セラピストの志望動機で伝えるべきことやNGな内容とは?例文も紹介

セラピストに限らず、一般的に、求人応募の際には履歴書の提出が求められます。履歴書にはさまざまな項目を記入しますが、なかでも「志望動機」は採用にあたって重視されやすい項目のひとつです。

そこで、セラピストの志望動機にはどんな内容を書けばいいのか、ポイントや注意点をお伝えします。志望動機によって採用の可否が決まる可能性もあるので、重要な部分をきちんと押さえて企業にしっかりアピールしましょう。

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セラピストの志望動機には何を書けばいい?

求人応募の際に提出する履歴書で重視される項目のひとつに、「志望動機」があります。セラピストの志望動機はどのように書けばいいのか、ポイントを押さえましょう。

1. なぜセラピストとして働きたいのか

「あなたがたくさんある仕事からセラピストを選んだ理由は何ですか?」という質問をすると、一番多いのは「好きだから」という回答です。

つまり、好きということを志望理由に書いている人は多いので、単に「好き」というだけでは弱く、まったくアピールになりません。他の人と差をつけるためには、もっと具体的な内容を挙げ、説得力を高める必要があります。

まずは、セラピーを好きになったきっかけを具体的に書いてみましょう。「家族が好きでもともとアロマに馴染みがあった」「ワークショップを体験して感動した」など、自分がいつ興味を持ったかを書くことによって、志望理由にオリジナリティーが出てきます。

他にもリラクゼーションがある中で、とくに志望している施術がいいと思った理由もあれば書き加えるとよいでしょう。

「道具を使った施術ではなく、オールハンドの施術の方が癒やしの力があることを体験した」「ただマッサージするだけでなく、アロマの香りが加わることで、とてもリラックスできると感じた」など、実体験や独自性を交えるだけで、その施術に対してあなたが興味があることがより伝わります。

2. なぜその店で働きたいのか

なぜそのお店を志望しているのかも重要です。

「営業時間が他の店に比べて早く終わるので」「給料が他のお店より良かったので」といった内容は、仕事に対する姿勢が悪いと感じられてしまうためNG。

セラピストは人の心を癒やす仕事のため、前向きな印象を与えられる文章を書きましょう。

実際に自分がその店に客として行ったことがあれば、体験談を書くと具体的でよい志望動機になります。お店に行ったときに感じたお店の雰囲気・技術・従業員の様子など、あなたが働いてみたいと感じたことを素直に書いてみてください。

また、店のホームページやSNSを通じて企業理念や経営方針などのサロン研究をし、その店独自の特徴を挙げて志望動機につなげるのもおすすめです。

3. その店にどう貢献できるか・自分の強みは何か

志望先は、多くの応募者の中から自分たちの企業で活躍してくれそうな人材を求めています。場合によっては非常に競争率が高い中で、採用を手にするためには、自分の武器を最大限にアピールして魅力があることを感じてもらわなければなりません。

そこで、しっかり自己分析をして、自分のどんな能力がサロンにどう貢献できるのかを伝えることが大切です。

4. 自分の人間性をアピール

セラピストは、カウンセリングや施術中にお客様とコミュニケーションを取らなければならないため、サービス業であると同時に接客業でもあります。

そのため、人柄も重要なポイント。人を癒やしたい・人と接することが好き・コミュニケーションが得意・おもてなし精神が強いなど、自分の人間性のうちセラピストの仕事に役立ちそうなものを挙げるとよいでしょう。

セラピストの志望動機でNGな内容

つづいて、セラピストの志望動機として印象がよくないものについて解説します。

前職を辞めたネガティブな理由

転職の場合、前職に不満があった場合でも、志望動機には人生のステップアップを目指して転職を考えていると書くことがポイント。不満ばかりを挙げるのではなく、前向きな言葉でまとめることが大切です。

