セラピストの専門用語事典あ行

セラピストとして働くならば、しっかりと身に付けておきたい業界用語。今回はセラピスト専門用語の「あ」行をお送りします。

アジャストメント

アジャストメントは、関節の動きをよくするために行われるカイロプラクティックの治療法のひとつです。触診によって見つかった骨のずれを正して、良いコンディションに戻します。施術で背骨が大きく動いた後、ポキッという音が鳴るのが特徴です。一定の刺激を加える医療ですが痛みはなく、心地よさを感じることもあります。また、骨のずれを治す治療法なので、正規の教育を受けた人のみが使用できる治療技術です。さらに、アジャストメントは自律神経を整える作用も期待できます。そのため、各臓器へ正しい働きかけが行われ自然治癒力を高めることにもつながるのです。 施術間は治療院によって異なりますが、背中のみの場合約5分から10分でできる治療法として人気です。

圧迫法

圧迫法は、指や手のひら、肘などを使って体の表面を圧迫し生体反応を利用するマッサージの手技のひとつです。圧迫の軽重や時間などを身体の症状に合わせて正しく行うことが重要です。圧迫法の種類には、親指を使う母子圧迫法、親指と人差し指を使う二指圧迫法、親指以外の4本の指を使う四指圧迫法、手のひらを使う手掌圧迫法、握り拳を使う手拳圧迫法があります。それぞれの種類を身体の部位や体質などに合わせて使い分けます。 主に、圧迫法を用いる症状は疲労やコリによる痛みなどです。したがって、痛みを抑制して、筋肉の緊張を緩め、副交感神経を優位にするため、体の状態をリラックスさせることができます。さらに、同姿勢を継続することが多い人は体がこりやすいことから、定期的な施術で症状緩和の効果も期待できます。

アビヤンガ

アビヤンガはオイルを使い身体をマッサージするアーユルヴェーダの技法のひとつです。サンスクリット語で繰り返すという意味の「アビヤーサ」と手足を意味する「アンガ」が合わさり「アビヤンカ」という名前になったとされています。体温によって、ほどよく温まったオイルが皮膚へと浸透するので、血行促進効果が得られます。また、血行促進は、リンパの流れも促すため高いデトックス効果も期待できるのです。アーユルヴェーダではオイルが重要な意味を持つので、アビヤンガでも身体の症状に合わせて使用するオイルを変えます。その中でも、代表的で知名度の高いオイルがごま油です。ごま油は、老化の原因となる活性酸素の除去や脂肪の分解を促進する作用があるとされています。

アロマセラピー

アロマセラピーとは、芳香療法、香料治療とも呼ばれる主にエッセンシャルオイルを用いた自然療法です。植物に由来する精油を使い病気の治療や予防、けがの治療やストレス解消などを目的に用いられます。セラピーに使われる精油の芳香にはそれぞれ特徴があり、化学的に生物活性が認められたものもあります。また、リラクゼーション効果が高いことから人気のあるセラピーです。さらに、精油の心地よい香りをかぐことで脳へ一定の刺激が加わります。それにより視床下部などの機能が整い精神的に癒されるという効果があるのです。アロマセラピーは比較的手軽に取り入れられるセラピーですが、一定の知識が必要となる場合もあります。したがって、疾患を抱える人や妊婦の場合、専門知識のもとに行うようにしましょう。

