カッピングとは?期待できる効果とサロン導入のポイント・注意点

専用のカップを使って皮膚を吸引する手法で知られるカッピングは、その多様な効果への期待から、近年、美容サロンやリラクゼーション施設でも注目され、導入を検討する事例が増えています。

「具体的にどのような美容効果が期待できるのか」「サロンメニューとしてどのように活かせるのか」「安全な施術を提供するために注意すべき点は何か」といった疑問や関心をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、カッピングに関する知識を深め、日々のサロンワークに役立てていただけるよう、カッピングの基礎知識から期待される主な美容効果、施術方法のバリエーション、導入時の注意点、さらには価格設定やメニュー提案のヒントまで、関連情報を整理してご紹介します。

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カッピングの基礎知識とサロン導入の可能性

カッピングは、数千年の歴史を持つと言われる伝統的なアプローチの一つで、「吸い玉療法」という名称でも広く知られています。専用のカップを皮膚に吸着させ、カップ内の気圧を下げることで皮下組織を吸引し、それによって血行の促進、筋緊張の緩和、デトックス効果などが期待される手技とされています。

東洋医学の考え方では「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血の滞りを改善する目的で用いられることもあり、鍼灸治療と併用されるケースも見られます。 その効果の多様性から、近年では伝統的な治療院のみならず、エステティックサロンやリラクゼーションサロンにおいても、美容目的や健康増進を目的としたメニューとして、導入を検討されるサロンが増えているようです。

ここでは、カッピングが持つ歴史的な背景と、実際のサロンワークで活用する上で理解しておきたい施術方法のバリエーション、それぞれの特徴について確認していきます。

カッピングの起源と発展

カッピングの起源は非常に古いとされ、古代エジプトやギリシャ、中国では紀元前から治療法として用いられていたことを示唆する記録が残っています。

初期には動物の角や竹、陶器などがカップとして使用されていたと言われています。日本へは6世紀頃に伝来したという説があり、江戸時代から明治時代にかけては民間療法として庶民の間にも広まっていたようです。現代においても、伝統中医学の一部として、また効果が期待される代替療法の一つとして世界中で研究・実践されています。

施術方法のバリエーションと特徴

(ドライ・ウェット・スライド・電動カッピング)

カッピングの基本的な原理はカップ内の減圧による吸引ですが、その方法や手技にはいくつかのバリエーションが存在します。それぞれの特徴、一般的なメリット・デメリット、そしてどのようなケースに適しているのかを理解し、お客様のニーズやその日の状態に合わせて最適な方法を選び、提案できるようになることが、プロのセラピストとして大切になってきます。

ドライカッピング (乾角法)

火(火缶療法)、手動ポンプ、または電動ポンプでカップ内を減圧し、皮膚に吸着させる方法です。カッピングの中では最もポピュラーなものの一つとされています。

吸引圧の目安 (調整可): 中~強

適応部位・主な目的・効果例: 肩こり、腰痛、筋肉疲労の緩和、血行促進、代謝アップ、セルライトケア(表層へのアプローチ)、自律神経系の調整サポートなどが期待されます。

施術後の痕 (溢血斑): 残りやすい

注意点・その他: 痕の出方には個人差が大きく、吸引時間や圧の調整が重要とされます。

ウェットカッピング (刺絡カッピング/湿角法)

皮膚表面を専用の器具で微細にランセッティング(刺す)し、少量の血液(東洋医学でいう瘀血)を排出させた後にカップで吸引する方法です。

吸引圧の目安 (調整可): 弱~中

適応部位・主な目的・効果例: 難治性の強いコリ、慢性的な痛み、瘀血の除去、デトックス効果などが期待されることがあります。

施術後の痕 (溢血斑): 残りやすい

注意点・その他:衛生管理と感染症対策が特に重要となります。美容サロンでの安易な導入は法的リスクを伴うため、資格と法的範囲を厳密に確認する必要があります。

スライドカッピング (走缶法)

オイルやクリームを塗布した皮膚の上を、吸引状態のカップを滑らせる手技です。マッサージ効果とカッピング効果を同時に得られると言われています。

吸引圧の目安 (調整可): 弱~中

適応部位・主な目的・効果例: 全身のリンパの流れを意識したドレナージュ促進、筋膜リリース、セルライトケア(広範囲へのアプローチ)、リラクゼーション、皮膚の引き締めサポートなどが期待されます。

