エステティシャンはネイルができない?手元の身だしなみを整えるケアのしかたについても紹介

エステティシャンは、お客様の肌に直接触れる必要がある職業です。そのため、ネイルは原則としてできず、爪はいつも短く、角を落として丸みのある形に整えておかなければいけません。

サロンによっては、毎朝爪のチェックをしているところもあります。爪の白いところが見えないくらいの長さに、2~3日に1回は爪を整えます。

顔のお手入れをするエステティシャンは、お客様に荒れてガサガサの手で触れるわけにはいかないため、爪だけでなく、手もなめらかに保たなければいけません。こまめにハンドクリームで保湿しオイルマッサージで血行をよくするなど、自分の手の状態に気を配ることも仕事のひとつ。

そこで今回は、エステティシャンの手元や指先のケア、身だしなみについて解説していきます。

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エステティシャンに求められる身だしなみ|清潔感を大切に

エステティシャンには「清潔感」だけではなく本当に「清潔」であることが求められます。

服装・髪型・メイクなど、すべて一番大切なことは清潔さです。少しでも汚れのある服装や、だらしない髪型、濃いメイクなどは、お客様からの印象を下げやすくなるでしょう。

さらに手と指を使う仕事ですから、爪はもっとも清潔でなければいけない箇所ということになります。

エステティシャンのネイルはNGな場合が多い|その理由とは

エステティシャンはお客様と直接関わる職業のため、指先はお客様にもっとも見られやすい部位でもあります。お客様の目に触れることが多い部位はキレイにしておく必要があるため、ネイルをしたいと考えているかもしれません。

しかし、エステティシャンは、原則としてネイルはNGとされているサロンが多いです。フェイシャルやボディエステでは、爪が長いとお客様の肌を傷つけてしまうおそれがあるからです。

また、ポリッシュだとネイルが剥がれ落ちてしまいやすく、かといってジェルネイルをしていると、こまめな爪切りができなかったり、浮いてしまったところに汚れが溜まってしまい、不衛生にもなりやすいです。手の清潔を保たなければならないエステティシャンにとって、ネイルは適さないといえるでしょう。

そのため、サロンによっては毎日爪のチェックをおこない、厳しい規則を設けている場合もあります。

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エステティシャンのネイルケアのしかたとは

ネイルは原則NGとはいえ、指先はお客様の目に触れやすい部位のため、荒れていてはお客様が不快に感じてしまうかもしれません。また、割れたり欠けたりしてしまっていては、お客様の肌を傷つけてしまうおそれがあります。

そのため、エステティシャンはしっかりとネイルケアをしなければなりません。エステティシャンがするべきネイルケアについて、見ていきましょう。

爪の長さと形を整えよう

まず、爪の長さと形を整える必要があります。爪の白い部分が見えない程度の長さを目安にして、エメリーボードなどで爪の角がないよう丸く整えましょう。このとき、爪切りを使うと圧力がかかってしまい、二枚爪の原因になるなど、爪を傷めてしまう可能性があります。

短く丸く整えることで、ひっかかりづらくなるだけでなく、清潔感がでて、指の形もきれいに見えます。

甘皮を処理しよう

爪の長さと形を整えたら、甘皮を処理しましょう。甘皮やルーススキンと呼ばれる爪の上の薄皮を処理することで、乾燥やささくれを防ぎ、爪を美しく見せることができるようになります。

甘皮の処理は、まず爪の根元や周辺の皮膚にネイルオイルやハンドクリームを塗ります。その後、コットンを巻き付けたウッドスティックや綿棒で柔らかくなった甘皮を押し上げ、優しく拭き取ったら完了です。

表面を磨いて爪を明るくみせよう

爪の表面を磨くことで、爪を明るく美しく見せることができます。爪の根元にオイルを塗り、バッファーやシャイナーなどの爪やすりを使って表面を磨きましょう。でこぼこや縦線のない、ツヤのある爪になります。

ただし、磨きすぎると爪が薄くなってしまい、割れたり欠けたりしやすくなったり、痛みを感じてしまったりすることもあります。爪の様子を見ながら加減し、磨きすぎには注意しましょう。

