【見本・例文あり】美容師の履歴書はどう書く?ポイントや志望動機の例文を紹介
晴れて美容師免許を取得した人や、新しい環境でスキルアップを目指したい美容師が避けて通れないのが、履歴書の作成です。理想のサロンで働くためには、正しい書き方で記入する必要があります。
そこでこの記事では、美容師の履歴書の書き方や面接対策について詳しく解説します。見本や例文とあわせて、おさえておきたいポイントも記載しているので、ぜひ参考にしてください。
美容師の履歴書とは

履歴書は、あなたのことを伝えるために必要な書類のひとつです。学歴や経歴、特徴や持っている資格などを記載し、その一枚であなたが美容室にふさわしい人材かどうかを知ってもらうためのもの。
憧れの美容室に採用されるためには、ポイントを抑えた履歴書を作成し、自分の魅力を最大限に伝える必要があります。
あなたがどれだけ魅力的な人材であっても、履歴書でアピールできなければ面接に進めない可能性があるからです。これからお伝えしていく履歴書の書き方をしっかりと確認して、自分の魅力をしっかりと伝えられる書き方をマスターしましょう。
【見本】美容師の履歴書
以下は、厚生労働省推奨のフォーマットを使用した履歴書の見本です。履歴書にはいくつかタイプがあるほか、書き方のルールやおさえておきたいポイントもあるため、のちほど解説します。


各項目の書き方とポイント

さきほどの見本をもとに、各項目の書き方とポイントを紹介します。
1. 日付
まずは枠外の日付です。手渡しで直接持ち込む場合や面接時に持参する場合は、当日の日付を記載し、郵送する場合は投函する日付を書きます。
西暦・和暦どちらでも問題ありませんが、履歴書を通して統一しなければなりません。和暦を用いる場合は略さずに記載しましょう。たとえば、「R4年」ではなく「令和4年」、「H30年」ではなく「平成30年」と記載します。
2. 氏名
氏名を書く際は、苗字と名前の間にスペースをもうけ、大きく見やすく記載します。ふりがなの欄は「ふりがな」とある場合は平仮名でふりがなを記入し、「フリガナ」とある場合はカタカナでふりがなを記入するのが常識です。
氏名の欄は履歴書の中でも大きく枠がとられている項目。字が小さいと、頼りなく自信がないような印象を与えてしまうため、堂々と大きく記入しましょう。
3. 生年月日・年齢
生年月日も西暦・和暦どちらでも問題ありません。上記の日付と統一することが大切です。
「満 歳」は提出時点の年齢なので、履歴書に記載した日付の時点での年齢を記載しましょう。
4. 住所
住所は都道府県から記入し、略称などは使わずにすべて正式名称で記載する必要があります。郵便番号やマンション・アパートなどの部屋番号まで忘れずに記入しましょう。
ふりがなは番地の前までの部分にのみ記載で構いませんが、マンション名が読みにくい漢字や外国語表記の場合などには、ふりがなを記入しておくほうが親切です。
「現住所」の住所欄のすぐ下にある「連絡先」と記載された住所欄は、連絡先が現住所と異なる場合に記載します。
また、後述する「連絡先」欄にメールアドレスを記載する欄が存在しない履歴書の場合は、ここに「Email:」もしくは「メールアドレス:」と明記の上、メールアドレスを記載しましょう。
5. 連絡先
連絡がつきやすい電話番号やメールアドレスを記載します。携帯電話の番号でも構いません。確実に連絡がつく番号やメールアドレスを記載しましょう。ただし、転職される場合は、在籍している会社で使用している社用メールや電話番号は、書かないようにしましょう。
また、携帯電話会社が提供しているキャリアメールのアドレスも、避けるようにしましょう。場合によっては担当者からのメールが勝手にブロックされてしまい、受信できないこともあります。
6. 写真
証明写真を貼り付けます。写真は3カ月以内に撮影したものを使用し、万が一はがれてしまったときに誰のものかわかるように、裏面には日付と名前を記入します。
サイズは縦36〜40mm 横24〜30mmが一般的です。胸から上のカラー写真で、プリクラの使用はできません。清潔感のある服装と髪型で、髪で顔が隠れないように気をつけて、微笑む程度の感じのいい表情を心がけましょう。
7. 学歴・職歴
履歴書は通常「学歴」と「職歴」が同じ欄になっています。記載する際は、学歴から記入し、1行目に「学歴」と記入したうえで、2行目から自身の学歴を記載しましょう。西暦・和暦は日付と統一し、数字のみ記載。新卒の場合は中学校卒業から、転職の場合は高校卒業から記載するのが一般的です。
在籍中であれば、「卒業見込み」と記載します。略称は使用せず正式名称で記載し、すべて記載し終えたら、次の行に「職歴」と記入したうえで職歴を記載しましょう。職歴は時系列で記載し、企業名などは正式名称を使用。すべて書き終えたら「以上」と記載します。
すべての職歴を書くべき?
転職の際、特に悩みがちなのが職歴をすべて書くべきなのかどうかです。1年未満で退職したケースや、フリーランスやアルバイトの期間があってもすべての職歴を書かなければならないという厳密な決まりはありません。
ただし、入社後に保険や年金の加入実績などから記載していなかった職歴がわかることがあります。仮にばれたとき、なぜ職歴を隠す必要があったのかと不信感を与えるきっかけになるかもしれません。できるだけすべての職歴を記載しておいたほうが無難です。
退職理由は「一身上の都合により退職」でOK。在職中であれば「現在に至る」と記載しましょう。
8. 免許・資格
応募する職種に関係なく、持っている資格や免許はすべて書きましょう。免許・資格名は正式名称を使用し、取得した時系列順に記載するのが一般的です。
9. 志望動機・自己PR
志望動機は履歴書のなかでも特に重要な項目です。たくさんある美容室のなかで、その美容室を希望する理由や熱意をアピールすることができます。
美容室のコンセプトへの共感や、入社後に実現したい目標などを整理して記載しましょう。
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美容業界に求められる志望動機とは?伝えるときのポイントや書く時のコツ、好感度の高い例文を紹介
10. 本人希望欄
本人希望欄には基本的に「貴社の規定に従います」とだけ記すのが一般的です。どうしても譲れない条件や配慮してもらいたい事などがある場合のみ記載しても構いませんが、給与や待遇、希望する勤務地などについては、選考が進んでから交渉するようにしましょう。
美容師の履歴書にふさわしい種類や形式は?

