メディアが作り上げたママのイメージをぶっ壊して、仕事と育児に不安を抱く女性の背中を押したい。アイリスト泉 愛里さん♯2

サロン経営の他、メーカー、スクール業と幅広いビジネスを展開し、自らのブランドのアイコンとしてもファンの多いアイリスト泉 愛里さん。前編では、仕事一筋のイメージが強い愛里さんが、不妊治療を経てママになるまでのお話と出産・育児体制についてお伺いしました。

この後編では、産後、仕事への意識がどう変化したのかをお聞きしました。子どもを授かったことをすごくいい課題を与えられたとおっしゃる愛里さん。愛里さんには、物事をゲームのような感覚で捉えるところがあり、コンペに出るときや売り上げを達成するときと同じように、思い通りにならないことをどうクリアしていくかを考えるのが好きなのだとか。

そんな「愛里ズム」がたくさん詰まったインタビューです。

お話を伺ったのは…
(株)AIRI IZUMI
代表 泉 愛里さん


表参道の有名美容室に勤務するも、激務のため体調を崩し退職。その後、大手アイサロンに入社、統括マネージャーを経験。2013年に独立し、東京表参道「aile lash」、大阪「EYE on ME」など自らのサロンプロデュースの他、メーカー、スクール、オンラインサロン運営など多岐に渡って活躍。アイデザイナーとして世界大会優勝など獲得タイトル多数。2023年、長女出産。

公式オンラインサイト

ママ業は、いろいろあるコンテンツの中のひとつ

「子どもを生んで、自慢の母でありたいと思うようになった」と愛里さん。

――愛里さんの人生にお子さんが加わったことで、どのような変化がありましたか?

育児or仕事という二軸の観点ではなく、メーカー業、サロン業、講師業などいろいろある中に、ママ業というコンテンツがひとつ増えた感覚です。その新たなコンテンツは、おもしろいんだけど、過去イチ大変。ちょっとずつスタッフを増やしていくのではなく、一気にサポートメンバーが必要で、同時に3店舗出店するくらいのパワーがいります。

以前は、無限に時間があったので、何にも縛られることなく仕事に没頭していましたが、産後は「この枠の中で仕事をしてね」とフレームで囲われた感覚があります。その限られた枠の中でイレギュラーもありつつ、目標に向かわないといけない。それが、これまでといちばん違うところですね。

――限られた枠の中で仕事をする際、工夫していることはありますか?

以前は、すべてのオファーを受けて、いろんなことに着手していたので、トライ&エラー・エラー・エラーが多かったんです。でも産後は、本当に自分が受けるべき仕事なのか、むちゃくちゃ考えるようになりました。ある意味、娘を授かることで無駄が減り、洗練されたのかもしれません。

――では、仕事への「意識」の変化はありましたか?

これまでと変わらないですね。基本的に、仕事はこうでなければいけないと決めつけられるのが苦手なんです。ママとしてこうするべきとか、キャリアとママはこのバランスでやるべきというイメージやルールみたいなものは、やっぱり壊していきたいタイプなんだなと再認識しました。次世代のキャリアを積みながら、メディアが作り上げたママのイメージをぶっ壊して、仕事と育児に不安を抱いている女性たちの背中を押せるような存在になりたいです

愛里さんの会社では、育児中の事務系のスタッフは完全フルリモートOK。「これまでやってきたママへの配慮は、間違ってなかった」と愛里さん。

――ママになっても「愛里ズム」は健在ですね。愛里さん自身、はじめての育児に振り回されるようなことはないのでしょうか?

