ヘアケアマイスターの合格率はどれくらいなの? ヘアケアマイスター試験を受けるにはどうすればいいの?
ヘアケアマイスターは美容業界で役立つ資格のひとつであり、資格取得をきっかけにヘアケアに関する知識とお客様を満足させられるコミュニケーションスキルを身につけることができます。コースごとに問題や難易度が変わるため、試験を重ねていけば自分自身の成長につながるでしょう。
資格取得によりスキルアップを図ることができ、美容師・理容師としてプラスに作用するものです。今回は、ヘアケアマイスターの合格率や試験の詳細についてご紹介します。資格取得を目指している人は、ぜひ参考にしてみてください。
2019年10月認定試験|ヘアケアマイスターの合格者数・合格率はどれくらいなの?
ヘアケアマイスターは「プライマリーコース」「ミドルコース」「マイスター」の3つにわかれていて、合格率はそれぞれ異なります。試験の合格者はどれくらいなのか、2019年10月におこなわれた試験結果をもとにみていきましょう。コースごとに出題されるテキストの範囲についても、ご紹介します。試験対策で必要なことは出題される範囲を把握して、きちんと知識を身につけることです。
プライマリーコースの合格率
2019年10月におこなわれたプライマリーコースの認定試験に合格したのは、564人でした。受験者総数が不明のため正確な数値はわかりませんが、合格率は75%ほどではないかといわれています。
テストの問題は、日本ヘアケアマイスター協会の公式教則本であるヘアケアマイスターブックから出題されます。1時間でマークシート方式のテスト100問に回答し、75点以上獲得で合格です。出題される分野はテキスト第一章から第三章の「毛髪化学編」「毛髪のカウンセリング」「ヘアケア剤編」であり、毛髪の健康について習得します。
まず毛髪化学編は、「毛髪の構造と働き」「タンパク質について」「毛髪の4つの結合」「髪のダメージの原因」「髪のダメージのプロセス」に関する項目です。
そして、毛髪のカウンセリングは、「毛髪のカウンセリングに対して」「お客様の悩みや要望を察知する能力」「髪の状態の見極め」「髪の感触や髪質の見極め」に関する項目となります。この項目ではほかにも「くせ毛について」「髪質と施術時間の関係」「髪のダメージレベル」「技術過程における前後処理の目的」「髪の健康」「髪の健康診断方法」に関する項目で構成されているのが特徴です。
最後にヘアケア剤編は、「シャンプー剤やトリートメント剤の成分と働き」「ヘアカラーやパーマのケアについて」「ホームケアについてのアドバイスに関する項目」で構成されています。
すべての項目を網羅することで、毛髪の健康が習得可能です。
ミドルコースの合格率
2019年10月におこなわれたミドルコースに合格したのは、291人でした。プライマリーコースと同様に受験者数の総数がわからないため合格率は不明ですが、20%ほどではないかとみられます。プライマリーコースに合格した人しか受験できないコースであり、難易度の高さが伺えるでしょう。
マークシート方式のテスト100問に1時間で回答して、75点以上獲得すれば合格です。出題範囲はテキストの第一章から第三章に該当する分野に第六章、第七章が加わります。第六章は「ヘアカラー剤編」、第七章は「パーマ剤編」です。
ヘアカラー編は、「髪色とメラニン色素」「レベルとトーン」「色彩学」「ヘアカラー剤の分類や基礎知識」「発色とブリーチ」「ヘアカラーによるダメージ」「サロンカラーとホームカラーの違い」で構成されています。
パーマ剤編は、「パーマ剤の分類や基礎知識」「還元作用と酸化作用」「還元剤とアルカリ剤の違い」「パーマの仕組みやダメージ」「ダメージ対策とパーマプロセス」「ホット系パーマとストレートパーマ」についての項目です。
マイスター1次の合格率
マイスター1次に合格したのは226人ですが、受験者数の総数が不明のため合格率はわかりません。プライマリーコースを経てミドルコースに合格した人しか受験できないので難易度も上がり、合格率は10~20%程度だと考えられます。