施術後の痕 (溢血斑): 比較的残りにくい

注意点・その他: 使用するオイルの選択が重要とされます。滑りが悪いと皮膚への負担が増す可能性があるため、リズミカルな手技が求められるとされています。

電動カッピング

電動ポンプで吸引圧を調整・維持し、安定した施術が可能です。機器によりEMSや温熱機能付きのものもあります。

吸引圧の目安 (調整可): 調整可能(弱~強)

適応部位・主な目的・効果例: ドライカッピングと同様の目的に加え、リフトアップ目的のフェイシャル施術にも応用されます。

施術後の痕 (溢血斑): 調整により異なる

注意点・その他: 機器操作の習熟が必要です。多機能な分、高価な傾向がありメンテナンスも考慮すべき点です。お客様へ先進性をアピールできます。

施術後の「痕(溢血斑)」について

カッピング施術後、皮膚に円形の赤~紫色の痕(溢血斑)が残ることが一般的です。これは毛細血管から微量の血液が皮膚組織に出たもので、東洋医学の世界では体内の不要なものが排出された「瘀血(おけつ)」の反応と捉えられています。

通常、3日~1週間、長い方でも2週間程度で自然に薄くなり消えていくと言われています。 多くの場合、痛みはほとんど伴いません。お客様には、この痕について施術前に必ず写真などを用いて丁寧に説明し、ご理解と同意をいただくことが、信頼関係を築く上で非常に大切です。

カッピングで期待できる主な美容効果と健康効果

カッピングの吸引作用は、私たちの皮膚、筋膜、筋肉、さらには血管やリンパ管など、身体の様々な組織に働きかけると言われています。それによって、実に多岐にわたる効果が期待されています。 ここでは、サロンでお客様にご説明したり、新しいメニューを考案したりする際に役立つと考えられる主要な効果を、「美容面」と「健康面」の二つの側面から、具体的にご紹介します。

美容面で期待できる効果

1.美肌効果(くすみ改善・ハリツヤUP): 局所的な血行が促進されることで、皮膚細胞の隅々まで酸素や栄養が行き渡りやすくなると考えられています。その結果、肌のターンオーバー(新陳代謝)がスムーズに整いやすくなり、気になるくすみの改善や透明感のある明るい肌、そしてハリとツヤのある健やかな肌へと導く効果が期待できます。

2.リフトアップ・小顔効果(特にフェイシャルカッピング): お顔の筋肉や筋膜に、専用のカップで微弱な吸引刺激を与えることで、たるんでしまった皮膚や筋肉を引き締め、フェイスラインをよりシャープに見せる効果が期待されます。この目的では、特に電動カッピングのデリケートなフェイシャルモードなどが活用されることがあります。

3.セルライトケア・部分痩せサポート: 吸引作用と、特にスライドカッピングの場合にはマッサージのような心地よい刺激が加わることで、気になる部位の血行やリンパの流れを促進すると言われています。これにより、脂肪細胞の代謝をサポートし、老廃物の排出を促すことで、多くの方が気にされるセルライト 効果とされる凹凸の改善や、スリミング効果を後押しすることが期待できます。

4.むくみ解消・デトックス効果: リンパの流れを意識した施術は、体内に滞留してしまった余分な水分や老廃物の排出をスムーズにすると考えられています。その結果、施術後には顔や脚のむくみがスッキリとし、デトックス効果による体質改善のサポートも期待できるでしょう。


健康面で期待できる効果

1.血行促進・冷え改善: カッピングによって血管が拡張し、血流が促進されると、全身の隅々まで温かい血液が行き渡りやすくなります。これは、多くの方が悩まされる冷え性の改善に繋がる効果が期待できます。

2.肩こり・腰痛など筋肉疲労の緩和: 滞ってしまった血流を改善し、筋肉内に溜まってしまった疲労物質の排出を促進するとされています。これにより、カチカチに緊張した筋肉が和らぎ、つらい肩こり、首こり、腰痛といった慢性的な不調を軽減する効果が期待できます。筋膜リリースに似た作用も示唆されているようです。

3.疲労回復・リフレッシュ効果: 全身の血行が良くなることで新陳代謝がより活発になり、身体全体の疲労回復をサポートすると考えられています。施術後には、身体がふっと軽くなるようなスッキリ感や、何とも言えない爽快感を味わえるでしょう。これは心身のリフレッシュにも繋がります。

