セラピストの専門用語事典か行

セラピストとして働くならば、しっかりと身に付けておきたい業界用語。今回はセラピスト専門用語の「か」行をお送りします。

カウンセリング

一般的にカウンセリングとは顧客の抱える悩みなどに対し、専門知識を使って援助することです。セラピストの場合、サロンに来た顧客に対し悩みなどをヒヤリングし、その悩みを解決するための施術内容の提案をカウンセリングといいます。サービス内容によっては、悩みだけでなく生活スタイルや食生活などもヒヤリングしながら悩みの原因となる部分を見つけることもあります。丁寧なカウンセリングを行うことで顧客の安心感につながるため、非常に重要な時間です。提案した施術内容に納得してもらった上で、エステやマッサージなどのサービス提供を行います。 カウンセリングを行ったスタッフがそのまま施術を担当する場合と、カウンセリングのみ別のスタッフが行う場合があります。

カッピング

カッピングは真空状態にしたカップを使うトリートメントで、もともとは中国の伝統的な治療法として広がったものです。背中や腰、肩などにカップを吸着させるとうっ血が出てきます。それをデトックスすることで血行促進効果やさまざまな症状の緩和につながるというものです。カップはガラス製のものやプラスティック製などいくつかの種類が販売されています。主に肩こりや腰痛、冷えやむくみの改善に用いられることが多い方法です。最近ではアスリートや美容に気を遣う人たちの間でも、身体の深部にまで刺激が伝わるトリートメントとして人気があります。 施術後はカップの跡が残ることがありますが、時間がたつと自然に消えて痛みのないトリートメントです。

岩盤浴

岩盤浴とは、温かい天然石や岩石の上で横になり汗をかくサウナ形式のお風呂です。湯のないお風呂とも呼ばれており、体の芯から温まることで血行促進やデトックスにつながるとされています。約40度前後の石の上にタオルなどを敷いて15分から20分ほど横になる入浴法が一般的です。疾患を抱える人は医師に相談の上、入浴しましょう。汗をかくので岩盤浴の前にはしっかりと水分補給を行います。ゆったりと横になる入浴法なのでリラックス効果が得られ、汗をかいた後は心身へのリフレッシュ効果が期待できます。ただし、頻繁に通ったり、長時間入浴したりするのは身体に負担になることもあるので注意が必要です。また、ダイエット効果を高めたいときでも、適度に休憩を入れながら無理のない範囲で行いましょう。

キャリアオイル

キャリアオイルとは精油(エッセンシャルオイル)を、マッサージやトリートメントに使用する場合に希釈するための植物油です。精油100%の状態では濃度が濃すぎて肌に使用できないので薄める役割があります。精油の成分を身体に運ぶという意味から「キャリア」という名前が使われるようになりました。代表的なキャリアオイルにはアボガドオイルやアマニオイル、カシューナッツオイルなどがあります。アボガドオイルはひじやかかとのカサカサに、アマニオイルはアトピーなどの皮膚疾患に、カシューナッツオイルはアンチエイジングとして使用されることが多いです。そのほかにも100を超えるキャリアオイルがあり、身体の症状や体質に合わせて使用します。

クリームバス

クリームバスは、植物性のクリームを使ったヘッドマッサージです。インドネシアが発祥の地ですが、もともとはアーユルヴェーダがインドネシアに伝わりクリームバスとして広がったといわれています。インドネシアの他に、日本のヘアサロンやマッサージ店、クリームバス専門店などでも行うことが可能です。使用されるクリームは、保湿成分が高く植物エキスを多く含んだものが使用されます。アンチエイジング効果が期待できるアボガドクリームや髪に、はりやこしを持たせる朝鮮人参クリーム、ダメージヘアのケアに使われるアロエクリームなどが人気です。 施術時はクリームを使いながら適度で心地よい圧を感じられるので高いリラクゼーション効果も期待できます。

経路(けいらく)

