帰国したときの達成感が違う! 一から自分で組み立てる旅
様々なフィールドで活躍している美容従事者の皆さん。休日は何をしていますか? ゆっくりと身体を休める人、インスピレーションを求めて旅をする人、知識を増やすため何かを学ぶ人、趣味を楽しむ人などなど、人によって過ごし方は様々ですよね。そんな皆さんの休日にクローズアップするのがこの企画!
第2回は、今年2月に用賀にオープンしたばかりのネイルサロンPoint。個性が光るデザインに注目が集まるネイルスタイリスト・Marikoさんに、22才のときに訪れたアメリカ・カリフォルニアへの旅の思い出を伺いました。
Point ネイルスタイリスト Marikoさん
御茶の水美術専門学校卒。在学中よりアクリル絵の具を使ったペインティングや鉛筆デッサンの作品を多数製作。はじめて訪れたネイルサロンで、「爪」という小さなキャンバス上のアートに魅せられ、ネイルの世界へ。繊細な線で構成される模様や複雑に重なり合う深みのある色を使ったデザインが得意。
■旅の行程
<時期・行先>
2010年8月の約2週間、アメリカ カリフォルニア州へ
<ルート>
・サンフランシスコ4日間
ユニオンスクエア周辺の探索、夜はバーホッピング
ヒッピー文化の発祥地・ヘイトアシュベリーの街歩き
アルカトラズ島で刑務所見学、フィッシャーマンズワーフなど
→国内線でロサンゼルスへ
・ハンティントンビーチ周辺 2日間
地元の人がよく行くスーパーやビーチ、レストランやバーなどカリフォルニアの日常を体験。ビーチ近くの友人宅に宿泊
→アムトラックという列車に乗ってハリウッドへ
・ハリウッド7日間
歩道にハリウッドスターの名が刻まれた星形『ウォーク・オブ・フェイム』を見ながらチャイニーズシアターへ
ディズニーの映画館El Capitan theatreで『トイストーリー3』鑑賞
地元アーティストのギャラリーで美術鑑賞
友人と合流し、ユニバーサルスタジオ ハリウッド、ワーナー・ブラザースのスタジオ見学
→バスでサンタモニカへ
・サンタモニカ1日間
近くのビーチでのんびり。同じホステルで出会った人とメルローズアベニューを散策
<費用>
約30万円
■旅の目的
「もともとアメリカの音楽や映画が好きだったことと、現地に住んでいる友人が何人かいたので、カリフォルニアを旅することにしました。とくにサンフランシスコは、小さい頃から見ていた海外ドラマ『full house』の影響でずっと憧れの地でした。音楽はロックが好きで、いちばん好きなバンドは『foo fighters』。 映画なら『華麗なるギャツビー』の映像が好きです。その時代の建築や衣装、アクセサリーなどのデザインは、自分のネイルのアイディアになっていることも多いです。
パッケージ旅行ではなく、一人で一から航空券や列車、宿泊先を探して、英語力も含めて、自分の力を試してみたかったことも旅の大きな目的でした」
■旅で楽しかったこと、印象に残っていること
過酷な刑務所跡地アルカトラズ
「行く直前にアルカトラズが舞台になった映画「アルカトラズからの脱出」を見ていたので、あのシーンに出てきたのはこの場所かなとか、いろいろ想像しながら2~3時間かけてじっくりと見学しました。現在は国立公園に生まれ変わっていますが、当時の絶望的なイメージを肌で感じました」
「監獄の外には、たくさんのきれいな植物が植えられていて、そのギャップはいまでも忘れることができません」
ヒッピー文化発祥の地ヘイトアシュベリー
「サンフランシスコの一画にあるヘイトアシュベリーは、ラブ&ピースにラッパズボン、花の冠に象徴される‘60年代ヒッピー発祥の地。ビンテージ服や小物、カフェなど個性的なお店が並ぶ、異国情緒あふれる街です。街を歩く人々や建物、目に映るものすべてがカラフルで、たくさんのインスピレーションを受けました」
ホステルを泊まり歩いて友達も増えた
「友人宅も含め、宿泊先を全部で5ヶ所まわりました。ホテルは1泊だけで、あとは友人宅や4人部屋→8人部屋→12人部屋のホステルに泊まったのですが、何日か過ごしていく中で、一緒に出かける仲になれた人もいたので楽しかったです。
ホステルに泊まった最初の夜、夕飯を予約し忘れてしまって…。ご飯を買いに一人で外に出るにはちょっと危ない時間だったので、友達へのお土産として日本から持っていったお菓子をほとんど食べてしまいました。そんなハプニングも、いまとなっては楽しい思い出です(笑)」
■旅で学んだこと、今後仕事に活かせそうなこと
「一人で旅をしていると、何か困ったことが起きたときに自分が行動を起こさなければ事態は変わりません。そこで、まずは行動!というマインドになれたことは良かったと思います。そして窮地に立つと、人って意外といろんなアイディアが生まれてくるんだなとも感じました。
用意されたツアーに参加するのではなく、一から自分で組み立てる旅は、帰国したときにかなりの達成感があります。うまくいったことは自信になるし、うまくいかなかったことも含めて、全て大きな学びになるので、ぜひオススメしたいです」
■次に行ってみたい場所
「たくさんありますが…アメリカならニューヨークです。ニューヨークもたくさんの映画や音楽の舞台になっているので昔からの憧れです。街のギャラリーや古着屋さん、ブロードウェイなども見てみたいです。同じ理由でロンドンにも行ってみたいですね」
『指先の小さな「ポイント」に施されたネイルをふと見たときに、自分ってステキと思えるように』 そんな気持ちをこめて店名をつけたというMarikoさん。旅で目にした服やアクセサリー、建物、風景などさまざまなものが、Marikoさんのアーティスティックなネイルデザインを生み出しているようです。
取材・文/永瀬紀子
Salon Data
Point
住所:東京都世田谷区用賀 3−10−19ウッディベル用賀101
https://www.point-nailsalon.com/
Instagram:@point_nailsalon
Email:point_nailsalon@i.softbank.jp
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