4.自律神経の調整・睡眠の質向上: カップによる適度な吸引刺激が、私たちの心身のスイッチとも言える自律神経のバランスを整えるのを助け、深いリラックスを促進すると言われています。これにより、日々のストレスが和らいだり、睡眠の質が向上したりといった、良い影響も期待できるのです。

5.便秘改善サポート(腹部カッピング): お腹にカッピングを行うことで、腸の蠕動運動を間接的にやさしく刺激し、お通じを整える効果が期待できるとされています。お薬には頼りたくないというお客様への、穏やかなアプローチの一つとして提案できるかもしれません。

これらの効果には個人差があり、お客様の体質やその日の状態、そして施術の頻度によって感じ方が異なります。そのため、施術前の丁寧なカウンセリングを通じて、お客様一人ひとりの目的や期待に合った効果について、分かりやすく説明することが何よりも大切です。

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カッピング施術の安全性:禁忌事項・副作用とサロンの対応

カッピングは、正しく行えば多くの素晴らしい効果が期待できる一方で、お客様に安心して施術を受けていただくためには、安全への配慮が最も重要になります。

どのような場合に施術を避けるべきか(禁忌事項)、施術後にどのような副作用や好転反応が起こりうるのかを事前にしっかりと理解し、お客様に丁寧に説明すること、そして万が一のトラブルを未然に防ぐための知識を持つことは、プロのセラピストにとって非常に大切な責務と言えるでしょう。

施術後の反応について:知っておきたい「溢血斑」と「好転反応」

・溢血斑(いっけつはん)とは

カッピングの施術を受けると、多くの場合、施術箇所に赤色や紫色をした丸い痕が残りますが、これを溢血斑と呼びます。 これはカッピング特有の反応で、身体の異常ではありません。

吸引によって皮膚の下にある毛細血管が拡張し、ごく微量の血液が皮膚組織に滲み出ることによって現れます。 東洋医学の世界では、これは「瘀血(おけつ)」と呼ばれる体内の滞った血液が、カッピングによって表面に引き上げられたサインなのだと解釈されることもあります。

一般的に、老廃物の蓄積が多いと言われる部位や、コリが特に強い箇所ほど、この痕の色は濃く、そして消えるまでの期間も長くなる傾向があるようです。

通常は3日~1週間程度、長い方でも10日~2週間程度で自然に薄くなり消えていきます。 多くの場合、この痕に痛みはほとんど伴いませんが、その見た目には少々インパクトがあるかもしれません。

お客様へのご説明ポイント

・施術前には、溢血斑(痕)が残る可能性や、痕が消えるまでの期間・色の濃さには個人差があることを、写真などを用いて具体的に説明し、お客様から同意を得ることが大切です。

・特に、結婚式や旅行など肌を露出するご予定がないか事前に確認し、施術を受ける時期について親身にアドバイスしましょう。

・好転反応とは

施術後、一時的に身体がだるく感じたり、眠気を感じたり、あるいは軽い頭痛や筋肉痛に似たような感覚が現れたりすることがあります。

これらは、身体がカッピングによる刺激を受けてデトックスされ、より良いバランスの状態に戻ろうとする過程で起こる「好転反応」と呼ばれる一時的な反応とされています。

通常は1~3日程度で自然に軽快すると言われていますが、お客様には施術後、無理をせず、十分な水分を摂ってゆっくりと休息を取るようお伝えし、不安を感じさせないような丁寧な説明を心がけることが大切です。

【重要】カッピング施術を避けるべき、または特に注意が必要なケース

お客様の安全を第一に考え、以下に該当するお客様へのカッピング施術は、原則として行わない、あるいは必ず事前に医師の確認を得るなど、非常に慎重な判断が求められます。サロン内で禁忌事項の確認リストを作成し、施術前のカウンセリング時に必ず一つひとつ確認するようにしましょう。

1.重篤な内科系疾患をお持ちの方: コントロール不良の糖尿病、重い心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患(抗凝固薬を服用中の方を含む)など。