経路とは東洋医学において、身体を流れるエネルギー(気)の通り道とされています。その通り道の中継地点には経穴と呼ばれる「ツボ」が存在します。ツボは世界保健機関WHOによってその医学的効果が認められ、ツボの位置は世界基準で定められているのです。身体の不調はツボに反応が出るとされていて、経路の流れがスムーズになることで全身に栄養がいきわたると考えられています。東洋医学において経路とツボは深いかかわりがあり、体の症状を診断、改善するうえで重要とされる部分です。経路の場所は神経の場所に似ていますが全く同じではありません。経路は神経と血管を絡むように配置されています。 東洋医学をもとにしたサロンなどではツボ押しなどのマッサージが受けられます。

ゲルマニウム温浴

ゲルマニウム温浴は、ゲルマニウムを含む化合物を溶かした約40度前後の湯に手足をつける温浴法です。鍼灸治療や痩身美容、リラクゼーションなどと一緒に用いられることがあります。ただし、ゲルマニウム温浴は発汗作用が期待できるという見解もありますが、発汗作用に関しては、はっきりとした根拠はないという意見もあるのです。それでも、手足を温める温浴法は血行促進効果が期待できるため、一定の知名度があります。また、リラックスできる環境で温浴する場合は、リフレッシュ効果も期待できるでしょう。冷え性に悩んでいる人やストレスを抱えている人、疲れが取れにくいという人などに人気があります。さらに、一回の温浴に時間がかからないことや服を脱がずに手軽にできることも人気の要因のひとつです。

ゴマージュ

ゴマージュは、天然植物の種やハーブなどを使って角質などを除去するフェイシャルケアです。類似したケアにピーリングがあります。しかし、ピーリングは酸を直接使用して角質層を溶かすため、ゴマージュの方が肌に優しいケア方法といえるのです。 エステサロンでは古い角質を除去して、毛穴のつまりやくすみの改善などを目的に施術が行われます。さらに、自宅でゴマージュケアができる専用商品が市販されています。粒子の入ったクリーム状のものやジェル状のものなどさまざまですが、使用する量によっては肌に負担をかけることもあるので注意が必要です。肌に必要なうるおいまでなくなり、乾燥肌、あるいは敏感肌になる可能性もあります。また、商品によって異なりますが週一回を目安に、優しく行うのがポイントです。

活性ペプチド

活性ペプチドとは、ホルモンなど生物機能に影響を与えるとされるペプチドの総称です。ペプチドは2個以上のアミノ酸が結合した化合物で、20種類のアミノ酸から2個以上の結合を行うため、400種類はあるといわれています。また、筋肉や骨を作るサポート機能や血圧の調節機能、ミネラル吸収機能などがあります。さらに、脱毛予防や活性酸素除去の作用も期待できるとして、美容分野やアンチエイジング医療の分野でも注目されているのです。その他にも、ペプチドを使用した美容関連のサプリ販売や特定保健用食品の開発などが進んでいます。 ペプチドの中には、甘さのあるものも発見されて、砂糖に代わる人口甘味料としても使用されています。したがって、食品や飲料にも広く使用されているため、ダイエットをサポートするものとして人気が高いです。

活性酸素

酸素の中でも特に酸化させる力の強いものを活性酸素といいます。身体の細胞を酸化させ老化や病気の原因となるものです。人間の身体にはこの活性酸素を除去する抗酸化の機能が備わっています。しかし、加齢とともにその機能が低下し老化現象が現れてくるのです。そのため、積極的に抗酸化作用のある食材を摂取したり、活性酸素のもととなる、たばこやアルコールを控えたりすることが重要です。特にたばこは一本で活性酸素100兆を発生させるといわれています。また、ストレスにも注意が必要です。ストレスホルモンが作られる際には同時に活性酸素が発生するからです。エステサロンなどでは、この活性酸素に着目したケアを行うケースもあります。フェイシャルケアに使用されるクリームには、抗酸化作用の高い成分を配合したものを使用して、活性酸素除去のケアなどを行っています。

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