履歴書にはいくつかの種類や形式があり、サイズにも違いがあります。美容師の履歴書は、どの種類や形式のものを選ぶべきか知らないという人もいるでしょう。
履歴書の種類と選び方を紹介します。
履歴書の種類
履歴書には、厚生労働省推奨のベーシックタイプ・一般用(ベーシックタイプ以外のもの)・転職者用・アルバイトやパート用のものがあります。
ベーシックタイプは、「学歴・職歴」の記入欄が比較的大きく、転職回数が多い人でも使いやすい仕様です。「性別」の記入は任意で、「扶養家族・配偶者」や「通勤時間」
の記入欄はありません。
一般用・転職者用は、記入項目や記入欄の広さがものによって違うため、迷ってしまう人もいるかもしれません。新卒と転職者のケースに分けて、次項で選び方を見てみましょう。
引用元
厚生労働省|新たな履歴書の様式例の作成について
厚生労働省|(別添) 履 歴 書
新卒や転職者はどれを選ぶのがいい?
どれを選ぶか迷った場合には、厚生労働省おすすめのベーシックタイプを選ぶのがおすすめです。
また、新卒や社会人経験が浅い人は、自身のアピールに有効な「趣味・特技」や「自己PR」の記入欄があるものにするとよいかもしれません。
転職者はベーシックタイプ以外なら、自分がアピールしたい項目が広めのものを選びましょう。転職者用の履歴書は「学歴・職歴」の記入欄が広く、「志望動機」や「自己PR」が大きいもの・退職理由が記載できるもの・職務経歴書とセットになったものなどがあります。
サイズ
履歴書のサイズには、A4とB5の2種類があり、どちらを選んでも問題ありません。書きたい内容が多い人は、大きめのA4サイズがおすすめです。また、職務経歴書や郵送する場合の添え状などはA4で作成することが多いことも考慮して、選びましょう。
企業によっては、履歴書のサイズが指定されることもあります。その場合は、指定サイズのものを使用するのが無難です。
履歴書で好印象を与えるには?

