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私の履歴書 Vol.1【OCEAN TOKYO 髙木琢也】#1

美容師が歩んできた道のりをご紹介する「私の履歴書」。記念すべき第1回目はOCEAN TOKYO代表の髙木琢也さん!

ヘアスタイルを通して、お客さまの個性と生き方を応援するサロン「OCEAN TOKYO」。若者から圧倒的な支持を集めているモンスターサロンを、若干27歳で立ち上げたのが、髙木琢也さんです。「原宿のカリスマ」とも呼ばれる髙木さんはいったいどのようにして、「OCEAN TOKYO」を作りあげたのでしょうか?今回は髙木さんがカリスマになるまでの道のりに迫ります。

髙木琢也’S PROFILE

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幼少期〜高校時代

 結果さえ出せば、大人の言うことは聞かなくてもいい

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-それではまず、どのような幼少期を過ごしましたか?

大人の指示通りに動くの嫌で、とくに「危ないから止めた方がいい」と言われると燃える性格でした。たとえばスキーに行った時は、僕が上級者コースに行こうとすると周りの大人に止めるんです。それでもどうしても滑りたくなって、よくリフトに乗っていました。急勾配のコースを滑りきれると褒めてくれて、それがすごく気持ちよかったんです。もしかしたらその頃に、挑戦したら認めてくれると気が付いたのかもしれません。

-そんな挑戦をしていたら失敗することもありそうですが?

無茶ばかりしていたので、失敗は多かったです。よくケガもしていました。それでもチャレンジ精神はなくならず、スキーで転んでケガをしても「次はああやって着地しなきゃいいのか」と考えていたんです。ミスをしても次はうまくできる自信が常にありました。そんな姿を見ていたので、両親からは「琢也は失敗しないとわからない」とよく言われていました(笑)

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-どのような学生時代を過ごしましたか?

中学校から高校までサッカーに打ちこんでいました。始めたきっかけは、スポーツ全般が得意だった父が唯一できないスポーツをやろうと思ったからです。父には野球を勧められましたが「結果さえ出せば、周りの大人の言うことは聞かなくてもいい」と当時から思っていたので、耳を貸しませんでした(笑)。ちなみに、当時はちょうどJリーグが誕生したばかりの頃です。サッカーはいまほど浸透しておらず、指導できる大人がいなかったので雑誌や教本で勉強をして、朝5時に学校に行き1人で練習をしていました。その成果もあり中学2年生ではすでにレギュラーで、3年生ではキャプテンでした。大会で最優秀賞を獲ったこともありましたね。

-大人の言うことを聞かないと上手くいかないこともあったとは思いますが?

そうですね。とくに受験は先生が勧める学校を受けなかったので思うようにいきませんでした。確実に合格できる学校ではなく、1ランク上の学校を狙ったんです。もしランクを下げて合格をしても「第一志望の学校を受験していたら受かったかもしれない」という後悔が残ります。三者面談の時に親と先生から助言を受けましたが「お前たちの人生じゃねえから」と思っていました。結局うまくはいきませんでしたが(笑)。ちなみに高校はサッカーの強豪校に進み、この頃から自分で髪を切り始めました。

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-最初に自分で髪を切ったときはどんなヘアスタイルにしましたか?

モヒカンです。当時は襟足が長い髪型が流行っていたので、美容師の母にお願いをしてその髪型にして学校に行ったんです。すると「耳にかかる長髪は禁止だから校則通りの髪型にしてこい」と。そこで、モヒカンにしてやろうと思って自分で切りました。

-美容学校に進むに至った経緯を教えてください。

元々は大学に進学しようと思っていましたが、高校受験の時同様に先生が勧める学校を受験しなかったので思うようにいかなかったんです。そこで、当時からお洒落には興味があったので美容学校に進もうと思いました。実は美容師への憧れはそれほどなく、地元の千葉県の美容学校への進学を考えていたのですが、母から「美容師になるなら東京にいきなさい」と言われたので早稲田美容学校に入学したんです。

 

専門学校時代〜アシスタント時代

何の挫折もしないまま勝つよりも、何度でも立ちあがって最後に勝つ方がカッコイイ

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-美容学校に入学した時に感じたことはありますか?

