ジェルネイルの筆が硬い原因とは? 初心者ネイリストが知っておきたい筆のお手入れ方法を解説!

ジェルネイルの筆(ブラシ)が気づいたらカチカチになっていた、ということはありませんか?

プロのネイリストでも時々やってしまう失敗ですが、とくに初心者ネイリストは正しいブラシのお手入れ方法を知らず、気づかないうちにブラシが固まっていたという状況も少なくありません。

一度固まってしまった筆はもう使えないのでしょうか。今回は、ジェルネイルのブラシが固まる原因やブラシの適切なお手入れ方法、固まってしまったときの対処法を紹介します。

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ジェルネイルの筆の種類

ジェルネイルの筆にはさまざまな種類があります。ここでは、おもな種類や使い方、特徴を説明します。

平筆(スクエアブラシ)

平筆は「スクエアブラシ」とも呼ばれる基本の形状の筆で、毛がまっすぐかつ四角になっています。幅があって塗りやすく、ムラなく広げやすいのが特徴です。毛先の角の部分を使って、爪の端まで整えることもできます。

オーバルブラシ(ラウンド)

オーバルブラシ(ラウンドブラシ)は、毛先が丸く弧を描いたような形をしている筆です。爪の根元(キューティクルライン)にフィットしやすい形状で、甘皮のギリギリまできれいにジェルを塗ることができます。

タイダイやマーブルなどの「ぼかし」デザインによく使われる種類です。

細筆(アート筆/ライナー筆)

細筆は、名前の通り毛先が細く、こまかいデザインを作れる筆です。「アート筆」「ライナー筆」とも呼ばれ、ラインを引いたりこまかい模様を施したりするのに役立ちます。

一言で「細筆」といってもいろいろな細さや長さのものがあるので、使いやすいタイプを選びましょう。

フレンチブラシ(アンギュラー筆)

フレンチブラシはネイルアートの定番ともいえるフレンチネイル用のブラシで、毛先が斜めになっているのが特徴です。形状に沿って塗るだけで美しいフレンチラインを描けます。

ジェルネイルの筆の下ろし方

新しくジェルネイルブラシを使う際には、いきなりジェルに浸けるのではなく、まずはきちんと使えるように下ろさければなりません。そこで、正しい筆の下ろし方を解説します。

1.穂先ののりをほぐす

新品の筆は、毛の穂先がのりで固まっています。そのため、はじめにのりをほぐす作業が必要です。キッチンペーパーで毛の部分を包み、筆先がやわらかくなるまでやさしくほぐしましょう。

キッチンペーパーではなく、手で直接触ってもかまいません。力を入れすぎると毛がボサボサになって使いづらくなったり、穂先がつぶれて使えなくなったりする恐れがあるため、力の入れ具合に充分注意しましょう。

2.粉を落とす

筆をほぐしていると、だんだんとのりの白い粉が出てきます。出てきた粉はそのままにせず、指ではじいたり息を吹きかけたりして、しっかり落としましょう。

なお、粉を落とす際、毛を割くようにしたり根元に爪を入れたりすると筆が割れる可能性があるため、慎重におこなうことが大切です。

3.クリアジェルに浸して慣らす

穂先がやわらかくほぐれて白い粉も取り除けたら、クリアジェルをつけて慣らします。最後にキッチンペーパーで拭き取りながら形を整えれば、筆下ろしは完了です。クリアジェルだけでなく、クリーナーを使って整えてもかまいません。

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ジェルネイルの筆が硬くなる理由

ジェルネイルのスターターキットに入っているような筆ならまだしも、プロ仕様の高価なジェルネイル用品が使えなくなったら仕事に支障をきたします。硬くなったらその都度ブラシを買い替えるのも、経済的によいことではありません。

では、なぜジェルネイルのブラシが固まってしまうのかというと、紫外線の影響です。そこで、紫外線がブラシを固めてしまうのはどういう状況なのかを説明します。

1. ジェルネイルの硬化中にブラシをライトのそばに置いていた

ジェルネイルはLEDライトやUVライトなど紫外線を当てて硬化させますが、ジェルネイルを硬化させるとき、ブラシをライトのそばに置きっぱなしにしていたことが考えられます。

ジェルネイルをふくんだブラシをライトのそばに置いておくと、ブラシについているジェルが光に当たって硬化してしまうことがあるのです。

ライトは思った以上に広範囲に光が届きます。気づかないうちにライトのそばにブラシを置きっぱなしにして、少しずつ紫外線をあびたブラシが固まってしまう、なんてことにならないよう注意しましょう。

2. 日光の当たるところに筆を放置していた・保管していた

ジェルネイルを硬化させるライトの近くに置いていないのに、ブラシが勝手に固まってしまった場合は、日当たりのよい場所にブラシを放置していた可能性があります

日光にも紫外線が含まれているため、日光が当たるところにブラシを置きっぱなしにしていると、少しずつブラシが硬化してしまいます。晴天の日にカーテンを開けて30分ほど放置しただけで硬化したというケースもあるようです。