書き方にマナーがある履歴書は、どれだけ華やかな経歴があっても、マナーが守られていないことで一般常識の有無を疑われてしまいかねません。場合によっては書類選考を通過できないこともあるようです。ここでは、美容師の履歴書の基本的な書き方を解説します。
履歴書のタイプを選び好印象な写真を使用する
まずは履歴書の用意からはじめます。最初に手書きで書くのか、PCで打つのかを選択しましょう。美容業界では、ボールペンでの記載が主流です。字を書くのが苦手な場合はPCでの作成でも問題はありません。
証明写真は3カ月〜半年以内に撮影したものを使用しましょう。前髪で目が隠れないように、にこやかな表情で撮影し、志望するサロンに合った写真を選択します。スナップ写真やプリクラの使用は絶対にやめましょう。可能であれば、スタジオなどでプロに撮影してもらうと安心です。
丁寧な字で下書きをしてから記入する
履歴書を手書きで作成する場合は、丁寧な字で書きましょう。必ずしも美しい字である必要はありません。字が下手でも、丁寧に書いているかどうかはすぐにわかります。丁寧に読みやすい大きな字を意識してみましょう。
ミスを防ぐため、下書きしてから清書するのがおすすめです。清書は必ずボールペンで行ないます。鉛筆やシャープペン・消せるボールペンはNGです。水性インクのものは滲んでしまう可能性があるため、油性のものを使用しましょう。
正式名称で略さない
すでにお伝えしているように、履歴書では、略字や略語は使用しないように注意しましょう。元号は西暦表記と和暦表記のどちらでも構いませんが、西暦か和暦のどちらかに統一します。
また、職歴はフリーランスの時期も省略せずにすべて書きましょう。評価されないだろうと思っている経験も、意外と重要な経験として評価される可能性もあるからです。
正しい敬称を使用する
企業への敬称として貴社と御社、どちらを使用すべきかわからないという人もいるかもしれません。貴社と御社はどちらも敬称として間違いではありませんが、御社は話し言葉、貴社は書き言葉とされています。
履歴書など書面では貴社を使用し、面接など口頭の場合は御社を使用しましょう。
最後に見直しをする
履歴書は職場でずっと保管される大切な書類なので、誤った内容を提出するのはNGです。書き終わったら、誤字・脱字・学歴や職歴の年月や日付・連絡先などに間違いがないかをチェックしましょう。
誤字・脱字などのミスがあったら?
手書きで誤字や脱字などのミスがあった場合は、新しい履歴書を用意して、最初から書き直しましょう。修正液・修正テープなどの使用は、正式な書類としてふさわしくありません。PCの場合は、該当箇所を修正して再出力しましょう。
ただし、自分では気づきにくいミスや応募先にそぐわない表現は、合否を左右することもあります。そんな時は第三者の目で添削してもらうことが、仕上がりの精度を高める近道です。
美容師として働くために履歴書でアピールすべきポイント