もしも痛みを感じたり、赤みが出たりしてしまったら、すぐに皮膚科医などの専門家に相談してください。

指先や手の荒れを防ぐハンドケアも忘れずに

エステティシャンがケアしなければならないのは、爪だけではありません。お客様に触れる手が荒れたり乾燥したりしてしまっていては、肌触りが悪くなってしまいます。そこで、ネイルケアとあわせて、しっかりとハンドケアをする必要があります。

ここからは、ハンドケアの方法について見ていきましょう

水仕事をするときはゴム手袋を使おう

エステティシャンは、手を清潔に保つために手洗いや消毒を頻繁におこなうため、手が荒れやすい環境にあります。そこで、手を洗う以外の水仕事をするときは、ゴム手袋を使うようにしましょう。

ただし、ゴムアレルギーがあると、手袋を使用することで手が荒れてしまうこともあります。その場合は、ラテックスフリーの手袋や、綿手袋と合わせて使ってください。

保湿用品で肌の乾燥を防ごう

洗顔のあと、化粧水や乳液でスキンケアをするように、手を洗ったら、保湿ケアをしないと乾燥しやすくなってしまいます。乾燥したまま放置してしまうと、ひび割れや炎症を引き起こし、さらに悪化するとかゆみや痛みを引き起こしてしまう可能性も。また、肌触りが悪くお客様に不快感を与えてしまうことも考えられます。

手を洗ったら、セラミドや尿素など、保湿成分が配合されたハンドクリームを使い、普段からていねいにハンドケアをして乾燥を防ぎましょう。

エステティシャンはネイル以外の身だしなみも整えよう

エステティシャンは、お客様の美しさを引き出すことが仕事。そのため、エステティシャン自身も美しくあらねばいけません。

この場合の「美しさ」とは、顔の作りではなく、立ち居振る舞いや身だしなみのことです。ここからは、ネイル以外に気をつけたい身だしなみについて、見ていきましょう。

なお、エステティシャンの身だしなみについては、別記事でも紹介していますのであわせてご覧ください。

エステティシャンに向いている手とは? 押さえておきたいエステティシャンの身だしなみ

髪型

エステティシャンは、髪型に関しては比較的自由度が高いです。しかし、施術の邪魔にならず、清潔感のある髪型にすることが求められます。

施術中に髪に触ると、お客様に不潔なイメージを与えてしまいます。髪が長い場合は、ワックスやピンなどを使い、しっかりとまとめておきましょう。髪をねじってコームで留める、夜会巻きのようなまとめ髪がとくにおすすめです。

髪色

髪の色は、明るすぎる金髪や、赤・青といった奇抜な色など、派手なカラーリングは避けましょう。髪色に関しては、しっかりと規定があるサロンと、自由なサロンがありますが、とくに規定のないサロンでも、エステティシャンとして清潔感を意識しなければないません。

迷ってしまったときは、お客様に不快感を与えないような、黒や暗めの茶色を選ぶようにしましょう。

メイク

エステティシャンは、仕事中のメイクにも気をつけましょう。ノーメイクはもちろん、濃すぎるメイクもいけません。お客様に好印象を与えられる、ナチュラルメイクを心がけましょう。

ナチュラルメイクは、必ずしも薄いメイクということではありません。健康的な肌の色を演出できるよう、肌なじみがよく派手すぎない色合いのものを選びましょう。たとえばリップも、真っ赤なものは避け、自身にあったベージュ系や薄めのピンクなどがおすすめです。

ナチュラルメイクのポイントを押さえたうえで、サロンの雰囲気に合わせたメイクをこころがけてください。エステティシャンの顔はサロンの広告でもあるので、サロンで取り扱っているものを使用するのもいいでしょう。

結婚指輪などのアクセサリー

アクセサリーが禁止の職場でも、結婚指輪は例外ということは多いですよね。しかし、エステティシャンの場合は、結婚指輪も外すことを求められることが多いです。

その理由は、お客様の肌に直接触れる施術をおこなうため。指輪をしていると肌に当たってしまい、お客様がケガをしてしまったり違和感を覚えてしまうことや、衛生面の問題があるからです。また、マシンを使用した施術の場合、金属で何らかのリスクがあることも。

そのため、結婚指輪であっても、指輪は外しておいたほうがよいといえます。同じ理由で、腕時計やブレスレットなど、手や腕に着用するものはNGと考えましょう。

指輪以外のアクセサリーについては、派手すぎなければ許可されているサロンが多いですが、大きく揺れるイヤリングやピアスなどは施術の邪魔になってしまうことがあります。そのため、耳たぶからはみ出さない大きさで密着するピアスや、小さくて控えめなネックレスなど上品な印象を与えるもの以外は、やはり避けたほうが無難です。

やっぱりネイルはしたい…ネイルOKのサロンはある?