2.悪性腫瘍(がん)の治療中、または医師の許可がない既往歴のある方。

3.発熱時、急性感染症にかかっている、または伝染性の皮膚疾患をお持ちの場合。

4.妊娠中(特に初期・臨月期)、またはその可能性がある方。

5.施術部位に重度の皮膚トラブルや外傷がある方: 広範囲の炎症、化膿、重度の日焼け、怪我(骨折・脱臼直後など)、広範囲の重度な静脈瘤など。

6.その他、体調が著しく不安定な方: 極度の疲労・衰弱、重度の貧血、コントロール不良の高血圧・極度の低血圧、飲酒直後など。

サロンで実践したい!
施術前後のチェックリストとトラブル回避策

施術前の丁寧なカウンセリング

・上記の禁忌事項に該当しないか、口頭と書面(カウンセリングシートなど)の両方で確認します。

・アレルギーの有無、過去の病歴や手術歴、現在の体調、服用中のお薬について詳細にヒアリングします。

・お客様がどのようなお悩みをお持ちか、カッピングの経験の有無、施術に対してどのような期待や不安を感じているかなどを丁寧にお聞きします。

・施術によって期待できる効果、そして溢血斑や好転反応といったリスクについても詳しく説明し、お客様にご納得いただいた上で同意書を取得することも、トラブル防止の観点から有効な手段です。

施術前の皮膚状態の確認

施術を行う部位の皮膚に、傷や炎症、過度な乾燥などがないか、目で見て、そして優しく触れて確認します。

適切な吸引圧と時間の設定

1.吸引圧の目安について: 初めてカッピングを受けられる方、お肌が敏感な方、またはフェイシャルカッピングの場合は、皮膚が軽く持ち上がる程度の弱圧から始めるのが一般的です。通常のボディカッピングでは中圧程度、深部のコリが強い方やアスリートの方には強圧を用いることもありますが、その場合はリスクについてもしっかりと説明し、慎重な判断が求められます。

2.施術時間の目安(1箇所あたり): 通常は5分~15分程度とされています。初めての方やその日の体調によっては、短めの時間から開始するのが良いでしょう。

3.カップの直径の選択: 施術する部位や目的に応じて使い分けます。背中などの広い面には比較的直径の大きなカップを、首肩や四肢には中程度のものを、そしてお顔や細かな部分には小さな直径のカップを使用するのが一般的です。

※これらはあくまで一般的な目安です。何よりも大切なのは、お客様のその時の反応を常に注意深く観察し、吸引圧や時間を調整することです。これが施術の質を高め、お客様の安心感にも繋がります。専門の研修機関などで正しい知識と安全な技術を習得することが強く推奨されます。

4.施術中の細やかな声かけと観察: 「痛みはありませんか?」「吸引の強さはいかがですか?」など、施術中も常にお客様とコミュニケーションを取り、不快感や異常がないかを確認し、もし何かあれば即座に対応できるような心配りが大切です。

5.施術後の丁寧なアフターアドバイス:

・施術後は、十分な水分補給を推奨します。

・施術当日は、血行が非常に良くなっているため、長時間の入浴や激しい運動、アルコールの過度な摂取は控えていただくのが一般的です。

・溢血斑(痕)が気になる場合のケアについて、例えば、保湿をしっかり行う、紫外線に直接当たらないようにするなどをお伝えします。

また、お客様の状態に合わせて、次回の推奨されるご来店時期についてのアドバイスも大切です。

6.徹底した衛生管理の実践: カップ、施術ベッド、タオル、そして施術者の手指の消毒を、お客様ごと、施術毎に確実に行うことが求められます。使い捨てシーツの活用も、衛生管理の観点から非常に推奨されます。

カッピングの価格設計とメニュー提案

カッピングをサロンのメニューとして効果的に取り入れ、お客様に喜んでいただきながら収益向上にも繋げていくためには、適切な価格設定と、他のメニューとも組み合わせた魅力的なメニュー構成が、とても大切な鍵となると考えられます。

カッピング施術の価格設定:考え方のポイントと一般的な相場観

カッピングの施術料金は、サロンが位置する地域、お店のコンセプトやグレード、1回あたりの施術時間、手動のものか、最新の電動機器かなどの使用するカップの種類、施術を行う範囲、そして組み合わせる他の手技によって、大きく変動するのが一般的です。

一般的な価格相場の目安(地域によって差もあり)