同業種からの転職の場合は、辞めた理由とセラピストを続けたい理由を、異業種からの転職の場合は、辞めた理由とセラピストになりたい理由を書きましょう。

自分本位の内容

「セラピストとして成長したい」「待遇がよかったため」などの自分本位の志望動機も、企業にとって魅力的に感じられません。

そのような理由を挙げる場合でも、企業への貢献につなげる形で書くとグッとよくなるので、成長した結果企業にとってどんな利益をもたらすのかなどを加えましょう。

他社や他業種でも使える内容

他社や他業種に通用する内容も避けましょう。応募先にしかない魅力などを挙げなければ、企業から「どこでもいいのでは」と思われてしまうためです。

他社にはない志望先の特徴を志望動機に加えることで、「自社のことを理解している」「長く働いてくれそう」と感じてもらえるでしょう。

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履歴書に志望動機を記入する際の注意点

セラピストに限らず、履歴書は、指定がなければ手書きでもパソコンなどで入力する方法でもかまいません。ただし、記入時に注意したい点があるので押さえましょう。

1. 黒のペンまたはボールペンを使う

手書きの際は、油性や耐水性で、黒インクのペンもしくはボールペンを使いましょう。鉛筆・シャープペンシルや、消しゴムなどで消せるペンの使用はNGです。また、インクのかすれやにじみがないように注意して記入してください。

2. 修正ペンや二重線は使わない

途中で書き間違った際は、修正ペン・修正液で消したり二重線を引いたりして訂正するのではなく、はじめから書き直すこともマナーです。面倒と感じるかもしれませんが、ミスをとりつくろったような履歴書では、志望度が低いと判断される恐れがあります。

間違いを減らすためには、見本を作ったり下書きをしたりしてから書き始めるとよいでしょう。

誤字脱字などのないように

誤字脱字のような間違いがないか、見直しもしっかり行ってください。手書きでのミスはもちろん、パソコンでのタイピングミスや誤変換にも気をつけましょう。略字の使用も控えたほうがよいでしょう。

また、「御社」「いろんな」などの口語表現を使っていないかもチェックします。文語では「貴社」「いろいろな(さまざまな)」が適切です。

3. 文字数に注意する

志望動機は200~400文字程度、枠内の7~8割程度になるように記入することが一般的です。短すぎると意欲がないととらえられてしまい、長すぎると読みづらくなります。文字の大きさやバランスなども考えながら、枠の中にきれいに収まるように丁寧に書きましょう。

【パターン別】セラピストの志望動機の例文

ここまで、セラピストの志望動機を書く際のポイントや注意点などを解説してきました。実際に志望動機を書くときには、立場ごとに適切な内容が異なるため、各パターンでの志望動機の例文を挙げます。

1. 新卒・未経験者の場合

まず、新卒者やセラピスト未経験者の志望動機の例文を紹介します。

例文1

「私は、母の影響で子供の頃からアロマに興味がありました。そのため、学生時代から日々の生活の中で目にするアロマ関連のサイトなどに関心を持ち、独学ではありましたがアロマに関する勉強にも励んで参りました。

最近、周りの友人たちからアロマについて聞かれることがあり、それぞれにあったアロマの組み合わせを紹介したところ、「教えてもらったアロマを使うと気分が落ち着くようになった」「アロマをブレンドするとこんなにいい香りになるとは知らなかった」と喜んでもらえました。

そんな経験の中で、周りの人だけでなくもっと多くの人にアロマの魅力を伝えたいと思い、セラピストを志しました。

貴社を志望した理由は、アロマの取り扱い数が圧倒的に多く専門的なスキルを身につけるには最適だと感じたためです。これまでに得た知識も活用しながら、貴社の発展に寄与させていただきたいと考えています。」

例文2

「学生時代に初めてリラクゼーションサロンに行き、スタッフさんと会話をさせていただきながら施術を受け、心身ともにとても癒やされました。この経験をきっかけにセラピストの仕事へ興味を持ち、セラピストの養成スクールに通って知識と技術を学びました。

貴社では、お客様の満足度を第一に考えながら癒やしを提供されているとのことで、自分を担当してくれたセラピストさんの姿を思い出し、ここでなら自分も同じようなセラピストに成長できるのではと思って応募しました。

