美容師が意識したいリピート率とは? リピート率が低い4つの理由|リピーターを集客するための6つの方法

美容師を目指す方、現在美容師として働いている方の中には、将来的には独立して自分のサロンを持つのが夢だという方もいることでしょう。独立して自分の理想の美容室を作り上げることができるので、今から内装などを考えている方もいるかもしれません。

しかし美容室は「経営」をしていかなければなりません。まず「集客」というも大きな問題があります。新規の集客も大切ですが、リピート率を意識することもとても重要です。1度来てくれたはいいが、その後通ってもらえなければ定期的な収入につながらないためです。

ここでは、美容師が意識すべきリピート率について、さらにリピート率が低い原因についてご紹介します。原因を知っておけば、正しい集客方法を実践することができるでしょう。

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美容師が意識したいリピート率とは? 平均と出し方について解説!

リピート率とは、特定の期間に訪れた新規顧客がどれくらいの割合で再訪するかを表したものです。美容師が意識するべきリピート率について解説していきます。

新規リピート率の業界平均値と出し方

新規リピート率とは、新規のお客様が再来店する割合です。計算方法は以下の通りです。
リピート率(%)= リピート顧客数(人) ÷ 累計新規顧客数(人) ×100

業界平均値は60日で25~30%、90日で30~35%となっています。例えば1か月に7名の新規が来店し、そのうち2名が翌月に再来店したとすると、60日のリピート率は2 ÷ 7 × 100 = 約28.6% となります。

なお、月間リピート率は、月間リピート顧客数を累計新規顧客数で割った数字に100をかけると出すことができます。

押さえておきたいこんなリピート率

新規リピート以外にも、さまざまなリピート率が存在します。数字で把握することでわかる弱点や強みはたくさんあります。押さえておきたいリピート率についてみてみましょう。

技術メニュー別のリピート率|カット・カラーなど

メニュー別のリピート率を把握すると、メニューの弱点に気づくことができます。例えばカット・カラー・パーマ・スパのうちカラーのリピート率だけが低い場合は、カラー剤がよくない・カラーの料金が高い・技術に問題があるなどの理由が考えられるでしょう。

メニューごとのリピート率を知ることで、具体的な対策が打ち出せるのです。

スタイリスト別の指名リピート率

スタッフ別の指名リピート率も重要なデータです。リピート率がわかると、カラーのリピート率が高いスタッフ・パーマのリピート率が高いスタッフなど、スタッフごとの強みを見つけられます。スタッフごとの強みを把握できると集客時にアピールできますし、それぞれの長所をスタッフ間で共有できるためサロン全体の技術力を向上させることもできます。

お客様の年齢層と性別によるリピート率|男女・年代

性別や年齢層によるリピート率を把握すると、さまざまなことが見えてくるでしょう。例えばお店のターゲット層が20~30代の女性なのに来店するのは10~20代の男性の場合、コンセプトがずれているということになります。

スタッフ別の性別や年齢層によるリピート率がわかれば、スタッフごとの得意な層を知ることができます。コンセプトのずれやスタッフの得意な層を知り、経営に生かしていきましょう。

失客時のメニューと来店回数によるリピート率

失客したときのメニューと来店回数によるリピート率を意識すると、失客原因を明らかにすることができます。

例えば2回目のカットで失客することが多ければ、カットの技術力に問題がある可能性が高いでしょう。初回での失客が多ければ、技術力以外にサロンの雰囲気や接客態度が原因かもしれません。これらの原因を探って改善をおこなえば、売り上げアップが見込めるでしょう。

どうして来店されなくなるの? リピート率が低い美容室の4つの理由

チェックすべきリピート率を把握した後は、リピート率が低い原因を改善することが大切です。どうして来店されなくなるのか、リピート率が低い理由について解説します。

1. ターゲット設定があいまいでミスマッチが起きた

リピート率が低い理由のひとつに、ターゲット設定があいまいで求める客層と来店したお客様にずれがあったことが挙げられます。

例えばサロンのターゲット層が30~40代の女性なのに、若者向けの雑誌ばかり置いてある、店内やスタッフが派手な雰囲気では、お客様が離れてしまうでしょう。ターゲット設定はしっかり定めるべきです。