・ポイント(局所)カッピング(肩だけ、腰だけなど1~2部位程度)
15分~30分くらいの施術時間で、2,500円~5,500円程度

半身~全身カッピングコース
40分~70分くらいの施術時間で、6,000円~12,000円程度

フェイシャルカッピング
30分~60分くらいの施術時間で、5,000円~10,000円程度

他の施術とのセットメニューにする場合のオプション価格
通常の施術にプラス1,000円~3,000円程度(施術時間を5分~15分追加するなど)

これらの価格は、あくまで一般的な市場の傾向を示すものであり、特定の調査データに基づくものではありません。実際の価格設定は、それぞれのサロンの状況や方針に応じて慎重に行う必要があります。

相乗効果で満足度アップ!魅力的なメニュー組み合わせ例

カッピングは単独の施術でも様々な効果が期待できますが、他の施術と巧みに組み合わせることで、その効果がさらに高まり、お客様の満足度を格段に向上させることができると言われています。どのような組み合わせが考えられるでしょうか。

・カッピング + オイルトリートメント/リンパドレナージュ: まずカッピングで身体の深部の血行を促進し、こわばった筋肉を緩めます。その後に、上質なオイルを用いたトリートメントやリンパの流れを意識したドレナージュを行うことで、体内に滞った老廃物の排出がよりスムーズになり、この上なく深いリラクゼーション効果が得られると考えられます。特に、オイルを塗布した肌の上をカップを滑らせるスライドカッピングは、オイル手技との相性が良いとされています。

・カッピング + 整体/骨盤ケア: カッピングによって筋肉の過度な緊張や、動きを妨げている筋膜の癒着を優しく和らげてから整体や骨盤ケアを行うことで、関節の可動域の改善や、気になる身体の歪みへのアプローチがより効果的になることが期待できます。

・カッピング + フェイシャルトリートメント: まずボディカッピングで全身の巡りを整え、リラックスした状態でお顔のトリートメントを行う、あるいは電動カッピングの繊細な吸引機能を利用したフェイシャルリフトアップ施術をコースに組み込むことで、身体の内側と外側の両方からアプローチする、トータルな美容ケアを提供できます。

・カッピング + 温熱療法(ラジオ波、ハイパーナイフ、岩盤浴、よもぎ蒸し等): 身体を深部からじっくりと温める施術とカッピングを組み合わせることで、血行促進効果や代謝アップ、デトックス効果をさらに高め、素晴らしい相乗効果が期待できるでしょう。

・サロンで取り扱う店販品との連携(ホームケア提案): 施術の効果をできるだけ長く維持し、さらに向上させていただくために、お客様のその日の状態やお悩みに合わせたホームケア用品を提案することも、お客様の満足度を高め、同時にサロンの物販収益を向上させる、双方にとってメリットのあるアプローチに繋がります。

お客様の心を掴む!カッピング導入サロンの集客

どんなに素晴らしいカッピングメニューを導入しても、その魅力がまだカッピングを体験したことのないお客様に伝わらなければ、なかなか集客には繋がりにくいものです。 ここでは、カッピングメニューの認知度をアップさせ、新しいお客様の獲得、そしてリピーターのお客様を増やしていくための、具体的な集客・販促アイデアをいくつかご紹介します。

SNS時代の必須戦略

目を引くビジュアルと共感を呼ぶ情報発信

カッピングの施術後に出る独特な丸い痕(溢血斑)は、良くも悪くも視覚的なインパクトが強いため、実はSNSでの情報拡散のきっかけになり得るという面白い側面があります。

・ハッシュタグ戦略と魅力的な投稿: Instagram等で「#カッピング」「#吸い玉」等を効果的に使用。施術風景や溢血斑の写真(顧客許可とプライバシー配慮の上)に効果や感想を添え関心を引く。溢血斑の色で体の状態を説明するコンテンツも有効です。

・「ビフォーアフター」が持つ説得力を活用する: 例えば、むくみがスッキリと改善された様子や、フェイスラインがシャープになった変化、あるいは姿勢が美しくなった様子など、カッピングによる視覚的な変化を「ビフォーアフター」形式の写真やショート動画で見せることは、言葉で説明する以上に高い訴求力を持つと考えられます。 ただし、これらは必ずお客様の明確な同意を得て、プライバシーの保護を徹底した上で使用するようにしましょう。