美容師として憧れの美容室に採用されるためには、履歴書でアピールすべきポイントがあります。ここでは、書類選考を無事に通過するためのポイントを紹介しますので、参考にしてください。
その美容室を選んだ理由(志望動機)
志望先の美容室を選んだ理由は必須です。美容室は同じ地域だけでも、何件も存在します。そのため、美容室ならどこでもよいという理由ではなかなか採用されません。
志望先の美容室だから働きたいという理由を記載する必要があります。志望先の美容室のホームページなどをよく調べ、どこに魅力を感じたかを具体的に書きましょう。
美容師としての意気込み・スキル(自己PR)
あなたが志望先の美容室で、どのように頑張りたいのかを記載します。また、これまでの経験から活かせるスキルの有無、そのスキルを採用後にどう活かしていくのかも重要です。スキルの記載で、志望先の美容室での将来のビジョンが明確となっていると、より好印象となるでしょう。
美容師としての勤務が未経験であっても、接客業やアシスタント業務なども積極的に頑張りたいという旨を記載するとよいでしょう。
厚生労働省推奨の履歴書には「自己PR」の欄がありませんが、志望動機と絡めて自身のスキルをどのように活かせるかをアピールするのがおすすめです。
自己PRについて、以下の記事で例文や書くときのポイント、自己PRにおすすめのスキルなどを紹介しています。
関連記事
美容師の自己PR例文を新卒・転職者別に紹介|自己分析の方法とポイント
【立場別】志望動機の例文

美容師の履歴書の基本的な書き方を紹介しましたが、具体的にどう書いていいかわからない人もいるでしょう。つづいては、志望動機の例文をパターン別に紹介します。なお、志望する企業のことは、話し言葉では「御社」と言いますが、書き言葉では「貴社」となります。
例文1|未経験で就職する場合
|
【例文】 そして着つけやヘアメイクなども学ぶことのできる美容学校に入学し、ヘアメイクや着つけ、ネイルなどを学びました。幅広いサービスを提供するトータルビューティーサロンの貴社で、自分の持つ資格を活かせると考え志望いたしました。貴社に入社した際には、お客様に合ったサービスを提案できるよう努力します。 |
|---|
<補足>
例文のように自分が実際に経験したことがあり、施術に感動したことや専門学校でしっかりと知識を身につけたことなどを志望動機でアピールするのがポイントです。
例文2|美容師としての経験があって転職する場合
|
例文 前職では多くのお客様から指名を頂き、技術だけでなく丁寧なカウンセリングや接客が自分の強みだと考えております。また、ヘッドスパ検定を持っており、貴社に入社の際にはマッサージやトリートメントなどの知識や技術を活かして働きたいと考えています。 |
|---|
<補足>
以前勤めていた美容室で、担当していた業務や得意な施術などを具体的にアピールするのがおすすめです。
例文3|ブランクから明けて再就職する場合
|
例文 子育て中の期間は、美容師の派遣サービスに登録して、家族の協力を得ながら短期の仕事に取り組み、勘が鈍らないように努力してまいりました。貴社に入社した際には、前職で培ってきたヘッドスパのスキルも活かして働きたいと考えております。 |
|---|
<補足>
出産や子育てなど、どのような経緯でブランクができてしまったのかを記載することはもちろん、ブランクの期間に身につけた知識や資格などもあればアピールするとよいでしょう。
志望動機の内容で注意すべきポイント

志望動機の例文を紹介しましたが、志望動機の内容には注意すべきポイントがいくつかあります。ここでは、志望動機の内容で注意すべきポイントを確認しておきましょう。
福利厚生や給与面などの条件について述べてしまう
志望動機に福利厚生や給与面などの条件を記載することは、あまりいい印象にはつながりません。
実際に働くうえで気になるポイントではありますが、条件面だけを見て応募してきたと判断されてしまう可能性があります。福利厚生などの条件面を知りたい場合は、志望動機に記載せず、面接の際に直接聞いてみるほうがよいでしょう。
制度のことよりも自分自身のアピールが大切
志望動機では、志望先の美容室の制度よりも、自分自身のキャリアやスキルなどのアピールのほうが重要です。
志望する美容室の制度に惹かれているとしても、その旨を記載するよりも、自分の考え方やスキルと合っているという表現をしたほうが好印象でしょう。
こんな志望動機はNG!