自分のスタイルとはまったく違う生徒ばかりで、カルチャーショックを受けました。僕はツイストパーマで太いジーンズを履いて学校に通っていましたが、周りは奇抜の髪色の生徒ばかりで、流行を取り入れたスタイルをしていたんです。「それがおしゃれなの?」と衝撃でしたね。ちなみに初めて美容室に行ったのは、美容学生の頃で1年生の終わりだったと思います。

-それでは、初めて美容室に行った時の感想を教えてください。

凄く緊張しました。雑誌に紹介されていた美容室だったので「おしゃれをしなくてはいけない」と思い、友だちに服を借りて行きました(笑)。印象に残っていることは、担当の方に「お任せします」と伝えたところ、他店のヘアカタログを渡されたんです。「ここプライドねえな」と思いましたね。スタイルもブルーのメッシュを入れられて「あー本当にださい」と。「こんな美容師には絶対になりたくない」と思いました。

-ちなみに、髙木さんが影響を受けた美容師はいるのでしょうか

学生時代に通っていた原宿の人気美容室に勤めていた、マイさんという方です。それまで会ってきた美容師とは真逆で、とくに初対面は衝撃的でした。待合室で待っていると、いきなり隣に座ってきて「タクちゃんさー今日はどうする?」と。「何だ、この人は」と思いましたね。出来上がったカットは、ウルフが流行っていたにも関わらずマッシュルームのような髪型で「この人はぶっ飛び過ぎだな」と。ちなみにマイさんはその美容室のナンバー1で、こんなにラフに働けるんだったらここで働きたいと思いました。振り返ると、僕のバックボーンになっている美容師かもしれません。

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-それでは、その原宿の人気サロンに入社したのでしょうか?

違うサロンです。面接を受けて最終試験までは行ったんですが。ちなみに、美容学校では「お前は原宿では通用しない」とずっと言われていました。印象に残っているのは、学校で250人くらいが集まる就職セミナーでの出来事です。先生が「このなかで、原宿で働きたいやつはいるか?」と聞いたので手を挙げると「髙木が受かるわけないだろう」と。さらに「こういう自分の力を分かってない奴が美容師を辞めるんだ」と言われました。絶対受かってやろうと思ったので15キロ減量してスタイルを作るなど、できる努力はすべてして第1志望の面接に望んだんです。結局、同期のなかでそのサロンの最終試験まで進んだのは僕だけでした。

-ちなみに、なぜ最終試験に落ちたのでしょうか?

遅刻しました(笑)。僕は最終試験の日まで場所を知らなかったんです。それまでの試験はすべて原宿のサロンで面接をしていたので、当日も5分前に原宿店に行きました。するとたまたまマイさんがいて「琢也くん、今日はここじゃなくて事務所だよ」と。「事務所知らねえー」と思って、とりあえず表参道の方に走っていって近くの美容室に聞いてまわったんです。事務所までたどりつきましたが結局間に合わず、その時はさすがに落ち込みましたね。周りには絶対受かると大口を叩いていましたから。その後、先輩から勧められた美容室に入社しました。

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-サロンに入社してからは順調だったのでしょうか?

最初は順調でした。スタイリングは入って1ヶ月で任せてもらえましたし、パーマも早い段階でマスターできたので。とくにパーマはお客さまと1対1の時間を過ごせるので好きでしたね。アシスタント時代から周りのスタイリストよりも施術には自信があったので、指摘されるのが嫌で近くに先輩が来ると体で手元を隠して巻いていました(笑)。アシスタントの頃はうまくいくことばかりではなく、もちろん辛い時もありました。

-どのようなことが辛かったのでしょうか?

サロンが求める美容師像と僕の理想とするスタイリスト像が嚙み合いませんでした。僕は目の前のお客さまが喜ぶのであれば、タメ口で接客をしてもいいという考えです。そんな僕を見て「隣のお客さまには迷惑になるから辞めなさい」と。またスタイリストが飽和状態で席がなく、なかなかデビューできなかったのも辛かったです。

-アシスタント時代に影響を受けたものはありますか?

学園モノ漫画の「ろくでなしブルース」です。たいていの漫画では主人公はケンカをすると圧倒的に勝つと思いますが、この漫画では普通に負けます。それでも「俺は負けてない」と言って絶対に認めないんです。そしてもう一度挑みにいって最後は勝つ。そんな主人公の姿勢がすごく好きで、何の挫折もしないまま勝つよりも、そっちの方がずっとすごいと思いました。

自分のスタイルを曲げずに、美容師になった髙木さん。次回は、スタイリストデビューから「OCEAN TOKYO」立ち上げまでの経緯をご紹介します。

取材・文/松本俊朔(エフェクト)
撮影/十河英三郎

Salon Data

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OCEAN TOKYO harajuku(オーシャントウキョウ ハラジュク)

住所:東京都渋谷区神宮前5-27-7 アルボーレ神宮前4F
TEL:03-6427-5323
定休日:毎週月曜日、第2火曜日
http://oceantokyo.com
インスタグラム
https://all.instagrammernews.com/hashtag/oceantokyo

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