スクールでは~~と~~の資格を取得したため、資格を活かしながら早く一人前になり、貴社に貢献させていただきたいと考えています。」

2. 同業種から転職する場合

つづいて、同業種での経験者の志望動機の例文を紹介します。

例文1

「私は、人を喜ばせるような仕事に就きたいと考えており、疲れた人を癒やすことのできるセラピストになりました。

前職ではリフレクソロジーのサロンで3年勤務していました。多くのお客様を接客する中で、現代人の癒やしの必要性を感じ、リフレクソロジー以外にもお客様の症状にあった施術ができるようになりたいと思うようになり、転職を決めました。

その後アロマの知識を身につけたいと思い、AEAJのアロマテラピー検定1級を取得しました。現在は、アロマテラピーインストラクターを目指して資格の勉強に励んでおります。

貴社はメニューの種類が多く、リンパマッサージやアロママッサージなどの人気のメニューも取り入れているところや、研修制度も充実しているところなどに魅力を感じて応募しました。貴社で経験を積みながら、お客様にあった施術をご提案できるようなセラピストになりたいと思っています。」

例文2

「前職では、もみほぐしサロンに4年間勤務していました。多くのお客様の施術を担当しましたが、予約制ではなく常にお客様が待っている状況で、時間に追われておりご満足はいただけているものの、自身が提供したい丁寧な接客ができませんでした。

そのため、お客様のお悩みを上手に解消できていないのではと不安で、もっとお客様に寄り添いたいという思いがありました。

そんなとき、たまたま貴社の募集を目にしました。貴社では完全予約制でひとりひとりのお客様に真摯に対応しており、顧客満足度が高くリピーターのお客様も多数いらっしゃいます。

また、隠れ家のような個室のプライベートサロンで、お客様のプライバシーにも配慮されていることがわかり、自分の理想のサロン像であると感じました。

前職で好評だった施術技術や笑顔を武器に、貴社を代表するセラピストに成長し、貴社の発展に寄与させていただきたいです。」

3. 異業種から転職する場合

最後に、異業種からセラピストに転職する場合の志望動機の例文を見てみましょう。

例文1

「前職では、電気メーカーの人事として8年間働いていました。仕事中は座ってパソコンに向き合う時間も長く、慢性的な肩こりや腰痛を抱えており、週1回のペースでいろいろなマッサージに通うことが楽しみでした。

いろいろなお店に通う中で、昨年、貴社の「ロミロミマッサージ」に出会いました。マッサージの心地よさとお店の温かい雰囲気に癒やされ、とても心地いい体験をしました。

毎日仕事に追われる中で、短い時間でまるで海外に旅行に行ったかのようなリフレッシュさを感じられるサービスを提供されていることに感動し、自分でも癒やしを提供できる側になってみたいと強く思ったことが応募のきっかけです。

セラピストとしての経験はありませんが、通信講座で学び、JADPのハワイアンロミロミ&ホットストーンセラピストの資格を取得しました。

また、前職の人事は多くの人と関わる仕事でした。仕事の相談や、悩みなどを聞くことも多くあったので、その経験をセラピストの仕事に活かせると考えています。」

例文2

「私は前職で営業の仕事をしており、ノルマに追われて日々大きなストレスを抱えていました。そんなとき、友人にすすめられた貴サロンでアロマセラピーを受け、心身がすっきりとリラックスできました。

この出来事をきっかけに、アロマセラピストの仕事に強く惹かれて一念発起し、仕事を続けながら通信制のスクールでアロマセラピストとしての資格を取得しました。

貴社では未経験者の育成に力を入れているとのことで、自分も実践的なスキルを身につけながら成長していけるのではと考えて応募させていただきました。早く一人前になり、貴社を支えるセラピストの一員を担えるよう、日々精進していきたいです。」

セラピストとして好感を与えられる志望動機を伝えよう

今回は、セラピストの志望動機に焦点を当て、書くべき内容やNGな内容、具体的な例文などを伝えました。志望動機に何を書いたらいいのかわからず困っている人や、うまい志望動機が思い浮かばないという人は、ぜひ参考にして、自分の立場も考えながら書いてみてください。

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