美容師として就職したいという動機は人によってさまざまです。ですが、美容室側にとっては好ましくない動機であることも。志望動機として望ましくないNG例を見ていきましょう。
主体性がなく客観的な意見になっている
主体性がないと、志望の熱意が伝わりづらくなってしまいます。たとえば、「国家資格のため安定した職業である」だと客観的な理由になり、「自分がなぜこの美容室を志望するのか」という理由にはなっていません。
美容師を目指した理由や、美容室を選んだ理由は、主体的な意見を盛り込むようにしましょう。「お客様一人ひとりを大切にする様子に感銘を受けた」「◯◯という企業理念に深く共感した」など、コンセプトや企業理念などと絡めてもよいでしょう。
抽象的で曖昧な表現をしている
「昔からおしゃれが好き」や「楽しく働けそう」といった、抽象的な言葉では熱意が伝わりづらいです。こういった表現はどの企業や店舗にも通じますが、汎用的な表現は曖昧になりがちで、具体性に欠けるため志望理由がぼやけてしまいます。
美容師のスキルや知識に関係の薄いアピールをしている
学生時代の部活や趣味、過去の経歴などが美容師と程遠いと、美容師としてどのように働く人物なのかを想像しづらくなってしまいます。漠然と経歴を伝えるのではなく、具体的に美容師として働く際の強みに繋げてみましょう。
たとえば、学生時代の部活が運動部なら、「体力に自信がある」というアピールに変換することができます。
自分から学ぼうという意欲を感じにくい
美容師は技術やトレンドなどを、常に学び続ける必要がある職業です。自分から学ぼうという意欲が感じられないと、店に貢献できないと思われてしまう恐れがあります。普段から練習や学習をしている、という姿勢を見せましょう。
また、研修制度が充実している店舗もありますが、それを理由として前面に押し出すと、受け身に感じられてしまう可能性もあります。研修制度の充実は志望動機にはなりますが、あまり強く主張しないようにしましょう。「その先でどうなりたいか」というビジョンが重要です。
給与や待遇を志望動機にしている
給与や待遇は、仕事を続けていくうえで大切な要素です。しかし、あまり強く志望動機にしてしまうと、給与や待遇が悪いと感じたらすぐに辞めてしまうのではないか、と取られてしまいます。
いずれ店を辞めるとほのめかしている
「世界で活躍したい」「自分の腕を試したい」などという動機は、確かに高い熱意を感じる前向きな意見かもしれません。しかし、いずれ店を辞める、とほのめかしているようにも取ることができます。
美容室側としては、辞めることが前提の人材は、採用したいとは思わないでしょう。独立する、広い世界で活躍したい、といったいずれ店を辞めるととられるような表現は避けましょう。
履歴書を提出するときのポイント