ジェルネイル用のブラシは、日光(紫外線)の当たらない、涼しい場所に保管しましょう。

筆を固まらせずに長持ちさせるお手入れ方法

プロのネイリストにとって、自分の大切な仕事道具をきちんとケアすることは基本中の基本です。毛先がボロボロになったブラシを使うのは見た目もよくなく、ネイルがきれいに仕上がりません。正しいお手入れをおこなえば、ブラシを長持ちさせることができます。

ここでは、ブラシを長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。

1. 残ったジェルをきちんと拭き取る

ブラシについたジェルを水洗いで落とすことはできません。使い終わったブラシはそのままにしておくのではなく、コットンやペーパータオルで丁寧にジェルを拭き取りましょう。

エタノールやアルコールを含ませたペーパータオルでさらに拭き取るときれいになります。エタノールを使用する場合、水分があると筆に影響が出ることがあるため、消毒用ではなく無水タイプを使いましょう。

また、リムーバーで筆を洗おうとする人もいますが、筆が傷んでしまうためリムーバーはNGです。

2. ジェルクリーナーやクリアジェルを使う

濃い色のカラージェルを使った場合、キッチンペーパーで拭き取るだけではきれいになりません。キッチンペーパーにジェルクリーナーやクリアジェルを含ませ、色が出なくなるまでジェルの拭き取り作業を繰り返しましょう。

クリーナーをダッペンに入れ、筆を浸けてかき混ぜるようになじませてから拭き取る方法もOKです。きちんと筆のお手入れをしないと濃いカラージェルやラメがブラシの中に残ってしまうので、ていねいにケアしましょう。

3. 日光の当たらない場所に保管する

ジェルネイルのブラシが固まってしまうのは、ブラシにふくまれたジェルネイルが紫外線に当たり、化学反応を起こして硬化してしまうからです。固まらないようにするには、きちんとしたお手入れと同時に、日光やライト(紫外線)に当たらないようにすることです。

キャップ付きの筆はキャップをしておこう

使い終わったジェルネイルブラシは、キッチンペーパーできれいにジェルをふき取り、筆先を保護するために、キャップをして日の当たらない暗くて涼しい場所に保管しましょう。

わかっているのにうっかりミスで、大切な道具をダメにしてしまうのは避けたいですよね。サロンの道具であれば、お客様にも他のスタッフにも迷惑をかけてしまいます。再度ネイル用品の使い方をおさらいして、道具を大切に長持ちさせて使いましょう。

ジェルネイルの筆が固まってしまったときの対処法とは

ジェルネイルをおこなったあとは、前章のような正しいお手入れをすることが前提です。しかし、注意していたのにうっかりジェルネイル用のブラシを硬化させてしまった、という人も少なくありません。プロのネイリストでもときどきそんなミスをしてしまいがちです。

では、もし硬化してしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。ダメになったからといって捨ててしまうのはもったいないですよね。そこで、硬くなった筆を復活させる方法を紹介します。

ブラシクリーナーを活用する

筆がジェルで固まってしまったら、下ろすときと同様、はじめに指でほぐしましょう。このときにほぐれないほど固まっている場合は、残念ながら復活が困難なので、買い替えるしかありません。新しい筆を正しくお手入れしながら使いましょう。

ほぐしたあとの筆のお手入れには、「ブラシクリーナー」を使用します。ダッペンディッシュにクリーナーを入れて丁寧にブラシに含ませていくと、徐々に汚れが落ちていきます。

そのあと、筆をアルミホイルで巻いて30分程度置いておくと、固まったジェルがやわらかくなります。根元に詰まったジェルをウッドスティックで丁寧にかき出せば、筆はすっかり元通り。最後にクリアジェルを少量含ませて筆先を整えたら、キャップをして保管しましょう。

アセトンを使うのはNG!

ジェルネイルをオフするときに使う「アセトン(ジェルリムーバー)」が使えると思うかもしれませんが、固まったブラシにアセトンを使うのはNGです。アセトンを使うとブラシが傷んでしまいます。筆先が傷んでしまうときれいにジェルを塗ることができません。

ブラシを洗浄するには、消毒用エタノールかアルコールを使いましょう。プロ仕様の高価なブラシも、ていねいにお手入れをすれば長持ちさせることができます。

大事なジェルネイルの筆をていねいにお手入れして長持ちさせよう

プロのネイリストは、筆をはじめとしたプロ仕様のしっかりした道具を使います。高価な道具なので大切に扱わなければなりません。そのため、使用後には適切なお手入れが必要です。

また、ジェルネイルは紫外線で化学反応を起こして硬化するため、使った筆を硬化ライトや日の光が当たる場所に置かないよう気をつけましょう。

なお、筆を使い分けることでも長持ちさせることができます。筆の形状や、クリアジェル・濃いカラージェル用・ラメ用といった用途ごとに使い分けるのがおすすめです。

お客様の要望に沿った美しいネイルに仕上げるためにも、大切な商売道具のひとつである筆は、正しいやり方できちんとお手入れをおこないましょう。

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