美容と出会い人生が激変。ブロガーからヘアメイク・美容ライターへ転身した経緯とは【フリーランスのライフスタイル ヘアメイク・美容ライター 森田玲子さん】

アパレル業界から一転、ヘアメイクアップアーティストや美容専門家、美容ライターなど、美容に関するさまざまな肩書きで活躍をしている森田玲子さんにインタビュー。もともと美容は趣味の範囲で楽しんでいたそうですが、当時更新していた美容ブログがきっかけで、仕事の依頼が舞い込んだとのこと。その後、勤めていた会社を辞め、フリーランスの道に進まれることとなります。いったいどのようにして現在の働き方にいきついたのでしょうか。

前編では、アパレルの仕事からフリーランスのヘアメイクに転身した独特な経歴の理由や、趣味で始めた美容のブログが人気となったきっかけなどをお伺いします。

お話を伺ったのは…

森田玲子さん

東京都出身。新卒でアパレル会社に就職し、東京都、神奈川県の店舗にて店長を務める。2012年にブログ「コスメマニアです!」を立ち上げ、趣味である美容に関する記事を公開。1日15万PVを超える人気記事を生み出す。そのブログが美容系webメディアの編集部の目に留まり、2014年からは副業として美容webライターの仕事を開始。働きながらヘアメイクの専門学校に通った後、2015年に独立。以降は美容専門家、美容ライター、美容講師、美容媒体のSNS監修など美容に関する領域で幅広く活躍している。2017年には一般社団法人日本セルフ美容協会®を設立し、現在理事として多くの方に美容の魅力を広めている。
Instagram:@reiko0124
美容ブログ:ヘアメイク森田玲子のセルフ美容 ~コスメマニアです!~

好きなメイクを突き詰めた結果、美容の世界へ転身

ブライダルヘアメイクの仕事で屋外の撮影へ行くことも。
肌をきれいに見せるベースメイクが魅力

――――美容に関するさまざまな肩書きをお持ちですが、興味を持たれたきっかけを教えてください。

新卒での勤め先はアパレル業界でした。仕事はやりがいがあり、早い段階で店長まで昇進するなど楽しく働いていたのですが、激務だったこともあり、ストレスを溜めてしまったんです。そんな時に出会ったのが美容の世界。メイクをすることで美しく変わっていく人の姿や、レベルの高い技術をたまたまブログや動画で見て、なんてすてきなんだろうと感動したんです。それから気になるコスメを集めたり、雑誌を熟読したりする日々が始まりました。

それまでは毎朝、疲れが溜まった状態で仕事に行かなくては、とネガティブな気持ちだったのですが、メイクに興味を持ったことで朝の時間も楽しみに。メイクを通じて自然とリフレッシュすることができたんです。それまでとくに趣味がなかった私にとって、美容は心を癒してくれるとっておきのアイテムになりました。

――――現在は美容関係のお仕事をされているとのことで、運命を感じますね。どのようにして仕事につながったのでしょうか?

仕事のきっかけは美容ライターです。美容にすっかりハマってしまい、アパレルの仕事をしながらも本を読んだり、調べ物をしたりと自己流で勉強をしていきました。掘れば掘るほどおもしろくて夢中になっていましたね。そのうち、私が美容で救われたように、ストレスを抱えていたり、辛い思いをしている方に勇気を与えるきっかけを作りたいと思い、何気なくブログを初めてみたんです。

もともとはSNSなどで自分のことを発信するのは得意ではなかったのですが、美容のことになると楽しくて、どんどん筆が進み、当初は毎日更新していました。そのブログを見てくださった美容系のweb編集者の方からご連絡をいただいたのが、最初の仕事のきっかけです。2社からお声かけをいただき美容ライターとしてデビューすることとなりました。

 読者目線のブログ内容で多くの共感を得る

森田さんが取得した資格の数々。
当時の勉強ノートも大切にとっているとのこと

――――ブログにはどのような内容を投稿されていたのですか?

美容ライターを始める前は、純粋に購入した化粧品のレビューや自分がやってよかったメイク方法を投稿していました。美容の勉強を始めた当時は、「こんな資格を取るために勉強しています」など技術を取得するまでの過程などもブログに投稿していましたね。

ライターとして仕事を初めてからは、自分のことだけでなく、肌質別のアドバイスや悩み別のおすすめコスメを掲載するなど、ブログを読んでくださっている方の好みや興味がありそうなことを意識して記事を書くようにしています。画面の向こうにいる方への思いやりを持って文章を書くことができるようになりました。多いものでは1日で15万PVを記録したことがあります。

――――お仕事につながるほど反響があった理由はどのような点だと思いますか?

当時の私はプロではなかったので、読者目線で細かくレビューしていたことが共感を得られたのだと思います。たとえば、ファンデーションを購入した際、どのような商品でどこがいいかというのは多くの人がレビューをします。私はもう一歩突き詰めて、実際に塗ってみて1日過ごすとどうなるのか、時間ごとの経過を記載していました。メイクのプロでない普通の人が使うリアルな投稿に興味を持ってもらえたのではないでしょうか。

また、ブログを通じて誰かの役に立ちたい、なによりも美容が大好きで楽しいという想いがそのまま文章に表れて、多くの方に伝わったのだと思います。

「好き」と「悔しい」気持ちが多忙な日々の原動力に

森田さんが手掛けたヘアメイク。
媚びすぎないアイメイクとヘルシーな肌の組み合わせ

――――着実に美容ライターとしての実績を積まれた様子が伺えますが、アパレルのお仕事をやめ、独立されたのはなぜですか?

副業として美容ライターをやっていくうちに、仕事にする以上はきちんと技術や知識を身につけたいと思い、ヘアメイクの専門学校に通うようになりました。そこで自分以外の人にヘアメイクを施す楽しさに目覚め、その道も極めたいと思うようになったんです。それからはヘアメイクのアシスタントも始めました。

本業のアパレル勤務と美容ライター、学生、ヘアメイクのアシスタントと同時に複数の仕事や勉強をこなす生活を2年ほど継続し、ライター業は徐々に依頼いただく媒体が増え、ヘアメイクの仕事も増えていきました。ヘアメイクの仕事は新米でしたが、美容ライターで身につけた知識がたくさんあったので重宝していただけたのだと思います。その頃にはすっかり美容が大好きな仕事になっていたので、独立しても収入に困らないくらい仕事が増えたタイミングでアパレルの会社を退職しました。

――――すごく過密なスケジュールですが、森田さんの原動力はどこにあるのでしょうか?

純粋に「好き」、「楽しい」という気持ちでどんどん突き進んできたと思います。技術や知識を習得することに無我夢中になっていて、お金を稼ぎたいという気持ちはまったくありませんでした。ヘアメイクに関しては、スタートが一般の人より遅かったので「早く追いつきたい」、「悔しい」という気持ちも原動力になっていたと思います。

………………………………………………………………………………………………………………

大好きな美容を突き詰めることで仕事につながったという森田さん。多くの人の役に立ちたいとブログの発信に力を入れたことが、好きを仕事にする第一歩だったとお話ししてくださいました。

後編では、森田さんが友人と立ち上げたという一般社団法人日本セルフメイク美容協会®の活動内容や、仕事をしたいと思ったメディアに自らを売り込む営業術、多岐にわたる仕事をこなすうえで大切にしていることをお伺いします。

1
2
求人数3万件!リジョブで求人を探してみる
この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの美容師求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