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コラム・特集 2017-10-23

美容師が海外で働く方法は?研修の受け方・費用や、求人の探し方など

あらゆる分野の仕事がグローバル化している現代。美容師の世界でも「海外就職」は珍しくなくなっています。すでに美容師として働いている人でも「海外で働いてみたい」と思っている人も多いでしょう。

美容師が海外で働く前に、海外研修を経験しているとプラスになります。研修なしでいきなり海外のサロンで働くこともできますが、特に外国人経営のサロンだと、かなり難しいでしょう。また、自分が海外での仕事に向いているかどうか確かめるためにも、海外研修は有効です。ここではそうした海外研修の内容や費用と合わせて、美容師が海外で働く時のポイントをまとめます。

美容師の海外研修とは

美容師の海外研修は、大別して3通りあります。専門学校時代の研修旅行、勤務サロンの海外研修、個人で申し込む海外研修です。この中で一番一般的なのは、やはり「専門学校での研修旅行」でしょう。専門学校のシステムによっても違いますが、特に東京・大阪などの都市部の専門学校は海外研修を導入する所が増えています。これは海外航空券の値段が安くなったこともありますし、グローバル化の時代に日本だけで生き残っていくのは難しいと考える若手美容師が増えていることも理由です。専門学校の海外研修は、まだ全員「美容師免許を持っていない」ということで、できることは限られています。どちらかというと「体験ツアー」に近いイメージでしょう。「やや実戦的な修学旅行」と言ってもいいかもしれません。

期間は6日~8日程度で、パリやロンドンなど、ヘアカットの歴史のある都市に行くことが多くなっています。スタイリングの主な流儀の1つに「デサンジュ」がありますが、この発祥の地はパリなので、パリの研修旅行の場合は、多くが「デサンジュ関連の研修」を取り入れています。デサンジュと並んでメジャーな流儀に「サスーン」もありますが、これはロンドンが発祥の地です。そのため、ロンドンの研修旅行では大抵サスーンのサロンの見学や体験が取り入れられています。このように、何となくイメージが華やかだからヨーロッパを選んでいるというわけではなく、美容の歴史と各流儀の本家のテクニックを学ぶために、ロンドン・パリなどの都市が選ばれています。

サロンが社員研修として、全員で海外に行く、あるいは一部のスタッフを派遣するなどのケースも多くあります。スタッフ全員で行く海外研修は半分社員旅行を兼ねているので、あまり本気の研修は組み込まれていません。すでに全員美容師免許を持っているので、専門学校の研修旅行よりはハイレベルな体験ができますが、メインの目的は技術の体得というより「視野を広げる」ことだと思った方がいいでしょう。

一方、1人や数人だけが派遣される場合は、技術の体得を目的としています。サロンがわざわざお金を出して数人のスタイリストを派遣するわけですから、相当な期待をしているわけです。このような海外研修をさせてもらえることは稀ですが、たとえばその年度の成績がずば抜けてよかった場合など、ボーナスの代わりとしてこのような海外研修がプレゼントされることもあります。サロンとしても「優秀なスタイリストには、ヨーロッパ研修を用意しています」とアナウンスできることは、新人の採用などでプラスになるからです。

最後に「個人で行く海外研修」もあります。これは美容師の海外研修の代理店などに申し込んで、自分でお金を払い、自分で予定を組んで行くものです。かなり独立心が強い美容師のための選択肢です。自分で行くものなので日数も場所も自由です。現地での宿泊も、ホテルではなくホームステイにすることもできますし、民泊などを使って自分で探すこともできます。現時点でサロンに勤務している場合はあまり長い休みは取れないので、韓国などの近場になることが多いでしょうが、転職のタイミングなどで、1週間ほどの期間を取って海外研修に行くという美容師も増えています。

美容師の海外研修にかかる費用は?

美容師の海外研修にかかる費用は、ヨーロッパだと40万~50万円程度が相場とされます。現地で滞在する日数にもよりますが、1週間だと大体この金額です。一番高いのは航空券なので、日数を短くしてもさほど大きくは変わらないでしょう。

近場の韓国なら6万~8万円程度が相場になります。美容師によってはむしろ、ヨーロッパよりも韓国の方が勉強になるということもあるかもしれません。顔や髪質・肌質が、日本人に近いからです。流行についても、韓国のオルチャンメイクが日本で人気になるなど嗜好が重なる部分が多いので、研修で学んだことをそのまま活かすことができます。

このような料金の相場は、あくまで代理店を使った場合です。代理店のパッケージを使わず自分ですべて企画するのであれば、もっと安くすることもできます。航空券はLCCを使えば格安になりますし、現地での宿泊もゲストハウスのドミトリー(相部屋)などにすれば、国によっては1泊1,000円程度などかなり安く済みます。

現地サロンでの研修にしても、サルーンやデサンジュなどの本家サロンは高額になりますが、これらのブランドを冠していない「普通のサロン」であれば、交渉次第で格安あるいは無料で就業体験をさせてもらえることもあります。目的が「海外のヘアサロン事情を知る」ということなら、デサンジュやサルーンの本家でなくても、一般のサロンから学べることもたくさんあるでしょう。

また、将来海外で働くことを考えているなら、このように「自力ですべて手配する力」は確実に役立ちます。海外のサロンに勤務したら、少なくとも生活面では何もかも自分でやることが必要になるからです。そうした海外生活の準備としても、あえて海外研修を自分で組んでみることがプラスになるかもしれません。

美容師が海外で働く場合の注意点

海外のヘアサロンで働く場合の注意点は、まず「完全歩合制のサロンが多い」ということです。日本だと日給や月給が固定されていますが、海外では「お客さんが付かなければゼロ」という所も多いのです。

また、ビザの問題もあります。海外で働くには「就労ビザ」が必要ですが、これは現地のサロン・会社などに発行してもらう必要があります。日本にいながら採用試験に通っているなら別ですが、普通は「海外に行ってから仕事を探す」はずです。つまり、就労ビザを持たずに入国することが多いわけです。

日本人は多くの国に「ビザなしで90日は滞在できる」ようになっています。そのため、人によってはこの90日で、アルバイトとして入った店舗から就労ビザを発行してもらえるかもしれません。しかし、多くの人の場合はそれだけスピーディに動くのは難しいでしょうから、「ワーキングホリデービザ」を取るのがいいでしょう。これなら1年は働けるので、その期間にサロン経営者に実力を認めてもらい、就労ビザを発行してもらうことができます。

美容師が海外勤務の求人情報を探すには?

美容師の海外求人の情報を探すには、美容系の求人情報が多いリジョブなどのサイトを利用するのがいいでしょう。海外サロンの求人情報以外でも、「海外にも店舗を持っているサロンの国内での求人」もありますし、「海外研修が豊富にあるサロンの求人」などもあります。どちらにしても、その求人情報自体は国内のものでも、そのサロンで働いたことをきっかけに海外支店で勤務できる、海外研修に行けるなどのメリットに繋がるからです。

特に能力がある美容師に対して海外研修に行かせてくれるようなサロンは、海外という部分を抜きにしても良いサロンだと言えます。経営が安定しているということですし、スタイリストの技術指導にも熱心と言えるからです。

そのような美容師の海外勤務のプラスになる求人情報は、リジョブなら多く掲載されています。それらの情報を見ながら、自分が海外のヘアサロンで活躍するイメージを膨らませるといいでしょう。

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