現役美容師が活用しているSNS。学生がやらない理由はない!/ADITION Shibuya いさなさん#1

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。就職採用でSNSアカウントを聞くサロンも増え、SNSの活用が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、有識者へのインタビューを通して学んでいきます。

今回は、美容学生時代からインフルエンサーとして人気を集め、美容師となった現在も多くのフォロワーに支持されている「ADITION Shibuya」トップスタイリストのいさなさんに、お話をお聞きしました。

前編では、美容学生時代のSNS活用についての体験談と、フォロワーが多いことで感じたメリットを教えていただきます。

お話を伺ったのは…
ADITION Shibuya トップスタイリスト いさなさん


大阪府出身。神戸ベルェベル美容専門学校卒業後、ADITION Shibuyaに入社。学生時代からTikTokとInstagramにてインフルエンサーとして発信し、現在はInstagramフォロワー数11.7万人、TikTokフォロワー数20万人超に。入社1年でカラーリストデビューし、初月売上100万円を達成するなど技術面での評価も高い。

Instagram:@__07hria 

TikTok@_07hria

学生時代に始めたSNSは
ただ承認欲求を満たすためのツールだった

学生時代、TikTokでバズった投稿

――まずは、いさなさんが学生時代にSNSに力を入れ始めた理由を教えてください。

SNSを始めたのに、とくに理由はありませんでした。Instagramは2016年にアカウントを作っていましたが全く活用していなくて、TikTokは同年代に人気が出始めた2018年ごろに「やってみたら面白いんじゃない?」くらいの気持ちで始めました。

力を入れ始めたのは、承認欲求が大きかったと思います。美容学生時代は自尊心のかたまりだったので、自分を見てもらう場としてSNSを使っていたんです。だから主に自分のファッションをあげたりして、フォロワーが増えてからも美容は関係なくインフルエンサーとして活動していました。

――では当時はとくに、美容師を目指すための活用はされていなかったんですね。

全く考えていませんでしたし、正直なところ当時は「美容師になりたい」とも思っていなかったんです。だから就活時期になっても「この技術がしたい」とかもなく、とにかく遊びまくっていました。授業態度も良くなかったと思うし、技術の練習もあまりしていませんでした。でも手応えのあったSNSは極めようと思っていましたね。

人気インフルエンサーでも
就活がうまくいかないこともある!
でもSNSはメリットが大きい

――美容師になろうと思ったタイミングは、いつごろだったんですか?

「美容師をするなら東京かな」くらいの気持ちで、2年生の6月に1社だけ、カラーで人気のあるお店の入社試験を受けたんです。その時Instagramのフォロワーが1万人くらい、TikTokは10万人くらいいたので、「こんなにフォロワーがいる美容学生いないでしょ」という感じで、正直なところ天狗になっていたんですよね。どこを受けても受かると思っていましたが、面接で落ちてしまったんです。

そこから卒業前の2月まで、一切就活をしませんでした。当時はインフルエンサーとしての活動で、学生からすると相当な金額をいただいていたので、「美容師以外でも別にいいか」というテンションだったんです。そのままインフルエンサーをしてもいいし、SNSでアパレル関連の仕事などもしていたので、なんとかなるだろうと。今考えると、インフルエンサーはやっぱり不安定な仕事だし、考えが甘かったと思います。

そんな僕の状況を知って、東京の美容学校にいる友達が現在のお店の二次募集があることを教えてくれました。東京には行きたかったので受けてみたところ、入社できたんです。入社後も最初は、本当になんとなく過ごしてしまって…。でも働いているうちに、だんだんと美容師という仕事に対して火がついていきました

――フォロワー数が多くても受からないこともあるんですね。
就活のなかで、SNSをしていたことにメリットを感じた場面はありましたか?

めちゃくちゃありました。今となっては後付けで「就活や美容師のためにSNSしていました」と言おうと思えば言えるんですけど(笑)、そう言わなくてもいいくらい、学生のうちからSNSをしているに越したことはないと思います。

とくにメリットを感じたのは、面接のときです。やっぱりSNSについて聞かれることは多くて、話しのきっかけになりますし、自分の強みの1つになりました。

現役の美容師がしていることなら
学生のうちに始めていて損はない

――美容学生がSNSを活用するメリットは?

学生時代からSNSをしていると、就職後のスタートラインが違ってくると思います。

学生時代も今も変わらない僕の考えなんですが、美容学校でどんな風に過ごそうが、美容師の国家試験に受かってさえしまえばスタートラインは全員同じだと思うんです。だから結局、美容師になったときに必要な「現場力」を磨かなければ抜き出ることはできなくて、その現場力は学生時代に学校で学んできたこととは全然違うんですよね。

例えば、学生時代に接客のアルバイトをしていた子と、していなかった子なら、美容師になったときに有利なのは接客業をしていた子だと思います。SNSも同じ。現役の美容師がこれだけSNSをしているということは、美容学生がしなくていいわけがないんです。

大切なのは、美容師免許を取って全員が同じスタートラインに立った時を見据えて、美容学生の2年間を過ごせるかどうか。そこでSNSを活用しておけると、美容師になってからのメリットも大きくなると思います。

――では、美容学生がフォロワーを増やすメリットとは?

一番は、美容師としてデビューしてからの集客につながるところです。僕の場合も、美容師デビューの初月、SNSで僕のファッションなどを見てくださっていた方たちが、ほとんど来店してくれました。それがすごく嬉しかったし、応援してくれる人がいることが励みにもなりましたね。

もし美容学生で「SNSをやる意味なんてない」と言っている子たちがいたとして、やる意味がないと思っても、少しでも意味があることならやるべきだと僕は思います。やらなくていいことって、本当に「しても意味がない」ことだけでいい。僕は、少しでもメリットがあったり、未来につながることは全部やろうと思うタイプなんです。だから美容学生も全員、そうであって欲しいなと感じます。

美容学生がSNSをするメリットまとめ

1.美容師になってからの現場力が身につく

2.デビュー後のファン獲得につながる

3.面接での話題づくりになる


次回後編では、美容学生におすすめのSNSの活用法、就活にSNSを活用する際のアドバイスをお聞きします。

取材・文:山本二季

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