2. クーポンなどで新規価格を安くしすぎている

新規価格を安くし過ぎるのも、リピート率が低くなる原因となります。最初だけ安いと次は高くなるため足が遠のいてしまうおそれがあります。安さだけを理由に訪れたお客様がリピーターになる可能性は低いため、初回クーポンを安くし過ぎるのは避けましょう。

3. フォローが足りない

来店後のフォローが足りないと、リピートしてもらうことはできません。フォローがないままだとお客様はサロンの存在を忘れてしまい、ライバル店に行ってしまいます。

来店していただいたときは次回の予約をすすめましょう。毎月DMを送るのも有効です。リピートしていただいたお客様には割引券を贈るなど、サロンの存在を意識してもらうように心掛けましょう。

4. ほかの美容院と差別化ができていない|感動が薄い

リピート率が低い4つ目の理由は、提供したサービス以上の魅力がないことです。ほかの美容院と差別化できる点がないと、お客様は別の美容院も試してみようと考えることでしょう。

カットやカラーなどの技術はどの美容院も同じくらいのレベルで大差をつけるのは難しいため、お客様の悩みに寄り添って悩みを解決できるかどうかが重要です。悩みを解決してお客様を感動させることができれば、リピートしてもらえる可能性がぐっと高まります。

サロンへリピーターを集客する6つの方法を紹介!

リピート率が低い理由を把握してサロンの改善に努めるとともに、リピーターの集客をおこないましょう。サロンへリピーターを集客するための方法について解説していきます。

1. ターゲットを明確に絞り込もう

リピーター集客には、ターゲットを絞り込んでミスマッチを失くすことが大切です。ターゲットを絞ると新規顧客の数は減りますが、その分お客様にとって価値のあるサービスを提供できるため、リピーターは増えやすくなります。

「20~30代の女性」ではなく「カラーによるヘアダメージに悩んでいる20~30代の女性」のようにターゲットを細かく定めることが大切です。

2. 新規でも値段を下げすぎないで!

新規顧客を増やしたくても、初回クーポンの値段を下げ過ぎないようにしましょう。あまりにも値段を下げると、安さが理由で訪れるお客様ばかりになってしまいます。2回目以降の値段とギャップがあるほどリピーターになる可能性は低くなるので、安くしすぎるのは禁物です。

3. 来店お礼メールやお久しぶりのお客様にDMを送ろう

フォローに力を入れて、お客様に忘れられないようにするとよいでしょう。来店後はお礼のメールを送り、しばらく来店されていないお客様にはDMを送ると効果的です。サロンの存在を思い出してもらうことができれば、再び足を運んでもらえる可能性が高まります。

4. ライバルとなる周辺の店を調査して差別化を図ろう

ターゲットを明確に絞り込むことにもつながりますが、ライバル店と差別化を図ることが重要です。周辺のお店ではやっていないことを知れば、自分のサロンの強みに取り入れることができます。

例えば、周囲にヘッドスパをやっているサロンがなければ自分のサロンに取り入れる、周囲に若い人向けのサロンが多ければ、30~40代の層を狙ったサービスを打ち出すなどが挙げられます。

5. 再来店を促すようなサービスを取り入れて

再来店を促すようなサービスを取り入れると、お客様が次回訪れるハードルが下がるでしょう。割引クーポンやネット予約システムを活用して、もう一度来店しやすいサロン作りに力を入れると集客につながりやすくなります。

6. 接客スキルをブラッシュアップして顧客満足度を上げる

カウンセリングを含めた接客・コミュニケーションスキルをアップして、顧客満足度を上げることが大切です。お客様の満足度が高いほど、また来てもらうことができます。髪の悩みをうまく引き出して解決に導きましょう。

サロンに合った方法を選んでリピート率をアップさせよう!

自分でサロンをオープンするとなると、経営していくうえで集客が重要になってきます。集客では新規だけでなくリピーターを増やさなければ、いつか客足が途絶えてしまうでしょう。

リピーターを増やすには、自分のサロンに足りないものが何かを分析する必要があります。まずはリピート率を算出し、リピートにつながらない原因を探りましょう。サロンによって不足している要素は異なるため、それぞれのサロンに最適な改善をおこなってリピート率アップを目指しましょう。

出典元:
大河内隆広の美容室経営を好き勝手に言う 美容師として一番大切な数字の『リピート率』

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