アンチエイジング

アンチエイジングの「エイジング」は英語で加齢や老化を指すため、アンチエイジングには「加齢や老化にあらがう」という意味があります。美しさを保つという意味で美容業界で使われることが多い言葉です。アンチエイジング医療という分野も出てきて、若々しく年を重ねるための医療として広がりつつあります。皮膚や体は日々酸化し、それが老化につながっていきます。顔のしわ、シミ、たるみなどは老化現象とも呼べるもので、身体が酸化し続けたことで起こるとされているのです。そのため、少しでも老化のスピードを遅らせるための取り組みとして、抗酸化作用の高い食べ物や化粧品を選ぶという人も増えています。人間は必ず老いますが、アンチエイジングの生活を送ることで健康で美しい期間をより長く保てる効果を期待できるのです。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、手技を使って、身体の様々な不調を改善するための施術を行う国家資格です。国から指定を受けたスクールで3年以上の専門課程を修了し、試験に合格すると資格取得が可能になります。あん摩、マッサージ、指圧の技術だけでなく、臨床医学や東洋医学など幅広い知識を身に付ける必要があります。そして、合格後は整骨院やマッサージサロン、福祉施設などで働くケースが多く、最終的に独立開業する人もいるのです。一般的にあん摩は押したり、揉んだりという手技で緊張した筋肉を緩めます。マッサージはなでる、さするという手技で血行やリンパの流れを促進するものです。指圧はツボを圧迫して、体の機能を正常化、治癒力を高める効果が期待できます。

インナーマッスル

インナーマッスルは、深層筋のことで姿勢や関節を正しい位置に保つことに役立っています。身体を動かす際に補助的な機能があり、細かい動作をするためには不可欠なものです。そのため、スポーツ選手など繊細な身体の動きが求められる人はインナーマッスルを鍛えています。このインナーマッスルに対しアウターマッスル(表層筋)と呼ばれる筋肉もあります。身体を動かす際、中心となる筋肉のことです。 インナーマッスルとアウターマッスルの密接な関係によって運動機能の向上が可能になるため、バランスよく鍛えることが重要です。また、ダイエットの一環としてインナーマッスルを鍛える人も増えています。下腹部のインナーマッスルを鍛えることでポッコリお腹の解消につながるとされています。

陰陽五行論

陰陽五行論とは中国で生まれた自然哲学で陰陽説と五行説に分けられます。古代中国では自然界すべてのものを陰と陽に分けました。太陽は陽で月が陰、昼は陽で夜は陰などあらゆる陰陽はバランスを取りながら存在しているという陰陽説です。このバランスが崩れると体の不調が生じるという考えがあります。その他に、 五行説では自然界は木火土金水の5つの要素で成立していると考えられています。この5つがうまく循環することで万物、自然界の調和がとれるというものです。五行説は、身体の機能や心理も五元素に対応するという東洋医学の中心となる思想でもあります。この2つの思想が合わさり陰陽五行論となることで、より複雑な事象の説明、理解が可能になりました。

ウドゥワルタナ

ウドゥワルタナは、薬草を使ったアーユルヴェーダのパウダーマッサージです。アーユルヴェーダは、インドスリランカ発祥の伝統医学で世界三大伝統医学とされています。病気になってから治すのではなく病気になることを予防するという考えの医学です。その思想に基づいた本格的なウドゥワルタナは、使用する薬草の種類を医師によって判断されます。パウダーやオイルを使ったマッサージによる適度な刺激を加えながら施術を行うというものです。食事や水分摂取などに気を付けながら、心身のストレスになるものを徹底して排除することも同時に行われるケースがあります。脂肪燃焼、むくみ改善、冷え改善、角質除去、体重減少などの効果が期待できるとされています。

エッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルとは、原料の植物からわずかに採れる有機化合物の集合体です。植物の花や種、根や葉から抽出される天然のオイルで精油と呼ばれることもあります。たとえば、ラベンダーやローズ、かんきつ類など有機化合物の成分によって香りや働きに違いがあるのです。アロマセラピーの際には、症状に合わせ作用の異なるエッセンシャルオイルが用いられます。値段は抽出する植物の希少性などによって異なり、ひとつの花からごく少量しか抽出できないため高価なものもあれば、木の枝などから抽出できる安価なものもあります。天然成分100%のものは刺激が強すぎることもあるので個人で楽しむ場合には注意が必要です。特に乳幼児や妊娠中、疾患を抱えている人などは専門家の説明を受けてから行うようにしましょう。

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