履歴書は書いて終わりではなく、志望先の美容室へ提出する必要があります。実は、提出時にもいくつか注意が必要です。ここでは、履歴書を提出するときのポイントを紹介します。
1. 郵送する場合は送付状を添付する
履歴書を郵送する場合は、送付状(添え状)を同封する必要があります。送付状や履歴書などの必要書類はクリアファイルに挟み、封筒に入れましょう。
送付状は挨拶文とあわせて、送付した人物・同封しているものが分かるように記入することが大切です。以下のような項目を記入しましょう。
・日付
・宛名(企業名とわかる場合は担当者の名前)
・自分の氏名・住所・連絡先
・件名(「応募書類の送付につきまして」など何を送るのかがわかるようにする)
・拝啓・敬具(文頭と文末に使用)
・時候の挨拶(「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」など)
送付書類と枚数の最後に「以上」と記載して終わりです。
封筒は表面に送り先の郵便番号・住所・宛名を省略せずに記載します。そして、左下に「履歴書在中」と記載しましょう。
裏面には、左下に自分の住所と氏名を記載します。書類を封筒に入れてのり付けしたら、その中央に黒いペンで「〆」と記入してください。封筒の色は白、サイズは角形A4号か角形A2号を選びましょう。
また、コピーを取っておくと、面接前に見返すことができて便利です。
2. 手渡しする場合はシワにならないように持参
手渡しする際はシワにならないよう、郵送する場合と同様にクリアファイルに挟んだ履歴書を封筒に入れて持参します。直接手渡しをする場合は、表面の宛名は不要です。裏面には、自分の自宅の住所と氏名を記入しておきましょう。
提出時には、封筒から履歴書を出したうえで、クリアファイルに入れたまま封筒と一緒に提出するのが一般的です。
3. メールで送信する場合は件名に注意
メールでの提出の場合は、件名に注意する必要があります。採用担当者は忙しく、毎日何件もメールを受け取っている可能性が高いです。あなたからの応募メールであるとひと目でわかるように、「履歴書送付の件/氏名」などの件名を付けましょう。
また、履歴書はあとから追記などができないようにPDF形式で送ります。ファイル名は「送付日‗名前‗履歴書」など分かりやすものにしましょう。
面接当日には念のため、印刷した履歴書を封筒に入れて持参すると安心です。
パスワードの伝え方はどうする?
個人情報が詰まった履歴書をメールで送る際は、パスワードを設定しましょう。情報漏洩を回避する観点から、履歴書を送るメールにはパスワードを記載せず、別途パスワードを案内するメールを送るのが一般的。
ただし、これもセキュリティ対策として完ぺきではないので、できれば郵送や直接手渡しするのが望ましいです。
美容師の面接対策

履歴書の準備が終わったら、つぎは面接対策です。ここでは、面接当日までにやっておくべきことを紹介します。
事前によく聞かれる質問を把握しておく
美容師の面接でよく聞かれるのは、自己紹介や志望動機、自己PRのほか、どんな美容師になりたいか、これまでの経験でとくに大変だったことなどです。また、転職希望者は、転職理由や前職での売り上げ、仕事で苦労したことを聞かれることもあります。
面接の傾向を把握し、どんな質問がされても落ち着いて答えられるようにシミュレーションしておきましょう。
面接でよくある質問については、以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
関連記事
美容師の面接でよく聞かれる質問とは? 押さえておきたい面接の流れやマナーを紹介
自己PR・志望動機は簡潔にわかりやすくまとめる
熱意を伝えようとヒートアップしてしまうのではなく、自己PRや志望動機はあらかじめある程度まとめておくと、簡潔にわかりやすく伝えられます。自分の話ばかりするのではなく、面接官の話をきちんと聞いて簡潔な受け答えをしましょう。
とはいえ、志望動機や自己PRを文章にまとめるのが苦手な方も多いもの。そんな時はAIの力を借りれば、採用担当者の心に響く文章を短時間で作成できます。

文章作成に時間をかけたくない方は、まずは試してみるのがおすすめです。
面接官への質問内容を考えておく
面接の最後に、「なにか質問はありますか?」と聞かれることがあるため、求人情報やHP・SNSなどをあらかじめチェックしたうえで、質問を考えておきましょう。ネガティブな内容や調べればわかることを聞くと、印象を落としてしまうので注意してください。
また、逆質問に対し「とくにありません」と答えては、仕事への意欲や美容室に対する熱意がないものととらえられてしまう可能性があります。
逆質問はどんな質問がおすすめ?
逆質問は、やる気をアピールするチャンスです。好印象につながる質問は、以下のようなものが挙げられます。
・入社までに準備(あるいは勉強)しておくこと
・1日の仕事のスケジュール
・入社後の具体的なキャリアパス(デビューまでの期間や具体的な研修内容)
・練習会の頻度
・入社後の自分に期待されること
・面接官にとってこの美容室で働く魅力 など
面接当日のポイント

