただし、まつげにエクステンションをつけている場合は、圧力をかけずにラインを引くことが可能なリキッドタイプやジェルタイプのほうが扱いやすいとされています。しかも、エクステンションに余計な力がかかることも避けられます。
アイラッシュ
アイラッシュは、まつげを意味する英語の単語であるeyelashをカタカナで表記したものです。しかし、本来の意味としてよりも、つけまつげやまつげのエクステンションなど、まつげに付加する装飾品全般を指して使用されることの方が多いです。その中でも特に、まつげのエクステンションを意味したアイラッシュという言葉を使用するケースが一般的とされています。ちなみに、まつげエクステンションとは、まつげの一本ずつに人工的なまつげを接着剤で貼りつける技術のことや、貼りつける人工のまつげそのものを指す単語です。その人工のまつげの形状はバラエティーに富んでおり、好みの仕上がりに合わせてカールの種類、長さ、太さなどで選ばれています。
アイラッシュコーム
アイラッシュコームは、まつげのエクステンションを施術する際に使用する道具のひとつです。まつげや眉毛をとかすために使う小さなコームで、ブラシがついているタイプもあります。施術を始める前に客のまつげにコームをかけて整えるなど、施術中や施術後にもまつげの調整や仕上がりの確認のために必要となる道具です。また、アイラッシュコームはアイリストなどの専門家が使用するだけではなく、一般の女性たちにも広く使用されているメイクグッズです。特にマスカラを塗る際に使用されています。 まつげにマスカラを塗布した直後、それが乾く前にアイラッシュコームでまつげを梳かすことによりマスカラがダマになってしまうことを回避できるため、美しい仕上がりが可能です。
アイリスト
アイリストとは目元の美容に携わる専門家のことで、まつげのエクステンション、まつげパーマ、アートメイクなどをおこなう施術者のことを指します。 アイリストになるためには美容師免許が必要で、これを持たずに施術することは違法です。美容師の国家試験を受けて美容師免許を取得していても、美容師としての技術とアイリストの技術は異なるため、専門の技術と知識を身につける必要があります。独学でスキルを磨くことも可能ですが、アイリストのためのスクールが数多く存在しています。また、アイリストとしての資格試験はありませんが、民間の団体が主催する検定試験があるため、それらの技能検定を取得することによりアイリストの技術を証明することが可能です。
ウイングエクステンション
ウイングエクステンションは、まつげに施すエクステンションの名称のひとつです。束状になったボリュームのあるエクステンションではなく、一本の人工のまつげを一本の自毛のまつげに接着剤でつけていく方法が使用されています。 ウイングエクステンションを使用することによって生まれる大きな特徴は、まるで自分のまつげが長くなったかのように自然で繊細な印象に仕上がることです。一本のまつげに一本のエクステンションをつけるため、自毛のまつげへの負担が軽くて済みます。また、ウイングエクステンションは細くて短いまつげにも無理なく施術することが可能です。その上、一本ずつの追加メンテナンスを行えるので、まつげをずっと美しい状態に保ちつづけることができるエクステンションといえます。
エアーラッシュ
エアーラッシュはシルク、ミンク、セーブルなどと同様で、まつげのエクステンションに使用する人口まつげの名称です。 エアーラッシュの特徴は、その断面が円形ではなく、星型にカッティングされている点になります。さらに、この形状によって表面に溝が生じることで、自毛のまつげがエクステンションの溝に入り込み、接着する面が増えて広範囲になるのです。一方、まつげとエクステンションの段差は少なくなるので目立たなくなり、より自然な仕上がりとなります。エアーラッシュは太めに作られているのですが、星型にカットしてある分だけ軽量なので、まつげにかかる負担も少なくて済むようになりました。エアーラッシュは少量でもボリュームのある仕上がりのため、まつげが少ない人にもおすすめです。
エアコンプレッサー
エアコンプレッサーは空気を圧縮する機械です。この機械で作られる圧縮空気のパワーは、さまざまな用途に利用されています。アイリストの施術作業の中でも重要な役割を果たしており、非常に便利な道具のひとつです。 まつげにエクステンションをつける場合は接着剤を塗布しますが、主にそれを乾燥させる目的で使用します。アイリストが施術で使用するためのコンプレッサーは、施術に適したカスタマイズがおこなわれた機械です。コンプレッサーは低圧で、そこから送り出されるのに必要とされるのは、目元に使用するのにふさわしい、おだやかな風です。そして、接着剤に含まれる揮発成分を飛ばし、エクステンションをつけたまつげを一本ずつピンポイントで迅速に乾燥させます。
オイルクレンジング
オイルクレンジングはスキンケア用のアイテムのひとつです。主にメイクを落とす目的で使用する化粧品で、オイルタイプはメイクを落とす力が強いクレンジング剤となっています。そのため、フルメイクをしている女性たちには人気の高いアイテムで、充分にメイクを落とすことが可能です。ただし、まつげのエクステンションをつけている人には注意が必要となります。その理由は、エクステンションの施術の際に使用する接着剤は油分に弱いため、オイルクレンジングを使用してメイクを落とした場合、エクステンションの接着力が徐々に弱くなってしまうからです。したがって、エクステンションの方向がずれてカールが乱れてしまい、その上取れやすくなってしまいます。
オイルフリークレンジング
オイルフリークレンジングは、主にメイクを落とす目的で使われるスキンケアアイテムのひとつです。オイルフリークレンジングはオイル成分を含まないクレンジング剤で、水溶性のジェルタイプやリキッドタイプのものが一般的とされています。まつげのエクステンションに使用される接着剤はオイルに弱い性質があるため、オイルクレンジングとは相性が合わないといえます。したがって、エクステンションの場合は、できるだけ美しい状態をキープして長持ちさせるためにもオイルクレンジングの使用は避け、オイルフリークレンジングを使用してメイクオフするのが賢明です。 まつげのエクステンションをつける人々の増加に伴い、高い洗浄力を持ちつつ肌に優しいオイルフリークレンジング剤が多くなりました。
オフ(エクステオフ)
オフとは、まつげにつけたエクステンションを取り外すことを意味します。オフする際にはまつげエクステンション専用のリムーバーを使用して作業をおこなうことが必須です。もしも、取れかかっている場合は、無理にはがすと怪我やトラブルを招く原因となるので、サロンで施術した客にもその点の注意をうながすことが必要になります。また、新規にエクステンションをつけた後に数回リペアを行うことは可能ですが、リペアは2~3回を目安にし、定期的にオフ作業を挟んでからエクステンションの付替えをすることが必要です。ただし、リペアを何回も繰り返していると接着剤がまつげの表面に残ってしまうため、リペアでつけたエクステンションが長持ちせず、衛生面でもよくありません。