・お客様の「生の声」(レビュー・口コミ)を積極的に集めて公開する: 実際に施術を受けたお客様からの「受けてみて良かった!」というポジティブな感想や具体的な体験談は、これから施術を受けようか考えている方々にとって、信頼性の高い貴重な情報源となります。 お客様の声を積極的に収集し公開していくことで、未来のお客様が抱えるかもしれない不安を和らげることが期待できます。

カッピングスキルを活かせる求人の探し方

カッピングの技術を習得され、それを活かせる新しい職場をお探しの方もいらっしゃるでしょう。ここでは、カッピング施術を提供するセラピストとしてのキャリアを考える上で役立つと考えられる、求人の探し方についてご紹介します。

1. 就職・転職エージェントを活用する

専門の就職・転職エージェントは、ご自身の希望やこれまでのスキルに合った求人を紹介してくれるだけでなく、応募書類の添削や面接対策など、内定獲得に向けた多角的なサポートを提供してくれる場合があります。

特に、鍼灸院や整骨院を希望するなら医療系、リラクゼーションサロンやエステサロンを希望する場合は美容系に強いエージェントを活用するとよいでしょう。

2. 求人サイトを利用する

数多くの企業やサロン、治療院の求人情報が一堂に会している求人サイトは、勤務地、給与、雇用形態といった希望条件で絞り込み検索ができ、ご自身のペースでじっくりと求人を探したいという方に適しています。

美容・ヘルスケア業界に特化した求人サイト「リジョブ」は、セラピストの求人を豊富に掲載しており、カッピング施術を行う鍼灸院、整骨院、リラクゼーションサロン、エステサロンの求人も見つけやすいでしょう。

「未経験OK」「研修制度あり」といった安心の条件や、施設形態、サロンが持つこだわりや特徴など、多様な検索軸から、よりご自身の理想に近い求人を探し出すことが可能です。

カッピングに関するよくある質問(FAQ)

カッピング導入をご検討のサロン様や、施術にご興味をお持ちのお客様から寄せられる代表的なご質問と、一般的な回答をまとめました。

Q1. カッピングの施術は痛いですか?
A1. 感覚には個人差があるとされます。吸引圧や体調により「心地よい刺激」から「少し痛気持ちいい」まで様々です。施術者は反応を見ながら圧を調整することが推奨され、不快なら遠慮なく伝えることが大切です。初回は弱圧からが一般的です。

Q2. 施術後の丸い痕(溢血斑)は必ず残りますか?どのくらいで消えますか?
A2. 多くの場合、特徴的な赤~紫色の痕(溢血斑)が残ると言われます。これは異常ではなく、血行滞留等のサインと解釈されることも。痕の色や濃さ、消えるまでの期間は個人差が大きく、通常3日~2週間程度で自然に薄くなるとされます。

Q3. どのくらいの頻度でカッピングを受けるのが効果的ですか?
A3. 目的や体調等で異なると考えられます。体質改善や集中ケアなら初回は週1~2週間に1回を数回、その後月1~2回メンテナンス。リラクゼーション目的なら月1回程度でも効果を感じられると言われます。施術者と相談し最適な頻度を見つけることが大切です。

Q4. カッピング施術後に気をつけることはありますか?
A4. 当日は血行が良くなるため、長時間の入浴、激しい運動、過度な飲酒は控えるのが一般的です。十分な水分補給と安静を推奨します。溢血斑が気になる場合は紫外線や摩擦を避けると良いでしょう。

Q5. 男性でもカッピングを受けられますか?
A5. はい、もちろんです。アスリートのコンディショニングやデスクワークによる不調ケア、疲労回復目的で利用する男性も増えています。

Q6. 気になるセルライトに本当に効果がありますか?
A6. カッピング(特にスライドカッピング)は、セルライトの一因とされる血行不良やリンパ滞留等にアプローチするため、継続により凹凸が滑らかになったり肌ハリが改善したりする効果が期待できると言われます。ただし一度で完全に消えるものではなく、食生活や運動習慣の見直しとの併用がより効果的とされます。


ここまでカッピングの魅力や導入に関する様々な情報をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。この記事が、カッピングという手技の奥深さや可能性を感じていただき、日々のサロンワークや知識のアップデートの一助となれば幸いです。

お客様に安全で効果的な施術を提供するためには、やはり常に新しい情報を学び、技術を磨き続ける姿勢が大切になってきます。

ぜひ、この記事で得たヒントを活かして、お客様により一層喜んでいただけるような素敵なサロン作りを目指していただければと思います。 


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