美容師として面接を受ける時、どんな点に気をつければよいのかを見ていきましょう。
早めに到着しよう
当たり前ですが、遅刻は厳禁です。早めに到着するように心がけましょう。
とはいえ、あまりにも早すぎる到着もかえって迷惑になってしまいます。指定された時間の10分前程度を目安にしましょう。
間に合わない・早く着きすぎた場合は?
事故や公共交通機関の遅延などを含め、いかなる理由であっても無断遅刻はNGです。トラブルに巻き込まれたり、間に合わない可能性がある場合は早めに担当者に連絡を入れ、きちんと謝罪しましょう。
早く着きすぎた場合は、面接会場内ではなく面接会場周辺かつ人の迷惑にならない場所で待機し、10分前に面接会場に着くようにしてください。
服装は清潔感のあるスーツスタイルが基本
面接当日の服装は、清潔感のあるスーツスタイルが基本。黒やグレーのスーツに白系のシャツで透けないものを着用し、ボトムはパンツでもスカートでもOKですが、スカートは座ったときに膝丈か膝上5㎝以内のものにします。シワやヨレがないようにしてください。
靴は、女性はヒールの低い黒系のパンプスを履きましょう。男性は黒かこげ茶色の紐付きの革靴がベストです。
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【美容師必見】面接にふさわしい服装と好印象を与えるポイントを徹底解説!
私服OK(服装自由)と言われたら?
美容室の面接では、「私服OK」「服装自由」と言われることも多々。その場合は何を着て行けばよいのか悩んでしまう人もいるでしょう。
その際は、美容室のスタッフが着用している服やお店のSNS・客層などを参考にするのがおすすめです。美容室の雰囲気に合うアイテムで、清潔感のあるオフィスカジュアルな服装を心がけましょう。
反対に、露出が多い・派手・カジュアルすぎる服装は、面接の場には不適切です。
ネイルやアクセサリーはOK?
美容師の面接でネイルやアクセサリーは一切NGかというと、そうではありません。派手すぎないネイルならOKです。ただし長い爪やパーツをあしらったネイルは、お客様を傷つけるなど美容師の仕事に支障をきたす可能性があるため、避けましょう。
腕時計やアクセサリーも、シンプルで小さめのものなら問題ありません。トレンドに合う小物を選ぶと、好印象につながります。
メイクはどんなのがいい?
面接時のメイクは、お店の雰囲気やスタイルにあうもので、TPOをわきまえたナチュラルメイクが基本です。派手すぎたり濃すぎたりするメイクは面接向きではないので、メイクも服装に合わせて清潔感を心がけましょう。
ベースメイクをしっかりとして、チークで血色よくすると健康的な肌に見せることができます。
美容師の求人を探すならリジョブがおすすめ

美容師として活躍できる自分に合った職場を探す際は、求人サイト「リジョブ」がおすすめです。リジョブは美容業界に特化しており、美容師の求人を豊富に掲載しています。
美容師の求人は東京都だけでも7,600件以上で(2025年10月現在)、系列店の求人を合わせるとさらに多くの求人があります。
未経験者を歓迎している美容室が多数で新卒者におすすめなだけでなく、転職満足度※が98%と転職者からの評価が非常に高いため、美容師としてキャリアアップを目指す人にもピッタリです。
※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)
履歴書の書き方と面接のポイントを抑えて憧れの美容室で働こう

履歴書には書き方のマナーがあり、丁寧に記入することが大切です。記入欄が多く、ミスをしてしまう恐れがあるため、しっかりと見直しをして誤字や脱字のないようにしましょう。
とくに、志望動機は採用担当者が注目している項目です。自身の経験を交えて、なぜその美容室を志望しているのか、どのように活躍したいのかをしっかりと伝えましょう。そうすることで、熱意のある内容になり、好印象につながります。
また、履歴書の準備と同時に、面接対策も重要です。質問されやすいことを把握し、どんな質問が来てもハキハキと自信をもって答えられるように備えておきましょう。
ぜひリジョブを活用して、自分に合ったサロンを見つけてください。
なお、転職を考えているという人は、リジョブエージェントで転職タイプの診断をしてみるのもおすすめです。方法は、リジョブエージェントのLINEをお友達に追加して、3つの質問に答えるだけ。手軽に利用できるので、ぜひ試してみてください。
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