エステティシャンになりたいけれど、やはりネイルもしたいという人もいるでしょう。

ネイルOKのサロンにはどんなところがあるのか、探してみましょう。

ネイルOKのサロンはどれくらいある?

「ネイルOK」と条件を入れてエステサロンを検索すると、全国で100件以上出てきます。ただしほとんどはネイリストの募集の場合です。

フェイシャルやボディのエステ部門では、ネイルカラーはほぼNG、または派手でないもの、そして爪は短くするように言われるでしょう。

脱毛サロンなら見つけやすいことも

脱毛サロンは、素手でお客様の肌にしっかり触れて何かをするというよりも、ほとんどが器具を使って施術します。

しかし、ある意味ボディやフェイシャルより医療行為に近く、ジェルなどを塗布するときも、より清潔であることが求められるため、手袋を着用することが推奨されます。

もちろん爪を短く切ることは必要不可欠ですが、手袋をしているため、ネイルをしてもよい、というところも、エステサロンよりは多い傾向にあります。奇抜な色やデザインは無理ですが、ベージュやピンクのように肌なじみがよい色であればOK、というサロンを探すこともできるでしょう。

ネイルOKなサロンでも気をつけたいポイントは?

ネイルOKのサロンでも、爪は短く切りそろえること、奇抜なアートネイルは控えることに注意しましょう。

もうひとつ、もし自社で出しているネイルカラーがあれば、それを使いましょう。上品にきれいにつけていれば、自社製品の宣伝になります。

そしてできるだけシンプルで目立たない色やデザインのもの、たとえばベージュ系や薄いピンクなど控えめなものにしましょう。

少しでも欠けたりはげたりしていることがないように、毎日何回もチェックしてきれいでいることを心がけましょう!

長さ|お客様の肌を傷つけない長さに

爪が長いと、お客様の肌を傷つける可能性があり、細かい作業をする際にも邪魔になってしまいます。

すべてはお客様に気持ちよく過ごしていただくためと心がけ、短い爪を維持するようにしましょう。いままで爪を伸ばすデザインを保ってきた人は、違和感を覚えるかもしれませんが、すぐに慣れることができますよ。

色やデザイン|奇抜なものは避ける

奇抜なアートネイルは不潔なイメージを与えてしまいますからNGです。では具体的に、エステティシャンにおすすめのネイルのやり方をご紹介しましょう。

たとえば短い爪でもジェルネイルを塗ることはできます。あまり派手にならないように、シンプルなデザインにしましょう。

それからショートネイルに合うのは、比較的はっきりしたカラーでの単色塗りです。爪が長いと派手過ぎてしまう色でも、短い爪なら落ち着いた印象になります。

5本とも違う色に染めてカラフルにするのもおしゃれです。スモーキーカラーなど落ち着いた色から5色を選ぶようにしましょう。

中でも、ベージュ系は肌なじみが良く、指先をスマートに見せることができます。逆にパステルカラーは肌なじみが悪く、指先をすっきりとした印象にできません。

清潔感をアピールできるクリーム系は、目立ちにくいにもかかわらず指先をきれいにみせてくれるところがポイントです。

ただし、あくまでサロンの規定に従うようにしましょう。

手や爪のケアをしてエステティシャンらしい身だしなみを整えよう

エステティシャンにとって、手は資本。お客様の目に付きやすい部分でもあるため、しっかりとケアをして美しい手を保つ必要があります。

爪は伸びていたり欠けていたりすると、お客様の肌を傷つけてしまうおそれがあるため、角を落として短く整え、ネイルオイルなども使用してケアし、健康な状態を維持しましょう。手は、仕事柄乾燥しやすい部位でもあるため、こまめにハンドクリームなどで保湿をしてください。

手や爪以外にも、エステティシャンとして気をつけたい身だしなみはいくつかあります。髪型や髪色、メイクなど、サロンで規定されている場合はその範囲内で、店のコンセプトや雰囲気に合わせておしゃれを楽しんでみてください。

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