合格するためには、マークシート方式のテスト100問で1時間のうちに85点以上の獲得が必要です。テキストの第一章から第三章と第六章、第七章に第四章と第五章が出題範囲として加わります。
第四章は「スキャルプケア編」です。このスキャルプケア編は、「髪とヘアサイクル」「皮膚と頭皮」「頭皮の診断」「カウンセリング」「脱毛のメカニズム」「頭皮の異常」「抜け毛の診断」に関する項目となります。
そして、第五章の「皮膚化学編」は、「皮膚のメカニズムとバリア機構」「パーマやヘアカラーが皮膚に与える影響」「接触性皮膚炎の分類や発症」「手の湿疹」「シャンプーによる手荒れや皮膚への刺激」に関する項目です。
マイスター1次に合格した人はマイスター2次へ進めます。2次はヘアケアマイスターブックではなく2次専用テキストから出題され、マークシート方式のテスト100問で85点以上獲得すると合格です。
出題されるのはヘアケアマイスターブックで学んだ知識とお客様を満足させるコミュニケーションスキルについてであり、お客様に好まれるようなヘアケアのアドバイスや商品説明が求められます。
ヘアケアマイスター試験を受けるにはどうすればいいの?
ヘアケアマイスター試験は、年に2回開催されています。試験を受ける場合は、申込方法や申込の受付期間をきちんと把握しておかなくてはなりません。ここでは認定試験がおこなわれる時期や受験資格など、ヘアケアマイスター試験を受けるにはどうすればいいのかについて解説していきます。
受験資格を満たしているのか、どの申込方法が自分にとって最適なのかを確認してみてください。
認定試験はいつあるの?
試験は、毎年5月と10月の2回開催されます。一次試験は10月のみ、二次試験は5月のみなので注意しましょう。
受験資格はある?|美容師・理容師免許が必須!
受験するためには美容師・理容師免許を取得し、美容師・理容師として仕事に就いている必要があります。美容業界で役立つ資格のため、美容師・理容師免許が必須です。
申込方法は2つ|最新情報をチェックしよう
試験の申込方法は、会員ディーラーへ申し込む方法と認定試験申込請求フォームで問い合わせる方法の2つがあります。変更があるかもしれないので、試験に申し込む際は必ず最新情報をチェックしましょう。ここからは、それぞれの申込方法を確認します。
会員ディーラーへ申し込む
メーカーや美容学校などの会員ディーラーへ申し込むのがひとつ目の方法です。取引のあるディーラーやメーカー、出身学校がないか確認しましょう。
認定試験申込請求フォームで問い合わせ|受付はいつから?
ふたつ目は、認定試験申込請求フォームで問い合わせる方法です。5月に受験する場合は2月中旬から、10月に受験する場合は7月中旬から受付が始まります。受付に間に合うよう、準備は早めにおこなうことがおすすめです。
ヘアケアマイスターはサロンでのキャリアアップにも役立つ資格!
ヘアケアマイスターの試験は「プライマリーコース」「ミドルコース」「マイスター」にわかれており、試験を重ねていくほど難易度が上がります。正確な合格率は不明ですがプライマリーコースは約75%、ミドルコースは約20%、マイスターは10~20%ほどです。難易度は上がるものの、サロンでのキャリアアップに役立つ資格になります。キャリアアップのために資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
美容師・理容師免許を持っていて実際に美容師・理容師として働いている人であれば、受験が可能です。一次試験は毎年5月におこなわれており、会員ディーラーに申し込むか認定試験申込請求フォームで問い合わせるかどちらかの方法で申し込みができます。
ヘアケアに関する知識やコミュニケーション能力が問われる試験です。試験に合格すればスタイリストとしての自信がつき、ヘアケア知識を活かした的確なアドバイスができるでしょう。
出典元:
日本ヘアケアマイスター協会 2019年10月度認定試験 合格者発表
日本ヘアケアマイスター協会 認定制度について