セラピストの専門用語事典さ行

セラピストとして働くならば、しっかりと身に付けておきたい業界用語。今回はセラピスト専門用語の「さ」行をお送りします。

催眠療法

催眠を利用して行うセラピーを催眠療法と呼びます。人は催眠状態に入ると、体から緊張が消えて、警戒心も薄くなります。そのため、セラピストやセラピーへの抵抗も弱くなり、心の内面に直接的な作用を及ぼしやすくなるのが一般的です。たとえば、思い出したくない過去を浮き彫りにして、トラウマを乗り越えるのに利用できます。また悩みを解消するために、催眠状態にして暗示をかけることも多いです。 催眠状態にするには、催眠誘導を行って顕在意識の働きを弱くする必要があります。催眠誘導の方法はさまざまで、セラピストの力を借りずに行う自己催眠などもあります。ただし、催眠は危険を伴うこともあるので、基本的にはセラピストの主導によって行うのが賢明です。

ジャスミン

古代エジプトのクレオパトラに気に入られていた逸話があるなど、ジャスミンは非常に歴史のある植物です。ジャスミンから抽出されるオイルは、アロマセラピーで用いられる代表的な精油のひとつで、体と精神の両方に良い効能があるといわれています。保湿力が高く、肌の調子を整えるのに用いられることが多いです。また、生殖機能を活発にする効能があることも有名です。そして、精神的な効能としては、不安が解消して心のバランスが取りやすくなると考えられています。 ジャスミンは栽培量が少なく、抽出するのも簡単ではないため、他の精油と比べると価格は高いことが多いです。さらに、多くの効能がある一方で、香りが強すぎると感じる人もいるので、使用の際は注意が必要です。

守秘義務

守秘義務とは、業務を行ううえで知り得たクライアントの極秘情報を、他人に漏らさない義務です。法律や医療の分野など、極秘事項を知りうる仕事に就いている場合は順守する義務があります。また、セラピストもクライアントのプライベートの情報を多く知る立場なので、守秘義務を守ることが大切です。さらに、クライアントの抱える悩みを漏洩しないだけでなく、セラピーを受けに来たという事実さえも口外しないことがマナーです。守秘義務を守れないようでは担当者として信頼されません。漏らした情報によってクライアントが被害を被った場合は、責任を追及されることになります。セラピストはプライバシーポリシーを明確にして、最初にクライアントに説明することが重要です。

植物油

ほとんどの植物は内部で植物油を生成します。植物油は古くから生活の中で利用されてきました。キャリアオイルとも呼ばれおり、精油の濃度を下げるために使用したり、単独でマッサージなどに用いたりします。植物の種類によって、植物油の特性はさまざまです。スキンケアの効果が高いものもあれば、精神的な落ち着きをもたらすものも存在します。たとえば、食用としても有名なオリーブオイルは、肌に浸透しやすく高い保湿力があります。セラピストが植物油を使用する場合は、クライアントの状態を把握して、適切なものを選択することが大切です。また植物油は、劣化しやすいものも多いので、直射日光を避けるなど、慎重に管理する必要があります。

心理療法

心理療法とは、心の状態を正常にすることを目的とするセラピーです。心が抑圧されている状態のクライアントに対して、心理学に基づいた方針によって改善を目指します。サイコセラピーとも呼ばれており、仕事や恋愛における失敗など、さまざまな心の悩みに対してアプローチを行います。また、自然治癒力があるのは肉体だけとは限らず、心にも再生する力は備わっており、心理療法はその力の活性化に役立ちます。さらに、催眠療法もテクニックの一つであるなど、心理療法はとても幅広いセラピーといえます。その中でも特に広く行われているのが認知行動療法です。認知行動療法は、実際に行動させることにより、誤った認識や偏った思考の改善を促すテクニックです。

ストレスマネジメント

ストレスが多すぎる状態が続くと、心身に支障が出てきます。不眠や食欲減衰などの症状として現れることが多いです。無気力になったり怒りやすくなったりするケースも少なくありません。そのような状態が続くのを避けるために、改善のためのアプローチを行うのも、セラピストの重要な仕事です。ストレスを皆無にするのは簡単ではありませんが、段階的に解消していくことは可能といえます。具体的な方法はセラピストによって異なりますが、ストレスの原因を分析することから始めるのが一般的です。ストレスに対して体が反応する様子を観察して、現状を細かく把握していきます。そしてボディワークやアロマセラピーなど、適切な方法を選んでストレスの解消を目指します。

ストレッサー

人にストレスを与える原因になる刺激をストレッサーと呼びます。ストレスを抱えているクライアントをケアするセラピストは、ストレッサーの正体を見極める必要があるのです。ストレッサーには物理的なものだけでなく、精神的なものも含まれます。たとえば気候や移動距離などが物理的なストレッサーにあたり、人間関係やプレッシャーなどが精神的なストレッサーに該当します。その他にもさまざまなストレッサーが存在し、複雑に絡み合っているケースも珍しいとはいえないのです。ストレッサーが潜んでいる場所はとても多くあります。特に現代社会では、上司からのプレッシャーや過剰な労働時間など、職場に多くのストレッサーが存在しているといわれています。

精製水

精製水とは、蒸留やろ過などの方法によって純度を高めた水です。いろいろな製品が、多くのメーカーから発売されています。殺菌もされており、無味無臭であることが特徴です。アロマセラピーでは、精製水を用いることがよくあります。たとえば、アロマスプレーの原材料として精製水は重宝します。また、ミネラルウォーターで代用することも可能ですが、ミネラルが邪魔になってしまうことも少なくないのです。さらに、純度の高い精製水であれば、アロマの香りを阻害することなく拡散しやすいです。また精製水は、スチームによるフェイスケアなどにも利用されるなど、美容との相性も良いといえます。そのため、エステとセラピーを区別せずに行っている店舗では、使用される機会が多くあります。

セラピー

セラピーとは体や精神を癒す技術のことです。非常に多くの種類が存在し、それぞれ効果も異なります。体の不調に対して処置を行うボディセラピーや、リラックス効果を与えるリラクゼーションセラピーなどがあります。音楽やペットなどを活用するセラピーもありますし、自分を癒すためのセルフセラピーを行っている人も多いです。セラピーを施すセラピストになるのに、資格が必要ないものもあります。しかし、専門性の高いセラピーを行うのであれば、専門機関で学習するのが賢明です。たとえば、心理療法を扱うのであれば、大学などで心理学を十分学んだ方が良いでしょう。セラピーはサロンで行うのが一般的ですが、出張するスタイルのセラピストもいます。

潜在意識

顕在意識と潜在意識によって、人間の意識は成り立っています。自覚のある意識が顕在意識で、そうでない意識が潜在意識です。意識の大部分は、潜在意識が占めています。思考したり悩んだりするときは、顕在意識が働いている状態です。つまり、クライアントからセラピストが聞く話は、顕在意識の働きによって生み出されています。その一方で、クライアントの抱える悩みを解消するには、潜在意識への働きかけが重要です。潜在意識には、思い出せない記憶や過去の感情などが蓄積しています。また本当の願望や恐怖なども、潜在意識の中に潜んでいます。クライアントの精神的な悩みを根本的に解決するには、潜在意識の歪みを修正していく必要があります。

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