夫とふたりの母、ベビーシッターと育児環境に恵まれていることもありますが、わたしには物事をゲームみたいな感覚で捉えられるところがあるんです。コンペに出るときも、売り上げを達成するときもそうですが、思い通りにならないことをどうクリアしていくのかを考えるのが好きなんです。だから、すごくいい課題を与えてもらっていると思います。

何がいちばん変わったかと言えば、出産しながら仕事をしている女性たちに対する敬意です。ベビーシッターを入れてもこんなに大変なのに、入れずにやっている女性の方々が、誰ひとり手を抜かずにギリギリの状態で育児と仕事をしているんだなということが分かりました。これは、女性たちの上に立つひとりの社長として、本当に良かったと思います。

――出産育児は、体験しないと分からないことが多いですよね。

ママたちは、「大変です」ってもっと声を上げていいんじゃないのかなと思います。もう十分がんばってるし、それ以上がんばる余裕ないでしょ? そのがんばりを世の中がもっと理解するべきですよね。

本当はもっと自由に仕事したいし、みんながみんな子ども大好きではないし。お母さんってこうじゃないといけないみたいな思いこみに押しつぶされそうな人もたくさんいると思うんです。そうじゃなくて、自分スタイルでいいんやでって。わたしなんて、すでにこんなに真面目に授乳なんてやってられんわと思うときもあります。めっちゃ子どもを見たい日があったら見ればいいし、見たくない日があったら見なくていいやん。ママは、ママのハッピーを追求して、たまに子どもでいいと思う。それで手を抜いてるって言われるなら、そう言う世の中がおかしいんじゃないかと思うんです。

何よりもママが人生をハッピーに生きている姿を見せることが大事。それが、最強の英才教育だと思います

産後つくった裏アカで不妊治療体験を包み隠さず公開

「娘にビジネスを継がせようとはまったく思わない。彼女は彼女の人生でいいと思う。男であろうが女であろうが、生き抜く力みたいなことは伝えていきたいですね」(愛里さん)

――愛里さんの子育て論、どんどん広めてほしいです。

皆さんの心がちょっとでも軽くなればいいなと思って。何より男性にわたしのスタンスを見てほしいですね。

――そういった活動の予定はありますか?

産後、裏アカをつくりました。不妊治療、自己肯定感、生き方、鉄活・腸活などのコンテンツをつくって、わたしのファンの方向けに、包み隠さず自分をさらけ出しています。定期的に、ファンの子たちにどんな話を聞きたいかアンケートをとり、例えば不妊について聞きたい人がいちばん多かったら、わたしがどうやって不妊と向き合ってきたかを3日間連続でストーリーに上げたり、ライブ配信したり。それに対する質問も受けつけています。わたしが持っているものをフル活用したアカウントですね。

本当はいちばん聞きたいデリケートな内容だけど、身近な人には相談しにくい。でも、遠くのわたしになら聞けることってあると思うんです。皆さん、肩の荷が下りて、「泣きました」っていうコメンも多いです。当初は500人までの限定アカウントの予定でしたが、申請が多くて、年内2000人まで広げる予定です。

――愛里さんの裏アカ、すでに噂になっているそうですね。仕事と妊娠・出産・育児の間で悩む多くの女性が、そこで救われるといいです。最後に、今後の抱負をお聞かせください。

母として、社長として、講師として、いままでと変わらず、常に独自性を持ってやっていきたい。世の中のいろんなものの型にはめられることなく、自分スタイルを貫きたいと思っています。今後、さらにマルチタスクをこなさないといけない若い女性たちの一つのお手本になれるように。というか、そんな生き方もありなんだなと思ってもらえるスタイルを自分の中で極めていきたいです。

愛里さん流! 型にはまらないママスタイルとは

1. ママ業は、いろいろあるコンテンツの中のひとつ

2. メディアが作り上げたママのイメージを壊して
仕事と育児に不安を抱いている女性たちの背中を押したい

3. ママが人生をハッピーに生きている姿を見せることが最強の英才教育

お母さんのあるべき姿にとらわれて窮屈に感じる方も少なくない中、愛里さんが発する「自分スタイルでいいんやで」という言葉に救われる方も多いのでは? 愛里さん流育児スタイル、今後もどんどん発信してほしいですね。

取材・文/永瀬紀子

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